キッズラインで活き活きとお仕事をされているサポーターの方々に、働き方の工夫ややりがいについてお伺いする企画。12回目は、家事サポーターの大神多加子さんにインタビューしました。
大神さんは小学生と保育園児のお子さんを持つママです。2度の出産と育休、時短勤務を経験し、退職後にパート勤務をしながら整理収納アドバイザーの資格を取得。2023年にキッズラインへ登録し、現在は料理や整理整頓を中心に活動しています。
「自分のペースや家族との時間を大切にしながら働いています」と語る大神さんに、キッズラインで家事サポーターを始めたきっかけや、仕事に込めた思いについてお話を伺いました。

パート勤務で将来に不安、整理収納アドバイザーの資格取得のきっかけ




ー現在の働き方を教えてください。

週に3〜4日、キッズラインの家事サポーターとして料理や整理整頓をメインに活動しています。子どものお迎えに極力間に合うよう、午前中から昼過ぎまでを活動時間と決めています。また、サポートするエリアは基本的に最寄駅から片道30分以内にして、移動時間を考慮しながら無理のない範囲で仕事を続けています。

ー以前は、どんな仕事をされていましたか?

生命保険会社で個人営業を10年ほどしていました。途中で育休を2度取得したので、実働年数は約8年です。仕事は忙しく、ほとんど休みも取らずに働いていましたが、コロナ禍が転機に。対面での営業活動が制限されて、同時に体調を崩したこともあり、二人目の育休明けを機に退職しました。自分の意思で辞めたものの、離職後は自分には何もなくなってしまったように感じ、落ち込んだ時期もありました。その後転職活動をスタートしたものの、平日16時までの条件に合うところがなく、結果として飲食店でパートとして働き始めました。

ー整理収納アドバイザーの資格をお持ちですが、取得のきっかけは?

退職後はパート勤務をしていましたが、収入と将来の暮らしに不安を抱いていました。そんなときに、音声配信アプリ「Voicy」でライフオーガナイザーの資格を知り、保険会社での営業経験が活かせると感じ、2022年9月に2級を取得しました。
しかし、仕事にするには1級資格が必要で、取得費用が10万円以上かかるため一旦は諦めました。それでも独立したいという思いが強く、最終的に夫の協力を得ることができました。仕事にするのであれば、より認知度が高い資格の方がよいと考え、整理収納アドバイザー資格を目指すことにして、2023年2月に2級、7月に1級を取得しました。

ーもともと片付けが好きだったのですか?

子どもの頃から片付けは好きでした。家全体は散らかっていたのですが、私の部屋だけはいつも整っていたと家族から言われていました。結婚後に夫の持ち物も少しずつ整えていくうちに「やっぱり片付けが好きなんだ」と改めて実感しました。

家事代行として働く

キッズラインに登録し、整理収納アドバイザーとして働きたい


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ーキッズラインに登録したきっかけを教えてください。

整理収納アドバイザー2級のセミナーで知り合った方が、たまたま家事代行をされていました。その方から「整理収納アドバイザーの資格を持っていると収入につながる」と聞き、資格取得後には家事代行サービスのプラットフォームに登録しようと考えていました。
キッズラインを選んだのは、代表の経沢さんのVoicyを聞き、名前と顔を知っている方の会社は信頼できそうだと感じたからです。整理収納アドバイザー2級に合格した翌日に家事代行の登録会に参加しました。
整理収納アドバイザーとして仕事をするためには集客が必要と思っており、キッズラインに登録すればそのあたりも解決できるのではないかとの期待もありました。働く時間を自分で決められると聞いていたので、それなら家庭との両立ができると思ったからです。2023年2月に登録し、パートと並行しながら少しずつキッズラインの仕事を増やし、4月末にパートを辞めてキッズライン一本で活動を始めました。

ー初めてサポートを終えた後は、どのような気持ちを抱きましたか?

初めてのご依頼では掃除のサポートを行ったのですが、ご依頼者様から「こんなに綺麗になるんですね」と感謝され、自信を持つことができました。当初は月に1回程度だったご依頼は、デビュー翌月以降には徐々に増え、定期契約が成立しました。ご依頼者様に定期予約をお勧めしたところ、「ちょうど考えていました」と言われ、タイミングが合ったことが大きいかもしれません。

ー新しい環境に飛び込むことに不安は感じませんでしたか?

実は、そもそも家事代行の仕事をよく知らない状態で思い切って登録をしたので、最初は不安だらけでした。整理収納アドバイザーの仕事をしたいと思ったものの、掃除と料理も得意だったこともあり「まずは経験を積もう」と決め、掃除や料理全般のご依頼を積極的にお受けするようにしました。キッズラインのサポートデスクの皆さんの対応は丁寧で、質問へのレスポンスが非常に早く助かりました。アドバイスも押し付けがましくなく、「こうしてみてはいかがでしょうか?」と提案する形なので、コミュニケーションが取りやすく、非常に頼りになりました。
当初はご依頼者宅のキッチンで1時間に3品作ることにも苦労しましたが、タイマーで計測しながら練習を重ね、少しずつ自信を持てるようになりました。一つずつ積み重ねたことでスピードアップができ、今ではご依頼者の期待に応えられるようになりました。

家事代行として働く

ご依頼者からの「片付けで生活が変わった」という言葉や夫の応援が励みに


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ーサポート時に、嬉しかったことは何でしょうか?

「片づけていただいたことで、生活が変わりました」と言われたことがあり、「自分がしていることがお客様の役に立っている」と実感できたときは、とてもやりがいを感じることができました。
ほかにも、「日々の家事が大変で苦痛だったけれど、整理後は心が楽になった」や「物を減らしたことで生活が楽になった」といった感想もいただきます。お客様の笑顔や感謝の言葉が、私にとって何よりの励みです。

ー家事代行サポータースタッフの仕事を始めた後、ご家族の反応はいかがでしたか?

家事代行の仕事を始めた当初、夫は「自分の好きなことだけで収入を得ることができるのか」と不安を抱いていたようですが、私が実際に依頼を受け、収入を得るようになると考えが変わったようです。お客様からの感謝の言葉や「ありがとう」といった評価を聞くたびに「頑張っているね」と言ってくれるようになり、今では「自分が家にいるときには仕事を入れていいよ」と私の働き方を応援してくれるようになりました。

ーサポートで難しいと感じることはありますか?

私が対応できないご依頼を受けてしまい、困ったことがありました。それ以来、プロフィールにできることとできないことを細かく記載するようにしています。また、もっと多くの方に整理整頓の良さを伝えたいと思っても、どのように広めれば良いかという点は課題だと感じています。

保険営業で培った気配りや即レスは、家事サポートでも役立った


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ー仕事をより得るために、どのような工夫を行いましたか?

お客様からのレビューは、プロフィール画面には3件だけ表示されます。そのため、直近のサポートの評価が大切だと思い、1〜2ヶ月は自分の評価を高めることに意識を向けました。レスポンスの速さやお客様への気配りのほか、わかりやすく伝えるよう心がけました。生命保険の営業を10年ほど勤めた経験が、家事サポートを行う上でも、役に立ちましたね。また、「自分自身が商品である」という意識を持ち、常に評判を落とさないよう振る舞いには気をつけています。
また、ご依頼者様の潜在的なニーズを意識した工夫もしています。5月のゴールデンウィーク明けにはスマホを見る人が増えると思い、プロフィールの内容を充実させたところ、6月以降に新しい依頼が入り、2件の定期契約が成立しました。

ーサポート時に気をつけていることはありますか?

お客様のお話をしっかり聞き、最適な解決策を一緒に考えるよう心がけています。整理収納の目的は片づけではなく、ご依頼者様が豊かな暮らしを送るお手伝いをすることだと思っているからです。

家事代行として働く

自分の価値に応じて時給を決められるのは嬉しい


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ー現在、時給は2500円に設定されています。初めから現在の時給でしたか?

掃除は時給1,800円、料理は1,500円からスタートしました。お客様の要望にしっかりと応え、自分のサポート内容に自信がついてきたタイミングで少しずつ時給を上げていき、現在は2,500円に設定しています。時給を上げる際は、必ずお客様に事前説明を行い、納得していただけるよう心がけました。

ー自分で時給を設定して働くことについてどう思いますか?

とてもありがたいです。飲食店でのパート勤務では仕事内容と時給が見合っていないと感じていたものの、自分の意志で時給を上げることはできませんでした。
キッズラインでは自分のスキルや価値に応じて時給を設定できるので、仕事のやりがいにつながっています。また、働く時間が短くても、ご依頼者様に私のサポートを評価していただき、対価を得られるのが嬉しいです。「30分以内で通える範囲」など、自分の条件に合わせて柔軟に働ける環境も大きな魅力です。子どもとの時間をしっかりと確保しながら働けることに満足しています。

キッズラインでの経験を活かし、次のステージへ挑戦


ー今後の目標は?

今後の目標は、「自分の仕事を作る」ことです。キッズラインでの家事サポートを通じて、効率的な家事やお客様とのコミュニケーション力を培いました。これらの経験を活かし、今年の冬に、以前の飲食店仲間と新しい飲食店を始める予定です。飲食店では、整理整頓のスキルを活用し、お客様が快適に過ごせる空間作りを目指しています。
今後、半年から2年ほどの間は両方の仕事をバランス良く行い、その後再び整理収納や料理の仕事に専念したいと考えています。将来的には、飲食業と家事サポートを融合させ、ワークショップを開催することも視野に入れています。柔軟な働き方を続けながら、これからも新しい挑戦を通じて自己成長を目指したいです。

――インタビューを終えて――
かつて家庭と仕事の両立に悩んでいた大神さん。今はそのバランスを実現し、喜びを感じながら働いている様子がとても印象的でした。インタビュー中、過去を振り返りながら涙を浮かべる場面もあり、当時の辛さがどれほど大きかったのかが伝わってきました。キッズラインと出会ったことで、理想の働き方をして、活き活きとしている姿が素敵でした。大神さんがどのような飲食店を作られるのかが楽しみです。


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