赤ちゃんとのお出かけは、いつから始めればいいのか、何を準備すればいいのか、不安がつきものですよね。この記事では、新生児から1歳までの赤ちゃんとの外出について、月齢別のポイントから必要な持ち物、おすすめスポット、困ったときの対処法まで詳しく解説します。
赤ちゃんとお出かけできるのはいつから?新生児・乳児の外出時期
新生児期(生後0〜1ヶ月)の赤ちゃんとのお出かけ
この時期はまだ免疫力が十分ではないため、
基本的に外出は控えましょう。 1ヶ月健診が終わるまでは外に出ず、室内で過ごすのが安心です。ただし、生後2週間を過ぎたころから、ベランダや庭で5〜10分ほどの外気浴を始めることは可能です。窓を開けて外の空気を感じさせるなど、少しずつ外の環境に慣らしていきましょう。
生後1〜3ヶ月の赤ちゃんとのお出かけ
1ヶ月健診で問題がなければ、いよいよお出かけデビューの時期です。
最初は10〜15分程度の短い散歩から始め、赤ちゃんの様子を見ながら徐々に外出時間を延ばしましょう。 授乳やおむつ替えのタイミングを考えながら、近所や公園など、すぐに帰れる範囲でのお出かけが安心です。
生後4ヶ月以降の赤ちゃんとのお出かけ
首がすわり、体も少しずつしっかりしてくる時期です。生活リズムも整ってくるため、外出の幅が広がる頃です。ショッピングモールや公園など、半日程度の外出も可能になります。気温や天候に注意しながら、親子でリフレッシュする時間を楽しみましょう。
【月齢別】赤ちゃんとのお出かけポイントと注意点

外出のタイミングが分かったら、次に知っておきたいのは「その時期ごとの過ごし方」です。
赤ちゃんの月齢によって、お出かけの際に気をつけるべきポイントは大きく変わる もの。成長段階に合わせた準備と対応をすることで、安全で楽しいお出かけができます。ここでは、月齢ごとの具体的な注意点とおすすめの過ごし方を紹介します。
生後0〜3ヶ月の赤ちゃんとのお出かけ
この時期の赤ちゃんは授乳間隔が短いため、授乳室のある場所を選ぶことが最優先事項です。首がすわっていないので、抱っこ紐は新生児対応の横抱きタイプか、縦抱きでも首をしっかり支えられるタイプを使用しましょう。
またこの月齢の赤ちゃんは体温調節機能が未熟なため、季節に応じた服装調整も欠かせません。冬は着せすぎに注意し、夏は冷房のききすぎに気をつけてください。また人混みは避け、感染症予防を徹底しましょう。
外出時間は1時間以内に抑えるのが理想的 です。
生後4〜6ヶ月の赤ちゃんとのお出かけ
首がすわり、抱っこ紐の選択肢が広がる時期です。首や体がしっかりしてくると、腰ベルトタイプの抱っこ紐も使えるようになり、少し長めの外出も楽になります。離乳食が始まる前か、始まっていても初期段階なので、授乳さえできれば外出しやすい、
いわば「お出かけしやすい時期」と言えるでしょう。
ベビーカーでのお出かけもスムーズになり、赤ちゃんも周りの景色を楽しめるようになります。おもちゃに興味を示すようになるので、お気に入りのおもちゃを持参すると移動中や待ち時間もごきげんに過ごせます。人見知りが始まる前なので、いろいろな場所に連れて行きやすい時期でもあります。
生後7〜12ヶ月の赤ちゃんとのお出かけ
離乳食が進んでくる時期のため、食事の時間を考慮した外出計画が必要 です。外出先で離乳食をあげる場合は、市販のベビーフードが便利です。またつかまり立ちや伝い歩きが始まり、じっとしていられなくなるため、動き回れるスペースがある場所を選ぶとよいでしょう。
さらに人見知りや場所見知りが出てくる時期でもあり、知らない人や場所で泣いてしまうこともあるため、お気に入りのおもちゃやタオルなど赤ちゃんが安心できるアイテムを持参しましょう。ベビーカーを嫌がる赤ちゃんも出てくるため、抱っこ紐との併用がおすすめです。
1歳以降の赤ちゃんとのお出かけ
歩き始めたら、安全に歩ける場所を選ぶようにしましょう。公園や広場など、思いきり歩かせてあげられる場所がおすすめです。
また自我が芽生え、思い通りにならないと泣いたり怒ったりすることも増えてくる時期です。そのため時間に余裕を持ち、赤ちゃんのペースに合わせてあげることが大切です。外遊びができる公園では、砂場や滑り台などの遊具にも興味を持つようになります。飲食店では子ども用の椅子や食器があるかを事前に確認しておくと、食事もスムーズです。
赤ちゃんとのお出かけ必需品チェックリスト

お出かけのタイミングや月齢別のポイントが分かったら、次は持ち物の準備です。忘れ物があると外出先で困ることも多いため、事前にしっかり確認しておきましょう。
基本の持ち物(すべての月齢共通)
①おむつ・おむつ関連アイテム
おむつはお出かけの時間に応じて、5〜6枚程度用意しましょう。
予想外のタイミングでおむつが汚れることも多いため、少し多めに持っていくと安心です。おしりふきは、おむつ替えだけでなく手や口を拭くのにも使えて重宝します。使用済みおむつを入れるビニール袋も忘れずに。消臭機能付きの袋があると、持ち帰りの際も気になりません。
②授乳グッズ
授乳ケープがあると外出先でも授乳しやすくなります。ミルクの場合は、哺乳瓶・粉ミルク・お湯を入れた保温ボトルを持参しましょう。最近は使い捨ての哺乳瓶や、個包装の粉ミルクもあるので、荷物を減らしたい場合におすすめです。調乳用の湯冷ましも小さなボトルで持っていくと便利です。
③着替え
吐き戻しやおむつ漏れで赤ちゃんの服が汚れることは珍しくありません。着替えは最低でも1セット、長時間のお出かけなら2セット用意すると安心です。肌着と上着をセットで持っていきましょう。ビニール袋もあわせて持っていけば、汚れた服を入れるのに使えます。
④ガーゼ・タオル類
ガーゼ・タオルは3〜4枚あると、よだれを拭いたり、授乳後のゲップの際に使ったり、汗を拭いたりと様々な場面で活躍します。小さく畳んでおけば荷物にもなりません。
⑤母子健康手帳・保険証・医療費受給者証
母子健康手帳と保険証、医療費受給者証は、万が一赤ちゃんの体調が急変したときのために必ず携帯しましょう。コピーではなく原本を持ち歩くことをおすすめします。かかりつけ医の診察券や、お薬手帳も一緒にまとめておくと安心です。
⑥ティッシュ・ウェットティッシュ
ティッシュ・ウェットティッシュは何かと使う場面が多いアイテムです。特にウェットティッシュは、手を拭いたり、ちょっとした汚れを拭き取ったりと大活躍します。アルコール入りとノンアルコールの両方を用意しておくと便利です。
季節別の追加アイテム
季節によって必要なアイテムは大きく変わります。赤ちゃんは体温調節が苦手なため、気温や天候に合わせた準備が欠かせません。春夏秋冬それぞれのシーズンに必要な持ち物をチェックしましょう。
①春・秋の準備
春や秋は気温の変化が大きい季節です。
朝晩は冷え込むことも多いため、薄手の上着やブランケットを用意しておきましょう。カーディガンやベストなど、さっと羽織れるものが便利です。ブランケットは体温調節だけでなく、授乳ケープ代わりや日よけとしても使えます。また、紫外線は春から強くなるため、つばのある帽子で赤ちゃんの顔を守りましょう。
②夏の日焼け・暑さ・虫よけ対策
夏のお出かけには、赤ちゃん用の日焼け止めが必須です。SPF15〜30程度で、肌に優しい無添加タイプを選びましょう。虫よけスプレーも忘れずに。生後6ヶ月未満の赤ちゃんには使用できない製品もあるので、月齢に合わせて選んでください。
また保冷剤や冷却シートは、ベビーカーや抱っこ紐での移動時に背中に入れておくと熱中症予防になります。水分補給用の飲み物も多めに持参し、こまめに飲ませることを心がけましょう。
③冬の防寒対策
冬のお出かけは、しっかりとした防寒着とブランケットで赤ちゃんを寒さから守りましょう。ただし、
室内に入ると暑くなりすぎることもあるため、脱ぎ着しやすい重ね着がおすすめです。また冬は空気が乾燥するため、赤ちゃんの肌も乾燥しがちです。保湿クリームを持ち歩き、外出先でもこまめに塗ってあげましょう。特に頬や手など、外気に触れる部分は念入りにケアしてあげてください。
月齢に応じた追加アイテム
赤ちゃんの成長に伴い、お出かけに必要なアイテムも変化していきます。離乳食が始まったり、遊びに興味を持ち始めたりする時期に合わせて、持ち物を追加していきましょう。
①離乳食期のお出かけ
離乳食が始まった赤ちゃんとのお出かけには、月齢に合わせた離乳食を持参しましょう。市販のベビーフードは持ち運びに便利で、常温保存できるものが多いのでおすすめです。スプーンは使い慣れたものを持っていくと、赤ちゃんも食べやすいでしょう。
食事用のエプロンは、汚れを防ぐために必須のアイテムです。使い捨てタイプなら、帰りの荷物も減らせます。マグやストローマグも忘れずに持っていきましょう。
②おもちゃで機嫌よく過ごす
移動中やちょっとした待ち時間に、お気に入りのおもちゃがあると赤ちゃんの機嫌を保ちやすくなります。音が鳴るおもちゃやガラガラ、布絵本など、軽くて持ち運びやすいものを選びましょう。初めての場所では不安になる赤ちゃんも多いので、いつも遊んでいる馴染みのおもちゃがあると安心します。ベビーカーに取り付けられるおもちゃホルダーを使えば、落とす心配もありません。
③おやつで気分転換
月齢が進んでおやつが食べられるようになったら、お出かけ時の強い味方になります。赤ちゃんせんべいやボーロなど、月齢に合ったおやつを小分けにして持っていくことをおすすめします。ぐずったときや、移動中の気分転換に重宝します。ただし、食べすぎると食事に影響するので、量は控えめに。アレルギーがある場合は、成分表示をしっかり確認してから選びましょう。
赤ちゃん連れにおすすめのお出かけスポット

持ち物の準備ができたら、いよいよお出かけ先選びです。赤ちゃんの月齢や設備の充実度を考慮して、安心して過ごせる場所を選びましょう。
月齢が低い時期におすすめの外出先
①ショッピングモール
ショッピングモールは、赤ちゃん連れのお出かけに最適なスポットです。授乳室やおむつ替えスペースが完備されているため、急な授乳やおむつ替えにもすぐに対応できます。また天候に左右されず、冷暖房が効いているので、赤ちゃんにとって快適な環境が整っています。エレベーターも設置されているため、ベビーカーでの移動もスムーズです。
②児童館
児童館は、同じくらいの月齢の赤ちゃんや子育て中のママパパと交流できる貴重な場所です。保育士さんが常駐していることも多く、育児の相談ができることもあります。赤ちゃん向けのおもちゃや絵本も揃っているため、家では体験できない遊びができるのも魅力です。
③近所の公園
近所の公園は、短時間の外気浴に最適です。特に午前中の公園は、比較的人も少なく、赤ちゃんとゆっくり過ごせます。芝生の上でレジャーシートを広げて、のんびり過ごすのもおすすめです。自宅から近いため、赤ちゃんの機嫌が悪くなってもすぐに帰宅できる安心感があります。
赤ちゃんが自分で動けるようになったらおすすめのお出かけ先
①広い公園
広い公園は、つかまり立ちや伝い歩き、よちよち歩きを始めた赤ちゃんにぴったりです。芝生のエリアなら、転んでも比較的安全なので、思いきり遊ばせることができます。砂場デビューや、遊具に触れてみるなど、新しい体験もできます。
自然の中で過ごすことで、赤ちゃんの五感も刺激されます。
②動物園・水族館
動物園・水族館は、赤ちゃんが動物や魚に興味を持ち始める時期におすすめです。最近は、赤ちゃん連れに優しい設備が整っている施設も増えています。授乳室やおむつ替えスペースはもちろん、ベビーカーの貸し出しを行っているところもあります。ただし、
混雑する週末や祝日は避けて、平日の午前中に行くと快適に過ごせます。
③キッズスペースのあるカフェ
キッズスペースのあるカフェは、ママパパの息抜きにもなる場所です。赤ちゃんが遊べるスペースがあれば、食事中も安心です。個室やソファ席があるカフェなら、授乳もしやすいでしょう。ママ友との交流の場としても人気があります。事前に赤ちゃん連れOKか確認してから訪れると安心です。
お出かけ先選びの重要ポイント
赤ちゃんとのお出かけ先を選ぶ際は、いくつかのポイントをチェックしておくと安心です。まず授乳室とおむつ替えスペースの有無を調べましょう。特に月齢が低い時期は必須の設備です。次にベビーカーでの移動のしやすさも重要です。段差が少なく、エレベーターがある施設だと安心して移動できます。
空調設備が整っているかも確認してください。赤ちゃんは体温調節が苦手なため、適温に保たれている場所が理想的です。さらに
混雑状況と自宅からの距離も考慮しましょう。特に新生児〜乳児期は人混みを避け、緊急時にすぐ帰れる範囲を選ぶのが安心 です。
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赤ちゃんとのお出かけで困ったときの対処法

外出先では予想外のトラブルが起こることもあります。赤ちゃんが急に泣き出したり、授乳やおむつ替えの場所が見つからなかったりすることも。そんなときに慌てないよう、よくある困りごとへの対処法を事前に知っておくと安心です。
外出先で泣き止まないときは…
まずは授乳やおむつ替えのタイミングを確認しましょう。
お腹が空いていたり、おむつが汚れていたりすることが原因の場合が多いようです。暑い・寒いなどの不快感がないかもチェックしてください。服装を調整したり、ブランケットをかけたりすることで解決することもあります。また抱っこして歩く、揺らすなど普段の寝かしつけ方法を試してもいいかもしれません。
それでも泣き止まない場合は、場所を変えるのも効果的です。静かな場所へ移動したり、外の空気に触れさせたりすると落ち着くこともあります。
おむつ替えスペースが見つからないときは…
事前に授乳室やおむつ替えスペースの場所を確認しておくと安心 です。急におむつ替えが必要になった場合は、コンビニ、百貨店、ファミレスなどを探しましょう。
最近は多くの施設でおむつ替えスペースが設置されています。車移動の場合は、車の中で替えることもできます。車内用のおむつ替えシートを常備しておくと便利です。
授乳する場所がないときの工夫
授乳ケープを活用すれば、比較的どこでも授乳が可能です。ただし、周囲への配慮も忘れずに。車移動の場合は、車の中が最も安心できる授乳場所です。サンシェードを使えば、プライバシーも守れます。また個室のあるカフェやレストランも授乳に適していますが、店員さんに一声かけておくと安心です。授乳室検索アプリなどを活用し、事前に近くの授乳室を確認しておくことをおすすめします。
急な体調不良への備え
赤ちゃんの体調は急変することがあります。そのため、
母子健康手帳と保険証、医療費受給者証は必ず携帯しましょう。かかりつけ医の連絡先を控えておき、休日・夜間診療の情報を事前に確認しておくと安心です。
また自宅周辺だけでなく、よく行く場所の近くの医療機関も調べておきましょう。困ったときは、#8000(子ども医療電話相談)を活用できます。看護師や医師が電話で相談に乗ってくれます。
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【移動手段別】赤ちゃんとのお出かけのコツと注意点

お出かけの移動手段によって、準備や注意点は大きく異なります。ベビーカー、抱っこ紐、車、公共交通機関など、それぞれのメリット・デメリットを理解して、目的地や赤ちゃんの状態に合わせて選びましょう。
ベビーカーでのお出かけ
ベビーカーでのお出かけのメリットは、荷物をたくさん載せられることと、赤ちゃんを寝かせられることです。特に長時間のお出かけや買い物の際に便利です。デメリットは、階段や段差に弱いことや満員電車では使いにくいことです。
そのため電車やバスを利用する場合は、路線の混雑状況を事前に確認しましょう。ラッシュ時は避けるのが賢明です。また駅やビルでは、エレベーターの位置を事前に把握しておくとスムーズです。夏は地面からの照り返しでベビーカー内が高温になるため、高さ調整や日よけを使用し、こまめに赤ちゃんの様子を確認しましょう。冬は防寒対策も忘れないようにしてください。
抱っこ紐でのお出かけ
抱っこ紐を使用すると移動がスムーズで、赤ちゃんが安心します。
階段や人混みでも動きやすく、赤ちゃんもママパパの体温を感じて落ち着きます。一方で、長時間使用すると肩腰に負担がかかるというデメリットもあります。
抱っこ紐は月齢に合ったものを選ぶことがポイントです。新生児期は横抱きタイプ、首がすわったら縦抱きタイプを使用できます。正しい装着方法を確認し、赤ちゃんの位置や紐の締め具合をチェックしましょう。長時間の使用の場合は1〜2時間ごとに休憩を挟み、赤ちゃんを抱っこ紐から出して体を伸ばしてあげましょう。
車でのお出かけ
車でのお出かけは、荷物をたくさん積めて授乳やおむつ替えがしやすいのが魅力です。またプライベート空間なので、赤ちゃんが泣いても周囲を気にする必要がありません。しかし、渋滞に巻き込まれる可能性もあります。
なお
赤ちゃんを車に乗せる場合、チャイルドシートの使用が道路交通法で義務付けられています。月齢・体重に合ったものを必ず使用してください。また夏は冷房、冬は暖房で快適な温度を保ち、1〜2時間ごとに休憩を取り、赤ちゃんを車から降ろして体を動かしてあげましょう。日よけ対策として、後部座席用のサンシェードを使用すると、赤ちゃんを直射日光から守れます。
電車でのお出かけ
電車での移動は渋滞の心配がなく、時間を計画しやすいのがメリットです。ただし、遅延が発生することもあるため、余裕をもったスケジュールを心がけましょう。
また、赤ちゃんが泣いてしまわないかと気を使い、落ち着かないこともあるかもしれません。そのため、混雑する時間帯を避けることが大切です。平日の午前中など、比較的空いている時間を選ぶとよいでしょう。
ベビーカーは混雑時には畳むことも検討してください。最近は多くの路線でベビーカーの使用が推奨されていますが、状況に応じた判断が必要です。乗降しやすい位置や優先席付近を利用すると、周囲の理解も得やすいでしょう。
授乳は出発前に済ませておくと、車内で困ることが少なくなります。
赤ちゃんとのお出かけを成功させる準備のコツ

お出かけを楽しく快適にするには、事前の準備が何より大切です。前日から当日の準備、そして外出中の心がけまで、段階を追って準備を進めることで、忘れ物やトラブルを防ぐことができます。ここでは、そんな準備の流れとポイントを時系列でご紹介します。
前日までの準備で余裕を持つ
持ち物リストを作成して、チェックしながら準備することをおすすめします。スマホのメモ機能や育児アプリを活用すると便利です。リストを作っておけば、次回以降のお出かけも楽になります。
また天気予報を確認し、服装や持ち物を調整しましょう。雨の予報ならレインカバーや着替えを多めに準備し、暑い日は保冷剤、寒い日は防寒具を忘れないようにしましょう。
お出かけ先の情報収集も大切です。授乳室やおむつ替えスペースの場所、駐車場の有無、混雑状況などを事前に調べておきましょう。施設の公式サイトやSNSをチェックすると、最新情報が得られます。
他にも赤ちゃんの体調をこまめに確認するようにしましょう。熱はないか、機嫌はよいか、食欲はあるかなどをチェックし、
少しでも体調が悪そうなら、無理せずお出かけを延期する勇気も必要です。
当日の準備でスムーズなスタート
授乳やおむつ替えを出発直前にすることで、移動中の授乳やおむつ替えの回数を減らせます。また赤ちゃんとのお出かけは予定通りにいかないことが多いため、
通常の1.5倍の時間を見込んでおきましょう。時間に余裕を持つことで、トラブルに備えられます。
お出かけ中の心がけ
赤ちゃんのペースに合わせることを忘れず、大人の都合で無理なスケジュールを組まないようにしましょう。授乳やおむつ替えは、赤ちゃんが泣く前に早めに対応することで、機嫌よく過ごせます。こまめな水分補給も忘れずに。特に夏場は脱水症状に注意が必要です。体温調節にも気を配り、暑そうなら服を脱がせる、寒そうなら上着を着せるなど、柔軟に対応しましょう。
赤ちゃんとのお出かけでよくある悩みQ&A

ここでは、赤ちゃんとのお出かけに関する疑問や不安に対し、具体的なアドバイスとともにお答えします。
Q1:人混みはいつから大丈夫?
新生児から生後3ヶ月までは免疫力が低いため、できるだけ人混みは避けましょう。1ヶ月健診までは基本的に外出を控え、健診後も短時間の散歩から始めるのが安全です。生後4ヶ月以降でも、混雑する時間帯や場所は避けた方が無難です。
特にインフルエンザやノロウイルスなどの感染症が流行する冬場は、人混みへの外出は慎重に判断しましょう。デパートやショッピングモールに行く場合も、平日の午前中など比較的空いている時間を選ぶことをおすすめします。
Q2: 外食はいつからできる?
授乳のペースが安定していれば、比較的早い時期から外食も可能です。ただし、赤ちゃん連れに優しいお店を選ぶことが大切です。可能な限り、個室やキッズスペース、おむつ替えスペースのあるお店を選びましょう。
離乳食が始まる前の生後4〜5ヶ月頃や、離乳食が始まったばかりの5〜6ヶ月頃は、授乳さえできれば外食しやすい時期です。ただ本格的な離乳食期に入ったら、ベビーフードを持参するか、赤ちゃんメニューがあるお店を選ぶとよいでしょう。また、予約の際に赤ちゃん連れであることを伝えておくと、お店側も配慮してくれます。
Q3: 飛行機はいつから乗れる?
航空会社によって異なりますが、多くの航空会社では生後8日から搭乗可能としています(詳細は各航空会社にご確認ください)。ただし、実際には1ヶ月健診を終えた生後2〜3ヶ月以降がおすすめです。生後2〜3ヶ月頃になると、赤ちゃんの体調も安定してきます。飛行機の気圧変化によって赤ちゃんの耳が痛くなることがあるため、離着陸時には授乳やおしゃぶりで耳抜きをサポートしてあげましょう。
長時間のフライトでは、授乳やおむつ替えのタイミングを考慮して座席を選ぶと安心です。バシネット(ベビーベッド)が利用できる座席もあるため、予約時に確認しておきましょう。
Q4: お出かけの頻度はどれくらいが適切?
赤ちゃんの体調や機嫌がよければ、毎日の短時間の散歩は問題ありません。外の空気に触れることは、赤ちゃんの発達にもよい刺激になります。20〜30分程度の近所の散歩なら、天気のよい日は毎日でも大丈夫です。長時間のお出かけや遠出は、週に1〜2回程度がちょうどよいペースです。
ただし、赤ちゃんの月齢や体調、季節によって調整が必要です。無理のない範囲で、赤ちゃんの様子を見ながら判断しましょう。
Q5: 寒い日・暑い日のお出かけは控えるべき?
真冬の氷点下や真夏の猛暑日など、気温が極端な日は、お出かけの時間を短くするか、室内施設を選ぶことをおすすめします。赤ちゃんは体温調節が未熟なため、過度な寒暖差は体に負担がかかります。冬の外出は、午前10時〜午後3時頃の比較的暖かい時間帯を選びましょう。
夏の外出は、午前10時前か午後4時以降の涼しい時間帯がおすすめです。ただし、どうしても外出が必要な場合は、ショッピングモールなど空調の効いた施設を利用し、移動時間をできるだけ短くする工夫をしましょう。
Q6: ベビーカーと抱っこ紐、どちらが便利?
どちらにもメリット・デメリットがあり、お出かけ先や状況によって使い分けるのが理想的です。ベビーカーは荷物が多い時や長時間のお出かけに便利ですが、階段や段差のある場所では不便です。一方抱っこ紐は人混みや階段でも動きやすく、赤ちゃんも安心しますが、長時間使用すると肩腰に負担がかかります。
そのため両方を併用できるよう、お出かけ先に応じて選択するか、両方持っていくことをおすすめします。電車移動ならベビーカー、買い物メインなら抱っこ紐、という使い分けも効果的です。
Q7: 授乳間隔が短くて遠出ができない…どうすればいい?
生後3ヶ月頃までは授乳間隔が2〜3時間と短いため、遠出は難しい時期です。この時期は無理のない範囲で、近場のお出かけを楽しみましょう。生後4〜5ヶ月になると授乳間隔が少しずつ空いてくるので、徐々に遠出もしやすくなります。どうしても遠出が必要な場合は、授乳室が複数ある施設を選ぶようにしましょう。
また車での移動なら車内で授乳できるため、比較的安心です。ミルクの場合は、お湯を確保できるように保温ボトルを準備しておくとよいでしょう。
Q8: 赤ちゃんが外出先でずっと寝ていて…起こした方がいい?
外出の刺激で疲れて寝ているのは自然なことなので、基本的には起こさず寝かせてあげましょう。ただし、授乳のリズムが大きく崩れる場合や、夜の睡眠に影響が出そうな場合は、優しく起こすことも検討してください。
長時間同じ姿勢で寝ていると、体が固まってしまうこともあるので、ときどき様子を確認し、必要に応じて抱っこしてあげるのもよいでしょう。ベビーカーで寝ている場合は、頭の位置や体勢を調整してあげることも大切です。
ベビーシッターのサポートでお出かけをもっと楽しく安心に

赤ちゃんとのお出かけは、準備も大変で一人では不安なこともありますよね。「荷物の準備を手伝ってほしい」「上の子を見てもらって赤ちゃんとゆっくり病院に行きたい」「たまには夫婦でお出かけしたい」そんなとき、
ベビーシッターのマッチングサービス「キッズライン」が役立ちます。
キッズラインでできるサポート
お出かけの付き添いサポートでは、病院や役所での手続きなど、どうしても外出が必要なときにベビーシッターが付き添って保育をサポートします。赤ちゃんを見ながら手続きをするのは大変ですが、ベビーシッターがいれば安心です。
また、お出かけ準備のサポートとして、持ち物の準備や荷造りする間の保育をベビーシッターに依頼することもできます。初めての遠出で「何を持っていけばいいの?」と不安なとき、ベビーシッターのアドバイスは心強い味方になります。
他にも、自宅で赤ちゃんを見てもらい、夫婦だけでリフレッシュのお出かけを楽しむことも可能です。慣れた自宅環境で赤ちゃんを見てもらえるので、安心して外出できます。
キッズライン利用のメリット
キッズラインの登録は無料で、スマホで簡単に予約が可能です。初回利用の場合は面談もするため(オンラインも可)、ベビーシッターの人柄やスキルを確認してから依頼できます。またレビュー機能で他の利用者の評価も確認でき、ベビーシッターサービスを利用するのが初めての方でも安心です。
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赤ちゃんとのお出かけを楽しむために
赤ちゃんとのお出かけは、最初のうちは不安も多いもの。しかし、しっかり準備をして赤ちゃんのペースに合わせれば、親子で楽しい時間を過ごせます。ここまでご紹介したポイントを振り返りながら、お出かけ成功のコツを以下にまとめました。
お出かけ成功の5つのポイント
1. 月齢に合わせた計画を立てる
新生児期は短時間の外気浴から、生後4ヶ月以降は徐々に遠出もできるようになります。赤ちゃんの発達段階に合わせて、無理のない計画を立てましょう。
2. 持ち物リストを活用して忘れ物を防ぐ
おむつセット、授乳グッズ、着替え、母子健康手帳、保険証など、基本の持ち物をリスト化しておくことで、準備がスムーズになります。季節や月齢に応じた追加アイテムも忘れずに。
3. 授乳室・おむつ替えスペースを事前確認
お出かけ先を選ぶ際は、授乳室やおむつ替えスペースがあるかを必ず確認しましょう。育児アプリを活用すると便利です。
4. 時間に余裕を持つ
赤ちゃんとのお出かけは予定通りにいかないことが多いため、通常の1.5倍の時間を見込んでおくと安心です。余裕を持ったスケジュールで、ストレスなく楽しめます。
5. 赤ちゃんの体調を最優先に
少しでも赤ちゃんの体調が悪そうであれば、無理せずにお出かけを延期してください。外出中も赤ちゃんの様子をこまめに確認し、機嫌や体調の変化に気づいたら、すぐに対応してあげましょう。
無理せず、楽しむことが大切
お出かけは楽しいものですが、赤ちゃんにとってもママパパにとってもくれぐれも無理のないようにすることが大切です。失敗や急な予定変更があっても当たり前だと思って、気楽に構えてみてください。
また赤ちゃんとのお出かけは、赤ちゃんの成長を感じられる貴重な時間でもあります。公園で初めて葉っぱを触ったときの表情、動物園で動物を見て笑った顔、そんな瞬間を楽しみながら、親子でのお出かけを満喫してください。
そして、赤ちゃんとのお出かけで困ったときは、一人で抱え込まずにパートナーや家族、友人に助けを求めたり、キッズラインのベビーシッターサービスを活用してみてくださいね。
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