感染症まん延の影響で両親学級に行けていない人や行けないまま出産を迎えた人、出産を控えた女性のパートナーなど両親学級がないことで不安に感じている人も多いのではないでしょうか。この記事では両親学級について概要を説明し、両親学級に参加できなかった場合の知識のアップデート方法を助産師がお伝えします。

両親学級とは?どんなことをするの?


妊婦
初めて妊娠出産を迎える予定のパパママが基本的な知識をつける場として、自治体が開催する「両親学級」。「母親学級」、「赤ちゃん教室」、「育児教室」などとさまざまな名称で呼ばれていますが、この記事では「両親学級」という名称で、説明していきます。

両親学級とは?


両親学級とは、妊娠中の女性やそのパートナーが妊娠・出産・育児に関して専門家から学ぶ講座です。医師や助産師、看護師、保健師、管理栄養士などに、直接相談出来る場でもあります。

両親学級で行うことは
①妊娠、出産、育児の基本的知識・注意点などの学習
②パートナーの妊婦体験
③赤ちゃんの沐浴や抱っこなどのお世話体験

などです。

感染症のまん延により、ここ数年は開催されないこともありましたが、近年ではオンラインで両親学級を再開している自治体・病院が増えてきています。

両親学級に参加するメリットは?


両親学級の目的は、主に4つあります。

①パパの自覚が芽生える
②必要な知識をパパママともに共有できる
③育児に対して準備をすることができる
④知識をつけることで不安感がなくなる


このようにさまざまなメリットがあるので、開催の案内が届いた場合は、積極的に参加するのがオススメです。

*助産師からの一言アドバイス*
両親学級の最大のメリットは、パートナーにパパとしての自覚が芽生えるということです。
ママはお腹の中の胎動や妊婦健診などで、赤ちゃんの存在を自覚するチャンスは多くありますが、パパは他人事のように感じてしまう人もいるのが現状です。
両親学級では主にママの妊娠中の身体的変化や産後の大変さなどをお伝えするため、「妊娠・出産・育児ってそんなに大変なんだ!」とパートナーが気付くきっかけになります。
夫婦で協力して育児をしていくためにも、両親学級には是非パートナーと共に参加してほしいです。


両親学級に行けなかった人は63.1%。参加したくてもできない?!


では、「両親学級」に参加した人はどのくらいいるのでしょうか?現在0歳児を育てているキッズラインユーザー111人に聞いたアンケート結果を紹介していきます。

父母共に参加していない・教室が開催されていないと答えた人は63.1%


両親学級に行けなかった割合
アンケートでは、「父母共に参加していない・教室が開催されていない」と答えた人が63.1%という結果になりました。感染症のまん延により、教室が開催されないことなども影響していると考えられます。
また、オンラインの両親学級が増えてきてはいるものの、実際にオンラインで参加した人は1割にも満たない状況です。この結果は、知識不足のまま出産、育児を迎える人が増加していることを示唆しています。

*助産師からの一言コメント*
助産師として出産のお手伝いをしている際も、知識不足で不安に思っている方や知らずに危険な行動をとってしまう方が増えていて、感染症まん延による影響を痛感することが増えました。また、SNSで得た間違った知識を信じる方も増えているように感じます。
妊娠や出産、育児に関しては、専門家が発信する正しい知識を得る機会が必要です。


両親学級に行けないことによる不安


両親学級に行けなかった人はどのような不安を抱いているのかについても、アンケートで聞いてみました。

【両親学級にいけなかった人の声】

・オンラインは抵抗があり参加しなかったのでYouTubeでやり方を検索した。自己流で沐浴している。(東京都/20代/女性)


・オンライン受講だと実際の沐浴の仕方やオムツ替えの要領がわからなくて困りました。(東京都/30代/女性)


・感染症まん延で両親学級がなく、夫が何の知識もないまま育児に突入して困った。オンラインではなくやはり実技で教えてもらわないと実感も湧かないので、有料でもいいから訪問などで指導してほしかった。(東京都/30代/女性)


・育児教室があること自体を知らなかった。二人目なので、ある程度分かっているつもりでしたが、思い出すまでは大変でした。(広島県/40代/女性)


・オンラインでの受講は、他の父母の方も聞いている状況だったので、踏み込んだ質問ができませんでした。(東京都/30代/女性)

アンケート結果を見てみると、初産婦の人たちが特に不安感が強かったようです。
両親学級に参加できない分、YouTubeなどで情報収集していたり、自己流で育児をする方が増えているようです。
この他には、育児本で勉強したり、オンラインの教室を探して参加している方もいました。

*助産師からの一言アドバイス*
ネットで情報収集すると、情報過多になり逆に不安が強くなってしまうこともあります。また、偏った情報を鵜呑みにしないようにしてほしいなと思います。
健診の途中で助産師に質問したり、ベビーシッターや産後ドゥーラに話を聞いたりするだけでも肩の力が抜けることがあります。一人で考え込まずに身近な人に頼るようにしてくださいね。


両親学級に行けないことによるデメリットとは


沐浴
では、両親学級を受けられないことによる影響はどのようなことが考えられるのでしょうか。
両親学級に参加しないことで起こりうるデメリットとしては、以下のことが考えられます。
①パパが父親になる自覚が芽生えにくい
②正しい育児の知識を学ぶ場がなく不安になる・準備不足になる
③妊娠中や出産時の注意事項などを知ることができない
④ママ友などのコミュニティを構築しにくい


 初産の場合は、妊娠出産や育児に関して豊富な知識を持っている人はほとんどいません。経験に勝る教科書はないとも言いますが、出来るだけ多くの人と関わって情報を得ることが大切です。
大切な情報を知らずに出産・育児に突入すると、知識不足や準備不足で余裕がなくなり、精神的にも辛く感じやすいです。身近な育児経験者に相談するでもよし、助産師など専門家に相談するでもよし、ベビーシッターや産後ドゥーラに相談するでもよしです。妊娠中から正しい知識を得ることを心がけましょう。

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両親学級に行けなかった場合はどうしたらよい?


両親学級がなく困ってる場合、具体的な解決方法としてどのような方法があるのでしょうか。ここでは5つの方法を紹介します。

①産院でのレクチャーを受ける


産院でのレクチャーも残念ながら感染症のまん延で中止、もしくはオンラインに変更しているところが多いのが実状です。もし開催されていたら、積極的に参加しましょう。たとえオンラインでも参加した方がよいです。


②自治体の両親学級が再開していないか確認する


両親学級の中止の影響を重く見て、最近は人数制限をしながら保健所や市役所で両親学級を再開している場合もあります。オンラインではなく実際に練習できる場が再開されていないか、問い合わせてみましょう。


③産後ケアを受ける中で学ぶ


もう間もなく出産する場合や産後の方は、民間の産後ケアホテルや公共の産後ケア施設を利用することも検討してみてください。産後ケア施設には助産師や保健師が常駐しており、滞在中に沐浴や授乳指導など育児のノウハウを得ることができます。
産後ケア施設は基本は有料ですが、自治体によっては助成金を出してくれる場合もあります。


④民間の助産師に教えてもらう


出産前後のママと赤ちゃんを扱うスペシャリストである助産師に教えてもらうのも一つの手です。地域で助産院を開設していたり、オンライン限定で両親学級を開催している助産師もいるので、以下のサイトからアクセスして見るのもオススメです。

Meets the Midwife
助産師の検索サイトです。お住まいの地域に住む助産師に直接家に来てもらいマンツーマンで相談ができたり、ご自身にあった助産師を見つけられます。
日本助産師会
 全国の助産所を検索できます。


⑤民間の産後ドゥーラに教えてもらう


産後ドゥーラは、産前産後の母親と赤ちゃんのお世話をしてくれる出産育児の専門家です。自宅まで来てくれて沐浴の仕方や授乳の方法を丁寧に教えてくれるので、「両親学級」に参加できなかったママパパには特にオススメです。
頼れる産後ドゥーラを妊娠中から見つけておくと、産後のつらい時期に相談することができますよ。


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両親学級に行けないときは、他の方法で赤ちゃんのことを学ぼう


産後ドゥーラ
立ち会い分娩ができなかったり、両親学級が受けにくくなったりと、感染症のまん延は妊娠出産育児の場において影響が大きいです。ただし、ママパパが自主的に学んでいくことが大切なことは、変わりがありません。
ママの幸せが赤ちゃんの幸せでもあります。ひとりで悩まず、助産師などの専門家に相談したり、産後ドゥーラの力を借りたりして、多くの人の助けを借りながら育児をしていきましょう。

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キッズラインなら、産後ドゥーラやベビーシッターを探せる


ベビーシッターのマッチングプラットフォームであるキッズラインなら、産後の育児や家事をサポートしてくれる産後ドゥーラや、0ヶ月の赤ちゃんを見られるベビーシッターを、スマホで探すことが出来ます。初回の依頼前には必ず顔合わせ(オンライン)または事前面談(対面)が必要なので、まずは一度連絡を取ってみるのがオススメです。
また、キッズラインでは家事代行サービスも依頼することが出来ます。産後の生活を支えてくれるサポーターを見つけて、無理のない子育てをしていってくださいね。

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■フリーランス助産師 上原沙希
東京女子医科大学病院 産婦人科 MFICU に勤務後、より多くの方の力になりたいという思いを抱き、英語力習得のためヨーロッパ留学とギリシャ難民ボランティアへ。その後フリーランス助産師として独立し産婦人科クリニックにてお産介助や妊婦指導などを行う傍ら精神疾患患者や障害をお持ちの患者さんのケアも行う。現在は子持ちフリーランス助産師として産婦人科業務以外にも妊産婦向け商品開発やライター、思春期相談、マタニティヨガ指導、性教育など幅広く活動中。


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