双子は何でも2人分用意しなければならず、出産準備の時点ではもちろんお金がかかります。しかし、双子は金銭的な面でお得な場合もあるのです!「双子ってお得なの?」「やっぱりお金がかかるの?」という疑問にお答えすべく双子の育児にまつわるお金事情を詳しくご紹介します。

双子の出産時に知っておきたい産休と育児休暇期間



双子は産休と育児休暇の期間も、子ども1人の妊娠とは異なります。そのため、お仕事をしていて双子を妊娠しているママは、産休と育児休暇の期間について詳しく知っておくことで、産後の計画をスムーズに立てられます。ここでは双子の産休と育児休暇期間について詳しくみていきましょう。


●双子の産休はどのくらい?
双子の産前休暇は、出産予定日の14週間前から取得できます。双子は妊娠による母体のリスクを考慮して、妊娠37週になると出産を打診されるため、仮に妊娠37週で出産をする場合には、妊娠23週より産前の休暇をとることができます。


一方、産後休暇は双子の出産でも1人の出産でも期間は変わらず、出産の翌日から8週間です。ただし、産後6週間を経過し本人が働くことを希望した場合、医師の許可があれば働き始めることができます。


※) 妊娠・出産をサポートする女性にやさしい職場づくりナビ



●双子の育児休暇は1人の場合と変わらない?
残念ながら、双子であるからといって長く休めるのは産前休暇まで。上述した産後休暇及び、育児休暇は1人の子供と同じで、仮に延長しても1年半です。
また、産前産後休暇は契約社員でも取得することができますが、育児休暇については一定の範囲の有期契約労働者でなければ取得できませんので注意しましょう。

一定の範囲の有期契約労働者とは?
・申出時点において、同一の事業主に引き続き雇用された期間が1年以上
・子が1歳6か月になる日の前日までに労働契約(更新される場合には、更新後の契約)の期間が満了することが明らかでない
上記の場合をいいます(※)。


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双子の育休手当ては2倍!

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出産後に休める期間については、1人の出産も双子の出産も期間は変わりません。しかし、金銭面については双子の出産は1人の出産と異なります。そこで知っておきたい双子の手当てについて詳しくみていきましょう。


●2倍になるのは出産育児一時金!
産科医療補償制度加入分娩機関で出産をした場合、1人あたり出産育児一時金の42万円が支給されます。双子の場合は出産のリスクを考慮して、管理体制が整った病院での出産が必要となるので、ほとんどの方が1人当たり42万円支給されることが考えられます。そのため双子の場合、支給額は2倍の84万円になります。


ところが、双子を妊娠をすると管理入院が必要になり、出産後は2人分の入院費もかかるので「結局手元に残るお金はマイナスになるのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、帝王切開で双子を出産した場合、医療保険が適用となるため自己負担額は費用のうち3割のみ負担になります。管理入院も、医師からの指示であった場合は同様に医療扱いになります。


つまり、出産における入院にかかる費用が全額自己負担とならず、出産育児一時金は医療機関に支払った後も手元に残る可能性が非常に高いといえます。


※産科医療補償制度加入分娩機関
妊産婦の方が安心して産科医療を受けられるように、病院、診療所や助産所といった分娩を取り扱う機関が加入する制度。 分娩機関に過失がなくても補償金が支払われる、画期的な制度のことを言います。


●育児休業給付金は2倍にならない?!
育児休業給付金はママに対して支給される給付金です。上述した出産育児一時金は子供1人当たりになるので2倍になりますが、こちらは出産したママ1人当たりなので双子を出産したからといって金額は増えません。

双子育児に自治体は優しい?保育園は入りやすい?入りにくい?



1人の子どもでも地域によっては入ることが難しい保育園。双子を育児しつつ、保育園に入れたいと考えた時、双子は保育園に入るために優遇してもらえるのでしょうか。双子は保育園に入りやすいのか、それとも入りにくいのかみていきましょう!


●基本的には優遇されない
一部の地方自治体によっては、双子であることで優遇して保育園に入れてくれるというところもあるようですが、基本的には双子だからといって優遇はされません。仮に優遇をしてもらえたとしても「保育園に入園する」ことへの優遇になるので、2人が同じ園に入れずに「別々の園が決まる」、もしくは「双子のどちらか1人のみ入園が決まる」といったケースになります。そのため、2人一緒に同じ園に通うことが約束されているわけではないと考えましょう。


●保育園が決まっても確認事項は山ほど
もしも保育園が決まったとしても、双子が通いやすい保育園でない場合もあります。例えば、園によっては双子が入園してきた前例がない、あるいはかなり前に入園していて、今いる職員は勝手がわからない、なんてこともあります。


そのため、双子の保育園が決まった時には以下のことを確認をしてみましょう!


・1人の子どもが風邪をひいた時や早退をすることになった時に、もう1人は園に残れるのかどうか
・1人の子どもが風邪などでお休みをする時、もう1人はお休みせずに通園させて良いかどうか
・双子用のベビーカーをとめさせてくれるスペースがあるか


これらの対応は、保育園によって異なります。また、保育園によっては双子の判別ができるように「同じ色の服は着せない」といった決まりがあるところもあるようです。双子の保育経験のある保育者がいるのか、直近で双子の入園はあったかなど、保育園を選ぶ際には双子が過ごしやすいかどうかも着目していきましょう。

双子育児の家庭は保育料は2倍?

いざ保育園が決まったら、気になるのが保育料。双子は子どもが2人いるので単純に保育料も2倍になってしまうのでしょうか。0歳児から保育料が2倍になれば、せっかく職場復帰してもお金の心配が尽きません。そこで、双子の場合、保育料はどのくらいかかるのでしょうか?


●双子の保育料は1.5倍!
双子の場合は、1人目を長子とし、2人目は兄弟姉妹という扱いになります。双子ではない年齢差のある兄弟姉妹の場合は、2人目の子どもの保育料は半額です。そのため、双子についても同様の扱いになり、支払う保育料は1.5倍になります。


●場合によっては保育料半額で2人を保育園に通わせることも
年収約360万円未満相当の世帯の場合、軽減措置が拡充されます。これは、兄弟の年齢に関係なく2人目の金額が半額、3人目が無料というものです。それに加え、年収約360万円未満相当で母子家庭の場合は、1人目の保育料が半額、2人目は無料になるため、実際は保育料の半額で2人を保育園に通わせることができます(※)。詳しくはお住まいの自治体に確認してみましょう。


※) 【資料1】幼児教育・保育の無償化の実施に関する主な経緯

双子育児で知っておきたいお金事情

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自治体からもらえるお金や保育料についてお話してきましたが、ここからは実際に双子の生活にかかるお金事情をご紹介します。双子の生活費、どのくらいを想定しておけば良いかみていきましょう。
日用品は2倍!食費は1.5倍と見積もって!


衣類やおむつなどの日用品は2倍かかってしまいますが、食費については1.5倍程度と考えて良いでしょう。特に未就学児までは、食事は大人1人分を2人で分け合う量と考えて問題ありません。そのため、外食ではお子様ランチを2つ頼むよりも、大人のご飯1人分頼んだ方が割安な場合もあります。お家ごはんも同様で、大人3人分を作り、ママパパで2人前、双子の子どもたちで1人前がちょうど良い量です。


●日用品はお下がりで賄える場合も!
とはいえ、日用品が2倍かかるのは家系的にも負担があります。そんな時はお下がりを活用しましょう。そこで頼りにしたいのが、双子育児をしている親御様同士のコミュニティーです。双子育児は、1人育児や兄弟育児とはまた違った大変さや喜びがあり、コミュニティーの場では先輩のママパパの意見を聞いたり、悩みごとなどを励ましてもらったりする、心強い場です。


共感力も強いため、お下がりなどももらえる場合があります。洋服やおもちゃ、時にはベビーベッドや双子用ベビーカー、チャイルドシート、などを譲ってもらえることもあります。自治体にもよりますが、ほとんどの自治体が双子や三つ子のママが集える場を自治体主催で設けています。また、自治体がこういった活動をしていない場合でも、双子のママたちが主催した集える場もあります。
多くの場合は出産前から参加させてもらえるので、産休や育休期間中に参加して、双子ママとのつながりを作っておくのもオススメです。


●幼稚園や小学校は双子優遇はなし!
幼稚園や小学校の場合、保育園と違って兄弟だからといって料金が半額になることはありません。行事費も含め、すべて2倍の費用が必要になります。ただし私立小学校の場合、学校の方針にもよりますが双子の学費負担を軽減してくれる学校もあるようです。双子を小学校受験させたいと考えている場合は、学費負担が抑えられる学校選びをするというのも視野の1つになりますね。


●習い事は双子に優遇ありの場合も!
幼稚園や小学校などでは優遇されない一方で、習い事の場合は双子で同じ習い事に通う場合、優遇を受けられることもあります。例えば、1人分のお月謝が半額になったり入会金が無料になるなどです。そのため、学費や日用品など2倍かかるので、双子に習い事はさせたくても気が引けてしまう。そう思う方も、お得に習い事ができる可能性があることを覚えておきましょう。


ただし、月齢の低い年齢の習い事は、ママやパパも一緒に付き添うことが多いです。習い事の種類にもよりますが、多くの場合は子供1人に対して大人1人の付き添いが必要なため、パパや祖父母といった手伝ってくれる人がいなければ、双子2人を一緒に習い事をさせるこは難しいでしょう。

まとめ

双子を育てる場合、全ての費用が2倍かかると思われがちですが、実は育児への費用負担が受けられることがわかりましたね。出産育児一時金なども上手に活用して、育児が大変な新生児期に産後ドゥーラベビーシッターをお願いするのも、双子育児を無理なく乗り越える方法です。もらえるお金と補助制度を取り入れながら、ぜひ双子育児を楽しんでくださいね!