第5回目の主人公は柿本真美瑛さん。子供3人を育てながらシングルマザーになったことをきっかけに都会を離れて田舎暮らしを経験。昨年、3人の子供とともにバンクーバーへ渡加。自ら経験した人生観から綴ったブログに拍車がかかり、2019年には「恋に落ちて上がる愛の度数」を出版。波乱万丈と自らうたう柿本さんの、海外子育てエピソードをお届けします!

娘の進路を考えたら海外移住しかなかった

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今回の移住地として選んだバンクーバーは、現地に住む友人宅を訪ね、3ヶ月間だけ夏を過ごしたことがある場所。

その時すでに移住の計画を立てていたので、子供たちがこちらの生活に慣れるかサマーキャンプなどに通わせてお試し生活を実行したんです。

当時、すでにシングルマザーだった私は、子供たちと都会を離れ、田舎暮らしをしていました。ミニマムな暮らしができて良かったし、ご近所づき合いが家族みたいで、本当に何不自由なく生活していました。

ところが、長女が小学6年生になった時に、中学・高校と進路を考えたところ、学校の選択肢があまりにも狭いことに愕然としました。

田舎暮らしで出会った先輩ママの話を聞いて、東京に戻ることも視野に入れましたが、何より受験戦争に子供たちを巻き込みたくないという気持ちと、この先シングルマザーの私が1人で子供3人分の塾代や学費を工面できるかという問題にもぶつかって。

そこでバンクーバーのお試し生活を経て、「留学しかない!」と決断したんです。

シングルマザーの私を後押しした移住コンサルタントの存在

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もちろん留学費は私立の学校に行くくらい高い! 
けれど、バンクーバーは永住権があると高校卒業まで子供の学費はタダ、しかもみんな家から一番近い地域の学校に通うので受験もなし。

もう行くしかない!と思った私は、「シングルマザーが、子供とバンクーバーで生活する方法」を移住コンサルタントに相談しました。

そこで出た答えが「私が大学生になること」だったんです。

移住者の私たちが永住権を得るためには、私が公立の大学を卒業し、3年間のビザを収得。そして働くことが永住権の切符を手にする近道ということがわかりました。

そこで人生初と言っても過言でないほどの、猛勉強がスタートしたんです。

コロナ禍の移住は想像以上に苦しかった

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ところが、新型コロナウイルスというパンデミックが起き、バンクーバーへの渡航がどんどん先送りになったんです。長女は田舎の中学に行くつもりもなかったので、辞めるとわかっていながらの学校生活は苦しく、じきに不登校に。1ヶ月ずつ伸びる渡航の期間延長で、部屋にはしばらくスーツケースが並んだ状態でした。

そして、当初の予定から半年以上遅れて、ようやく渡加できたんです。

日本にいる間に大学のスコアを無事クリアし、バンクーバー入りをしてからは、私自身の学生ビザの許可が出たものの、今も子供達のビザの切り替えや大学生活における手続きに対応を追われています。

9月から大学生活が始まるので、その準備として先日、長女にベビーシッターの講座を受けてもらいました。こちらでは14歳になるとベビーシッターの講座が受けられます。13歳まで1人で外出が許されていないバンクーバーでは、小学校も保護者のお迎えが必要です。これから大学に通う私にとって、長女はとても頼りになる存在になります。

個性の尊重・ジェンダーレスを感じる街の風景

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子供たちはすでに学校に通っていて、みんなとても楽しんでいます。

バンクーバーの学校生活は、子供の自由度がすごく高く、スナックタイムがあるから学校にお菓子をもっていかなくてはならないし、先生がネイルを塗ってくれるし、映画を観る時間もあります。スケボーでくる子もいれば、好きな格好して良いし、色んな宗教や国籍の子どもがいます。最低限守らなくてはならないマナーはあるけれど、個性や個人そのものが尊重されているな、と感じますね。

また、性別による役割というのも存在しない。15時のお迎えはお父さんが多いし、昼間の公園もお父さんたちの姿をたくさんみます。バスのドライバーに女性もいて、職業の面でもジェンダーレスを感じますね

通い始めたアクティングスクールでも、やっぱり年齢や国籍、ジェンダーについても自由というか。「誰かと比べないのが当たり前」という感じで、「アラフィフでビギナー?」「今から学校行くの?」なんて思う人はいないので、いくつになってもチャレンジできる環境がとても楽です。

母親だから「こうしなくちゃいけない」を解放した人生

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自分がシングルマザーで子供も3人いて、波乱万丈に生きてきましたが、シングルマザーになって思うことは、夫婦関係が成り立っていた頃は、すごく自分を抑えていたし、裏方に徹するように我慢してたんだとわかりました。

やりたいことを自分のペースでできなかったので、今はそれができて自分らしい選択ができるし、何より生きやすくなりました

田舎暮らしや海外移住、俳優活動にしても、人生「やりたいこと」はやってみて失敗したら戻ればいい、できなくても自分を責める必要はない。これが私のモットーです。

自由奔放な私ですが、お母さんが明るく楽しく自己愛に満ちていることはとても大事だと思っています。お母さんがハッピーだと、子供も幸せな気持ちになってくれるんじゃないかな!


■柿本さん参加!7/21「あそびのレンズ〜仕事と育児と家事と私」インスタライブ開催!
https://www.instagram.com/asobinolens/

■柿本さん初出演映画!10/1(金)池袋シネマ・ロサにて「あそびのレンズ〜仕事と育児と家事と私」劇場公開予定
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