2015年に9ケ月の育児休業を取得した高橋俊晃さん。育児の大変さを実感したことから、株式会社ワークスアプリケーションズでコンサルタントを勤める傍ら、自身のブログ「育休男子.jp」で男性の育児休業を促進すべく情報発信をされています。キッズラインユーザーでもある高橋さんに、9ケ月育休を取って感じたことや、夫婦二人で育休を取って育児に向き合うメリットについて伺いました。

ー男性で育児休業といっても、長くても2週間ぐらいという方がほとんどな気がします。男性で9ケ月取られる方は珍しいのではないでしょうか。


そうですね。そもそも男性の育休の取得率は2.65%と言われていて、その7割以上が2週間未満の育休です。僕も調べてみたことがあるのですが、半年以上育休を取る男性は世の男性の0.1%にも満たないらしいんですよね。だから世間的に見たらかなり珍しいのだと思います。
画像

ー0.1%!想像以上に少なくて驚きました。どうして長い育休を取ろうと思ったのですか?


僕の場合は、父が育児に協力的だったということもあり、もともと学生時代から家庭的なパパになるという将来像を描いていました。
また、会社にも1年間育休を取っている同僚が何名かいたので、取りやすかったというのもありますね。

ー会社で1年取得されていた方がいるというのもすごいですね。実際に育児休業を取得されてみて、いかがでしたか?


育休を取る前は、「奥さんと2人で育休取ったらさすがに暇じゃない?」と周りの人に言われていて、僕も「まあさすがに2人で育休を取るし、そんな大変じゃないだろう」とたかをくくっていた面もありました。でも…想像以上に大変でしたね。

とにかくカオスな状態で、2時間3時間おきに睡眠を削ってミルクをあげなければいけないし、首が座らないうちは「頭が取れてしまうんじゃないか」とか不安で目が離せない 。

一人目ということで気が張っていたというのもあるのかもしれませんが、自分たちが必死で守らなければならない命が目の前にあって 、それを24時間365日体制でキープしなければいけない。ある意味、相当なブラック企業ですよね(笑)

ミルクもごくごく飲んでくれる子で、妻と2人でやっているぶん他の家庭よりも心強いはずなのに、それでも体力的にも精神的にもきついところがありました。

僕はシステム屋さんなのですが、こんなに差し込みが多くて要求水準が高くて、24時間365日全力で保守体制を維持しなければいけない仕事は他にないと思います。 育児はこれまで経験したどんなシステム導入プロジェクトよりもブラックでしたね(笑)
画像

ー夫婦二人で育児に向き合う必要性が増しているのかもしれませんね。そんな高橋さんから見て、夫婦で半年以上の育休を取るメリットは何でしょうか?


「子供の成長を共有できる」という幸せな側面と、「育児の戦力」「リスク分散」という現実的な側面があるのかなと思っています。

1.子供の成長の喜びを夫婦で共有できる

まず暖かい側面から言うと、子供が生まれてから1年間って一番成長が目まぐるしい時期だと思うんですね。寝返りした、笑った、声が出たなどの変化をお互い一緒に分かち合うことができるのはすごく幸せな側面だと思います。

「今日ハイハイしたよー」っていうのを、会社から帰ってきてネクタイを外しながら聞いても良いんですけど、それを一緒に見た、というのではやはり圧倒的に嬉しさが違うと思います。夫婦で一緒に子供の成長を見れたという喜びや達成感は大きいのではないでしょうか。

2.育児の戦力が2倍になる

現実的なメリットでいうと、やっぱり子育てはすごく大変なので、その戦力が2倍になるというのはかなりプラスです。

特に出産した後の女性って、大けがしたあとみたいな状態じゃないですか。おまけにホルモンバランスも崩れている。そんな中、横に助けてくれそうな人間がいるのに、その人が隣でスマホゲームとかやってたら辛いですよね。

僕は男性なのでおっぱいをあげることは物理的に無理ですが(笑)、授乳以外の育児のオペレーションは全部できるようになりました。

もちろん妻のほうが僕よりずっと大変だったと思いますが、2人で育児をしていても大変だったんだから、1人で育児をする辛さは計り知れません。2人でできるのであれば、絶対に2人でやった方が良いと思います。

3.ワンオペできるようになることにより、リスク管理ができる

育児休業を取って、男性でも育児のワンオペができるようになると、どちらかが風邪や入院で倒れた際のリスク分散になります。

仕事でも属人化させないことって大切ですよね。それは育児でも同じ。どっちかが倒れても育児を回せる状態にしておく、逆にそういうリスク管理ができてない人は大丈夫なの?と思います。

おじいちゃんとおばあちゃんの手助けを得られる家庭だったらいいんですけど、今はそんな家庭ばかりではないですよね。妻が風邪で寝込むことだって十分に考えられるので、お父さん一人でもある程度できるようにしておくというのは大切だと思います。

ーすごく説得力があります。最後に、育休をこれから取るパパに対して一言お願いいたします!

画像
まず男性が育休を取ること自体がネガティブに見られる残念な世の中で、良くぞ取りました!と言いたいです。子育ては過酷ですが、子供の変化や成長を日々感じることができたりと幸せなことも多いです。

その中で、どうしても2週間しか取れなかったというのならぜひ濃い2週間にしていただければと思います。できれば、次の子が生まれたときにもっと長く育休を取れる世の中にしていけるように一緒に頑張っていけると嬉しいです!

いかがでしたでしょうか?


5日未満が半数以上を占めるという、男性の育休。高橋さんの力強い言葉からは、夫婦2人で育児に向き合う大切さや、男性が育児休業を取る現実的なメリットが伝わってきました。次回はそんな高橋さんがキッズラインを使ったきっかけや、ベビーシッター利用について感じることをお伺いさせていただきます!