出産にかかる費用や給付金に関する知識、ママにとっては常識でも、「20代の頃は全然知らなかった」という方も多いのではないでしょうか。また、「妊娠したら働けない=お金が足りない」と思っている若い世代も多いかもしれません。

今回、世代別にどのくらい出産に関する知識に差があるのかを調べるため、273名の男女に出産の費用や制度に関する質問に答えていただき、一問につき10点×10問でこっそり採点をさせていただきました。果たして気になる結果は…?
※質問内容は、この記事の最後にあります。

<調査概要>
調査対象:全世代の男女273名
《性別》男性:85名 女性:188名
《年代》20代:122名 30代:144名 40代以上:7名
《子どもの有無》子ども有:103名 妊娠中:22名 子ども無:148名 
調査方法:インターネット調査
調査期間:2016年12月11日~12月16日

20代と30代で差は歴然!認知度は2倍以上に

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出産に関する質問をしたところ100点満点中、20代前半女性の平均点は25.6点、30代前半女性は68.3点と、平均点が約2.5倍違うという結果になりました。アンケートでも「当事者にならないとわからない」という声がありましたが、20代前半だとまだあまり妊娠・出産のイメージを持てず、制度や給付金について初めて知ったという人が多いようです。20代男性の平均点はほぼ横ばいで、子供を授かる30代前半になってはじめて妊娠・出産制度についての知識が増える傾向にあるようです。

2人に1人しか知らない!分娩費用

出産にかかる費用は、妊婦検診費、入院・分娩費、マタニティー・ベビー用品費の3つに大きく分けられます。その中でも1番大きな割合を占めるのが、入院・分娩費用です。子供一人当たりの平均分娩費用、みなさんはいくらだと思いますか?

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「10万円~30万円」と答えている方も3割ほどいましたが、正解は「40~70万円」。病院や分娩方法によって値段は変わってきますが、国民健康保険中央会の発表によると、分娩費用の平均は約49.9万円とのことです。正答率は全体の半分ほど。20代を中心に「意外とかかるんだ…!」という声が聞かれました。

20代女性の7割が知らない!健康保険は適用されません

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妊娠・出産費用は、治療が必要なトラブルを除き、基本的には健康保険が適用されないことをご存知でしょうか。ママにとっては当たり前の常識ですが、20代女性の7割以上がこの事実を知らなかったようです。

若い世代なら「分娩費用は50万円近くかかるし、健康保険ではカバーされないみたいだし、なんだか出産って大変そう…」というイメージを持ってしまいそうですね。でも、出産に対して後ろ向きになるのはまだ早い!ママはもうご存知かもしれませんが、実は出産費用をサポートする公的制度もいろいろ充実しているのです。

出産費用をほぼまかなえる?42万円がもらえる「出産育児一時金」

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20代男女の6割以上が知らなかったという「出産育児一時金」。出産した子供1児につき通常42万円が支給される制度です。先ほど出産費用の平均が49万円だと述べましたが、この出産育児一時金を申請すれば、出産費用のほとんどをまかなえてしまうというわけです。

健康保険や国民健康保険に加入していること、妊娠4か月以上で出産していることが条件になります。この制度のおかげで、ママはあらかじめ多額の出産費用を用意しなくても済むようになるというわけですね。

20代の正答率は3割…産休中と育休中に支給される金額は?

出産手当金」と「育児休業給付金」の存在に助けられた、というママも多いのではないでしょうか。

仕事をしている女性は、出産に備え、産前と産後は仕事を休まなければなりません。しかし、産休中や育児休暇中は給料がでないという会社がほとんど…。そこで、 その間の生活を支える為の制度が「出産手当金」です。出産日以前42日から出産日の翌日以後56日目までの範囲内で、健康保険に加入している女性が出産のために会社を休み、その間に給与の支払いを受けなかった場合に出産手当金が支給されます。

育児休業給付金」も同様で、育児休業中の生活をサポートする制度です。育児休業の期間中は基本的に会社からのお給料が出ないため、赤ちゃんが満1歳(場合によっては最長1歳6か月)になるまで雇用保険から育児休業給付金をもらうことができます。

さてこの出産手当金育児休業給費金、最大で月給のどれくらいもらえるのでしょうか?
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正解は、「月給の3分の2」。20代男女で正解できた人は3割ほどでした。「知らない」という回答が同じく3割ほど占めているのが分かります。

出産手当金は、勤め先の健康保険に加入していればパートや契約社員の方でももらうことができ、働いていたときの日給の3分の2相当額 × 休んだ日数だけ支給されます。育児休業給付金は、育児休業開始から180日目までは月給の67%181日目からは月給の50%が支給されます。

育休中と産休中もしばらくは月給の約3分の2が支給されると思うと、心強いですね。

「意外ともらえるんだ」「もっと広める必要がある」という声

いかがでしたでしょうか?ママ世代とそうでない世代の知識のギャップに驚かれた方もいるかもしれません。アンケートで感想を聞いてみたところ、20代を中心に「出産について無知であることに気付いた」という反省の声と共に、「意外ともらえるんだ」「独身でももっと関心を持つ必要がある」という反応が見られました。


・お金もかかるけどお金ももらえるんだ!と思った。(20代前半・女性)

・知らないことがほとんどでした。お金に関することは大切なことではあるにもかかわらず、自分にはまだと思っていて考えたこともなかったです。(20代前半・女性)

・大抵は子どもが生まれてから知りました。独身男性でもこういうことに関心が高まれば良いですね。(30代前半・男性)

・妊娠したら働けない=お金が足りない、だから妊娠しないと思っている若い夫婦は多いと思うので、もっとこのような公的制度を広める必要があると思いました。(30代前半・女性)

・意外とお金出るんですね!(30代前半・男性)

・妻が妊娠中でしたが、知らないことばかりでした。勉強になりました。(20代後半・男性) 

当事者になってから知ることが多い妊娠・出産の知識ですが、どんなサポートがあるのかを事前に知っておくことで計画的なライフプランを立てられそうですね。

質問内容

  1. 子供一人当たりの平均分娩費用はいくらだと思いますか? [正答率:53.8%]
  2. 出産の際、健康保険での3割負担が基本的に適用されないことを知っていますか?[正答率:59.0%]
  3. 子供一人あたりの出産につき、通常42万円(出産育児一時金)をもらえることを知っていますか?[正答率:63.4%]
  4. 出産手当金(産休中にもらえる手当)という制度を知っていますか?[正答率:63.4%]
  5. 育児休業給付金(育休中にもらえる手当)という制度を知っていますか? [正答率:74.7%]
  6. 出産手当金、育児休業給付金は最大月給の何%もらえると思いますか?[正答率:44.3%]
  7. 出産手当金や育児休業給付金は、会社の制度ではなく公的な制度だということを知っていますか?[正答率:61.5%]
  8. 育児休業給付金は、男性でも取れることを知っていますか?[正答率:63.4%]
  9. パパとママふたりとも育児休業を取得すると、育児休業期間を延長できるということを知っていますか? (パパママ育休プラス制度)[正答率:24.2%]
  10. つわりによって会社を休む場合、健康保険から標準報酬日額の3分の2の額の傷病手当金がもらえることを知っていますか?[正答率:16.5%]

この記事は 公益社団法人 国民健康保険中央会全国健康保険協会の内容を一部引用しています。