結婚を機に家族の形を考えた時「一人っ子にすべきか」「兄弟がいた方がいいか」と悩むご家庭もいらっしゃることでしょう。そこで今回は、一人っ子と兄弟のいる家庭、それぞれの子育てと特徴の違いについてご紹介します。

【一人っ子と兄弟あり】子育ての違い



子どもが1人の「一人っ子世帯」と、複数人いる「兄弟世帯」では、子育て環境やママパパとの関わり方にも大きな差があります。そこで、まずは一人っ子と兄弟ありの場合でそれぞれの子育ての違いについて詳しくみていきましょう。


【一人っ子の子育て】時間や家計にも「余裕」がある
一人っ子の場合、ママパパの愛情はその子ども1人に注がれます。例えば休日であっても、ママパパと過ごす時間を子どもは独り占めすることができます。そうすることで、ママパパが自分1人に寄り添ってくれる環境によって、安心感を得る子どもも多いことでしょう。また家計を考えても、1人のみの子育て費用で済むため、兄弟がいる世帯に比べると余裕があると感じるかもしれません。


【兄弟の子育て】上の子どもが下の子どもの子育てに「協力」してくれる
兄弟がいる場合、上の子どもは下の子どもの面倒を見てくれることもあるため、ママパパにとって頼もしい存在といえます。また一人っ子の場合、家庭での遊び相手はママやパパになりますが、兄弟がいれば子ども同士で遊んでくれるため、子育て負担が軽減されるという声も少なくはありません。

【一人っ子と兄弟あり】性格や特徴の違い



次に、子育て環境の違いによって、一人っ子と兄弟がいる子どもがどのような性格と能力を身に付けていくのか、みていきましょう。


【一人っ子】自己肯定感と自立心が高まる
ママパパからの愛情を独り占めする一人っ子は「褒められる」「認められる」機会も多くなります。すると、自分自身を認める「自己肯定感」が高まることが期待できるでしょう。これによって一人っ子の場合、何事にも自信を持って取り組むことができるようになります。


また大人が多い家庭のなかで、自分のペースを守りながら生活をするため、自立心を養うといわれています。「マイペース」ではありますが、自分のやるべきことに責任を持って取り組む姿勢が見られることも多いでしょう。


【兄弟ありの子】社会性が身に付く
兄弟がいる家庭の悩みとして、よく耳にするのが「兄弟げんか」。しかし、実は兄弟げんかで得る知識や経験こそが、社会の人間関係で活かせる力となるのです。例えば、兄弟にゲームの時間を譲ったり、我慢したりするのも社会性です。他にも、上の子どもが下の子どもの面倒をみたり、下の子どもが上の子どもを真似してできることが増えたりするのも、兄弟という小さな社会から起こる大事な影響です。


そういった、兄弟の日常で社会性を学んだ子ども達は、コミュニケーション力に優れた性格に育つことが期待できるでしょう。

【一人っ子世帯と兄弟世帯】子育てにかかる費用の差

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子育てをする上で、多くの方が不安に感じているのが「お金」ではないでしょうか。子どもの将来を守る責任として、この先々子育てにかかる費用は気になるものです。そして、当然1人っ子と兄弟世帯では、子育てにかかる費用にも差があります。実際にどの程度の差があるのか、養育費と教育費に分けて考えてみましょう。


●一人っ子世帯と兄弟世帯の「養育費」事情
「養育費」とは、子どもの食費や衣服費、その他生活日用品の購入費用など、生活するために必要な費用のことを指します。0歳~義務教育終了になる中学校卒業までの養育費は、年間30万円~50万円程度かかると言われています(※1)。実はこの養育費、兄弟世帯だと一人っ子の倍以上かかるというわけではないのです。なぜなら、生活にかかる費用は、兄弟で共通しているものも多いから。


例えば食費について。1人分の野菜を買ったつもりでも、余ってしまった経験はありませんか?それこそがまさに「兄弟で共通する」部分です。1本から売っているニンジンや1個から売っているカレールーから、1人前作ろうと2人前作ろうと費用は大きく変わりません。他にも、兄弟では「お下がり」や「共有」もできるため、衣服や日用品でも兄弟だからこそ節約できる子育て費用もあるのです。


※1) 内閣府|平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査 全体版(PDF)


●一人っ子世帯と兄弟世帯の「教育費」事情
一方、保育料や授業料、習い事などにかかる「教育費」は、子ども1人ひとりに発生することがほとんどです。つまり、子どもが2人の兄弟世帯では教育費は2倍になります。この点で考えると、一人っ子世帯と兄弟世帯では教育費の面で大きな差が出ると予測できるでしょう。


特に注意したいのが大学進学のタイミング。その費用は、国公立か私立かによっても異なりますが、私立の場合入学時に支払う入学金と授業料だけでも120万円程度かかります。さらに学校によっては、設備費や教材費が加わり、入学時の初年度分は300万円以上の費用が一気にかかることも珍しくはありません(※2)。


また、受験対策として塾が必要になる場合はその費用も大きな負担となります。この点、一人っ子であれば、進学に備えた無理のない貯蓄で賄えることもあるでしょう。しかし、その費用が倍となる兄弟世帯では、兄弟の歳の差によっては、進学費用がかかるタイミングに差がなく苦労することも珍しくはありません。


ただし、兄弟がいるからこそ教育費の負担が軽減されることもあります。例えば保育料。2人以上の兄弟がいる場合、2人目の保育料は1人目の半額、3人目であれば無料になります。他にも少子化が進行する日本では、子どもが多い世帯に対する支援制度が充実していると言えるでしょう。


※2) 文部科学省|2020年度学生納付金調査結果
※参照) 文部科学省|私立大学等の令和元年度入学者に係る学生納付金等調査結果について

【一人っ子or兄弟】子育てのメリットとデメリット



ここまで「子育て」「性格」「子育て費用」と、一人っ子世帯と兄弟世帯に生じる3つの違いについてご紹介してきました。そこで改めて、これらの要素について一人っ子世帯と兄弟世帯でそれぞれどのようなメリットとデメリットがあるのか比較してみましょう。
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【一人っ子世帯】子育て費用でメリットが大きい


一人っ子世帯の場合、子育て費用は子ども1人分になるため、経済的負担は兄弟世帯よりも少ないといえるでしょう。ただし、兄弟のようにお下がりをもらえる機会が少ないことで、新品を購入する費用負担を大きく感じることもあるかもしれません。


●一人っ子を育てる注意点
一人っ子のデメリットとして特に気になるのが「子育て」。1人に愛情を注げることで子ども自身の満足度も高い反面、子ども1人に目線がいくため、ママパパにとっては手を差し伸べすぎてしまう場合もあるでしょう。そのため一人っ子を育てる上では、子どもの自立心を信じて見守るよう心がけましょう。

ママやパパが俯瞰で子育てするためにできること
目が届きやすい一人っ子育児やは、つい過干渉になってしまうこともあるでしょう。頭ではわかっていても、口を出し過ぎてしまったり、手伝ってしまう場面も出てくるのも仕方ないことです。しかし、子供の自立心を育むために一歩ひいたところから見守りたいのも親心ですよね。そんな時は、ベビーシッター家庭教師などの学習サポートをお願いしてみてはいかがでしょうか?普段接していない年の近いシッターさんなら、大人とは違った世界観を学ぶことができ、社会性も身につきます。


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【兄弟世帯】子育てや環境でメリットが大きい


兄弟世帯の場合、子ども同士が協力し合うことで、ママパパの子育てが比較的楽になるという点が大きなメリットと言えるでしょう。また上の子どもが下の子どもに教え、下の子どもが上の子どもを見て学ぶというような環境も、兄弟との関わりによって社会性を学ぶ良い環境と言えますよね。


●兄弟がいる子どもを育てる注意点
兄弟世帯のデメリットとして気になるのが「兄弟平等の難しさ」。子ども1人ひとりに平等に愛情を注いでいるつもりでも、ママやパパのの時間や手には限りがあります。そのため、上の子どもや下の子どもはそれぞれが我慢しなければいけなかったり、不平等さを感じたりすることもあるでしょう。そんな時に備えて、子ども1人ひとりと向き合う時間を大切にしましょう。


兄弟一緒ではなく、子ども1人の意見として今日あったことや不安に感じていることをしっかり聞くことで、平等な接し方に近づくことができるのではないでしょうか。

まとめ

「自立心が育まれる一人っ子」「社会性が備わる兄弟ありの子ども」。その子育ては一見真逆にも感じますが共通点もあります。それは「子どもは愛おしい」ということ。その上で一人っ子世帯、兄弟あり世帯でそれぞれに惹かれる要素があるようなら、意識的に互いの良い点を心がけてみてはいかがでしょうか。「一人っ子だから」「兄弟がいるから」といった観点だけでなく、「どのように育ってほしいか」を思い浮かべて子育てをすることも大切なのです。

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