近年、公共の場所で「ベビーカーをたため」や「泣き声がうるさい」といった子育てクレームのニュースが、メディアやSNSにて頻繁に取り上げられるようになりました。そこで今回は、『キッズライン』会員に行ったアンケートをもとに「子育てクレーム」を検証し、ママやパパが安心して子育てができる方法について考えていきます。

■ 調査概要
・調査期間:2022年9月9日(金)〜9月12日(月)
・調査対象:キッズライン会員552名
・調査方法:インターネット調査


「ベビーカーたため」に代表される育児への叱責、経験者は10人に1人


ベビーカー
先日、『ベビーカーを持ってバスに乗った母親が「ベビーカーをたため」と怒鳴られた』というツイートがSNSやメディアで大きく取り上げられました。
【参考】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220902/k10013791241000.html

こうした報道のように、実際に子育てに関するクレームを受けたパパやママは少なくないようです。ここではキッズラインが、現在育児中の552名の方へ取った「子育てクレーム」に関するアンケート調査の結果をご紹介していきます。

ベビーカーたため
『電車やバスなど公共の乗り物や公共の場所などで「ベビーカーをたため」といったような育児への一方的な暴言を受けたことがありますか?』との質問に対する答えは、
・暴言など受けた事はない…90.4%
・何らかの暴言を受けた事がある…9.6%

との結果になりました。

アンケートによれば、10人に1人は育児への一方的な暴言を受けた経験がある、ということになります。実際に暴言は受けてなくても、嫌な顔をされた、冷ややかな目で見られた、という方はもっと多いかもしれません。

なかには、こうしたトラブルに合わないように、あえて人が少ない時間に公共交通機関や公共施設を利用する方もいるようですが、勤務時間が決まっていたり、予定が決まっていたりする場合には難しいでしょう。それ以上に「周りの目を気にしながら子育てをする」ことほどママやパパにとって心苦しいことはありません。

もちろん価値観や受け取り方は人それぞれです。しかし、なるべくなら「クレームに合うような場に遭遇したくない」というのが本音ではないでしょうか。以降のトピックでは、「ベビーカーたため」以外にどんなクレームがあったのか、具体的にご紹介しつつ、回避するための方法についても言及していきます。

実際には「ベビーカーたため」の他に、どんな叱責を受けた?


ベビーカーたため
先程のアンケートにて「何らかの暴言を受けたことがある」と答えた方に、さらに詳しく「どんな状況でどんな言葉をかけられましたか?言葉以外でも不快な思いをしたことがありましたら、具体的に教えてください」と伺いました。
ここでは、その結果・内容についてご紹介していきます。

●バスで不快な思いをした経験談

・ベビーカーを押していて私が背負っていたリュックが腕にぶつかった人に、大げさに「痛い!」と言われて注意されました。子連れで狭いバスは緊張感があるので辛かったです。(東京都/40代/女性/子ども6歳)


・バスの中で「うるさい、黙らせろ!」と怒鳴られました。(東京都/30代/女性/子ども8歳)


・「ベビーカーをたたんでください。他のお客様の迷惑です」とバスの運転手から言われました。(東京都/40代/女性/子ども2歳)


・バスの中にベビーカーを置くと、「奥へ入りづらくなるから、邪魔だ」と言われたり、舌打ちをされたりしました。(東京都/40代/女性/子ども2歳)


・「大きなベビーカーなので乗れません」と運転手に断られました。(東京都/40代/女性/子ども2歳)


・バスの乗客から、ベビーカーをたたむよう注意されました。(東京都/30代/女性/子ども0歳)


・バスで子どもが寝ていたのでベビーカーのまま乗車していたら、「満員になりますので一人でも多くの方の乗車のため、ベビーカーをたたんでご協力下さい」と言われました。(東京都/50代/女性/子ども8歳)


・子どもがベビーカーで寝てしまい、乗せたまま、始発駅からバスで乗車(普段乗らない路線、平日の11時半頃、混んでない状況)。途中から沢山の人が乗ってきて混雑した時、横に立ったおばさん2人から、「いつ降りるのか、まだ降りないのか」と聞かれ、途中下車しました。周りにいた人たちが文句を言ってくれましたが、もう乗っている気になれませんでした。 (東京都/30代/子ども2歳)


・バスへの乗客の際、荷物も多いため、なかなかベビーカーを畳めずにいると、こちらに聞こえる声で「私ならバスには乗せないけど」と言われました。(東京都/20代/女性/子ども1歳)


・いつもはガラガラの路線バスだったので、ベビーカーをそのまま乗せたら、途中からイベント会場を通ったために急にバスが混雑してしまい、直接ではなく呟くように「邪魔だ」と言われたので、片手で抱っこしながらたたみました。降りる時も大変でした。(静岡県/40代/女性/子ども1歳)


●電車で不快な思いをした経験談

・電車でベビーカーを開いて置いていたところ、「邪魔だ」などと年配男性から大声で怒鳴られました。電車はとても空いており、長椅子に一人二人座っていた程度でした。(東京都/40代/子ども5歳)


・子どもが電車で無意識に隣の人に寄りかかってしまったときに「やめて!!」と大きな声で言われました。(兵庫県/30代/女性/子ども0歳)


・電車内で0歳の子どもがぐずって泣いていた時に、ため息をつかれ、睨まれました。(北海道/40代/女性/子ども9歳)


・子どもが電車で動きながら話していたら、傘を振り回しながら「うっとうしい」と言われました。(東京都/40代/女性/子ども0歳)


・地下鉄の中で乗り降りする際に、「邪魔になる!」とベビーカーのハンドルのところを叩かれたことがあります。(千葉県/30代/女性/子ども4歳)


・ベビーカーで移動中、駅改札で「さっさと進め」と後ろから背中を小突かれました。 (東京都/40歳/女性/子ども3歳)


・横浜駅の人混みの中をベビーカーで歩いていたら、歳の近い女性から「邪魔だ」と一方的に言われました。(神奈川県/30代/女性/子ども2歳)


●公共の場・その他で不快な思いをした経験談

・子どもが小さかった頃、ベビーカーと抱っこ紐で移動していたら、「邪魔だ、どけ!」と言われ、エレベーターで横入りされました。また、子どもと手を繋いで歩いていたときに、後ろから舌打ちされたこともありました。(東京都/40代/女性/子ども7歳)


・手洗い場で少し手洗いに時間がかかっていたところ、「早く連れて行け」と言われました。(北海道/50代/女性/子ども5歳)


・ベビーカーで入れそうな店だったが、「入れない」との一点張りでした。言い方もありますが、何となく「面倒くさい」という店側の雰囲気が伝わり嫌な気分になりました。(東京都/40代/女性/子ども5歳)


・飛行機内で0歳児が泣いていたらCAの方が来て「お母さま、こちらへ」と半畳ほどのカーテンで遮られたスペースに立たされました。当時腰痛がひどく、抱っこで立ち続けるのが辛くて、揺れもある中、泣き止むまで席には戻れない圧力で泣きそうになりました。 (埼玉県/30代/女性/子ども5歳)


・ベビーカーを蹴られたり、中年女性からあえて聞こえるように嫌味を言われたりしました。(東京都/40代/女性/子ども6歳)


さまざまな意見が聞かれましたが、やはり公共の交通機関におけるエピソードが多くを占めました。
小さい子を抱えているパパやママは荷物が多いため、子どもも荷物も乗せられるベビーカーは欠かせないアイテムのひとつ。
しかし、多くの方が公共の交通機関などで不快な思いをしたり、周りに迷惑をかけていないか不安を抱えながら外出しているようです。

「ベビーカーたため」はどう対応するべき?国土交通省の見解は?


双子ベビーカー
では公共交通機関を管轄する国土交通省は、「ベビーカーたため」の問題についてどのような見解を持っているのか、詳しく見ていきます。

国土交通省では、
●ベビーカー使用者は、子どもの荷物などを抱えており、ベビーカーを畳んで子どもを抱っこすることは現実的に困難な場合が多い
●無理矢理たたんで子どもを抱っこした場合、体勢が不安定となり転倒などの危険があるため、子どもの安全性の観点からも問題がある


といった理由から、「折りたたむことを一律に求めるのは子どもの安全面で困難であり、むしろそのことを周囲に訴えかけることが重要である」として、2013年6月から『ベビーカーはたたまなくてよい』と見解を述べています。
また、2020年3月31日には2人乗りベビーカーについても『一定条件のもとで折りたたまずに使用できるよう取り扱うことを基本とする』ことを発表しています。
しかし、世間ではまだ完全に認知されているとは言い難い現状です。「ベビーカーをたたまず乗車できる」という国土交通省のルールが広く知られるようになれば、世間の意識も変わるかもしれません。

もちろん、可能ならラッシュ時をなるべく避ける、駆け込み乗車をしない、人にぶつけないといった最低限のマナーを守ることは大切です。
また、事故やケガ防止のため「ホームや車内ではストッパーをかけ手を添える」「ベビーカーに子どもを乗せる際はベルトを着用する」といった安全対策も心掛けておきましょう。

公共交通機関等における ベビーカー利用に関する協議会 とりまとめ|国土交通省
~乗合バスにおける二人乗りベビーカーの利用についてとりまとめ~|国土交通省

少子化社会での子育てはハード。育児サポーターを味方につけて


最近ではこうしたクレーム問題などを受け、ベビーカーでも利用がしやすいように「子育て応援スペース」を設ける路線や、キャラクターデザインを施した「キッズスペース」を作る電車なども増えてきています。
こうしたスペースを利用すれば、子どもと一緒に気兼ねなく楽しくお出かけを楽しむことができるため、外出時には「子育て応援スペース」を事前に調べておくのもおすすめです。
とはいえ、なるべく気を配って外出していても、叱責されることがあるかもしれません。
また、ネガティブな出来事があると「またいつか叱責されるんじゃないか」という恐怖感を抱いてしまい、外出がしづらくなる・子どもの行動に過敏になる・ついつい注意ばかりしてしまう、といった弊害も考えられます。

子育ては楽しい面もたくさんありますが、ハードな部分も多く、親だけの子育てでは対応できないこと、精神的・体力的に限界を感じることも少なくありません。
そんな時には、ベビーシッターなどの育児サービスを活用して、うまく息抜きやリフレッシュをするのも大切です。現在外出する事にストレスを感じている方、またはストレスを感じる前に子育ての助っ人を見つけておきたい方は、ぜひ家族以外の育児サポーター活用を検討してみてはいかがでしょうか。

今すぐベビーシッターを依頼してみる

キッズラインなら、子育てを支えてくれるベビーシッターに出会える


ベビーシッター
ベビーシッターのマッチングプラットフォームであるキッズラインなら、子どもを自宅などで保育してくれるベビーシッターをスマホで探すことが出来ます。また、自宅以外でも公園やテーマパークなどに子どもを連れて行って遊ばせるといった依頼もOKです。
この他、親一人で複数の子どもを連れて移動しなければいけないときなど、ベビーシッターに付き添いを頼むことも可能です。

初回の依頼前にはお子様との相性などを確かめるために、顔合わせ(オンライン)または事前面談(対面)が必要です。家の近くのシッターさん複数人と面談しておき、いざというときに助けてくれる方を見つけておくとよいですね。

子育てを親だけで行うのは、体力的にも精神的にも大変です。心無い言葉を浴びせられると心が折れそうになりますが、決してそのような人ばかりではありません。大人だけで外出する用事がある、子どもを見てくれる人が必要といった時には、子どもを温かく見守ってくれる育児のプロの力を借りてみてはいかがでしょうか。

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