言葉や行動も活発になる幼児期。多くのことを吸収する柔軟なこの時期に「何か習わせたい」と考える親御様も多いのではないでしょうか。そこでキッズラインでは、4歳~6歳の子どもがいらっしゃる方へ、習い事に関するアンケートを実施しました!今回は、その結果から人気の習い事と幼児期に習い事を始めるべき理由について、詳しくご紹介します。

【幼児期の習い事】何歳から始めるのがオススメ?

「子どもの習い事をさせたいけれど、何歳から始めるのが子どものためになるのか」という疑問を解消すべく、アンケートの調査結果から、実際に何歳から習い事をしているのかをみていきましょう!
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「習い事を始めたのは何歳ですか?」と質問したところ、「4歳より以前」が63.7%、「4歳から」と回答した方が28.3%でした。


※キッズライン会員548名インターネット調査/2021年10月調べ


4歳からの習い事では遅い?


4歳前から習い事を始めている方が多いという調査結果を見ると、「4歳から習い事を始めるのは遅いのでは?」と焦りを感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。もちろん、0~3歳といった早期の年齢から習い事を始めることは、興味関心を増やすきっかけ、ママやパパと子ども両方のリフレッシュに繋がるなど、良い面も多くあります。ですが、それらのメリットを得ることは、4歳からでも遅いわけではありません。そのため、幼稚園や保育園での集団行動に慣れた4歳以上の子どもだからこそ、習い事を始めることで得られるメリットもあります。そこで次の章では幼児期から始めるメリットをご紹介していきます。

幼児期から習い事を始めるべき「3つのメリット」

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幼児期に習い事をしているご家庭が多い理由は、いくつかの理由があると思いますが、中でも3つのメリットをここではご紹介します。


【その1】好奇心を伸ばす
この時期の子どもは「なんで?」「どうして?」とたくさんの疑問を抱きます。多くのママやパパが経験している、幼児期のあるあるではないでしょうか。言葉や行動を覚えた幼児は、目に見えるもの多くが「新鮮」です。その日常は、初めて見る・触る・聞く、といった体験はめずらしいものの連続。そのため、幼児期に習い事を始めることで、子どもが抱く興味関心の範囲を広げることに繋がります。


また幼児の習い事では、黒板や教科書に向かって学ぶものよりも、実際に見る、触る、聞く、といった体感する学び方が一般的です。好奇心にあふれた時期の習い事は、子どもの良い刺激となり、視野と可能性を広げることでしょう。


【その2】将来に役立つ能力が身に付く
発達が著しい6歳までの幼児期に習い事をすることで、将来に役立つ大事な能力が身に付くと期待されます。例えば、集中力。多くのことを吸収する幼児期において、何かを真剣に取り組むことは、「達成感」を味わう良い経験となることでしょう。すると、「頑張ることで達成する」ことを知り、夢中で没頭する力、つまり「集中力」が養われることが期待されます。


次にコミュニケーション力。習い事では、先生の話やお友達の意見を聞くこともあります。すると、先生やお友達の意見を取り入れる柔軟さを学び、自分の意見に取り入れるといった発想力を得る機会にもなることでしょう。こういった背景から、習い事はコミュニケーション力を高める機会といえますね。


【その3】小学校生活の準備・予習
幼児期を終えると、小学校へと進学します。しかし、幼稚園や保育園とは違う「学び方」に、戸惑いを隠せない子どもも少なくありません。だからこそ小学校の入学前には、小学校生活に馴染むための準備が必要になります。その点、習い事では小学校生活の準備や予習に役立つ学びも期待されています。


例えば、カリキュラムへの順応性です。現代の小学校では、英語やプログラミングのように、従来にはなかったカリキュラムが追加されています。特に英語は、小学3年生から必修科目とされていますが、学校によっては1年生から開始しているところもあるようです。


現代の小学校教育は、従来に比べて学ぶことも多くなっています。それを考えると、英語やプログラミング、スイミングや音楽、幼児の学習教室など小学校でも取り入れられている習い事を幼児期に習うことは、苦手科目を減らすきっかけになるでしょう。また習い事を通じて、知識が増えることはもちろん「先生の話を聞く」「仕組みを知る」といった学習の基礎となる習慣が身に付くことも期待できます。

幼児期の習い事にかかる費用の目安



幼児期の習い事は、多くのメリットがあると理解していても、費用面が気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。


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そこで「お子様の習い事で月にかかる費用を教えてください」と質問したところ、「5,000円~1万円未満」が26.2%、「3万円以上」が24.3%、「1万5,000円~2万円未満」と回答した人が24.3%でした。


※キッズライン会員548名インターネット調査/2021年10月調べ


なお、3歳から小学生には、1人1万円の児童手当が支給されます(※)。児童手当を子どもの習い事にあてることで習い事がしやすくなりますね。


※児童手当の支給額は、世帯所得額が基準を上回っていたり、第3子の場合は金額が異なります。

幼児期の習い事ランキング

お金はもちろん、時間も有限です。だからこそ、大事な幼児期に何を習わせるか迷ってしてしまう方もいらっしゃるでしょう。


そこで4歳〜6歳のお子様がいらっしゃるキッズラインの会員の方に、お子様がどんな習い事をしているか男女別に聞いてみました!


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※キッズライン会員548名インターネット調査/2021年10月調べ


英会話
将来に役立つスキルとして、不動の人気を誇る「英会話」。男の子のランキングでは3位(36.9%)、女の子のランキングにおいても3位(35.1%)と高い数値を誇っています。幼児期に英語に触れることは、男女共に大変有意義な経験となることでしょう。


また「英語を学ぶ」といっても、幼児向けの英会話スクールの場合、学校のように黒板に向かうものはほとんどありません。その多くは歌や季節のイベントを通じたアクティブラーニングを取り入れているため、幼児でも楽しく通える点も人気の理由といえるでしょう。


学習塾・幼児教室
男の子ランキングの2位の「学習塾・幼児教室(43.8%)」。進学や成長を考えて、子どもの学習をサポートする「学習塾」や「幼児教室」といった習い事を選択するご家庭も多いようです。また学習塾や幼児教室には、スクールによってカリキュラムやゴールが大きく異なります。


・知育
・小学校受験対策
・小学校の入学準備 など


お子様はもちろん、ご家庭の方針に合った幼児教室を選びましょう!


スイミング
男の子の1位(45.3%)、女の子の2位(37.8%)の「スイミング」。小学校のカリキュラムにもあるスイミング(水泳)は、体全体の筋肉を鍛える全身運動です。そのため体の発達が著しい幼児期に習うことで、丈夫な体へと育つことが期待されます。またレジャーで海や川に行った際にも、スイミングを習っていれば水遊びも一層楽しめますね。


ピアノ
女の子の第1位(40.5%)のピアノは、男の子においても第5位(27.1%)と、男女共に人気の高い習い事です。この他アンケート結果からは、ダンスやバレエ、リトミック、バイオリンなど、音楽系の習い事をしているご家庭もありました。


幼児期に音楽へ触れることで、音楽センスはもちろん、感受性や想像力の向上にもつながることが期待されます。またピアノやバイオリンなどの楽器を扱う習い事は、楽器の使い方や楽譜の読み方など、覚えることが多くあるため、集中力が養われることにも繋がります。

【習い事別】幼児期から始めるべき理由



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ここからは、習い事の種類別に、なぜ幼児期から始めると良いかということについてみていきましょう。


学習の基礎を築く「幼児教室」
4歳~6歳の幼児期は、年齢に合ったカリキュラムを通じて、知識はもちろん、考える力や表現する力を伸ばすことができます。またカリキュラムでは、遊びや身近な事柄を取り入れるなど、幼児が楽しみながら学べる点にも注目です。小学校入学前に学習の基礎を築く機会としては最適なのではないでしょうか。


英語を話せるようになるための「英会話」
私たち人間は、乳幼児からの積み重ねで言語を習得します。そしてその言語習得は、「9歳まで」が大切とされています。特に心身の発達期である幼児は、新しいことを吸収する力も優れていることから、母国語はもちろん、英語をはじめとする外国語を習得する時期として最適です。幼い頃から英語を「馴染みのある言語」として身に付けることで、英語への抵抗をなくすこともできます。


多文化共生が広がる昨今、英会話を通じて、海外の文化や習慣を理解することも、柔軟な想像力と感受性を持つ幼児にとって有意義な時間となることでしょう。


運動不足を補う「スポーツ」
文部科学省が発表する「幼児期運動指針(※1)」でも、幼児期の運動は、心身の発達を促し、人生の基盤となるとされています。この点からも、スイミングやサッカー、体操など、スポーツ系の習い事を通じて、幼児期に運動をすることはとても大事であることがわかります。


またスポーツは、自分で考え、行動する力が必要です。さらに仲間と協力したり、思いやりを持ったりと、小学校の生活や学習に役立つ能力を伸ばすことにも繋がります。


※1) 文部科学省|幼児期運動指針


言語と運動能力につながる「音楽」
ピアノやダンスなどの音楽系の習い事は、幼児期の音楽センスを養うだけではなく、言語習得にも活かされることをご存じでしょうか?それは、音楽で「聴く力」が養われるからです。楽器を演奏する上で重要な「音の違い」に気づけるようになると、「発音の違い」を見極める能力を高める効果が期待できます。


さらに耳で聴きながら体を動かすダンスやリトミックは、運動をする上で重要な、知覚と動作を同時に行う能力を養うことができます。

まとめ

幼児期の習い事は、これからの成長に役立つ学習習慣や運動能力を養う機会ともいえますね。費用面や何を習わせるべきかなどを検討している方は、ぜひ今回の調査結果を参考にしてみてください!また、幼児の習い事をする上で、仕事の都合などで「送り迎え」ができずに諦めてしまう方もいるかもしれません。キッズラインでは、お子様の習い事の送迎サポートもさせていただいておりますので、ぜひご相談ください!