※この記事は有料note2016年3月~5月号に掲載されたものです。

先日、夕方娘から携帯に電話。「ママ~今日おはなししたいよ」と。学校でちょっと悩ましいことが会った様子。ママもおしゃべりしたい。だって、仕事で難題を抱えたよ。娘との会話は私にとって最大の癒しだ。娘は夜8時には寝るので、それまでに帰らないとおしゃべり出来ない。

その日は夕方から、某市長さんと会食だった。

あまり表では言えないけれども、これだけ待機児童が問題なのに、ベビーシッターに関する規制が厳しくなっていく。だから私は行政にひとつひとつ訴えかけて回るしかできない。「行政と私たち働くお母さんの利害は一致ですよね。保育園だけじゃなくてもいいですよね。保育園のインフラを創るのがこれだけ大変なうえ、保育士の待遇が悪い中、潜在保育士が顕在化するわけないですよね。でも、潜在保育士さんはベビーシッターならやりたい人が沢山いるんですよ。保育園をつくるのに、子どもを預かるのに毎月一人当たり20万円の補助がいるんだから、ベビーシターの方が効率的ですよね」

私は男性に感情的に訴えかけることはしない。できるだけ相手の利益を優先してそれを描くサポートをするという方法でいままでパートナーとして組めてきた。はたしてそのやり方で行政のみなさんに食い込めるのかどうかはわからない。でも、人間同士だから、目的が一致なら何とかなるはずと超ポジティブに新しい世界を楽しんでいる。

わかってくださる方も多い。でも、どこまで本気かわからない。有権者をきづつけないためのマイルドな対応なのかもしれない。もしかしたら、たぶん、それ以外の政治的課題は山積なのかもしれない。

待機児童は待ったなしだ。だから、

行政に頼らなくても、キッズラインを通じて社会をいち早くかえることができないか。

毎日焦っている。困ってる人の叫び声が聞こえる。焦っても仕方がないけれど。

家に帰れば、報道ステーションで、また待機児童の問題が取り上げられていた。みんな、保育園という選択肢しかなれていない。選択肢を増やさないと。視野を広げないと。ベビーシッターの方が個々の育児ニーズにあってるよ。どうしたら広まるのかな。

そんな中娘の言葉を思い出す。

娘「ママ~今日はおしゃべりできないの?」

ママ「ごめーん、今日、ママ偉い人とお仕事があってさー」

「えーーママが偉い人なんじゃないの??」

あーこまった、こっちの教育もしっかりしなくては。娘にとって社長でありテレビ出れている私が偉い人という認識だ。ちがうちがうからー。ママはまだ何も成し遂げてないよ。

ママが「日本にベビーシッター文化を作りあげたとき」そんとき本気で褒めてくれ。

いつも応援してくれてありがとうの気持ちしかない。明日しっかり話聞くよ。娘ちゃんよ、お休み。ママもベットの中で作戦考えながら寝るからね。いい夢見よう。