免疫力が未熟な赤ちゃんは、感染症にかかるリスクが大人よりはるかに高いといえます。しかも発症すると重症化しやすいため、感染症にかかった時はできるだけ早い対処が重要です。そこで今回は、一年を通して赤ちゃんがかかりやすい感染症について、医師が詳しく解説します。思い当たる症状がある時は、早めにかかりつけの小児科に相談しましょう。

季節問わず赤ちゃんがかかりやすい感染症とは?



感染症は、冬のインフルエンザや夏のヘルパンギーナのように「季節性」があると考えられがちです。しかし、一年を通してかかるリスクがある感染症も少なくありません。特に赤ちゃんは保育園などで集団生活を始めると、どんな季節でも感染症をもらいやすくなるもの。季節を問わず注意したい赤ちゃんの感染症にはどのようなものがあるのかみていきましょう。


かぜ症候群
赤ちゃんだけでなく、大人も一年を通してかかる可能性がある感染症です。いわゆる一般的な「風邪」のことで、鼻やのどにライノウイルスなどが感染し、炎症を引き起こします。そして発熱、頭痛、鼻水、鼻づまり、のどの痛みなどの症状が現れます。多くは3日ほどで自然に回復していきますが、免疫力の未熟な赤ちゃんは要注意です。


なぜなら、のどや鼻の炎症が気管支炎や肺炎に進行してしまうこともあるからです。風邪の症状がなかなか改善せず、熱がどんどん高くなる・咳や痰がたくさん出るなどの症状がある時は、できるだけ早めに病院へ連れていきましょう。


突発性発疹
赤ちゃんが生まれてから初めて高熱を出す原因となる感染症です。ヒトヘルペスウイルスが原因で、10日ほどの潜伏期間を経て38℃以上の高熱が突然現れます。そして、3日ほどで熱が下がると体幹・顔・手足などに赤く小さな発疹が現れるのが特徴です。自然と回復していくことがほとんどですが、熱が上がる段階で熱性けいれんを生じることがあるため注意が必要です。また、熱が下がって発疹が現れるまでに機嫌が悪くなる赤ちゃんも多いといわれています。


伝染性紅斑
発症すると両頬が赤くなることから「りんご病」とも呼ばれる感染症です。パルボウイルスが原因で、10日ほどの潜伏期間を経て微熱、のどの痛み、鼻水などの風邪症状が現れます。そして数日で自然に回復すると両頬に赤く広いレース状の発疹が現れ、手・足・背中・お腹などに広がっていくのが特徴です。発疹は一週間程度で治ることがほとんどで、自然に回復していきます。

妊娠中のお母さんはお子さんのりんご病に要注意!
伝染性紅斑は重篤な合併症を引き起こすことはほとんどありません。しかし、妊婦さんが感染すると、お腹の赤ちゃんに異常が生じるリスクが高まることがわかっています。特に妊娠4~6週に感染すると流産してしまうことも少なくありません。感染者からのウイルスの排出量は頬が赤くなるよりも、発熱などの症状が見られる方が多いといわれています。「ただの風邪だと思っていたら伝染性紅斑だった」というケースも少なくありません。お子様に発熱などの症状がある時は、しっかり感染対策を行い、可能であればご家族に看病を頼みましょう。


病児・病後児の保育も依頼可能

感染症に関わらず、子どもは急に発熱したり、体調を崩してしまうものです。そんな時に限って大事な会議やキャンセルできない用事がある場合は、病児や病後児の預け先としてベビーシッターという選択肢があります。キッズラインでは小児病棟で働いた経験がある看護士の方など、看護師資格を保有しているサポーターも在籍しております。病児または病後児、感染症の保育に対応しているかどうかはサポータープロフィールからご覧になれます。


急な預け先として必要になった場合に、スムーズに依頼できるよう、依頼したいサポーターを数名候補にあげておく、事前面談を済ませておくことをオススメします。

■まとめ

赤ちゃんは一年を通して感染症にかかるリスクがあります。今回ご紹介したのは季節を問わずかかる可能性がある感染症です。一般的には、自然に回復して重症化することはありません。しかし、免疫力が弱い赤ちゃんは気管支炎や肺炎などを合併するケースもあります。また、急な高熱で熱性けいれんを起こすこともあります。日頃から赤ちゃんの体調の変化に注意し、長引く発熱、咳などの症状があるときは早めにかかりつけの小児科を受診しましょう。




■監修ライター:成田亜希子
2011年医師免許取得。一般内科医として幅広い疾患の患者様の診療を行う。行政機関に勤務経験もあり母子保健分野も担当。育児に悩むママたちに医師という立場から様々なアドバイスを助言。プライベートでは二児の母。自身の悩みからも育児の情報発信している。