今年も保活のシーズンがやってきました!

毎年、認可保育園の内定合否の時期になるとTwitterをにぎわす「#保育園落ちた」。落ちたことはもちろん残念ですが、保活ママにとってツライのは、保活中の出口が見えない焦りや絶望感だと思います。職場復帰をめざして活動しているのに、「無理ゲー」な保活ロードを歩み、人によっては、退職なんてことも!

かくいう筆者も、2017年に保活→認可・認証全落ちして、急遽引っ越し、職場復帰をはたしたワーキングマザーです。そんな私がこれから保活する人にお伝えしたい、「実録!保活5つの壁」をまとめてみました。(ライター:まよっこ

■2017年に壮絶保活を体験した筆者のプロフィール

私はメディア関係の仕事をしている30代フルタイム勤務の会社員で、夫と共働きです。2017年9月に第1子を出産して、同じ職場へ復帰する予定でした。会社も住まいも東京都中央区。

「出産して、働こうなんてぜいたくってことなのかな」と弱気になるほど、保活で打つ手がほとんどありませんでした。働くために預けるのに、預け先がなくて退職を考える。うーん、いまふり返っても変な話です。

ちなみに、みなさん、「保活」って、具体的に何をするかわかりますか? バズワードですが、私は、当事者になっても、理解するまでに時間がかかりました。まずは、復職前提のワーママがする一般的な「保活」をカンタンにご説明したいと思います。

● 一般的な保活ルート

①認可保育園を探して入園
  ↓
②ダメなら認証保育園を探して入園
  ↓
③それでもだめなら無認可保育園orベビーシッターさん(もしくは親)を探す
  ↓
④全滅後の奥の手!勤務先近くの無認可園を探す
  ↓
⑤もはや裏ワザ 「引越し」

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保活は、「0歳児の4月入園」か、「1歳児の4月入園」の2種類が王道。0歳児クラス入園を目指して待機児童になった人は、翌年の1歳児クラス入園申し込みのときにも、保育園が見つかるまで①〜③の流れをやるんです。だから、育休中ずっと保活をしていてヘトヘトなんです。復職を諦める人や、会社の事情によっては退職することになる人も出てきます。

たいていの人は、約1年間①〜③をやったらどこかに入れて、めでたく復職なんですが、私は ④もダメで、⑤の引越しを選ぶハメになったんですね。どうしてそんなことになったのか…? 私の"保活"5つの壁をご紹介します。
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【私がぶち当たった"保活"5つの壁】

1.10月スタートじゃ遅かった!? アナログすぎる保活のはじまり
2.生まれた月で不利になるなんて聞いてない!
3.普通のワーママでは、有利になる“ポイント”はなにもない
4.無認可保育園だって、空いてない..
5.最後の手段、勤務先の近くでも探せない

1.10月スタートじゃ遅かった!? アナログすぎる保活のはじまり

産前は体調を崩していて、生まれてくるまで気が気ではなかったので、正直なところ、あまり深く保活のことは考えていませんでした。復職時期は決めず、「とりあえず」リサーチしようと、産後3週間目の10月半ば頃から超ユルめな「保活」をスタート。

この時点で保活知識ゼロだった私は、「保活をすること=認可保育園を探すこと」だと思っていました。だから、「認可は人気だし選考があるけど、認証保育園なら調整指数とか関係なく自分が希望すれば入れる」と思っていたんです。今考えると、とんでもない勘違いです。
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情報収集をはじめてみると、認証保育園への入園難易度が思ったより高くて焦りました。認可園は、見学してもしなくても書類を提出できるし、選考さえクリアしたら内定します。でも、認証保育園は、見学に行かないと「そもそも申し込めない」ところが多く、先着順に内定する園もあります。家にいながら効率よくたくさん申し込もうと思っていた私は、しょっぱなからつまずきました。

しかも、超・アナログ作業満載で、もはや修行です。見学申し込みは、一件づつ保育園へ電話するしかない。「あぁ、めんどい…ヤダ」とすでに半泣き。メール対応OKのところがあった!と飛びつくも、【「資料請求」→郵送されてくる→記入して、返送or FAXで申し込み】なんてことも。

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中央区の場合は、認可保育園の書類申し込みは12月。翌年2月に認可園の内定発表、4月入園、というスケジュールでした。だから、認証保育園や無認可園は、認可の当落がわかる2月以降に探すものだと思っていたので、10月から保活しているのは、早いほうだと思っていたんです。

それなのに、ある保育園では「見学の受付は終了しました」と電話口で断られました。保育園のことばかり調べていたので、“待機人数が多くなると見学を締め切る園がある”という、わりと重要な保活情報を見逃していたのです。「保活リングにも上がれないのか!」とまたしても、焦りが増幅してカーッとなりました。

2.生まれた月で不利になるなんて聞いてない!

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認証保育園には入れないかも、という保活のリアルに触れたころから、0歳4月入園を目指すことに。ですが、私にとって最大の壁だったのが、「生まれた月」でした。4月生まれはなにが有利かというと、認可・認可外に限らず申し込みできる数が多い、ということです。

中央区の場合は、認可保育園の0歳児枠が「生後57日以降」と「7ヶ月以降」に分かれています。うちの子は、9月下旬生まれなので翌年4月時点では、生後6ヶ月と10日ほど。たった数日足りないだけで、「生後57日以降」枠になり、申し込めたのは59園中たったの15園に激減!(家庭的保育除く)。

しかも、「生後57日以降」枠は、1施設の定員が多くて7人、少ないところだと2人。1歳児クラス以上の「超激戦」…。低月齢を配慮して、ということは理解できるものの、こんなに差がつくとは。
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頼みのつなになりつつある認証保育園でも、「入園は申込みの先着順で決まります。現在、待機リストは38名ほどです(定員は7名)」と見学後に言われたことがあります。このときは、耳を疑いました。しかも申し込みは産後からで、4月から受付開始とのこと。

「そ、それは…4月生まれの子が有利ということですよね?」と聞くと「そういう状況になってしまっています」との回答。産後の戻りきっていないカラダで参加していたので、ドッと疲れが出ました。早生まれに近いほど、保活は不利なんだとはじめて知ったのです。

3.普通のワーママでは、有利になる“ポイント”はなにもない

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0歳児でも激戦区の中央区で認可保育園に入るには、「他の人よりポイントを稼ぐ」必要があります。でも、私の場合は、ポイント稼ぎをしたくても「認可外に預ける(しかも、認証保育園は除く)」以外に方法がありません。

その条件をざっくりいうと、無認可保育施設などに「申込締め切り日現在2ヶ月以上有償で預ける」と、調整指数が加算される、という仕組みです。ただし、時期的に不可能でした。締め切りが12月なので、10月時点の今から預けないと間に合いません。

でも、生後30日未満の新生児は預け先がないし、私だって産後8週未満。育休を放棄してポイントを稼ぐのは、あまりに本末転倒すぎるため、0歳児クラスでの加算はあきらめました。

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4.無認可保育園だって、空いてない

なんのポイントも加算できず申請し、2018年2月を迎え、「不合格」の通知がきました。この数カ月の保活を思い出して、グッタリ。2次利用調整と認証保育園の内定通知は待ちましたが、完全に諦めモード。

「どうせ入れないし」という投げやりな気持ちと保活を辞めたい、が混ざりながら第2次保活スタート。無認可園を探す際、かなり慎重になりました。2016年3月に中央区で無認可園の死亡事故が起きていたからです。
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すべての無認可園で事故が起きるわけではないことは理解していますが、厳選し過ぎてしまい、預けたいと思えた園は1園のみ。そこは、駐車場を借りて区外から預けにくる人がいるほど人気だったので、もちろん待機している人が多く、入れませんでした。(見学すら激戦)。ちなみに、ほかの無認可園も定員に達しそうな勢い。申し込んでいないのに絶望感…。

5.最後の手段、勤務先の近くでも探せない

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2次利用調整ももちろん「不合格」。この時点で、4月の復職はあきらめました。問題は、翌年4月の復職です。ただ待機しているだけでは、また入れない可能性が高いと思いました。

理由は2つあって、1歳児枠は0歳より申し込み件数が増える、1歳児の枠は0歳より減る、から入りにくいんです。引き続き、ポイント稼ぎが必要なのですが、中央区にいると選択肢が広げられません。

まず、べビーシッターさんの検討ですが、当時は生協も配送エリア外で断りの手紙がきたくらい、「超オフィス街」に住んでいたので、登録数が少なく条件に合う人がいませんでした。一般的に、最後の手段となる「勤務先の近くで認可外保育園を探す」ですが、私の場合は住まいも職場も中央区。保育園のためだけに区外へ行く、というのは現実的ではないし入りにくいのであきらめました。

3月31日まで待っても認証保育園からの連絡はなく、思いきって、待機児童ゼロの豊島区へ4月下旬に引越しました。中央区と同じで、とくに有利な加算ポイントはないのに、5月下旬に探しはじめて、7月には認可保育園に入園し、8月から復職できました。
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育児休暇の8ヶ月間、ずっと保活していたのが本当に無駄な時間だったと思えるほど、あっさり入れました。年度途中に入れるなんて、奇跡です。(しかも、ぜいたくにも選り好みまでしました)

これから保活を始める人へ

保活は、早くはじめること以上に、「住んでいるエリア」と「生まれた月」が、内定状況を大きく左右します。これから保活する方は、まずは3つの情報収集をやってみてください。

■知らないと損する保活戦略に必要な3つの情報

・住んでいる区で特有の認可保育園に関する制約条件はないか調べる 
・セーフティネットになる認証・無認可園の数を調べる
・選択肢を広げるための手段は、どんなことがあるのか調べる


出産時期は、コントロールできません。それから、住んでいる地域の保育園の絶対数も、変えられません。無認可園の数さえ少ないと、選択肢は減り、復職への道が閉ざされます。まずは、自分がどういう環境に住んでいるのか知ること。ここで、はじめて戦略が立てられます。

認可保育園に入れなかったときからが、保活です。点数を稼ぐために、ベビーシッター、無認可、ファミリーサポート、いろんな手段で選択肢を広げられるとグッと気持ちがラクになります。「認可がいい」なら、引越しすればいいんです。自分が納得できるように、優先順位を洗い出すと整理できると思います。
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保活負け組の私でも、入園できました。あきらめなければ道はあります。この記事が、少しでもみなさん1人1人が納得できるゴールにたどり着くヒントになれば、うれしいです。

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筆者:まよっこ
Twitter:@mayomura0911