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子どもが泣いて登園拒否する毎日が続くとつらいものです。あの手この手を尽くしても泣き止まないと、どうしたらいいかわからなくなってしまいますよね。子どもの「保育園に行きたくない」にはさまざまな理由があります。17年間、保育の現場で子どもの姿を見てきた現役保育士が、登園拒否の理由と対処法を解説します。

【登園拒否】保育園でよくある子どもの姿

保育園に行きたくない

「保育園に行きたくない」と泣く子どもには以下のような姿がよく見られます。



・パパのときは大丈夫なのにママのときだけ泣く
・泣く時期が突然やってくる
・ママの姿が見えなくなったら泣き止む


子どもの特性を知っていれば、突然の登園拒否も怖くありません。ここからは、保育園でよくある子どもの姿を一つずつ解説していきます。



【パターン1】パパのときは大丈夫なのにママのときだけ泣く


朝パパと登園したときは笑顔でバイバイするのに、ママだと首にしがみついて大泣きする子がいます。「ママは泣くと助けてくれる」と知っているからです。


小さな子どもでも、相手によって振る舞いを変える知恵が備わっているのです。ある意味、生きていくための本能ともいえるでしょう。


逆にママのときは泣かないけれど、パパのときにだけ泣く子もいます。送迎者によって子どもの姿が違うのはよくあることなのです。


パパの時は泣かないのであれば、パパが朝の送迎を行ってくれると助かりますね。出勤時間によっては難しいかもしれませんが、家庭内で相談してみる手はありそうです。



【パターン2】泣く時期が突然やってくる


機嫌よく登園していたのに、突然泣いて登園拒否しはじめることがあります。いわゆる「再接近期」の到来です。



◎再接近期とは
・マーガレット・マーラーにより提唱された理論
・15-24ヶ月頃の発達段階
・自由に動けるようになり、できることも増えてくる一方で、母親から離れてしまっていることに不安を覚える時期。分離不安。

※参考文献|「乳幼児の心理的誕生―母子共生と個体化」マーガレット・S. マーラー 他(著)/黎明書房

子どもは、親や保育士に不安な気持ちを受け止めてもらう経験を重ねることで、少しずつ分離不安を乗り越えていきます。子どもが特に理由もないのに登園拒否をしはじめたら、再接近期である可能性が高いと考えられます。最接近期は時期が過ぎれば落ち着いていくので、成長の過程だと受け止めていきましょう。



【パターン3】ママの姿が見えなくなったら泣き止む


よくあることなのですが、多くの子はママの姿が見えなくなったら泣き止みます。離れる瞬間は悲しいけれど、いったん離れてしまったあとは気持ちを切り替えられる子がほとんどなのです。


ママパパは泣いている姿しか見ていないと不安になると思いますが、子どもは意外とたくましいので、安心して保育士に預けてください。


それでも心配な場合は保育士に相談して、預けた後の様子をこっそり見させてもらうことをオススメします。すぐに泣き止んで遊んでいる姿が見られれば安心して仕事に集中できますね。



子どもが保育園に行きたくないという理由


子どもが「保育園に行きたくない」というのにはさまざまな理由があります。本当の理由は何なのか、知っておけば適切な対応をとることができます。


子どもの様子をしっかり見たり、保育士と相談したりしながら、登園拒否の理由を探ってみましょう。よくある登園拒否の理由をご紹介しますので、参考にしてください。



【理由1】ママやパパと一緒にいたい


「ママやパパと一緒にいたい」という気持ちから「保育園やだ」「保育園行きたくない」と登園拒否する場合があります。子どもにとって大好きなママパパのそばは、一番安心する場所です。ずっとくっついていたいと思うのは自然なことですね。


とはいえ仕事を頻繁に休むわけにはいかないので、ママパパとしては保育園に行ってもらわないと困ります。ママパパと一緒にいたいという気持ちを、少しずつ満たしていくことが大切です。



◎子どもとの時間は【量より質】
短時間でも、一緒に過ごす時間にしっかり向き合えば、子どもの中に安心感が貯まっていきます。お風呂の時間、ご飯の時間、夜布団に入ってからの時間など、体も心も子どもに寄り添う時間を作りましょう。


【理由2】保育園生活に不安がある


園生活に不安がある理由は、以下のようなことが考えられます。



・お友達とトラブルが続いている
・保育士の不適切な関わりがある
・保育環境が発達に合っていない


集団生活なので、子どもといえども多少のトラブルやストレスはあるでしょう。自分と違う他者と生活するからこそ、成長する部分があることも事実です。


しかし幼い子どもにとって過度の不安は不適切です。保育園生活に不安があるようでしたら、早めに保育士に相談しましょう。担任の先生に相談しづらいときには、主任や園長に相談してもOKです。



【理由3】体調が悪い


小さな子どもは、体の不調を言葉でうまく表現できません。「具合が悪い」「体がだるい」といった状況を、「保育園に行きたくない」と表現している可能性が考えられます。


朝に機嫌が悪かったり、食欲がなかったりする場合、日中に保育園で発熱するという事例もあります。「保育園に行きたくない」といつも以上にぐずるのは「体調を崩す前兆」かもしれません。


いつもと違う様子なら、思い切ってお休みした方が子どもにかかる負担は少ないです。「仕事を休めない」という方は子どもの様子を保育士に伝えておけば、いつもより気をつけてみてくれるでしょう。



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登園拒否に困ったときの親の対処法とは?


送迎

忙しい朝、「保育園に行きたくない」と子どもが泣いていると、困ってしまいますよね。でも対処法さえ知っていれば、焦ることなく対応ができます。


ママパパが適切な対応を続けていけば、子どもも「泣かなくても大丈夫なんだ」と徐々に理解していきます。笑顔で登園できる日まで、親が子どもにできることをご紹介します。



1.子どもの気持ちを受けとめる


まずは子どもの今の気持ちを言葉にしてあげましょう。

「ママといたかったんだよね」
「さびしくなっちゃったんだよね」
「泣きたくなっちゃったんだね」

子どもが「うん」と返してくるであろう言葉を選びます。子どもはママパパに自分の気持ちを言葉にしてもらえると、それだけで「わかってもらえた」と安心します。


2. 先の見通しをもてる言葉かけを行う


子どもは長い時間ママと離れている間に「何が起こるかわからない」と不安を感じています。ママがお迎えに来るまでの流れを、子どもに繰り返し伝えましょう。

〈子どもへの伝え方 例〉
①遊んで
②給食食べて
③お昼寝して
④おやつ食べて
⑤遊んでたら
…お迎えにくるよ

遊びの具体的な内容や場所がわかっていれば、「お砂場で遊んで」「お部屋でお絵描きして」など、付け足して伝えてあげたいですね。子どもと一緒に指折り数えながら、1日の流れを確認しましょう。子どもは先の見通しがもてると安心します。


3.笑顔で保育士に託す


ママの不安は子どもに伝染します。子どもが泣いていても必要なことを伝えたら、保育士を信じてサッと子どもを預けましょう。


子どもが泣いていても、笑顔で「行ってきます」と伝えてくださいね。ママが笑顔でいれば、子どもも「ここは安心できる場所なんだ」と学習していきます。ゆくゆくは子どもも笑顔でバイバイができる日がやってくるはずです。



保育園送迎をママパパ以外の人に頼むメリット


対処法がわかったとしても、嫌がったり泣いたりする子どもを保育園へ連れていくのは大変ですよね。そんな時は他の人に送迎を依頼することを検討してみてはいかがでしょうか。


他の人というのは、ママパパ以外で子どもと親近感がありすぎない方がベターです。いつも面倒を見てくれている祖父母だと、ママパパのときと同じような状況に陥ることもあります。むしろ、おじいちゃんおばあちゃんだと「泣いたらおうちにいられるかも」と子どもが思う可能性もあります。


その面で、オススメなのはベビーシッターに送迎を依頼することです。ママパパや祖父母とは違う人に送迎してもらうと、様々なメリットがあります。



●時間の余裕ができる


ベビーシッターに保育園の送迎を行ってもらえば、忙しい朝に余裕が生まれ、穏やかな家族時間を過ごすことができます。



◎空いた時間でできること
・家事
・夕食の準備
・自分の身支度
・ゆとりをもった行動


子育て中の親にとって自分の時間はとても貴重です。子どもが小さいうちはベビーシッターに送迎を依頼して、時間を生み出すのも賢明な選択ですね。



●気持ちの余裕が生まれる


送迎をベビーシッターに依頼することで、ママパパの気持ちに余裕が生まれることも大きなメリットです。



◎ベビーシッターに依頼して得られるもの
・自分の時間
・ワンオペからの脱却
・子育てのサポート役


気持ちに余裕ができれば自然と笑顔が増えます。ママパパの笑顔は、子どもに良い影響を与えてくれるでしょう。


また、送迎をママパパで行う場合は、家事代行サービスを依頼するのはいかがでしょうか?週末の家事時間が減らせるため、より一層子どもと向き合う時間が増やせます。必要に応じてママパパの気持ちが楽になるサービスを依頼してみてはいかがでしょうか。



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登園拒否は一時的。大変ならベビーシッターの手を借りて


シッターと登園

保育園の登園拒否は一時的な場合が多く、ママパパが心配するほど子どもは深刻に捉えていません。登園拒否の理由と対処法さえ押さえておけば、子どももいずれ笑顔で保育園に通えるようになるでしょう。


しかし「時間がなくて子どもの気持ちを受け止められない」「自分だけで子どもの登園拒否に対処するのは難しい」という方は、ベビーシッターに依頼するのも一つの手です。子どものためにも、ママが笑顔になれる方法を選んでくださいね。



■保育士ライター 佐野希子
18年目の現役保育士。独学で認定試験に合格し、幼稚園教諭の資格も取得。他に社会福祉士の資格も保有。現在は副主任として保育現場の指導とサポートに努めている。


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