全国で24時間スマホで呼べるベビーシッター・家事代行サービス「キッズライン」を運営する株式会社キッズラインでは、すべての皆様が安心安全にご利用いただくために、様々な取り組みを行なっております。
キッズラインでは、サポーター様からヒヤリハットをお寄せいただき、他サポーター様へ周知し、より安全な保育を行なっていただくよう努めています。
特に多く寄せられるのが、飲食に関するヒヤリハットです。
今回は、サポーター様へも周知した低月齢のお子様の保育サポート時に知っておきたい「粉ミルクアレルギー」と幅広い年齢層が対象になる「誤飲・誤嚥」への対策についてご案内いたします。
1. 知っておきたい「粉ミルクアレルギー」
2. 気をつけよう!「誤飲・誤嚥」
3. 特に注意!子どもの身の回りから避けるべき物品
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1. 知っておきたい「粉ミルクアレルギー」
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保育園やベビーシッターに預けることをきっかけに、それまで母乳だった赤ちゃんが粉ミルクの練習を始めることがあります。そんな時に気をつけたいのが「粉ミルクアレルギー」です。初めて粉ミルクを使用する時だけではなく、普段とは異なる銘柄を使用する際にも注意が必要です。
【粉ミルクアレルギーの主な症状】
・嘔吐
・下痢
・腹部膨満
・血便
サポーター様には、保育サポート中の粉ミルクアレルギーの発症を防ぐために、低月齢の赤ちゃんの保育を行う際のヒアリングには下記のような確認をしていただくようご案内しました。
ユーザー様におかれましても、粉ミルクの練習を始めるご家庭は、サポート前にヒアリング内容のご確認をご一緒にお願いいたします。
【粉ミルクに関するヒアリング例】
・「こちらはいつも飲んでいらっしゃるミルクですか?」
・「はじめての粉ミルクになりますか?」 など
【サポート時にはじめての粉ミルクとなる可能性が高い場合の対応法】
・顔合わせや事前面談までに時間がある場合には、サポート開始前にお試しいただく
・粉ミルクに不安がある場合は冷凍母乳のご用意も検討いただく
・お母様在宅の場合は、お母様に授乳のみをお願いする
万が一、粉ミルクアレルギーのような症状が出現した場合には、そのミルクを用いた授乳はできる限り中止をし、ユーザー様にご連絡の上、病院受診を検討いただく。
わかりやすい症状でなくとも気になる症状が出てきた場合には、ユーザー様ご帰宅後に医師の診断を受けるようにお伝えすることの必要性もご案内しました。
医師の診断の結果、アレルギー対応のミルクに切り替わる可能性もあるためです。
粉ミルクの練習を始めるご家庭は、サポート終了後にお子様に気になる症状はなかったかサポーターへお伺いください。
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2. 気をつけよう!「誤飲・誤嚥」
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保育中の事故としても報告例が多い「誤飲・誤嚥」。
まずはその違いと、誤飲誤嚥の先に発生する「窒息」についてご案内しました。
・誤飲:本来飲み込むべきでないものを誤って飲み込んでしまうこと
・誤嚥:食べ物や飲み物が誤って気道に入ること
・窒息:喉や気道が詰まること。食事中に顔色が青ざめたり、声が出せない場合は窒息の危険が高くなります
【誤飲・誤嚥が起こりやすい保育シーンと対応策】
■誤飲
室内遊びや施設での遊び時に、おもちゃ以外の家庭用品が誤飲されるリスクが高くなっています。
<対応策としてサポーター様へ紹介した事例>
・細かいものや危険な物が小さなお子様の手の届くところにないかを確認する
・おもちゃを口に入れないように手元をよく観察する
・ベビーカーや送迎時の車内にも小さなものが落ちていないか確認する
・おもちゃを手にしている時には注意深く観察をする(これは平気だろうという過信は禁物です)
■誤嚥
食事中、特に兄弟の保育時や初めてのサポートではお子様の突発的な行動を予測できないため、注意が必要です。
<対応策としてサポーター様へ紹介した事例>
・事前のヒアリングが重要です。お子様の食べ方や飲み方、食べ物の大きさを確認しましょう。実際にサポート中にお子様が口に運んだ一口が大きいと感じた時には、その都度声かけや、ひと匙を小さくするなどの対応を行いましょう
・複数のお子様を保育する際は、食事に必要なものは食事の前に準備を整えましょう。食事中にサポーターがお子様のそばから離れないようにします。全員に目が届く位置に座り、食事中に目を離さないようにしましょう
・ミルクを与える際は、子どもの首が後ろに反らないように注意しましょう
【誤嚥性肺炎について】
子どもは体の防御機能が大人ほど発達していません。喉の抵抗力も弱いため誤嚥による細菌の侵入が原因となり、気管支や肺の感染症にかかりやすいとされています。元気で健康に見える子どもであっても、誤嚥がきっかけで肺炎を発症する可能性は十分に考えられます。保護者や周囲の大人が、日常生活の中で誤嚥に注意し、予防策を講じることが重要です。
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3. 特に注意!子どもの身の回りから避けるべき物品
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少量でも口にすると大きな健康被害を引き起こす物品についてサポーター様へご紹介しました。
【特に注意が必要な物品】
・タバコ:要注意!!紙巻きたばこ1本で乳幼児の致死量になります。加熱式たばこのスティック等は紙巻きたばこと比較すると小さく、また、誘熱体として金属片が内蔵された製品もあります。
・薬:種類や量によっては中毒症状を引き起こす可能性があるため、誤飲した場合はすぐに保護者に報告をする必要があります。
・危険なおもちゃ:小さなマグネットや粘着性のあるもの、水で膨らむおもちゃは誤飲のリスクが高いため、サポート中は遊ぶこと自体を避けることが望ましいです。
サポート場所にはこれらの危険性の高い物品を置かないようにご配慮いただき、もしサポート中にお子様の身の回りにある場合には、ユーザー様に報告をし手の届かない別の場所に移動するようご案内しました。
ユーザー様におかれましても、サポート場所の安全確保にご理解ご協力お願いいたします。
キッズラインでは引き続き、安心安全に努めてまいります。
■本件に関するお問い合わせ
https://kidsline.me/service/inquiry
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