免疫力が未熟な赤ちゃんは、さまざまな病気にかかるリスクがあります。特に春は、初めて保育園で集団生活を送るお子様が多い季節。集団生活の中で病気をもらう機会も多くなります。そこで今回は、春にかかりやすい赤ちゃんの病気について医師が詳しく解説します。
春はどんな感染症にかかりやすい?

寒くて空気が乾燥しやすい秋から冬はウイルスが活性化します。インフルエンザをはじめとした感染症が流行しやすい時期です。そのため、感染対策を徹底しているご家庭も多いことでしょう。
しかし、感染症は春になって暖かくなっても油断はできません。赤ちゃんの免疫力は未熟なため、様々な感染症にかかるリスクがあります。では、春に気を付けたい赤ちゃんの感染症にはどのようなものがあるでしょうか。詳しくみてみましょう。
●溶連菌感染症
溶連菌感染症とは、A群B溶血連鎖球菌がのどや鼻に感染して発症する病気です。
〈症状〉
感染すると2~5日後に高熱・倦怠感・のどの痛みなどの症状がみられるようになります。のどの痛みは非常に強く「授乳を嫌がる」・「離乳食を食べない」などの変化もサインの一つです。舌がブツブツと赤くなる「苺舌」という特徴的な症状が見られることもあります。また、溶連菌感染症は一度かかっても免疫が付きません。繰り返しかかることもあるので注意が必要です。
〈治療〉
溶連菌感染症の根本的な治療は、抗菌薬の内服です。また、高熱やのどの痛みなどの症状を和らげるため、解熱剤や鎮痛剤を使用されることも少なくありません。多くのケースでは適切な治療を行うことで数日の間に治っていくでしょう。
症状が軽快したら薬を中止してもいいの?
溶連菌感染症と診断されると、抗菌薬が10日分ほど処方されます。この抗菌薬、症状が改善したら内服を中止してもよいと考えている方も多いでしょう。しかし、基本的に医師から処方された薬は症状が改善しても飲み切る必要があります。特に溶連菌感染症は、治療を自己中断すると腎炎などの合併症を起こしやすくなります。症状が軽快したとしても、薬は必ず最後まで飲みきりましょう。
●インフルエンザ
インフルエンザは冬の感染症だと思われがちです。しかし、インフルエンザにはA型とB型があり、B型は春に流行する年もあります。
〈症状〉
インフルエンザB型は冬に流行するA型と同じく、1~3日の潜伏期間を経て高熱・のどの痛み・咳・鼻水・倦怠感・頭痛・関節痛などの症状を引き起こします。一方で、熱もそこまで上がらずのどの痛みなどの症状が軽いケースも少なくありません。ただの風邪と見過ごされてしまう赤ちゃんも少なくないでしょう。
〈治療〉
インフルエンザは自然に治る病気です。発症してもタミフルなどの抗ウイルス薬を使用せずに、熱を下げたりのどの痛みを和らげたりする薬で緩和治療をするケースもあります。しかし、抗ウイルス薬を早い段階で投与することで重症化を予防できるとの報告もあります。健康に問題がない赤ちゃんでも発症後48時間以内であれば抗ウイルス薬を使用することもあるので、治療方法についてはかかりつけの小児科医に相談しましょう。
赤ちゃんの注意ポイントは?

高熱とのどの痛みによる水分摂取の減少が重なると、赤ちゃんはすぐに脱水状態になってしまいます。溶連菌感染症やインフルエンザにかかったら、嫌がっても小まめに水分を与えるようにしましょう。電解質が含まれた経口補水液やスポーツドリンクを薄めたものがお勧めです。
こんな症状があるときは脱水のサイン!
☑ 唇や口の中が乾いている
☑ 尿量の減少、濃い尿
☑ 目がくぼむ
☑ 肌にしわやたるみができる
このような症状がみられる場合は、早めに病院へ連れていきましょう。
初めての集団生活…どうやって感染を防ぐ?

初めての集団生活が始まる赤ちゃんも多い春。まだまだ免疫力が弱く、自分で感染対策ができない赤ちゃんをどうやって感染症から守ればよいでしょうか?
新しい生活を始める赤ちゃんは、生活リズムが整っていないことも多々あります。不規則な生活は赤ちゃんの体のコンディションを悪くする要因に。親御様も仕事と育児の両立で慌ただしいとは思いますが、できるだけ規則正しい生活を送るよう心がけましょう。離乳食はビタミンなどの栄養素をバランスよく取り入れるようにしたいですね。
また、熱がなくても、鼻水や咳、機嫌の悪さは病気の合図かもしれません。そのような場合は無理な登園や外出は控え、お家でゆっくり休ませてあげましょう。
とはいうものの、
密な集団生活の場では注意していても感染症は避けられないものです。
突然の高熱といった症状があると驚くかもしれませんが、赤ちゃんは感染症を繰り返すことで免疫力は鍛えられていきます。
かかる前から過度な心配はせず、もしり患しまった際はかかりつけの医師に従いながら、登園できる日は規則正しい保育園生活を過ごしていただければと思います。
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病児・病後児の保育を依頼できるシッターも
感染症に関わらず、子どもの急な発熱などで仕事を休まなくてはならない。そんな時に限ってキャンセルできない用事がある場合には、病児や病後児の預け先としてベビーシッターという選択肢があります。
キッズラインでは小児病棟で働いた経験がある看護師の方など、
看護師資格を保有しているサポーターも在籍しております。病児または病後児、感染症の保育を対応しているかどうかはサポータープロフィールからご確認いただけます。
また急な預け先として必要になった場合にスムーズに依頼できるよう、病児可能なサポーターを数名探しておき、顔合わせや事前面談を済ませておくことをオススメします。
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感染症に気を付けつつ成長を見守ろう
暖かくなる春は溶連菌感染症やインフルエンザB型などの感染症は流行しやすい季節です。急な赤ちゃんの体調不良に慌てないよう、どのような症状が起こるのか覚えておきましょう。初めて集団生活をする赤ちゃんは、ちょっとした風邪もひきやすくなります。しかし、風邪や感染症を繰り返すことで免疫力は鍛えられていくもの。赤ちゃんの不調に心を痛めることなく、成長を見守っていきましょう。
■監修ライター:成田亜希子
2011年医師免許取得。一般内科医として幅広い疾患の患者様の診療を行う。行政機関に勤務経験もあり母子保健分野も担当。育児に悩むママたちに医師という立場から様々なアドバイスを助言。プライベートでは二児の母。自身の悩みからも育児の情報発信している。
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