最近耳にするようになった「ガルガル期」。具体的にどのような時期のことを言うのでしょうか。この記事では、出産後にイライラが溜まっている人や、自分がガルガル期なのか気になっている人、ガルガル期がどんなものなのかなどを知りたい人に向けて、助産師が詳しく説明します。

ガルガル期ってどんなもの?


ガルガル期
ガルガル期とはいったいどういうものなのでしょうか?詳しく説明していきます。

ガルガル期ってなに?


産後にイライラしたり気性が荒くなったなったと感じることがありますが、ガルガル期はそのような怒りっぽい時期のことを言います。
動物が出産後にガルガルと威嚇し、子どもを守ろうとする防衛反応から連想して「ガルガル期」と言うようになりました。これは母性本能のひとつで、産後のホルモンの変動が影響をしています。
特に産後直後から産後8週頃まではホルモンの変動が大きく、その影響で精神的に不安定になりやすいと言われています。ちなみに医学的には「ガルガル期」という呼び方はしません。インターネットスラングのひとつとして、近年耳にするようになった言葉です。

*助産師からの一言コメント*
ガルガル期は、マタニティーブルーの一種とも言われています。イライラしたり不安になったりして涙が流れたりする場合は、ガルガル期でもあり、マタニティーブルーでもある可能性が高いです。
そのようなときは、休息の時間をとったり人に話して気分転換をしたりすると落ち着くことがあります。ひとりで抱え込まないようにしてくださいね。


ガルガル期はいつからいつまでなりやすい?


ガルガル期は人それぞれのタイミングでなる可能性はありますが、一般的には産後直後から産後8週頃までになる人が多いです。
ホルモンの大きな変動も産後8週頃になると少し落ち着いてきます。それに伴い感情が少しおだやかになった、落ち着いたと感じる人もいます。
ただし、マタニティーブルーと違う点として、産後1年ほど経ってもイライラしやすいと感じる人や、産後すぐは大丈夫だったのに産後数ヶ月してからイライラするようになったと感じる方もいるようです。

ガルガル期になりやすいタイプは?


ガルガル期になりやすい人の特徴を紹介します。

【ガルガル期になりやすいタイプ①】完璧主義な人


ガルガル期は、完璧主義な人ほどなりやすいです。完璧主義で頑張り屋さんな人ほど、ひとりで育児をうまくやっていこうと考えてしまいます。
子どもを1人でみることは、赤ちゃんにもお母さんにも良いことは何もないです。
周りの人にできるだけ頼って、ママがハッピーな状態でいられるようにすると、赤ちゃんもハッピーな気持ちになります。
もし、周りに頼る人がいない場合は、ベビーシッターや産後ドゥーラなど子育てのプロに相談するのも一つの手かもしれません。

【ガルガル期になりやすいタイプ②】疲れが溜まっている人


ガルガル期は、ワンオペ育児や寝不足などで疲労が溜まっている人ほどなりやすいです。
産後は頻回授乳や夜泣きなどで、寝不足だと感じている人も多いですよね。疲れている時に周りから言われる一言は衝撃も大きく、傷ついたと感じることもあると思います。
夜泣きで眠れない場合には、お昼に赤ちゃんが寝るタイミングで、ママも一緒にこまめに睡眠をとるようにしましょう。

ガルガル期のよくある事例


ガルガル期の事例
ホルモンの影響だけでなく、夜も眠れず育児をする毎日でストレス発散がしにくいこともガルガル期になる原因のひとつです。では、ガルガル期とはどのような症状のことをいうのでしょうか。

ガルガル期のセルフチェック


自分はガルガル期かも?という方は下の項目に当てはまるかどうかチェックしてみましょう。ひとつでも当てはまればガルガル期である可能性があります。

*ガルガル期セルフチェック*

☑出産前まで気にならなかったようなことでも気になってイライラする
☑パートナーの言動が癇に障る、きつく当たってしまう
☑赤ちゃんを他人に触られたくない
☑周囲の人がみんな汚く感じる
☑子育ての方法をアドバイスされるとイライラしてしまう
☑突然理由もなく悲しくなり涙が出る
☑気分の変動が激しく悲しくなったり怒りっぽくなったりする
☑警戒心が強くなっている


ガルガル期は自然と治るものなの?


ガルガル期で悩んでいる人は、自然に治まるものなのか気になりますよね。また、どんな状況なら専門家の意見を仰いだ方がよいのでしょうか。

ガルガル期はいつまで続くの?


ガルガル期は、産後直後から始まる人もいれば、産後数ヶ月してから始まる人もいます。また、ガルガル期の期間は数週間で落ち着く人もいれば1年ほど続く人もいます。これは、周りのサポート体制やママの性格、身近な人の性格などにより左右されるためですが、サポートがない方などは長引きやすいので注意が必要です。

お医者さんに相談した方がよい場合は?


ガルガル期は医学用語ではないため、ガルガル期の症状だけでは病気ではないと言えます。ただし、以下のような症状が見られる場合は他の疾患の可能性もあるため、医師に相談するようにしましょう。

・疲れていても眠れない
・物事を自分で決断できなくなった
・面白いと思うことが何もなく、いつも無気力
・涙が止まらず抑うつ気分が続く
・食欲がなくなり体重も減り続けている
・集中力や気力が低下していると感じる
・消えてしまいたい、死にたいと思うことがある


自分が「ガルガル期」かもと思った時の対処法


自分がガルガル期だと思った時の対処法をいくつかご紹介します。

【対処法1】周りの人に頼るように意識する


ガルガル期のママは、「他の人に私の赤ちゃんを預けられない、心配だ」という気持ちが大きくなっており、1人で育児をしようとしていることが多いです。
育児は、できるだけ周りの人に助けてもらいながら行っていく方が、ママにも赤ちゃんにもメリットが多いです。
人に頼ることは悪いことではないと気づくことがファーストステップかもしれません。まずは、家族やパートナーに頼ってみることから始めましょう。

【対処法2】自分の好きなことをする時間をつくる


イライラが止まらなかったり、涙が出てきたりするのは心身が疲れているサインです。
赤ちゃんと2人きりの時間が長いと、疲れやストレスを感じることもあるでしょう。
そんなときは、パートナーや家族に預けて、友人と話す時間を作ったり、趣味の時間を過ごしたりなどで気分転換をするようにしましょう。
家族に預けることができない人は、ベビーシッターに預けることもおすすめです。

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【対処法3】手抜き育児を心がける


赤ちゃんにはできるだけ良い環境で良いものを与えたいと思うのは当たり前のことです。でも、いつの間にか完璧なママを目指していませんか?
ママが神経質になってキリキリしていると、その気持ちは赤ちゃんにも伝わってしまいます。
完璧なママであることよりも、心に余裕があって笑顔いっぱいのママの方が赤ちゃんも幸せなはず。手抜きできることは、できるだけ手抜きする!と胸を張って手抜き育児を心がけるようにしてみてください。ホッと肩の力が抜ける感覚があるはずです。

【対処法4】今ガルガル期であることを周囲に伝える


家族やパートナーには、ついイライラして当たってしまったり、きつく言ってしまったりするものですが、理由もわからないまま当たられても、家族は不安になるだけです。
今自分がガルガル期であること、どういうことで不安になる、こういうことをされると嫌だと感じるなど、今の自分の気持ちを素直に伝えてみてください。
イライラしてどうしようもないということを理解してもらえると安心に繋がり、少しづつ症状が軽減します。

家族が「ガルガル期」かもと思った時の対処法


ガルガル期のママ
「優しかったはずの妻(ママ)が出産を期に急に態度が変わった」というエピソードを耳にすることも多いですが、もしかするとそれはガルガル期のせいかもしれません。ガルガル期はママ自身も辛いものですが、周りの家族もどうしていいかわからず戸惑うことも。ここでは家族がガルガル期かもと思った時の声のかけ方などを紹介します。

家族やパートナーはガルガル期のことを学ぼう


産後すぐのママは、ホルモンの影響で心身ともに大変疲れている状態です。その影響もありママは「赤ちゃんを第一にとにかく守らなくては!」という防衛反応が働きます。パートナーや家族など周りの人に強く当たってしまうのは、不安な気持ちから起きていることも多いです。
ママの性格自体が、出産後急に変わるわけではないです。それはホルモンの影響と疲れからきています。それがガルガル期であるということを周りの人はまず理解しましょう。

積極的にコミュニケーションをとろう


「何をしてよいかわからないから、自分は仕事を頑張る」。それは一見よいことのように見えて、実は一番してはいけない選択かもしれません。
育児はママパパをはじめとした複数人の大人でするものです。365日、24時間息抜きもできないママは、仕事を頑張るより、1分でも早く帰ってきてほしい、子どものことを一緒に悩んでほしいと思っているかもしれません。
この記事を読んでくださっている人は、きっと「ママのために何かしたいけれど、どうしてよいかわからない」という気持ちで検索してくださっているはずです。
これまで良かれと思ってやったことで、逆に怒られたという人もいるかもしれません。
まずは、ママに「力になりたいと思っている」ことを伝えた上で、自分にも何かできることはないのか、何かしてほしいことはないかなど聞いてみましょう。してほしいことは、ママによって変わってきます。家事をしてほしい人、育児にもっと積極的に参加してほしい人、仕事を早く切り上げて帰ってきてほしい人、話をとにかく聞いてほしい人など様々です。

ママに息抜きをすすめよう


ママが疲弊している様子があったり、休めていないのに1人で頑張っている様子があれば、数時間だけでもよいので、息抜きをする時間を取れるように配慮してあげましょう。
パパが赤ちゃんをみる方法もありますが、それが難しい場合はパパや家族がベビーシッターに預ける手配をしてあげるという手もあります。

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ガルガル期以外に気を付けたい症状


周囲のサポートを得られなかったり、極度の疲労が溜まると精神面のバランスを崩すことにつながります。ガルガル期以外にも気をつけたい症状を紹介します。

産後のママが注意したい症状


これらの症状が続く場合はガルガル期ではなく「産後うつ」の可能性があります。

・イライラだけでなく気持ちが激しく落ち込む
・ぼーっとすることが増えて判断力が落ちた
・母親失格だと自分を責めてしまう
・涙が止まらないことがある
・食欲不振などで体重が極端に減った
・消えてしまいたいと思うことがある


産後のホルモン変化は精神面のバランスを崩れやすくします。ガルガル期だと思っていたら、実は産後うつだったということもあります。少しでもおかしいなと思ったら無理をせず休むようにし、周りに相談するようにしましょう。

産後うつかも?どこに相談すればいい?


産後うつの可能性がある場合は、お近くのメンタルクリニックに相談する、出産をした産婦人科またはお近くの産婦人科に相談する、自治体の助産師に相談するなどの方法があります。産後うつは産後のホルモン変化や過度の疲労、ストレス、環境の変化などが原因で起こります。無理をせず、おかしいなと思ったときは専門家に相談するようにしましょう。

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ガルガル期には休息が大切。家族も理解を


ガルガル期はママひとりでは解決できないことが多いです。周りの人のサポートがなにより大切だと言えます。様子がいつもと違うな、と思ったときには無理をせずに周囲の人に頼るようにしましょう。
また、家族だけで解決が難しいこともあります。そんなときはベビーシッターや自治体のサポートなど第三者の力を借りてみるのもよいと思います。いずれ、後から思い返すと笑い話にもなるものです。新たな命を迎えた家族みんなで、力を合わせて乗り越えていってくださいね。

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キッズラインなら、産後ドゥーラやベビーシッターを探せる


ベビーシッター
ベビーシッターのマッチングプラットフォームであるキッズラインなら、産後の育児や家事をサポートしてくれる産後ドゥーラや、0ヶ月の赤ちゃんを見られるベビーシッター、家事代行をお願いできる家事代行サポーターを、スマホで気軽に探すことが出来ます。
初めて依頼する相手に子どもを預ける際には、必ず顔合わせまたは事前面談が必要なので、まずは利用登録をして、検討している方に連絡を取ってみるのがオススメです。
赤ちゃんとの生活を支えてくれる心強いサポーターと“子育てのチーム”を作って、みんなで子育てする環境をつくっていきましょう。

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■フリーランス助産師 上原沙希
東京女子医科大学病院 産婦人科 MFICU に勤務後、より多くの方の力になりたいという思いを抱き、英語力習得のためヨーロッパ留学とギリシャ難民ボランティアへ。その後フリーランス助産師として独立し産婦人科クリニックにてお産介助や妊婦指導などを行う傍ら精神疾患患者や障害をお持ちの患者さんのケアも行う。現在は子持ちフリーランス助産師として産婦人科業務以外にも妊産婦向け商品開発やライター、思春期相談、マタニティヨガ指導、性教育など幅広く活動中。


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