妊婦さんの中には、里帰り出産をするかどうか悩まれている方も多いのではないでしょうか。里帰り出産は、慣れ親しんだ土地で家族とともに出産を迎えられるというメリットがある一方で、準備や移動が大変だったり、早めに産む病院を決定しなければならなかったりと、大変なこともあります。そこで今回は、出産を控えた方へ向けて、里帰り出産のメリットデメリット、家族での産後の乗り切り方などについて詳しく解説していきます。



里帰り出産とは?いつまでに決める?


妊婦さん

そもそも里帰り出産とはどのようなことを指すのでしょうか?


里帰り出産とは、実家に戻って地元の病院で出産をすることを指します。ここで言う実家とは、ママの実家だけでなく、パパの実家に里帰りする場合も該当します。


計画的に準備をしておかなければ、里帰り出産がうまくできないケースもあり、いつ里帰りするのか、どの病院で産むのか、といったことをあらかじめ決めておくことが必要です。特に分娩に関しては、分娩する地元の病院へ予約をする必要があるため、産む直前ではなく妊娠中期までには決めておくようにしましょう。



里帰り出産の流れ、帰省時期や自宅に戻ってくる時期は?


里帰り出産の期間としては、体調や実家の受け入れ態勢などにもよりますが、一般的には妊娠9ヶ月までに実家に戻り、産後1〜3ヶ月頃に自宅へ帰るケースが多いようです。赤ちゃんやママの状態によっても異なるため、自宅に帰る時期は主治医と相談して決めると確実。いずれにしても無理のないように計画を立てることが大切になります。



具体的な里帰り出産の流れとしては、以下の通りです。


【里帰り出産の流れ】

1:夫と里帰り出産をするかどうか話し合う
2:里帰り出産を決めたら、家族に里帰り出産が可能かどうか相談する
3:現在通っている産婦人科の主治医に里帰り出産の旨を伝える
4:里帰り出産の時期を決める
(主治医に相談し、紹介状を書いてもらう)
5:里帰り先の病院を決める
(妊娠中期まで。場合によっては12週までに一度診察をしていないと入院予約ができない場合もあり)
6:里帰り出産の時期に合わせて里帰りをする
7:赤ちゃんを受け入れる実家の態勢を整える
8:出産を迎える
9:体調が落ち着いたのち、自宅へ戻る


入院予約が可能な時期や、入院の方法などは受け入れ先の病院ごとに大きく異なります。希望の病院に予約ができない場合には里帰り出産を諦めるケースもありますので、里帰り出産を希望する方は早めに動くのがおすすめです。



里帰り出産はメリットがある反面、デメリットもある


ママと赤ちゃん

続いては、里帰り出産のメリット、デメリットを見ていきましょう。



里帰り出産のメリット


まず、里帰り出産のメリットには以下のようなものが挙げられます。


・実母や義母のサポートがあり、安心して出産を迎えられる
・家事を家族へ任せられるため、ママが休息を取りやすい
・育児の方法について、実母や義母から教えてもらえる


やはりメリットとしては、子育て経験者である実母や義母がそばにいるという「安心感」が大きいと言えます。特に初めての出産・育児は分からないことがたくさんあります。そんな時に、経験者がそばにいれば、安心して子育てに臨むことができるでしょう。ただし、義母の場合には、「気を遣ってしまう」「遠慮してしまい、聞きたいことが聞けない」といったこともあるかもしれません。



里帰り出産のデメリットもある


メリットが大きい里帰り出産ですが、当然ながらデメリットも存在します。


具体的なデメリットとしては、



・家族(夫や上の子)と離れる時間が長いと産後の育児スタイルを確立しづらい
・実母や義母との関係性が上手くいかないことがある
・実母や義母と育児方法の違いなどで対立する場合がある
・帰省時の交通費がかかる
・切迫早産などのイレギュラーに対応できない


といったものが挙げられます。里帰り出産では、実母や義母が家事や育児を手伝ってくれるため、心身共に比較的落ち着いた状態で居られますが、自宅に帰ってからはパパの力を借りつつも、一人でやらなければいけないタスクが増えるため、なかなか産後の育児スタイルを確立しにくいと考える方が多いようです。また、そもそも実母や義母との関係性が良好でない場合や、一時的な共同生活にストレスを感じてしまうような場合は、里帰り出産をしてもなかなか気が休まらないということもあるでしょう。



里帰り出産のメリット、デメリットを夫婦で話し合おう


このように、里帰り出産にはメリットだけでなくデメリットもあります。そのため、里帰り出産をするかどうかは、しっかり夫婦で話し合って決めたいところです。安易に里帰り出産を決めてしまうと、「思ったような里帰り出産にならなかった」「金銭的な負担が大きくて結果的に夫婦で揉めてしまった」といったことにもなりかねません。



里帰り出産をするかどうか、夫婦で話し合うポイントとしては、


・出産が近づいたときにパートナーがフレキシブルに休暇を取れるか
・立ち合い出産を希望するか
・上の子がいる場合に、誰が面倒を見るのか
・夫が一人で自宅にいる際に家事を任せられるか
・実家の受け入れ態勢がしっかり整っているか
・里帰り出産をすることで金銭的な負担がどれくらいあるか(交通費、診察費など)
・出産して自宅に帰ってきたあとの家事・育児の分担をどうするか


といったものがあります。


あらかじめ里帰り出産における懸念点や不安点を夫婦で話し合い、対処方法までしっかり決めておけば、スムーズな里帰り出産ができるだけでなく、出産して自宅に帰ってきた後も落ち着いて家事や育児ができることでしょう。



里帰り出産をしないで、自宅近くで産む場合に備えたいこと


里帰り出産のさまざまなメリット、デメリットを比較する中で、「里帰り出産をせずに自宅近くで出産をする」選択をする方もいらっしゃることでしょう。そんなときには、自宅から産院へ向かう際に必要な備えをあらかじめ理解しておくと、焦らずに対応することができます。



たとえば、


・出産が近づいたときに、上の子の面倒を見てもらうためのベビーシッターを決めておく
・公共の産後ケア事業でどのようなものがあるか、事前に調べて申し込みをしておく
・産後ドゥーラを調べて、登録・予約をしておく
・産後ケアホテルを調べておく
・家事が大変な時にすぐ依頼できるように家事代行サービスに登録しておく
・食材の宅配サービスを頼んでおく


といったものが挙げられます。


特に、上のお子さんがいる場合や、産後に外出の予定(買い物、美容室など)がある方などは、ベビーシッターを探しておくのがおすすめです。最近では「産後ドゥーラ」の存在も注目されていますが、こちらは新生児とママのケアを中心とするサービスです。基本的に新生児とママがセットでサービスの対象となるため、新生児を任せてママが一人で外出することはできません。


一方でベビーシッターは、子どもを見守ってくれるサービスであり、新生児の面倒をシッターにお任せして、ママだけで外出することも可能です。また、新生児のお世話が忙しくて上の子の幼稚園の送迎や習い事の送迎ができないと言った場合にも、ベビーシッターは活用できます。


そのほか、夜間・早朝の預かりも可能なため、「夜泣きがひどくて寝られないので、夜の間子どもを見ていてほしい」「上の子を病院に連れて行かなければならないから、早朝に2時間だけ新生児を見ていてほしい」といった細かな依頼に対応できるのも魅力と言えるでしょう。



今すぐベビーシッターを依頼してみる

里帰り出産しないなら、産後ケアやベビーシッターを検討して


ベビーシッター

今回の記事では、「里帰り出産する?しない?」といったテーマで、里帰り出産のメリットデメリットや、家族で乗り切る方法、里帰りをせずに自宅近くで産む場合に備えたいことについて詳しく見ていきました。


里帰り出産は、実母や義母の助けを借りて安心して出産・育児ができるというメリットがある一方で、事前準備が大変だったり、交通費などでお金がかかったり、イレギュラーに対応できない場合があったりと、デメリットも複数存在します。そのため、里帰り出産を希望する場合には、スムーズなお産が迎えられるように夫婦で対策を話し合っておくことが大切です。



一方で、里帰り出産をせずに自宅近くで産む場合には、公共の産後ケア事業やベビーシッターサービス家事代行サービスなどをあらかじめ調べておき、いざという時に備えておくことが大切です。特にベビーシッターは、「出産で入院中のときに上の子を見ていてほしい」「産後に、上の子の送迎をお願いしたい」といった時だけでなく、「美容室へ行きたい」「睡眠を十分に取りたい(休みたい)」「買い物に出かけたい」といった理由でも、気兼ねなく依頼することができます。


ベビーシッターのマッチングプラットフォームであるキッズラインは、24時間アプリから予約が可能で、即日から定期まで対応してくれるだけでなく、家事代行サービスを依頼することも可能。里帰り出産をせずに自宅での出産を控えている方はもちろんのこと、里帰り出産を予定しているけれど、自宅に帰ってきたあとの家事・育児が不安で困っている、という方は、ぜひこの機会にキッズラインのベビーシッターサービスを活用してみてはいかがでしょうか。



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