10代の頃からブログを使ったビジネスを実現し、25歳でDNAパブリッシング株式会社の代表取締役となった伊藤聡さんとキッズライン代表の経沢が対談。今回キッズラインが実施した「みんなで作ろう!#ママのノー残業デー」という子育て中の家庭を支援するクラウドファンディングに多大なるサポートをしていただいたことのお礼として対談を実施しました。ご自身が子供の頃の経験やこれからの日本の社会についてお話いただきました。

ー 時代を強調する「流行り」

経沢:伊藤さんのDNAパブリッシングはどんな会社なんですか?

伊藤:電子書籍の出版社でもう1年半ぐらいやっていますね。企画から原稿執筆、編集まで一貫して行いKindleで出版しています。

経沢:面白いですね。最近のヒット作はなんですか?

伊藤:「雑談で心をつかむ」というテーマの本で、上手な雑談術を紹介してます。

経沢:じゃあちょっと今やってみてください。(笑)
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伊藤:すいません!僕はその本関わってないんです…(笑)

経沢:(笑)みんなどうやってアイスブレイクしていいか、悩んでるんですねー。ちなみに、時代にはまるヒット本ってどうやって出すんですか?

伊藤:ファッションも同じですが、流行って全部回っているんですよね。年表のサイトで年間のヒット作やベストセラーを追いかけると、好景気には「夢が叶う」というような本が流行ったり、逆に日本の状況が良くない時は「日本はこのままでいいのか」という本が流行りますね。

経沢:へー、時代に沿ってヒット作も変わるんですね。なるほど。

ー 自分が子供のころにベビーシッターがあれば

経沢:ところで今回「ママのノー残業デー」はソーシャルグッド(社会貢献)の分野でのクラウドファンディングなのですが、これまで参加されたことはありますか?

伊藤:今まで「ものを買う」クラウドファンディングには参加したことがあるのですが、応援をベースにしたものは今回が初めてなんです。だからいい機会だったなと思っています。

経沢:今回は20万円も支援してくださりありがとうございます!今回のキッズラインのクラウドファンディングに興味を持ってくださった理由ってなんだったんですか?(元上司でありメンターの)伊勢隆一郎さん から、強制指導はいりました?

伊藤:(爆笑)そうです、伊勢さんから「金入れろ」って。

経沢:(爆笑)
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伊藤:それは冗談ですが(笑)、経沢さんの発信を見たのがきっかけでパトロンになりました。僕の家庭は両親共働きだったんですけど、僕は長男で初めての子供なので、その時は母親は会社を休んで家で育児をしていました。3歳下の弟がいるんですけど、僕が物心ついた頃に母は働きづめで、弟は…言い方が悪いのですが、ほったらかしだったんですね。

兄弟ふたりとも小学校から塾に通っていて、中学校から私学に入れるつもりだったこともあり、家計を考えると、「働かないといけない」という母の立場や気持ちもわかるのですが、どこかで弟がかわいそうだなと思っていました。僕は中学から大学、そして経営者となった今まで受験に失敗したりなどの大きな挫折は無かったのですが、その一方で弟は何度も受験に失敗したり、最近では大学辞めると言って、道に迷っているようでした。同じように両親から愛情を受け取って育ったはずなのに、僕と弟の違いってなんだったんだろうと突き詰めていったら、小さい頃に一緒に過ごした時間だったのかなと。生まれた順番の違いで、起きてしまったことなのかなと思います。もし弟が小さい頃にベビーシッターがあれば、母と一緒にいる時間が増えていたかもしれません。

経沢:一対一で一緒に話を聞いてくれたり、受け止めてくれる人がいることは大事ですね。
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伊藤:そうですね。弟にはそれができなかったんだろうとなと思います。少なくとも小さい間に、母親にゆとりがあって弟の近くにいてくれたら、と今でも思います。

経沢:話を聞いてくれる環境づくりは重要ですね。昔って子供が一人でお留守番することが多かったりなど、今とは違う状況もありますよね。そういう時代だったのでしょうね。

伊藤:たぶん親自身もそうやって育ったからでしょうね。

ー 10年先の社会のことを考える

経沢:伊藤さんは海外にも研修など行かれてると思うのですが、海外をみてみて、日本にもベビーシッターが広がると思いますか?

伊藤:先日デンマークとスウェーデンへ視察に行ったのですが、ベビーシッター文化が広がるかについてのヒントを発見しました。これまで発展途上国にばかり行っていて、初めて先進国に行ったのですが、感じたのは、民度の違いでした。例えば極端な話ですが、「お金が欲しい」と思った時に、民度が低い状態だと、他人から奪います。財布をスッたり強盗して、他人がどうこうではなく自分の目の前の欲求を満たす。一方、民度が高いとバイトしたり、起業しても「いかに価値を提供してお金を受け取るか」ともすれば、10年先の地域や国全体のことを考えたビジネスを始めると思います。何か選択肢があった時に、自分のことだけを考えるのではなく、どこまで他人や地域など広い視点を持てるか、考えるかが「民度が高い」ということだと思います。そうやって考える人がどれだけ増えるかなんです。

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その考えているレベルが国全体として平均がとどこまで上げられるかだと思います。ベビーシッター文化が日本で広がらないとすると、それがもしかしたらまだ低いのかなと思います。「私も苦労したんだから、ベビーシッターに甘えるな」「育児しろよ」と言うのではなく、社会や国全体、また10年後の未来を考える必要はまだあるかも知れませんね。

経沢:そうなんですね。最後に、みんなが日本のママのためにできることってなんでしょうか?

伊藤:子育てもなんでもそうですけど、「誰が悪い」ということはないと思うんです。「男性」対「女性」みたいな対立構造ではなく、先ほどの民度を高めるじゃないですけど、みんなが思いやりを持って欲しいですね。

経沢:そうですね!「風が吹けば桶屋が儲かる」じゃないですけど、自分も社会の一員で、影響し合っている。そのように考えるといい循環ができますよね。

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伊藤:そういう考え方もありますね。デンマークに行ったときに、森の幼稚園という子どもの自主性を尊重する自由な雰囲気の園がありました。物価の差はあれど保育士さんが初任給も日本に比べても良く、園では子供5-6人に1人の保育士さんが割り当てられていました。1人で20人見ないといけない日本の保育園と違って、余裕を持って接することができていました。それも子供達に影響していると思います。

経沢:国として、保育にかける予算も多いのでしょうか。

伊藤:そうだと思います。ベビーシッター文化が育まれた先に教育があると思っていて、長い目で見て20年とかかると思うんです。ベビーシッター文化があることで、浮いた時間でお母さんの勉強に使うこともできますし、シッターさんから子供たちも学ぶことがあると思います。すごくいい文化ができる、流れが生まれると思います。

経沢:そうですね、ご支援いただいた上に、インタビューまでご協力いただき本当にありがとうございました!

伊藤:ありがとうございました。
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ママのノー残業デープロジェクトについて

今回伊藤さんには20万円を寄付していただき、また皆様のご協力・ご支援のおかげで合計182万円の資金を集めることができました。集まった資金は全て日本中のご家庭に「1ヶ月分のベビーシッター代(2万円)」としてプレゼントさせていただきました。4社の社員の方々、そして70世帯の個人のご家庭にベビーシッターがある生活をプレゼントすることができました。

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(CAMPFIRE)

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~ キッズラインとは ~

1時間1,000円から、即日手配も可能!お子さまを預けたいママ・パパとベビーシッターをインターネット上で繋ぐマッチングサービスです。子どもの対象年齢は0歳から15歳まで。産後ケア、英語レッスンや家庭教師もご依頼頂けます。

事前に全シッターの詳細なプロフィールや利用者全員の口コミ評価、またFacebookで繋がる友人の利用シッターがわかるため、安心して手配する事ができます。
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~ キッズラインを選ぶ理由 ~

1. リーズナブル
登録料、月会費 0円!1時間1,000円からご利用いただけます。

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身元・経歴確認の後、面談と研修をクリアしたベビーシッターだけが登録されています。

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