トイレトレーニングの保育園での進め方。自宅で応用できることとは? 【保育士監修】




「そろそろトイレトレーニングを始めた方がいいのかな?」と思いつつも、「うちの子にはまだ早いのでは…」「何から始めたらいいんだろう…」とお悩みではありませんか?
この記事では、保育歴18年のベテラン保育士が、保育園でのトイレトレーニングの進め方と、家庭で取り組む際のポイントを解説します。オムツ卒業という成長の節目を、笑顔で見届けるためのヒントにしてくださいね。

トイレトレーニングを始めるには、子どもが以下のような状態であることが必要になります。
●排尿間隔が1時間半以上あく
●安定して座る事ができる
●簡単な言葉を理解し、自分の気持ちを表現できる
それでは具体的にどういった状態なのか、1つずつ解説していきましょう。
排尿間隔が1時間半以上あくようになると、トイレトレーニングを始めるタイミングと言えます。1時間半より短いと、何度もトイレに行かなければならないため、子どもはトイレが面倒だと思ってしまいます。
夢中になって遊んでいる途中にトイレへ連れていかれるのは、子どもにとって嫌な事であり、拒否される可能性も高くなってしまいます。膀胱に1時間半くらいおしっこが溜められるようになってから、トイレトレーニングを始めるのがスムーズに進めるコツです。
トイレトレーニングを始めるためには、トイレに安定して座れることも大事な条件です。姿勢を保てずフラフラしていては、安心して排泄ができません。特に家庭では大人用の便器を使用する場合が多いので、高いところから落ちないように、安定して座れる必要があるのです。
乳幼児は身体に対して頭の割合が大きいので、バランスを崩しやすい特徴があります。安心して排泄に集中するためにも、安定して座れるようになってからトイレトレーニングを始めましょう。
布パンツに切り替えていくのは、大人の発する簡単な言葉を理解し、自分の気持ちを言葉や仕草で表現できるようになってからがベターです。意志の疎通ができない状態では、大人による強制になってしまい、排泄の自立が期待できないためです。
「おしっこ、出る?」という言葉に対して、首を振ったり、「うん」「出ない」などの表現を返せることが必要です。日頃から言葉でのコミュニケーションを積み重ね、トイレトレーニングへとつなげていきましょう。
保育園でのトイレトレーニングは、以下の流れで進みます。
排泄以外にも、トイレットペーパーでの拭き方やパンツ・ズボンの上げ下げ、排泄後の手洗いまで1人ずつ丁寧に伝えていきます。子どもの「できた!」を受けとめつつ、成功体験を重ねていくことを大切にしています。

実は保育園では、0歳児からトイレトレーニングに向けた働きかけが始まっています。実際に保育園ではどのようにトイレトレーニングを行っているのか、年齢別にご紹介します。
0歳児クラスでは、排泄の気持ちよさを感じられるような関わりを心がけています。うんちやおしっこが出るとスッキリします。汚れたオムツを替えれば、気持ちよくなりますよね。「スッキリしたね」「気持ちよくなったね」と言葉をかけ、心地よさを伝えることがトイレトレーニングへとつながっていきます。
1歳児クラスではトイレに慣れることを重視しています。トイレが安心して排泄できる場所となるよう、以下の行動を無理のない範囲で促していきます。
保育園の便器は子ども用サイズです。さらに、友だちと一緒にトイレへ行く状況が多いため、安心してトイレに慣れていく子どもが多いです。
2歳児になると少しずつトイレで排泄する習慣が身についてきます。オムツへの排泄が減ってくると、布パンツへ移行する子も増えます。活動の合間や子どもの様子に応じてトイレへ誘い、排泄を見守ります。おもらしを経験しながらトイレへ向かうタイミングを覚え、8割くらいの子どもが2歳児クラスのうちにトイレトレーニングを完了します。
トイレトレーニングの時に、どのような言葉かけをしたらよいのかは、多くの保護者が悩むポイントです。そこで、保育士が実際に行っている会話例をご紹介します。
そろそろおしっこが出る頃だと思ってトイレへ誘っても、「出ない」とトイレを拒否することがあります。そんな時は、トイレだけに着目するのではなく、トイレの次に行う活動をイメージできる言葉かけを行っています。
子どもによっては、パンツを履きたがらないときがあります。そんな時は《選択》の手法を取り入れて会話してみます。
おもらしをしてしまったときは、子どもなりに「失敗してしまった…」と感じているものです。そんな時は、叱って追い打ちをかけるのではなく、励まして勇気を与えています。

自宅でトイレトレーニングを進める際、ママパパはどんなことを意識すればよいのでしょうか。トイレトレーニングの心得を3つご紹介します。
トイレトレーニングはわが子のペースで進めましょう。発達には個人差があり、排泄の自立が完了する時期も一人一人異なります。同じくらいの子がオムツを卒業しているのを見ると、ついつい焦ってしまうかもしれません。しかし急がせてしまうと、逆にトイレトレーニングが進まないこともあります。焦らず、目の前にいるわが子に合わせた対応を行っていきましょう。
子どもがおもらしをしても、大人は平常心を保ちましょう。練習には失敗がつきものです。おもらしをしながら「濡れて気持ち悪い」「もう少し早くトイレに行けばよかった」という感覚を学んでいきます。失敗しても怒らず「大丈夫だよ」と子どもに伝え続けましょう。
トイレトレーニング中は着替えをたくさん準備しておきましょう。おもらしが続いて着替えがなくなってしまうと、せっかく履き慣れたパンツをオムツに戻さなくてはなりません。多めに準備しておけば、おもらしにも慌てず対応できます。トイレトレーニング中は汚れることが前提です。「質より量」で着替えを準備しておきましょう。
保育園では保護者からトイレトレーニングについての質問をよく受けます。実際によく聞かれる質問と、その回答をご紹介します。
「トイレトレーニングって、いつから始めた方がいいですか?」という質問をよく受けます。もちろん子どもの身体と心の準備が整っていることが大前提ですが、春や夏などの暖かい時期に始めることをオススメしています。寒い時期は排尿間隔が短くなりますし、洗濯物もなかなか乾きません。おもらしして洗濯物が増えることを考えると、暖かい時期の方が親子ともに始めやすいでしょう。
「誘っても全然トイレに行ってくれないんです」という相談を受けます。そんな時には、子どもがトイレへ行きたがらない理由を探ります。
子どもにも「今は〇〇したい」という意志があるので、前もって「〇〇したらトイレに行こうね」と約束しておくと良いでしょう。トイレという場所が怖い場合には、明るい電球に付け替えたり、好きなキャラクターの絵を壁に貼ったりして、怖さを取り除いてあげる工夫をしてみましょう。
「おでかけの時はオムツを履いてもよいですか?」という質問も受けます。基本的には子どもが混乱するので、パンツを履いたらオムツに戻さない方が良いでしょう。しかし出先でおもらしをすれば、ママパパも困ってしまいますよね。おもらしが困る場合は、パンツの上にオムツを重ねることをオススメします。そうすることで、子どもの感覚を守りつつ、もらして困る状況を避けることができます。時々トイレに誘ったり、パンツが濡れていないか確認したりしながら、おでかけを楽しみたいですね。
子どもがトイレで排泄をする習慣をつけるためには、保育園と保護者が連携して取り組んでいくことが大切です。しかし忙しい毎日の中で「トイレトレーニングまで手が回らない」「おもらしするとつい怒ってしまう」とお悩みの方は、子育てのプロであるベビーシッターに依頼するのも一つの手です。子どもが混乱しないようにしっかり情報共有しておけば、安心してベビーシッターに任せることができますよ。
ママパパと保育士とベビーシッター。複数の大人に笑顔で見守られていたら、子どもは安心してオムツ卒業の日を迎えることができるはずです。
ベビーシッターのマッチングプラットフォームである「キッズライン」なら、パソコンやお手元のスマホで近隣のベビーシッターを見つけることが可能です。「キッズライン」には、保育園での保育経験を持つ保育士シッターも多く在籍しています。そのため、トイレトレーニングなど子どもの成長に合わせた依頼をすることもできます。
初めてお子様を預ける前には、必ず顔合わせ(オンライン)か事前面談(対面)を行うルールとなっているため、まずはファーストコンタクトを取ってみましょう。
トイレトレーニングの進め方や対処の仕方で悩んだら、保育のプロに自宅へ来てもらい、改善点がないか相談してみるのもオススメです。一人で悩まず、様々な人の手を借りながら、子どもの成長を応援していきましょう。
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