育児休業は子どもの世話だけに従事できるため、理解に乏しい人からは「子どもとのんびり過ごせていいね」などと思われがちです。しかし、実際には四六時中子どものことを気にかけ、ゆっくりと睡眠や食事をとることもままなりません。経験した人にしかわからない「育休がつらい…」という思いについて、その原因と解消法をまとめました。
「育休がつらい…」と思っているのに周囲に相談できない……。もしかしたら「育休がつらいと言うのはわがままかも?」と思っていませんか? 実はそんなことはありません。育休がつらいのには、ちゃんとした理由があります。
出産後、ママの体が元に戻るまでのおよそ6〜8週間を「産褥期(さんじょくき)」と言います。この時期には、多くの不調や産前には見られなかった症状が出てくることがあります。赤ちゃんのお世話で睡眠不足が重なると、心身の回復により時間がかかることもあります。
出産前までは職場やプライベートを通じて複数の大人とコミュニケーションが取れましたが、育休中は家の中に閉じこもりがちになることも理由の一つです。仕事から長期間離れることによって職場での自分の立場がなくなるかもしれないということに、焦燥感を覚えることも多くあります。
子どもが生まれると、生活リズムや環境が大きく変わります。子供中心の生活になり、自分のことを後回しにしがちに。「母親として、父親として頑張らなければ」という責任感で動いているものの、時には出産前のように「自分の時間を楽しみたい」という思いに駆られ、生活の変化に気持ちが追いつかないこともあります。
出産時に費用がかさんで、今後かかる教育費など金銭面で不安を抱く人もいらっしゃるのではないでしょうか?育児休業中は出産前よりも収入が目減りするご家庭もあるため、お金にシビアな気持ちになることは稀ではありません。
子どもの誕生をきっかけに夫婦の仲が冷え込み、夫婦関係が危機的な状況になるカップルもいます。今までうまく行っていた夫婦でも、お互いが親になることで、責任感の違いなどが浮き彫りになり、関係が変わってしまうことはよくあることです。
このように、育児休業を取る期間には上記のような複数の変化が起こりがちです。「育休がつらい」という思いの中には、さまざまな不安や不満が隠されていることがわかります。
育休がつらい現象は、女性だけのものではなく、男性も同じように感じていることがわかっています。株式会社エバーセンスが行った「男性育休に関するアンケート」によると、男性育休を取得した人の52.4%が「とても不安だった」「少し不安だった」と回答しています。
男性の育休取得率の上昇によって、育休中の孤独感や気持ちの落ち込みが女性だけではなく男性にも当てはまるようになったと考えられます。
パパが育休を取ると「いいね」「うらやましいね」といった声をかけられがちな為、より一層「育休がつらい」と言い出しづらい状況になってしまうことも。パートナーが育休を取っている際は、相手への気遣いが大切ですね。
「育休がつらい」という気持ちを抱えているのなら、つらい気持ちを分解して、改善するためにいくつか行動してみるのがオススメです。
育休中は24時間赤ちゃんのお世話に追われ、家事に追われ、心も体もバランスを崩しがちです。育休のつらさを解消するために必要なのは、なにより「休息」です。
育児のための「休み」とされている「育休」は、仕事は休めても自分自身の休息は取れない人がほとんど。休息をとれないことが「育休はつらい…」と感じる大きな原因にもなっています。
では、どうやって休息を取ったらよいのでしょうか?その答えは「ベビーシッターサービス」や「家事代行サービス」など、家庭内の仕事を外部委託(=アウトソーシング)することです。
「家庭の仕事をわざわざ他人に依頼するなんて…」「頑張れば自分でもできるのに、もったいない」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、多くの方が育休を取る0〜2歳くらいまでは、子育てで最も親に負荷のかかる時期です。親が無理をして心身ともに万全ではないと、大切な子どもの成長期に、笑顔の少ない家庭環境になりかねません。
育児と家事、それぞれをアウトソーシングすることのメリットを紹介します。
数時間だけでも赤ちゃんと離れることで、自分だけの時間を確保することができます。マッサージやカフェ、映画館など、赤ちゃん連れだと行けないところに出かけることで、効率的にリフレッシュができます。
預かってくれるシッターは育児のプロ。子どもが生まれたばかりで、子育て初心者のママパパの悩みや相談にも乗ってくれます。離乳食の進め方や抱っこの仕方、夜泣きの対処法など、頼りになる相談相手を見つけることにもつながります。
また、子どもを見てもらう人を確保することで、育休明けの体制が整うこともメリットです。育休明けの保育園の送迎や子どもが病気になったときの病児保育など、子育てのヘルプを出せる人を見つけておくことで、仕事復帰後の苦労を減らすこともできます。
買い物、料理、片づけや掃除、洗濯など、一連の家事をすべてお任せして、自分の体を休めることができます。赤ちゃんのことだけに集中できるので、一日のタスクを減らすことができます。
離乳食の経験がある家事サポーターに依頼すれば、どんなものを与えるとよいか、離乳食の作り方なども教えてもらうことができます。
また、アウトソーシングすることで、パートナーに頼むストレスやきちんとやってもらえないという不満が減り、夫婦関係の悪化を防ぐことにもつながります。育休後の生活においても、家事時間が減ることで家族団らんの時間を確保しやすくなります。
「育休がつらい…」という悩みは、仕事復帰に向けたライフスタイル・チェンジの絶好の機会と捉えることができます。フルタイムで働きながら子どもの世話をするのはとてもハード。育休中に、家事や育児のアウトソースを進めることで、育休復帰後の生活を整えましょう。
ベビーシッターや家事サポーターのマッチングプラットフォームである「キッズライン」は、予算に合わせて気に入ったサポーターを選べるサービスです。ベビーシッターを依頼する際には、対面での事前面談またはオンラインで顔合わせをすることが必須になっているので、相性を見てから頼むことが出来ます。
育休中はいろんなサポーターさんと出会ってみて、家庭を支えてくれる味方を見つける期間でもあります。「育休がつらい」と感じているのなら、ひとりで抱え込まずにパートナーに相談してみましょう。そして、アウトソーシングすることを検討してみてはいかがでしょうか。
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