16年間勤めた外資系企業で社内最年少管理職を記録し、今年2020年の4月に会社員を卒業。現在はサバティカルタイム(学びの長期休暇)として、数々のメディアで発信し話題を呼ぶワーママはるさん。現在はヨガインストラクターとして「ポスパム withオンライン」、ヨガスタジオ「ポスパムfukuokaスタジオ」の代表としても活動していらっしゃいます。プライベートでは4歳と7歳のお子様を育児中。前編のインタビューでは、ワーママとしての家事・育児の向き合い方、「見える化」すると上手くいく家事・育児術についてお話しを伺いしました。

シッターさんと信頼関係が築けてからはメリットばかり

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ーー 以前より「ベビーシッター」や「家事代行」をお願いされていると伺いましたが、今も続けられていますか?


今年で結婚して10年、ワーキングマザーになって7年目になりますが、今も同じ方にお願いしています。実は、はじめお願いすることに抵抗があったんです。「仕事中、自宅に知らない人が入る」「子育てを人に頼るのは良くない」と思っていました。しかし、実際にワーキングマザーになってみたら、実家も遠方、家族は転勤族だったので、家事・育児を全部自分たちでやるしかない状況になりました。全くといっていいほど手が回らなくなり、解決策としてベビーシッターさんや家事代行をお願いするようになりました。今は周りの手助けがないと、精神的にも夫婦共にキツイので「いないと困る」という存在です。


ーー 抵抗がなくなった「きっかけ」はありましたか?


今もお願いしているベビーシッターさんは6年前からお世話になっていて、子育てが終わられたまさに「子育ての先輩」です。私は実家だけでなく、義理のお母さんも遠方のため、シッターさんに我が子を預けるだけでなく、ちょっとした育児相談ができたことは心強かったですね。そんな素敵な方との出会いがあったから、私の中の「お願いすることへの抵抗」がなくなったんだと思います。また、お願いすることで得たこともあるんですよ。それは、育児や家事を手渡すことで「そのことを考えなくて良い時間が増えた」ということです。
子守や家事をお願いする以外に、精神的にも楽になったというのはとっても大きなメリットでした。


説得は最初のアプローチが肝心

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ーー ご主人は、家族以外に家事・育児をお願いすることについてどんな意見を持たれていたんですか?


夫は平日早くから夜遅くまで仕事に出ているので、ほとんど家にいません。つまり、自分がいない間に誰かが家事をしていても気づかないということです。私は夫に相談せずにお願いしてしまったので、彼が気づいた時にはベビーシッターさんや家事代行の方が家に来ていましたね。なぜそれについて夫が意見をしなかったのかというと、おそらくお願いする前の私は常に不機嫌で、お願いした日は気持ちに余裕があったからではないでしょうか。そんな日々の私の姿を見て、何より妻の機嫌が良い方がいいと思ってくれたんだと思います。


ーー ご主人やご家族がベビーシッターさんや家事代行をお願いすることに反対されるご家庭もあると思いますが、はるさんだったらどう説得しますか?


私の周りにも「知らない人を家に入れるのに抵抗がある」「子供の面倒は親がみるべき」と、ご主人やご家族に反対されている方がいらっしゃいます。あるご家庭では、奥様が「これ以上は自分の時間を削ることができないので協力をして欲しい、それが難しい場合、家事・育児をアウトソースしたい」と相談されていました。しかしご主人は「お金も時間も労力も捻出しない、子供は自分たちで育てたい」とおっしゃったそうです。この場合、どう考えても奥様に家事育児の負担が偏ってしまいますよね。このような夫婦間の問題は、めずらしいものではないと思います。


ーー 夫婦間の意思疎通がうまくいかないケースもありますよね。

もちろん、何度も話し合いを続けて解決した人もいますし、なかなか聞き入れてもらえないという方もいらっしゃると思います。そういう場合は、親御さんがご自宅にいる時にシッターさんに来てもらい、2回くらい体験して「こんな感じなんだな」と相手に納得してもらう。また、あるご家庭で良い方法だな、と思ったのが「自宅で英語や知育遊びの習い事をさせたい」という理由でお願いされていると聞いたことがあります。いずれにしても、話し合うか、体験してもらうか、最初のアプローチが大事だと思います。


アウトソースすることで「脳内メモリー」が増えた

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子育てをしていると、頭の中で「次はこれをやって、その次にこれをやろう」みたいにずっと複数のタスクを考えていませんか?常に考えてる状態ってすごく疲れますし、子育てしている以上、解放されることはないと思います。ですが、数時間でもベビーシッターさんや家事サポーターさんにお願いすることで、頭がリセットされるんですよね。まさに「脳内メモリー」が増えた感じ。ベビーシッターさんや家事代行を依頼するようになって、これに気づけたことは精神的にも大きな収穫でした。

ーー ご夫婦で家事の分担はどのようにされていますか?


「やった」「やらない」の喧嘩になるので、分担は細かく決めず、見えない家事リストみたいなものも作っていません。その代わりに「週単位」で家事分担を見るようにしています。夫は土日が休みなので、土日は夫が朝から食器を片付けたり、昼食を考えてくれたり。その分、私は夕食を考えよう、みたいにしています。特にルールがあるわけではないんですが、無意識に分担している感じです。これだけ聞くと、すごく自然に分担できているように感じますが、はじめから上手くいっていたわけではありません。

ーー どのようにして今のスタイルになったんですか?

夫は、私が夕方から家事や育児をしている時間、仕事ができるわけですよね。夜7時から11時まで彼が仕事をしたとして、1日5時間、週で25時間自分のペースで仕事ができています。しかし、私は1週間に25時間も自分のペースで動ける時間がありません。そのことを夫に話し「土日は日中の起きている時は家事や育児を手伝って欲しい」と提案しました。それからは「土曜は好きにしたらいいよ」と言うようになってくれて、家庭で起きている状況に気づき始めたんですが...。とはいえ、1回や2回言ったくらいで変わるわけでもなかったので、「あなたが好きなことをやっている時、誰かが家事や育児をしてくれてるから好きにできるんだよ」というのを言い続けたんです。その効果もあって、ようやく第2子を授かったころから夫の意識も変わってきました。


家庭のタスクは「言語化」すること

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ーー パートナーに自分が抱えている家事や育児の大変さを言い出せなかったり、うまく伝えられない方もいらっしゃると思います。

そんな方には、私がもっとも効果的だと思うのが「スケジュール共有」という方法です。我が家では、タイムツリーというアプリを使って、子供、私、夫のスケジュールを共有しています。仕事の予定だけでなく、子供の遠足や予防接種など、具体的に家族でやらなくてはならない予定を細かく入れていくんです。例えば、子供が予防接種を受ける場合、「予防接種」とだけ予定を入れるのではなく「予約」「問診票の記入」「病院への送迎」「接種時間」といったように予防接種に関わるタスクすべてを共有します。

ーー すごく細かく入れるんですね。

そうすることで、家族のスケジュールを把握するだけでなく、これだけ色々なことが日常で行われているという「家庭のタスク」を、夫婦で意識することができると思います。

家事育児は夫婦で当事者意識を持つことが大切

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ーー 育児の分担についてはどうですか?

我が家の場合、夫婦共通の困ったことや考えなくてはならないことは、どんなに私が状況を把握していても、必ず夫に言語化してもらうようにしています。夫が状況を把握することで、当事者意識が芽生えるからです。

昨年、長男が小1になり「小1の壁」にぶち当たったんですよね。帰宅後に、なかなか宿題に取り組めず、夜遅くになってようやく始めて、朝起きれないという負のスパイラルになってしまったんです。そこで、私は学校の先生に相談したいと思い、夫に子供から状況のヒアリングしもらい、対処方法を相談する手紙を先生宛に「夫に」書いてもらいました。


ーー まさにパパママで当事者意識を持って育児をしているという感じですね!でも、もしはるさんのご主人が、お話しを聞くだけで言語化しないタイプだった場合どうしますか?

そういう時は「少しへり下って頼ってみる」というのも1つの手ではないでしょうか。例えば「私だとうまく先生に話せないから、あなたが子供から聞いて手紙を書いてくれない?」と言ってみる。他のケースで言えば町内会。「私だとコミュニケーションが取りずらくて問題の整理ができないから、あなたが行って私に説明してくれないかな?」など。相手を巻き込むことで、育児や家族の問題に参加してもらうという方法ですね。そうすれば、育児を一緒に乗り越えている実感も湧くし、課題の共有がしやすくなります。言語化に対して抵抗がある男性もいると思いますが、奥様が内容を説明してキーワードを提示されれば、言語化しやすくなると思いますよ。

ーー なるほど!そのコミュニケーションとても参考になります。お子さんの問題は解決されたんですか?

はい、実際に先生が時間をとってくださり、息子と一緒に勉強のスケジュールを立ててくださいました。学校や習い事など、どうしても母親の出番が多くなりますよね。ですが、子供に何かあった時「お父さんがちゃんと出てきてくれる」ということを子供が知ることは、教育上とても良い影響だと思っています。それに、「子供のため」というのにお父さんも弱いですからね。

後編では、ワーママはるさんによる夫婦関係のあり方や、ワンオペ育児をしながら捻出する「自分時間の作り方」についてお話しを伺います。



■ワーママはるさん情報■

・voicy 総合TOP30にランクイン!
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