※この記事は有料note2017年1号に掲載されたものです。

国民的アイドルをみていて気づいたのは「悪口をいわない」ということだ。

悪口って、短期的には、ちょっとした毒舌モードが周囲におもしろがられることもある。多少バズったり、話題になったりすることがあっても、もしかしたら、悪口を多用したら、ある一定以上には登れない仕組みになっているような気がして考えてみた。

それは、

まず、悪口をいう人は、必ず「孤独」になるのではないかという仮説だ。


自分は発散のつもりで、被害者のつもりで、精神のバランスを取ろうとしていっているのかもしれないけれども、聞かされる方はたまらないからだ。

それは、聞いている方は、そもそも楽しくない上、疲れるというのもある。さらに、この人と関わっていると「いつか自分もいわれるんじゃないか」と、徐々に、距離を置かれるのもある。心は開いてもらえないし、人が離れていく。そんな人で、人気者、成功する人はいない。

あと、実は悪口をいっているというのは、なんとなく相手に伝わるものだ。「どんなに秘密にしてね」と言ったとしても、思いがけないタイミングで、歪んで伝わったりして、人生に自分で気づかない地雷をうめているのと一緒だと思う。

そして、何よりも、悪口や文句を気軽に言っては行けない究極の理由というのは、「人としての成長スピードが圧倒的に遅れる」というのがある、と私は思っている。


たとえ、悪口をいう理由が、「嫌な目にあった」かもしれなくても、それをいうことで周囲の気分が悪くなるとすこし考えれば分かるのに、悪口で発散させようとするのは、幼い精神構造であることを自らしらしめているし、

それよりも何よりも、

悪口や文句をいうことで、「自責の念が薄れる」からだ。悪口をいう時「自分は悪くない」というスタンスになる。

人間関係において問題が起こる時、100%悪くないということは少ないと思う。

悪口や文句にする必要はなく、上手に相手とコミュニケーションをとれる方が圧倒的にいいし、自分にも改善すべき点があったのではないかと振り返ることで、人間は成長する。

何でも他人のせいにする人は、本人が気づかないうちに、失っているものは、友人や信用だけではなく、「成長」という機会も失っているのだ。

なによりも「二度とそのことが起こらないようにする」ために自分を変化させるのが一番の成長だ。人生最良のハックだ。

そして、そのような人生の方が、間違いなく、人望も人気も集まり、あなたの行きたい場所に、自分の力でたどり着ける。

今日から、覚悟をもって悪口をやめてみよう。きっと人生が加速度的に良くなるはずだ。