「きょうだいの年齢差」による子育てのメリットとデメリット




2人目、3人目を授かりたいと思っている場合、まず考えるのが「子どもの年齢差」です。「子どもは授かりもの」と言いつつも、生活への影響や仕事と育児の両立を考えると、やはり「何歳差にするか」は気になるのではないでしょうか?そこで今回は、きょうだいの年齢差によってどのような影響があるのか、年齢差ごとのメリット・デメリットについての情報を紹介します。

子どもの年齢差を考える際に大切なのは、「無理のない家族計画」です。次のような要素をふまえて、生活面はもちろん、経済的にも無理のない設計を考えてみましょう。
子どもは成長するにつれ、できることが増えていきます。ただしきょうだいの育児ではできることの差があることで、生活イメージも変わってきます。
例えば2歳差の場合には、上の子が3歳の頃には自発的に行動し始める時期に当たります。その時期に下の子が1歳の赤ちゃんだとまだよちよち歩きのため、上の子を追いかけることができず、ママパパは目を配ることができないかもしれません。
子どもが成長してくると困ることは減りますが、年齢の近いきょうだいの場合には、育児期間の重なりについて、事前に考えておくとよいでしょう。
年齢別の発達段階の目安を確認しましょう。特に赤ちゃん期・幼児期・学童期で子どもがどのような行動ができるようになるのかを頭に入れておくと、育児期間のイメージがつきやすいです。
例えば「小学生になれば学校から自分で歩いて帰ってきてくれる」なら、下の子を連れてお迎えに行かなくてもよいなど、育児の大変な期間も一時的だと見当がつきます。
子どもを育てている期間は、「大きな出費」が伴うさまざまなターニングポイントがあります。
七五三や成人式など成長を祝うイベントは、重なると一気に済ませられる分、1人ずつ特別にお祝いする雰囲気にはなりにくいかもしれません。
また、入園や入学、受験などが重なると、同時期に出費が多くなるため、家計としては一時的に赤字を覚悟する必要もありそうです。
「いつ」「どんな行事で」「どのくらいの費用がかかるのか」を確認しましょう。家族全員がいつ何歳になるのかを書き出し、出費が重なる時期を検討します。それをふまえた上で、経済的に無理のないきょうだいの年齢差を考えてみます。
子どもを授かる上で、「高齢出産のリスク」は重要な検討課題です。身体的不安だけではなく、経済的な面からも考える必要があります。
大学進学のように多額の出費が必要なタイミングまでにその資金を貯蓄する余裕があるかは、高齢出産ならではの不安要素です。
今だけでなく、親が何歳の時に、子どもが何歳になるのかをシミュレーションしてみましょう。その際、子どもの発達目安やライフイベントも併せて考えるとよさそうです。
では次に、年齢差ごとにきょうだい育児のメリット・デメリットを考えていきましょう。まずは、いわゆる「年子」と言われる1歳差兄弟姉妹についてです。
一般的に「子育てが大変そう」とイメージされることが多い年子(1歳差)の兄弟姉妹ですが、子ども達の成長がほぼ同時に進んでいくため、「子育て期間が短い」というメリットがあります。子どもが成人した後に新しいチャレンジをしたい親にとっては、メリットが多く感じられるかもしれません。
また待機児童がささやかれる昨今ですが、自治体によってはきょうだいが先に入園していることで、「兄弟加点」により入園しやすくなることがあります。
1歳差の育児では、進学費用が2倍。例えば、ランドセルや制服、受験塾の費用、入学金など、進学のたびにまとまった大きな出費が発生していくことでしょう。
こうした連続する多額の出費を乗り越えるためにも、計画的な貯蓄と家計のやりくりが必要不可欠です。

年子と同じく、同時期に子育てが進む2歳差の育児。しかし実際には、年子とは全然違ったメリットとデメリットが存在します。
2歳差育児では、「子育て期間が短い」「成長スピードが近い」といった年子と共通するメリットがあります。しかしその一方で、2歳差ならではの嬉しいメリットも。それは、入学や卒業のタイミングが重ならないという点です。
これによって進学費用の貯蓄計画にも、少し余裕ができそうですね。また七五三の時期も、3歳と5歳、5歳と7歳といったように、男女問わず重なるため、イベントの計画も立てやすいことでしょう。
ライフイベントの面で大きなメリットが目立つ2歳差育児ですが、子どもの成長段階に伴い親の負担が大きい一面もあります。
例えば、下の子を妊娠中。ママは妊婦の大きなお腹を抱えながら、よちよち歩きながらも活発に成長していく1歳児のお世話をしなければいけません。
また生まれてからも0歳の赤ちゃんを連れて上の子のために公園に行くなど、どうしてもママパパとして頑張る時期があります。親子共に安全で楽しい妊娠期を乗り越えるためにも、家族のサポート体制が重要となりそうですね。
家族だけでは手が回らないと感じたときには、ベビーシッターを頼むことも考えておくとよさそうです。
3歳差のメリットは、観点を変えるとデメリットにもなります。どちらを重要視するかによって、とらえ方も変わってきます。
3歳差の兄弟姉妹は、入れ替わりの形で卒業と入学時期が訪れます。
そのため、上の子が使っていた幼稚園の制服やカバンを、下の子がお下がりで使うことができるので、経済的なメリットにつながります。
卒業と入学の時期が重なる3歳差ですが、一番影響が大きいのは受験時期が重なることです。
中学生以降は受験や進学費用といった大きな出費が一気に重なるため、経済的に負担に感じる時期もあるでしょう。この時期を乗り越えるためにも、計画的な貯蓄が大切になりそうですね。

4歳差は、きょうだいの成長の違いがメリットにもデメリットにも影響してきそうです。
4歳差の育児は、子育てを楽しむ余裕ができるというメリットが目立ちます。例えば、下の子のお世話が大変な新生児期の時、上の子は幼稚園年少。幼稚園に行っている間、じっくり下の子と向き合ってお世話をすることができます。
また受験の年齢も重ならないため、準備期間にも余裕を持てるでしょう。
年齢差が4歳あると、兄弟姉妹それぞれの「遊び方」「遊ぶ場所」にも大きな差が出てきます。その差は、成長するにつれて大きくなることでしょう。
例えば、上の子が小学校1年生(満6歳)の時、下の子はまだ2歳なので、6歳のような活発な行動はできません。そのため、6歳、2歳どちらかに合わせた遊びや場所を選ぶと、どちらかが物足りなさを感じることもあるでしょう。
5歳差は、成長・進学のタイミングに大きな差が出始めることでしょう。成長時期が異なるため、一度閉まった育児アイテムをまた出すことになります。
5歳も離れていると、上の子は頼りになる子育てサポーターとなります。そのありがたさを特に感じるのが、下の子が小学校に入学する時(満6歳)。
上の子が小学6年生(満11歳)になる年なので、入学したばかりで小学校に不慣れな下の子を小学校に連れて行ってくれる様子が、「助かる!」という保護者の声も多いようです。上の子に頼ってばかりではいけませんが、下の子にとっても不慣れな小学校に家族がいることで安心できるでしょう。
5歳差の子育ては、成長のタイミングに大きな差があることから、デメリットは少なくなります。ただし、下の子の赤ちゃん期に、上の子の大きなイベントがあるとママパパとしては不便を感じるケースが多少あります。
例えば上の子が男の子の場合、七五三の年(5歳)に出産の年が重なるため、準備や外出のしにくさに苦労することも。七五三の季節(秋)にこだわらず、赤ちゃんのお宮参りと同じタイミングで行うなど工夫をして乗り切りましょう。

6歳差の育児は、「生活リズムの違い」がメリットにもデメリットにも影響します。
6歳差の兄弟姉妹は、それぞれの子どもと向き合う時間がしっかりとれるという大きなメリットがあります。例えば、上の子が小学校1年生(満6歳)の時、下の子は生まれたばかりの小さい赤ちゃん。
ママとしては赤ちゃんがお昼寝している間に、「話したいざかり」の小1の上の子と向き合う時間が取れるメリットがあります。
6歳離れると、一度も同じ学校に通うタイミングがありません。例えば、下の子が小学1年生の時、上の子は中学1年生。登校や下校時間が異なるため、起床時間、食事時間、就寝時間といった生活のあらゆる時間が大きく異なることもあるでしょう。
そのため保護者も2つの生活リズムを意識しながら生活するという、大きな課題にぶつかるといいます。
7歳差ともなると、進学の状況も変わってきます。学習指導要領や大学共通テストの形式なども、上の子と下の子で変わる可能性があります。
7歳差の大きなメリットは、進学費用の貯蓄に余裕が持てる点です。公立の小中学校に通った場合、学費がかかる高校(私立)や大学の在学期間が重ならないため、学費の負担も少なく、それぞれの学費貯蓄期間も長くとれるのです。
7歳差で注意すべきなのは、子育て期間が長いという点。長い年月の中で、学習指導要領や高校・大学入試のスタイルが変わることもあるため、そのたび子育てもアップデートが必要になりそうです。
また長い子育て期間の中で、親も年を取っていきます。親の収入が低下する時期や定年もしっかり考えながら、学費や老後資金の計画を立てましょう。
きょうだいの年齢差は、それぞれにメリット・デメリットがあります。そのため、一概に「この年の差がおすすめ」とは言い切れません。8歳以上でもきょうだいがいるメリットはあります。
年齢差によってどの時期にどんな大変さがあるかを把握して、一時的に手が回らないときには、ベビーシッターなど手助けを借りることも考えましょう。今回の記事の一覧を参考に、家族の形を考えてみてくださいね。
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