便の回数や量が減る便秘。お腹の痛みや張りを引き起こす辛い症状ですが、大人だけではなく生まれたばかりの赤ちゃんが発症することも少なくありません。便秘が続くと熱を出してしまう子どももいるため、早めの対策が必要です。そこで今回は、離乳食前の赤ちゃんの便秘対策について医師が詳しく解説します。

離乳食前の赤ちゃんはなぜ便秘になるの?



赤ちゃんは1日に何度も排便しておむつ交換が大変!というイメージを持つ方も多いでしょう。しかし、赤ちゃんの排便回数は個人差があります。特に生後2、3ヶ月頃までは便秘に悩まされる赤ちゃんが思いのほか多いです。ではなぜ離乳食前の赤ちゃんが便秘になりやすいのか、その理由について詳しくみてみましょう。


消化管や筋肉の発達が未熟
便は腸の中で作られて排出されますが、赤ちゃんの消化管の発達はまだまだ未熟のため、腸の中に入ってきた消化物から便を作って身体の外に送り出す能力が低いのです。また、排便には腹筋をはじめとした筋肉の力も必要です。生まれたばかりの赤ちゃんは筋肉の発達も未熟なため、便意を感じてもしっかりいきめずに便秘になってしまうのです。


活動量が少ない
離乳食前の赤ちゃんは寝ていることが多く、身体的な活動量は少なめです。排便を司る腸は身体を動かすことで刺激され、働きが活発になります。運動不足は便秘のもと…と聞いたことがある方も多いと思いますが、赤ちゃんにも当てはまるのです。

離乳食前の赤ちゃんの便秘対策はどうすべき?

では、離乳食前の赤ちゃんの便秘はどのように予防すればよいのでしょうか?その対策について詳しく解説していきましょう。


お腹のマッサージ
お腹のマッサージは腸に刺激を与えて働きを活発にしてくれます。寝返りを打つ前の赤ちゃんの便秘は運動不足によることが多いので、定期的にお腹のマッサージをしてあげましょう。やさしくおへそを中心にして「の」の字を書くようにそっと撫でてあげると効果的です。赤ちゃんの腹筋は薄いので力の入れすぎには注意しましょう。


運動をサポート
寝返りを打つ前の赤ちゃんは運動不足が原因で便秘になりがちです。便秘をしがちな子どもはご両親が運動をサポートしてあげましょう。腸の働きを刺激するには、両足を持って自転車を漕ぐように交互に大きく回す運動がおすすめです。運動不足と便秘解消だけでなく、赤ちゃんとのスキンシップにもなるのでオススメです。


綿棒浣腸
日頃の対策をしても便秘が解消しない子には綿棒浣腸がおすすめです。
オリーブオイルやベビーローションなどでよくふやかした綿棒を肛門へ1㎝ほど挿入します。そっと撫でるように10秒ほど回して直腸を刺激してあげましょう。直腸が直接刺激されるため、排便を促す効果は高いです。ただし、やりすぎには要注意!毎日にように刺激をしてしまうと、綿棒浣腸をしなければ排便できない、といった間違った習慣がついてしまいます。この方法は便秘が続いている時だけにしましょう。

赤ちゃんの便秘は病院へ連れて行った方がいい?
赤ちゃんの排便習慣は個人差が大きく、2、3日排便がなくてもケロッとしている子どもも多いです。機嫌が良く、しっかり母乳やミルクを飲めているのであれば数日排便がなくても急いで病院へ連れて行く必要はありません。しかし、次のような症状が当てはまるときは赤ちゃんが苦しんでいるサインの可能性も。早めに病院へ連れていきましょう。


・便の回数や量が明らかに減っている
・いきんでいるのに便が出ない
・哺乳量が減り、吐き戻しが増えている
・ずっと機嫌が悪い
・便が硬く血が混ざっている


産後頼れる「産後ドゥーラ」



産前産後のママが身体を休め、安心して赤ちゃんのお世話に専念できる環境をつくるお手伝いをしてくれる産後ドゥーラ。主に産褥期(出産後6週から8週)や妊娠中の家事や子育てを支援してくれます。また上の子どもがいる場合はベビーシッターとして子どものお世話を相談することができます。


どんなことをお願いできるの?
妊娠中のつわりが辛い時期や、お腹が大きくなり身体が辛い時から、食事作りや掃除といった家事サポートをお願いすることができます。また安心して出産、育児に臨めるよう、ママと一緒に産後の生活について相談することもできます。


さらに、産後は赤ちゃんの沐浴、授乳のサポート、オムツ替え、上の子どものお世話などを依頼することができます。産後ドゥーラに赤ちゃんのお世話をお願いして睡眠を取ったり、母乳に良い食事を作り置きしてもらうのも良いですね。

まとめ

赤ちゃんは消化管や筋肉の発達が未熟なため便秘をしやすい傾向にあります。排便のペースには個人差があるため、毎日排便がなくても気にし過ぎることはありません。ですが、便秘が続くと赤ちゃんが苦しんでしまうこともあります。今回ご紹介した対策法で、赤ちゃんの便秘を予防してあげましょう。ただし、便秘が1週間以上続いたり、様子がおかしいという時は早めにかかりつけ医に相談することをお勧めします。




■監修ライター:成田亜希子
2011年医師免許取得。一般内科医として幅広い疾患の患者様の診療を行う。行政機関に勤務経験もあり母子保健分野も担当。育児に悩むママたちに医師という立場から様々なアドバイスを助言。プライベートでは二児の母。自身の悩みからも育児の情報発信している。