保育園入園と同時に始まる「慣らし保育」。多くの働く親が「慣らし保育中、いつから仕事に戻れるの?」「短時間の保育中にどうやってフルタイム勤務をこなせば…」と悩みます。今回は、慣らし保育中に在宅勤務をしながらベビーシッターを活用することで、フルタイム勤務と育児を両立したママの実例をインタビュー形式で紹介。企業型ベビーシッター割引券の活用法やスケジューリングの工夫など、慣らし保育時期を乗り越えるヒントが詰まった体験談です。

話を伺ったのは…仙台市在住Sさん(30代)フルリモートで勤務中

記事のポイント

⚫︎認可外保育園から認可園への転園で、慣らし保育は2回目
⚫︎1週間の慣らし保育は、リモートフルタイム勤務でベビーシッターを利用
⚫︎お昼寝タイムの活用や割引券利用で自己負担はほぼゼロに


家族構成とこれまでの保育園の経緯


家族
―まず、家族構成とこれまでの保育園の状況について教えてください。

家族は3人暮らしで、私と夫、2歳4ヶ月の娘がいます。去年の4月に認可外保育園に入園し、1年間通ったあと、今年4月に認可園への転園が決まりました。なので、慣らし保育は2回目になります。今回の園では「慣らし保育は1〜2週間程度」と言われており、子どもの様子を見ながら、1日1時間ずつ増やしていくことになりました。

初めての慣らし保育とそのときの工夫


―1回目の慣らし保育のときは、どのように進めましたか?

1回目の慣らし保育では、入園から復職まで2ヶ月の猶予を取りました。子どもは4月に入園し、私は6月に復職。育休をフルで使うことにしました。

―2ヶ月という慣らし保育期間を選んだ理由は?

一般的には2週間程度で職場復帰される方も多いと思うのですが、私は自分が心配性というのもありましたし、娘もかなり人見知りが激しかったので、1ヶ月ではなく2ヶ月あったほうが安心かなと思ったんです。

―1回目の慣らし保育のスケジュールはどんな感じでしたか?

スケジュールとしては、最初の週は1時間、次の週は2時間、さらにその次はお昼まで…と1週間ごとに預ける時間を1時間ずつ伸ばしていきました。8週間あったので、最後の週に8時間預けて、慣らし保育が完了しました。

―1回目の慣らし保育中は、ママはどのように時間を過ごしていましたか?

預ける時間が1時間の頃はほとんど家事しかできませんでしたが、時間が伸びてくると職場復帰の準備を進めたり、自分の時間も持てるようになりました。1回目の慣らし保育では風邪も引かず、スムーズに保育園に馴染んでくれたため、復職も順調でした。

ベビーシッターを依頼しようと思った理由


笑顔
―今回の2回目の慣らし保育で、ベビーシッターを使おうと思った理由は何でしたか?

今回は転園の前からフルリモートフルタイムで勤務しており、在宅で仕事をしながら慣らし保育を進める必要がありました。慣らし保育期間中は保育時間が短く、すぐに子どもが帰宅するため、家で見てくれる人がいたら…と思い、ベビーシッターの利用を決めました。

―利用を後押しした要素はありますか?

勤務先で企業型ベビーシッター割引券の制度があり、1日4,400円まで補助が出るため、2時間程度の利用ならほとんど自己負担がないことです。これは大きな後押しでした。
参考:企業型ベビーシッター割引券とは|キッズライン

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依頼に向けた準備と面談で意識したこと


―慣らし保育でのベビーシッターの依頼にあたり、どんな準備をされましたか?

企業型ベビーシッター割引券を使うために、まずは制度の内容をきちんと確認しました。対象シッターや条件も把握した上で、時給が補助内に収まる方を検索で探しました。
近くに住んでいる方で、継続してお願いできそうな方を見つけ、3月下旬に面談しました。

―面談やシッター選びの際に意識したことは?

地方ということもあり候補の方が少なく、実際に面談できたのは1人です。面談は直接自宅で行い、娘の人見知りも考慮して、相性を確かめさせてもらいました。「シール遊びが好き」と事前に伝えておいたところ、実際にシールを持ってきてくれたりして、子どもとの相性も良好。安心してお願いすることができました。

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慣らし保育中のベビーシッター依頼の1週間のスケジュール


―実際にはどんなスケジュールでベビーシッターをお願いしていましたか?

慣らし保育は1日ごとに1時間ずつ保育時間が延びるスケジュールだったので、それに合わせてシッターの依頼時間を組み立てました。


●慣らし保育1日目
9:00-10:00 保育園
10:30-13:30 サポート(お弁当 → 昼寝 → サポート終了)
15:00 お昼寝から起床 → おやつ
15:30-17:00 終業まで動画タイム
(動画は普段控えていますが、この時間は仕事に集中できることを優先して短時間と割り切りました)

●慣らし保育2日目
9:00-11:00 保育園
11:15-13:30 サポート(お弁当 → 昼寝 → サポート終了)
15:00 お昼寝から起床 → おやつ
15:30-17:00 終業まで動画タイム

●慣らし保育3日目
9:00-12:00 保育園(お昼ごはんは園で食べてくる)
帰宅後、自分で寝かしつけ
15:00 -17:00 サポート(おやつ→室内遊び)

●慣らし保育4日目
3日目と同じスケジュール。

●慣らし保育5日目~8日目
9:00-15:00 保育園(お昼寝チャレンジ!)
15:00-17:00 サポート(おやつ→室内遊び)


ベビーシッターさんに全ての時間預けるのではなく、子どもの昼寝時間とうまく組み合わせたことで、仕事に大きな影響もなくフルタイム勤務ができました。その他の時間は、1〜2時間程度子どもに動画を見てもらい、仕事に集中できる工夫をしました。
企業型ベビーシッター割引券は、1日あたり4400円まで利用できるので、上記の依頼方法であればほとんど自己負担なく頼むことができました。
参考:企業型ベビーシッター割引券とは|キッズライン

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ベビーシッターがいてくれたからできたこと


お昼寝
―実際に依頼してみて、ベビーシッターがいてよかったと感じた点は?

娘はずっとしがみついてくるタイプなので、シッターさんがいなければ仕事は絶対に無理だったと思います。動画を見せていても1〜2時間が限度。そのあとは「かまって〜」モードになるので、誰かが子どものそばにいてくれることは本当に大きな助けでした。

―ベビーシッターの依頼に不安はありましたか?また、ご家族の反応は?

初めての依頼だったので、相性が合うかどうかが一番の不安でした。今回のシッターさんには子どもと仲良くなってもらうために、慣らし保育前に3回依頼しました。そのため、子どもも「先生」として認識しており、慣らし保育で毎日頼む際も安心して頼むことができました。
夫からは特に反対されることもなく、「仕事に支障が出ないなら助かる」とポジティブに受け取ってもらえました。

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慣らし保育とベビーシッターを両立させるコツ


―慣らし保育とベビーシッターの併用で、うまくいくためのコツはありますか?

一番大事なのはスケジューリングです。 「保育時間は1日ずつ増える」「昼寝は午後に取れる」という前提で、どう過ごすかを設計しておくと、かなりスムーズに進みます。
また、早めに動いておくことも重要。今回は運よく空いている方に出会えましたが、もう少し早く探していればもっと選択肢が広がったかもしれません。

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今後のベビーシッター活用について


ベビーシッター
―今後の依頼は考えていますか?

今後は送迎のサポートもお願いする予定です。保育園は自転車で5分ほどですが、自宅での準備や片付けなど含めると送迎で30分以上かかることも多く、その時間をお願いできるのは大きいです。
企業型ベビーシッター割引券があることで、送り迎えを追加しても自己負担ほぼゼロ円でお願いできるのも魅力です。
また病児の依頼ができる方なら、今後子どもが体調を崩した際にも依頼できるので、引き続きシッターさんの力を借りながら、フルタイム勤務と子育てを両立していきたいと思います。

ー2回の慣らし保育を経験されて、思うことは?

慣らし保育は、子どもだけでなく親にとっても「生活の慣らし期間」だと思っています。
子どもは毎日新しい環境に頑張って適応しているので、親もできるだけ丁寧に寄り添ってあげることが大切だと感じています。なので、慣らし保育中は特に夜ごはんやお風呂、寝かしつけなど、短い時間でもしっかりコミュニケーションをとるように心がけています。

―最後に、今まさに慣らし保育と仕事の両立に悩んでいる方に向けて一言お願いします。

慣らし保育中、「これでいいのかな?」と不安になることもあると思いますが、そんなときこそ無理をせず、頼れるものには頼って、親自身も少し楽になる選択をしてほしいです。
ベビーシッターなど保護者以外のサポートがあることで、時間を確保できるだけでなく、「一人じゃない」と感じられる安心感にもつながります。
誰かに助けてもらうことで、親の気持ちにも余裕が生まれ、結果的に子どもにも優しく接することができると思います。 同じような立場のママパパたちと、一緒にがんばっていけたら嬉しいです。

インタビューを終えて
Sさんのお話の中には、慣らし保育と仕事の両立に悩む多くの親にとって、実践的なヒントがたくさんありました。ベビーシッターという選択肢が、時間の確保だけでなく、気持ちの安心にもつながっているのが印象的です。家族だけで抱え込まず、信頼できるサポートを取り入れることは、大切な視点です。慣らし保育に限らず、ベビーシッターに頼ることを検討してみてはいかがでしょうか。


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