共働き家庭で、仕事も育児も忙しいのに「自分ばかり家事をしている」と感じていませんか。分担したはずなのに、いつの間にかまた自分だけが家事をしている…なんて状況もありますよね。どうしたらパートナーとうまく家事を分担できるのでしょうか。今回の記事では、家事分担がうまく機能するコツと、家事に追われない工夫をご紹介します。

【労働力調査】日本の子育て家庭はいまや共働きが主流


共働き
現代の日本では「女性が専業主婦をする」という家庭は、以前に比べ少なくなりました。2021年に総務省が行った労働力調査では、以下のような結果が出ています。
主婦と共働き家庭の割合

総務省の調べによると、専業主婦世帯は全体の23.1%となっており、以前と比べて共働き世帯の増加がうかがえます。
 子どもがいる世帯に限っても、専業主婦世帯の割合は全体の20〜30%と、大きな違いはありません。子育て家庭においても、共働き家庭の方が専業主婦家庭よりも多いのです。

【参考】労働力調査 | 総務省(該当箇所16ページ)

【第6回全国家庭動向調査】共働き子育て家庭の家事分担、現状は?


実際、妻と夫による家事分担には、どのような差があるのでしょうか。国立社会保障・人口問題研究所が2018年に行った『第6回 全国家庭動向調査』の結果から、共働き家庭の現状を確認してみましょう。

一日に行う家事の平均時間
平日に家事を行う時間は、妻の方が夫よりも7倍以上長いことがわかります。

妻と夫の家事分担の割合
妻が家事の8割以上を行っています。共働きであっても、妻の方が家事の負担が大きい傾向にあるようです。

妻が行っている家事の割合
手数が多く、時間のかかる《炊事・食事の片付け・洗濯》は、妻の8割近くが毎日行っていることがわかります。

夫が週1、2回やっている家事
夫が週1〜2回以上行っている家事で、1番多いのは《ゴミ出し》です。《部屋の掃除・炊事》を行う割合は少ない傾向にありました。

【参考】第6回 全国家庭動向調査|国立社会保障・人口問題研究所(該当箇所12ページ)

共働き家庭で分担したい家事、どんなものがある?


夫婦で家事分担
前述の調査での項目を参考にすると、家事は大きく分けると以下の7つが存在します。
☑ゴミ出し
☑日常の買い物
☑部屋の掃除
☑風呂洗い
☑洗濯
☑炊事
☑食事の片付け


しかしこれはあくまでも大枠であり、上記の7つを分担しただけでは、夫婦間の不平等感は拭えません。なぜなら家事には「名もなき家事」がたくさん存在しているからです。

たとえば【洗濯】ひとつをとっても、以下の名もなき家事が存在します。
【毎回必要なこと】
・色物を分ける
・裏返しになっている衣類を戻す
・汚れがひどい物の下洗いをする
・洗濯物を干す
・洗濯物をたたむ
・持ち主、用途ごとに分別する
・たたんだ服やタオルをしまう

【時々必要なこと】
・洗剤の補充をする
・ごみ取りネットのゴミをとる
・洗濯槽の掃除をする


名もなき家事の一つ一つは些細な内容ですが、積み重なれば大きな負担になります。そしてその負担感はやっている本人だけが感じていて、他の人は気づいていない場合も多いのです。分担してほしくても、片方がその家事の存在に気がついていなければ話になりませんよね。まずは「名もなき家事」の存在を認識することが、不平等感を拭うはじめの一歩となります。

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子育て家庭の「名もなき家事」チェックリスト!一発解決する3つの方法とは?

共働きの夫婦が家事を分担するときのコツ5選


家事分担のコツ
毎日が忙しい共働き夫婦には、家事の分担が必須となってきます。しかし平等に分けたつもりでもうまくいかなかった経験はありませんか?
納得して家事に取り組めるようになるには、分担を決める際に夫婦でよく話し合う必要があります。ここからは家事を分担するときのコツを5つ、ご紹介します。

【家事分担のコツ1】分担が必要な家事を可視化する


家事分担を決める際に、まずはどんな家事があるのか「見える化」することをオススメします。その際、名もなき家事までリストアップすることで、1つの家事における負担の大きさが共有できます。
前述したように、洗濯には複数の過程が存在します。洗濯全てを担うのは大変ですが、リストがあれば、洗うのは妻、干すのは夫、たたむのは妻、しまうのは夫、と細かく役割分担を行えますね。なんとなくざっくりと家事を分担するのではなく、見える化することでお互い納得感のある決め方ができるとよいですね。

【家事分担のコツ2】得意な方が得意な家事をする


苦手なことはなかなか続きません。家事を平等に分けたつもりでも、苦手な家事の担当になってしまった方は、早々にやらなくなってしまうでしょう。
得意な方が得意な家事を行えば、心理的負担が減り、継続できる可能性が高くなります。料理が苦手なら掃除を担当するなどして、夫婦で足りない部分を補うようにしてみてはいかがでしょうか。
何が得意で、どんな家事ならお互いに続けられそうか、夫婦で話し合って決めることをオススメします。

【家事分担のコツ3】家事ができる時間を考慮して分担する


共働きだとお互い家で過ごす時間が限られています。子どもがいれば保育園送迎もありますし、家にいても子どものお世話をしなくてはいけません。
やらなければいけないことがたくさんある中で、いつ・誰が・どの家事をできるのか、考える必要があります。1日の流れを書き出すことで時間を見える化して、家事に充てられる時間を考えてみてはいかがでしょうか。

【家事分担のコツ4】こだわりが強い方がその家事を担当する


得意・苦手とは別に、こだわりがあるならこだわりの強い方がその家事を担当した方がよいです。
例えば「トイレは毎日掃除したい」と思う方がトイレ掃除を担当したり、「流し台はいつもきれいにしておきたい」と思う方が食事の後片付けを担当する、という具合です。
一方は「汚れている」と感じても、もう一方は掃除が必要だと感じていない場合も多いです。人によって感じ方は異なるので、「ここはきれいに保ちたい」というこだわりがある人が担当することをオススメします。

【家事分担のコツ5】半々になることにこだわらない


家事は半々に分けたつもりでも「自分の方がやっている」と思いがちです。家事の内容によってかかる時間や手間数が異なりますし、人によって感じる心理的負担にも差があります。
家事を半分ずつ分けることにこだわらず、どうしたらお互いが無理なく家事ができて、気持ちよく生活できるか、考えてみてはいかがでしょうか。分担して平等にするより、平和的な解決ができるはずです。

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共働き家庭は家事分担より、家事そのものを減らそう


生活する限り、家事は無限に存在します。洗濯・調理・片付け・掃除など衣食住に関する家事は、毎日の繰り返しが不可欠だからです。
共働き子育て家庭では、家事をどこまでやるかより、どれをやらないかの取捨選択が必要になってきます。
料理が好きなら、掃除の時間を料理に回した方が幸福度が上がるでしょう。また、自分も夫も掃除が苦手であれば「やらない」という選択肢を選ぶこともできます。
子どもがいる家庭では「きちんと家事をする姿を見せた方が教育的によいのでは」という考えもあるかもしれません。しかし親が家事をめぐってケンカしている姿を見せるのは、子どもにとってよいこととは言えません。
子どものためにも、双方が協力し合い、助け合って生きる姿を見せていきたいですね。

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共働き家庭の家事を減らすアイデア3つ


家事になかなか手が回らないのも、子どもが小さいときだけです。小学生になれば行動範囲も交友関係も広がるので、親を求める機会も減ります。
子どもが親を求める時期だからこそ工夫して家事を減らし、スキンシップの時間を増やすことに重点を置くのも今しかできないことです。
ここからは、家事を減らすアイデアを3つご紹介します。

①買い物の時間を減らす


買い物の時間を減らすために、ネットスーパーや生協の宅配、食材を宅配してくれるサービスを利用してみてはいかがでしょうか。
スーパーでの買い物は、店内を歩き回ったり、レジに並んだりするので、かなりの時間を必要とします。しかも子ども連れでの買い物となると、さらに体力と時間を要します。
ネットスーパーなど宅配してくれるサービスを利用すれば、食材選びも支払いも自宅で完結します。あとは家に食材が届くのを待つだけなので、週単位で考えるとかなりの時短になります。時間の有効活用ができる上に子どもを連れて歩く負担も減るので、子育て中は宅配サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

②便利家電を使う


家事が楽になる家電を使うのも、家事削減に有効です。
掃除ロボットのスイッチを押して外出すれば勝手に掃除してくれて、帰宅後はスッキリできます。洗濯機も乾燥までできれば、干す手間が削減できます。食器は食洗機に並べてボタンを押すだけで完了です。自動調理なべに朝のうちに材料を投入しておけば、帰宅後すぐに夕食が食べられます。
全ての家事を自分の手でこなす必要のない時代です。技術の力を借りて、楽できるところは楽をしていきましょう。
ただこのような家電は高額なので、購入には躊躇するかもしれません。レンタルできるものは、使い勝手を確かめるためにも一度借りてみるのがオススメです。

【家事が楽になる便利家電の例】
・掃除ロボット
・乾燥までできる洗濯機
・食洗機
・自動調理なべ


③家事代行サービスを利用する


忙しくて家事ができないときや夫婦ともに苦手な家事を片付けたいときには、家事代行サービスを利用してみるという手があります。
パートナーが家事をやってくれないと不満を溜め込むよりも、帰宅したらきれいな部屋とおいしい食事が用意されている方が、夫婦円満に過ごせます。また家事代行サービスを利用することで時間に余裕が生まれると、子どもにも優しい気持ちで接することができるでしょう。

【家事代行サービスで頼める内容例】
・食事の作り置き
・買い物
・クリーニングの受け取り
・風呂、洗面所、トイレなど水回りの掃除
・衣替え作業
・押し入れやクローゼットの整理整頓
・ゴミをまとめる 


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キッズラインなら、家事代行サポーターを自分で選べる


家事代行サービス
家事代行サービスの多くは、料理や掃除といった依頼内容に沿って、その日に来られる人がくるシステムです。その点、「キッズライン」の家事代行なら、料理や掃除の写真を含むプロフィールやスキル、時給などを参考にして、頼んでみたいと思った人を自分で選んで依頼ができるという特長があります。
中にはベビーシッターとしても活動しているサポーターもいるため、子育て家庭の困りごとに目配りできるのもメリットの1つです。
(※ベビーシッターと家事代行サービスを同日に頼むことは可能ですが、同時に頼むことはできませんので、ご注意ください)
定期で依頼すれば、手数料が安くなるので、週に1〜2回利用して家を片付けてもらったり、料理を作り置きしてもらったりするのもオススメです。

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共働き家庭の家事分担は、外部サービスも取り入れて


今回の記事では、家事分担でお悩みの共働き家庭ができることとして、以下の3つをご紹介しました。

☑夫婦で時間や得意不得意を考えながら、家事分担について話し合う
☑便利な家電やサービスを使って家事を減らせないか考える
☑家事代行サポーターに依頼する


家事は分担できたとしても、忙しい毎日の中で全てをこなすのは負担の大きいものです。精神的につらくなる前に、外部サービスに頼ることも選択肢の1つとして考えてみてはいかがでしょうか。

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