感染症が流行する冬の足音が聞こえる秋。感染症は少ない季節ですが、11月頃になると赤ちゃんの間で流行し始める感染症もあります。秋の感染症は重症化すると入院が必要になることもあるため早めの対処が必要です。そこで今回は、秋にかかりやすい赤ちゃんの感染症と知っておいて欲しい注意点について詳しく解説します。

秋は発熱と咳に注意しよう!RSウイルス感染症とは?


秋は赤ちゃんの間で少しずつ感染症が増えていく時期です。しかも秋から流行りだすRSウイルス感染症は、あっという間に重症化してしまうことも少なくありません。「ただの風邪」と軽く見てしまわないようにしてください。では、秋に注意すべきRSウイルス感染症について見てみましょう。

RSウイルス感染症ってどんな病気?
RSウイルスが原因の感染症です。乳幼児によく見られる感染症の一つで、2歳までにほぼすべての子どもが感染します。4~6日程度の潜伏期間を経て、鼻水・咳・発熱などの風邪症状が現れます。軽い症状のみで数日以内に回復していくケースも多いですが、赤ちゃんは注意が必要です。

1歳未満の子どもがかかると、約3割は細気管支炎や肺炎などを合併するとされています。また、中耳炎を合併しやすい感染症でもあります。

RSウイルス感染症の注意すべきサイン!
RSウイルス感染症は、軽い風邪のような症状のみのケースもあれば、入院が必要になるケースもあり重症度は様々です。風邪症状のみで回復する場合は心配ありませんが、熱が下がってきた後にも頑固な咳が続く場合は要注意!細気管支炎などを発症している可能性があります。


特に、次のような様子が見られる場合はできるだけ早めに病院へ連れていきましょう。

・ゼーゼーと苦しそうな呼吸をする
・息をすると胸が凹む
・呼吸の回数が増えている
・ぐったりして水分や離乳食を嫌がる


感染を予防するには?
RSウイルス感染症は重症化しやすい赤ちゃんの感染症です。しかし、残念ながら今のところワクチンは開発されていません。RSウイルス感染症は飛沫感染と接触感染によって拡がっていきます。日ごろから手洗いや消毒などの基本的な感染対策を怠らないようにしましょう。

特に、兄弟や親御様に咳や鼻水などの軽い風邪症状があるときは注意が必要です。RSウイルス感染症は2歳までにほとんどの子どもがかかる感染症ですが、5歳以上の子どもや大人にも再感染します。再感染の場合は軽い症状しか現れないため、ただの風邪と見過ごされてしまいがちです。

しかし、ウイルスを持っている場合は、赤ちゃんに感染してしまう可能性があります。秋以降はいつも以上にご家庭でも感染対策に注意しましょう。

他にも秋にかかりやすい感染症は?


秋はRSウイルス感染症以外にも、ノロウイルスやロタウイルスなど冬の感染症が流行し始める季節です。インフルエンザが出始める月でもありますね。お出かけにちょうど良い季節ですが、人出が少ない時間帯を選ぶなど、赤ちゃんとのお出かけはできるだけ対策をしっかりして出かけましょう。

また、保育園でも感染症が流行しやすくなります。日ごろから体調のチェックには注意し、熱や風邪症状があるときは無理な登園を控えましょう。風邪症状が続くときは軽く考えずにかかりつけの小児科を受診して下さいね。

生後6ヶ月からはインフルエンザの予防接種もできます。予防接種には重症化を予防する効果もありますので、本格的に流行する前に接種しておくのがオススメです。

病児・病後児の保育も依頼可能

感染症に関わらず、子どもの急な発熱などで仕事を休まなくてはならない。そんな時に限って大事な会議やキャンセルできない用事がある場合に、病児や病後児の預け先としてベビーシッターという選択肢があります。

キッズラインでは小児病棟で働いた経験がある看護士の方など、看護師資格を保有しているサポーターも在籍しております。病児または病後児、感染症の保育を対応しているかどうかはサポータープロフィールからご覧になれます。

また急な預け先として必要になった場合に、スムーズに依頼できるよう、依頼したいサポーターを数名候補にあげておく、事前面談を済ませておくことをオススメします。

まとめ

11月頃になるとRSウイルス感染症やノロウイルス、インフルエンザなどの感染症が流行り始めます。これらの感染症は赤ちゃんにとって非常に怖いもの。重症化して入院が必要になることもありますので、咳や鼻水、軽度な発熱であっても、3日以上続くときは早めに治療を開始しましょう。また、ご家庭でもいつも以上に感染対策を心がけ、ご兄弟やご両親の体調不良にも注意するようにしてください。


■監修ライター:成田亜希子
2011年医師免許取得。一般内科医として幅広い疾患の患者様の診療を行う。行政機関に勤務経験もあり母子保健分野も担当。育児に悩むママたちに医師という立場から様々なアドバイスを助言。プライベートでは二児の母。自身の悩みからも育児の情報発信している。