シングルマザー・シングルファザーの中には、生活に悩みを抱えている方もいらっしゃることでしょう。一人で子どもを育てる親を支えるため、行政では様々な支援を行っています。今回はそのなかで、【埼玉県】が行っているひとり親家庭に対する支援・制度について、詳しくご紹介します。

【埼玉県】シングル家庭をサポートする手当


笑顔の親子

子どもを育てるためには、生活費、教育費、そして進学にかかる費用など、多くの出費が発生します。子どもの将来を案じる保護者にとって、必要なのは経済的な安定です。


しかし、ひとり親世帯では、家計の担い手は1人。養育費をもらっていても、余裕にはつながらない方が多いのではないでしょうか。


そこで埼玉県では、子どもの健全な育成を支援するため、子育て世帯、そしてひとり親世帯に対して、2つの手当制度を行っています。家計の安定に役立つ手当とは、どのようなものか、詳しく見ていきましょう。



義務教育修了まで支給される「児童手当」


埼玉県に限らず日本全国では、0歳〜中学校卒業までの子どもに対して、「児童手当」が支給されています。この額は都道府県や市区町村によって変わらず、全国一律です。


児童手当
児童手当・乳幼児医療費助成制度等 | 埼玉県 結婚・妊娠・出産・子育て応援公式サイト

ひとり親家庭には児童手当に加えて「児童扶養手当」も支給


ひとり親世帯は「児童手当」に加えて、子どもの年齢が18歳の3月31日までを対象に「児童扶養手当」が支給されます。もちろん、所定条件を満たしていることが必要となりますが、児童手当と合算して最大5万8,160円/月(※)を受給できるというのは、家計にとって心強いことですよね。


さらに児童扶養手当は、高校卒業に値する18歳の年度末まで支給されるため、最も進学に費用がかかるであろう「大学資金」として活用できそうです。


(※世帯所得が制限限度額未満/第1子の場合)
児童扶養手当
児童扶養手当 - 埼玉県

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【埼玉県】シングル家庭の健康を守る医療費助成


子どもの健康を守ることは、保護者にとって大事なミッションです。ただし、持病やアレルギー、急病、予防接種など、子どもが病院にかかる機会が多いと、医療費も家計の負担になってしまいます。


健康にかかわる出費をカバーするため、埼玉県では子どもの医療費を助成する制度を実施しています。




【埼玉県】子育て支援医療費助成制度とは


埼玉県の子育て支援医療費助成制度は、子どもの通院や入院でかかる保険診療の医療費一部負担金を助成する制度です。なお、その対象年齢や助成内容は、県内の各市町村によって異なるため、お住まいの各市町村に確認してみてはいかがでしょうか。



例)埼玉県・秩父市の場合
【支給対象年齢】0歳~18歳3月31日
【助成内容】保険診療でかかる一部負担金の全額

例)埼玉県・春日部市の場合
【支給対象年齢】
入院:0歳~18歳3月31日
通院:0歳~15歳3月31日
【助成内容】保険診療でかかる一部負担金の全額


ひとり親世帯は「ひとり親家庭等医療費支給」が適応


埼玉県の子育て支援医療費助成制度では、市町村によって対象年齢が異なります。一方、埼玉県がひとり親世帯の子どもに向けた「ひとり親家庭等医療費支給」では、市町村問わず、0歳~18歳3月31日が助成対象になっています。


助成内容は、埼玉県の子育て支援医療費助成制度同様、保険診療でかかる一部負担金の全額を助成するというものです。受給条件には、所得制限も関係するため、詳しくはお住まいの窓口でご確認ください。


ひとり親家庭等医療費支給 | さいたま子育てWEB

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【埼玉県】シングル家庭の仕事への支援


シングルマザー・シングルファザーは収入面で不安を感じたり、子育てとの両立が難しい職場環境であったりと、仕事に関する悩みを抱える方も少なくはありません。


そこで埼玉県では、ひとり親世帯の社会的自立を支援するためのセミナーや講座を実施しています。参加費は無料で、開催されている講座はいずれも就職に活かせるスキルを学べる内容です。保護者はもちろん、自立を目指す子ども自身が一歩踏み出すきっかけの場として活用できるのではないでしょうか。




【受講対象者】
・埼玉県内在住
・ひとり親世帯の母もしくは父、及びその子ども


講座内容 例)令和3年度の場合
・ひとり親家庭向け資格取得セミナー(看護師や医療事務の資格を取得する方法について)
ひとり親家庭向け資格取得セミナー
・看護学校受験対策講座
令和3年度看護学校受験対策講座 - 埼玉県


さらに各市町村では、独自にひとり親世帯向けの就業支援講習会を行っている場合があります。なかには、パソコン講座やビジネスマナーのように、就業中の方が活用できる知識を学べる講座もあるので、積極的に参加してみてはいかがでしょうか。



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【埼玉県】暮らしをサポートする制度


さいたま市

安定した豊かな暮らしをするためには、基盤となる「住宅」が必要です。ただし住宅を確保するためには、初期費用や家賃などの経済的負担はもちろん、そもそもシングル家庭は住宅審査が通りにくいケースも珍しくはありません。そのため、ひとり親として自立を目指していても、住宅の確保という壁に遮られ、暮らしについて悩む方もいらっしゃいます。


その点をフォローすべく埼玉県では、ひとり親世帯の住宅に関して手厚い支援を行っています。その代表的な2つの支援をご紹介しましょう。



入居が優遇される「ひとり親世帯向け県営住宅」


埼玉県の県営住宅では、ひとり親世帯専用の入居募集枠が用意されています。県営住宅というと、一般的には募集が多い場合、抽選になります。自立を必要とするひとり親世帯に対して、優遇した入居募集枠があるというのは、暮らしに悩むひとり親世帯の方にとって安心できる制度といえるでしょう。


県営住宅の家賃は、世帯収入や間取りによって異なるものの、「3万円程度」が目安となります。リーズナブルな家賃で暮らしをスタートできるというのも、嬉しい取り組みですよね。


ひとり親世帯向け県営住宅 - 埼玉県

「埼玉県ひとり親家庭住宅支援資金」


埼玉県では、ひとり親の就業や暮らしをサポートする「母子・父子自立支援プログラム」が実施されています。これは、県の母子・父子自立支援員に相談しながら、安定した就職を目指せる制度です。


また埼玉県では、このプログラムによって自立を目指しているひとり親世帯に対して、「埼玉県ひとり親家庭住宅支援資金」を貸し付けしています。この制度を利用すると、最大12カ月間の住宅家賃(上限4万円/月)を県から借りることができます(※)。


(※さいたま市は対象外。詳しくは、さいたま市窓口でご確認ください。)

また条件によっては、貸付金の返還が免除されることもあります。こちらも詳しくは、お住まいの窓口でご確認ください。


ひとり親家庭高等職業訓練促進資金貸付制度 - 埼玉県


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【埼玉県】まだある!嬉しい割引&一部免除


埼玉県が行っているひとり親世帯向けの支援は、これだけではありません。ひとり親世帯の暮らしで嬉しい、次のような支援制度が用意されています。



「JR通勤定期乗車券」3割引


埼玉県では、県内在住で児童扶養手当を受給しているひとり親世帯に対して、「JR通勤定期乗車券」を3割引で購入できる制度を行っています。希望する際には、住んでいる市町村の担当窓口へ、児童扶養手当受給証・写真(4㎝×3cm/6か月以内撮影)・印鑑を持参して申請しましょう。


ただし、お子さんが通学に活用する「通学定期券」には割引が適用されません。児童扶養手当を受給する保護者やその同一世帯の人が通勤定期券に活用できる割引です。


JR通勤定期乗車券の割引制度 | さいたま子育てWEB


水道料金と下水道使用料の一部減額


埼玉県では、県内在住で児童扶養手当を受給しているひとり親世帯に対して、水道料金と下水道料金の一部を減額する制度を行っています。



児童扶養手当受給者の減額について
【水道料金】 979円/月
【下水道使用料】 最大919円60銭/月
水道料金・下水道使用料の減額制度 | さいたま子育てWEB

シングル家庭を支えるベビーシッターも検討を


埼玉県では、ひとり親世帯が経済的にも社会的にも自立できるよう、様々な悩みを解決に導く支援制度が設けられています。これはひとり親世帯にとって、とても心強い味方ですよね。


ただし、日々の家事や育児の面では、行政の支援制度だけでは足りないこともあるでしょう。ひとり親世帯の場合、家事や育児で手が回らないこともあります。急な残業や急用、保護者の急病など、万が一の時に子育てや家事をフォローしてくれる人が周囲にいないことで、不安に思う方もいらっしゃると思います。


キッズラインは、ベビーシッターをスマホで探せるマッチングサービス。入会金や登録料はかからず、依頼した際の金額に手数料だけがかかる仕組みです。登録しているベビーシッターは、合格率15%の選考を通過した保育のプロフェッショナル。保育士など有資格者も多数在籍しています。また夜間保育や病児保育など、シングル家庭で特に必要な支援ができるシッターもいます。


ひとり親世帯は子どもの健康はもちろん、保護者が心身ともに健康であることがとても大切。子育てに悩んだときや手が足りずに困ったときは、ベビーシッターに依頼することを選択肢の1つにしておくと安心です。まずは子育てのお守りとして、ベビーシッターサービスに登録しておきませんか?




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