「夏休み、楽しみだね!」と笑顔で言える子どもをよそに、親はすでにため息をついている…そんなご家庭は少なくないはずです。特にしんどさが一気に増すのが、小学校入学後。保育園までは給食や長時間保育に支えられていた生活が、夏休みになると大きく変わります。約40日間、ほぼ毎朝お弁当を作り、宿題に付き合い、「暇〜」という声に向き合い続ける。フルタイムで働きながらこれをこなすのは、どう考えてもハードモードです。
「なぜこんなに大変なんだろう」と自分を責めている方もいるかもしれません。でも、それは気合いや工夫が足りないからではありません。小学生の夏休みは、親の負担が一気に増えやすい時期なのです。
この記事では、小学生がいる共働き家庭が夏休みに直面する「しんどさの正体」を整理しながら、親子が笑顔で乗り切るためのヒントをお伝えします。
記事のポイント
⚫︎小学生がいる共働き家庭の夏休みがしんどいのは、親の努力不足ではなく環境変化が大きいから
⚫︎お弁当・宿題・学童疲れ・暇問題が重なることで消耗しやすい
⚫︎週に数日だけ誰かに頼るだけでも、夏休み全体の空気は変わる
なぜ小学生がいる共働き家庭の夏休みはしんどいのか

保育園は夏休みがないケースが多く、年間を通じて子どもを預けられます。しんどさが一気に増すのは小学校入学後です。
学校がある時期は、授業・給食・放課後の学童という流れで、子どもの日中はある程度「社会インフラ」が支えてくれています。ところが
夏休みに入った途端、その仕組みが大きく変わります。
給食はなくなり、お弁当が必要になる。学童は朝から夕方まで預かってはくれるものの、長時間の集団生活に子どもが疲れてくる。宿題は増えるのに、親がサポートできる時間は変わらない。子どもにとっての夏休みと、共働きの親にとっての夏休みは、まったく別物です。
子どもにとっては嬉しい長期休暇でも、親にとっては日常業務に加えて育児負担が一気に増える40日間。
これをワンオペで完璧にこなそうとするのは、最初から無理がある話なのです。
なお、「保育園児を含めた家庭はどう過ごしている?」「他の家庭は何に困っている?」と気になる方は、
別記事でアンケート結果も紹介しています。まず全体像を知りたい方は、そちらも参考にしてみてください。
共働き家庭の夏休み「しんどいポイント」4つ
具体的に、何がそんなに親を追い詰めるのでしょうか。実際に夏休みを迎えると、特に負担になりやすいのが次の4つです。一つひとつは小さなタスクに思えても、これらが毎日のように重なることで、親の体力と気力はじわじわと削られていくのです。
① 毎朝のお弁当作りが地味にしんどい

夏休み中、学童に通う子どもには毎日お弁当が必要です。普段は給食に助けられているぶん、このギャップは思った以上に大きいものです。早起きしてお弁当を作り、子どもを送り出し、そのまま仕事へ——これを40日間続けるのは、体力的にも精神的にも消耗します。「今日は何を入れよう」と考えるだけで疲れる、という声も少なくありません。
さらに夏場は食中毒のリスクも高く、食材選びや保冷対策にも気を遣います。手を抜きたくても、抜けない。それが夏のお弁当作りのつらさです。
② 宿題・自由研究が終わらない

「夏休みの宿題は子どもが自分でやるもの」と思っていても、現実はそうはいきません。ドリルの丸つけ、読書感想文の声かけ、自由研究のテーマ決めや材料集め。
気づけば親のタスクになっていることも多いはずです。しかも子どもが「宿題やる」と言い出すのは、親が疲れて帰宅した夜。去年の夏、自由研究で親子ゲンカした…そんな経験があるご家庭も多いのではないでしょうか。
③ 日中の「暇〜」問題と猛暑の板挟み

たまに学童を休んで家で過ごす日や休日、子どもはすぐに「暇〜」「やることない」と言い出します。せっかくの夏休みだから外で思いきり遊ばせてあげたいものの、連日の猛暑では近所の公園に行くことでも熱中症のリスクがあります。家の中でやり過ごそうにも限界があり、「もっと有意義な夏休みにしてあげたいのに」という親の思いと、暑くて外に出られない現実の板挟みで、もどかしさを感じるご家庭も多いのではないでしょうか。
④ 学童のマンネリ・疲れ問題

学校がない夏休みは、学童に朝から夕方まで8〜10時間いることになります。毎日同じ場所、同じメンバー、同じ流れが続くと、子どもが「行きたくない」「つまらない」と言い出すのも不思議ではありません。
子どもが疲れ、親も「こんな思いをさせてまで働く意味があるのかな」と悩み、親子で消耗していくこともあります。
「全部完璧にこなす夏」をやめてみる
4つのしんどさを並べてみると、どれも一人で抱えるには重すぎることが分かります。お弁当も、宿題も、子どもの相手も全部自分たちだけで回そうとするから、限界が来るのです。
ここで提案したいのは、「週に数日だけ、誰かに任せる日を作る」という考え方です。とはいえ毎日誰かに頼む必要はありません。週1日だけでも「今日は自分が全部背負わなくていい日」があると、残りの日を乗り切る余力ができます。その選択肢のひとつが、シッターです。
シッターに頼む日の、1日の流れ(例)
朝から夕方まで(9:00〜18:00)シッターを依頼した場合のスケジュール例です。子どもの興味やペースに合わせて、柔軟に対応してくれます。
| 時間 |
過ごし方の例 |
メリット・親の安心ポイント |
| 9時 |
シッター到着・引き継ぎ |
親はその日の様子を伝えて、身軽に仕事へ出発 |
| 9時半 |
宿題・ドリルタイム |
1対1で向き合えるため、集中しやすい |
| 10時半 |
工作・自由研究タイム |
テーマ決めや材料整理も相談できる |
| 12時 |
お昼ごはん(用意しておいた食事を出してもらう) |
お弁当の準備よりずっとラク |
| 13時 |
リラックスタイム |
学童では取りにくい一人時間も作れる |
| 14時半 |
外出・室内遊び |
図書館や児童館などへの付き添いも可能 |
| 17時 |
片付け・帰りの準備 |
帰宅後の負担を減らしやすい |
| 18時 |
親帰宅・完了報告 |
宿題が進み、親子とも余裕を持ちやすい |
いかがでしょうか。この1日があるだけで、親は「お弁当を作らなくていい朝」を迎えられます。もちろんお昼ごはん自体は用意しておく必要がありますが、タッパーに入れた前日の残り物などを冷蔵庫に入れておき、レンジで温めてもらうだけでOKです。傷まないようにしっかり冷ましたり、隙間なく綺麗にお弁当箱に詰めたりする手間から解放されるだけで、朝の負担は驚くほど軽くなります。
さらに、帰宅後に「宿題終わった?」と急かさずに済む夜を過ごせます。仕事から疲れて帰ったとき、機嫌のいい子どもが「今日こんなことしたよ!」と笑顔で迎えてくれる。それだけで、親の精神的な負担は大きく軽くなり、明日からもまた頑張ろうという活力が湧いてくるはずです。
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気になる費用は?割引券や助成制度を活用しよう

「丸1日頼むと費用が心配」という方も多いことでしょう。しかし、「高いから無理…」と諦める前に、以下の制度が使えないか必ずチェックしてみてください。うまく活用すれば、実質的な負担を大きく減らすことができます。
企業主導型ベビーシッター割引券
お勤めの会社が「企業主導型ベビーシッター利用支援事業」の承認事業主となっている場合、対象のシッターに依頼すると
子ども1人につき1日最大4,600円(2,300円×2枚)の割引が受けられます。ご自身だけでなく、パートナーの会社で導入されているケースもあるため、一度人事部や社内ポータルサイトを確認してみましょう。
会社の福利厚生サービス(WELBOX、ベネフィット・ステーションなど)
会社が加入している福利厚生サービスを通じて、シッター利用時のポイント還元や数千円単位の割引クーポンが発行されるケースもあります。意外と見落としがちなポイントです。
自治体独自の助成制度
お住まいの市区町村によっては、共働き家庭向けにシッターや一時預かりの利用料を補助する独自の制度(例:東京都のベビーシッター利用支援事業など)を設けている場合があります。「〇〇市(区) ベビーシッター 補助」で一度検索してみることを強くおすすめします。
※制度内容は自治体や企業により異なり、変更される場合もあります。最新情報をご確認ください。
各種制度を組み合わせることで、費用の負担はぐっと下がります。「1日数千円で夏休みの負担を減らせるなら、一つの選択肢として検討する価値はある」と感じる方もいるかもしれません。
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完璧な夏休みより、笑顔でいられる夏休みでいい

毎朝お弁当を作り、宿題に付き合い、学童の送り迎えをして、フルタイムで働く。これを夏休みの間完璧にこなそうとすると、苦しくなります。
子どもに息抜きが必要なように、親にも息抜きは必要です。週に1日だけでも頼ることで、朝の余裕が生まれますし、笑顔で子どもと向き合える日が増えるものです。
サポートを頼ることは決して手抜きではなく、親子が元気に夏を乗り切るための方法のひとつです。今年の夏は、「全部自分でやる」ではなく、外部のサポートを得ることを検討してみてはいかがでしょうか。
夏休みが始まってから探し始めると、人気のシッターは埋まりやすく、制度確認にも時間がかかります。まずは「近くにどんなシッターがいるか見る」「使える割引があるか調べる」だけでも、今のうちに済ませておくと安心です。
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