助産師の仕事は夜勤や長時間労働が多く、プライベートとの両立が難しいのが現状です。また、忙しさからスキルアップのための時間が確保しづらいと感じることもあります。こうした中、助産師のスキルを活かした副業に注目が集まっています。副業は収入を補うだけでなく、キャリアの幅を広げ、柔軟な働き方を実現する手段としても有効です。この記事では、助産師が副業をする際のポイントを紹介します。

助産師が副業を考える際、多く挙げられる理由とは


助産師の訪問
助産師が副業を考える理由には、主に以下の3つが挙げられます。

【理由1】:収入を補いたい


医療現場で活躍する助産師は、夜勤や休日出勤など体力的な負担が大きいものの、給与が仕事の内容に見合わないと感じる人が少なくありません。 生活費や貯蓄を補うために副業を考えるのは有効な手立てです。日本看護協会が行った調査では、 助産師の基本給の年間引き上げ額は「4000~5000円未満」が最多でした。夜勤や深夜勤務への特殊勤務手当は固定額で支給されることがあり、これが不公平感や不満の一因となっています。

【理由2】:キャリアアップをしたい


助産師は、出産のタイミングが予測できないため、夜勤や突然の分娩対応が避けられず、一度従事すると 個人の勉強やスキルアップのための時間を確保するのが難しい仕事です。一方で副業は、助産師が持つ知識や経験を他分野で活用し、キャリアの可能性を広げられる選択肢の一つになり得ます。
たとえば、 講師やアドバイザーといった副業は、助産師としての専門性をさらに深めると同時に、キャリアアップに繋がります。新しい分野での活動は、自分のスキルを磨くだけでなく、仕事に新しい視点をもたらす機会にもなります。

【理由3】:柔軟な働き方をしたい


助産師はシフト制や夜勤が多いため、仕事と生活のバランスを取るのが難しい面があります。特に育児中の助産師にとって、フルタイム勤務の継続は大きな負担になります。助産師のスキルを活かしながら、働き方を改善するには、病院勤務以外の働き方に目を向けることがポイントになります。
近年、柔軟な働き方として副業が注目されています。たとえば、オンラインでの健康相談や、母乳育児のアドバイスなど、在宅しながらでも行える仕事も増えてきました。このような働き方は、 育児やプライベートと両立しやすく、自分のペースで働けるというメリットがあります。

助産師の専門性を活かせる!おすすめの副業3選


ママが赤ちゃんを抱っこ
助産師が副業を始める際、どのような仕事が自分のキャリアやスキルに適しているかを考えることが重要です。この記事では、助産師の知識や経験を活かせるおすすめの副業を3つご紹介します。

【助産師におすすめの副業1】:Webライター


医療現場での勤務経験や専門知識を提供できるライターは非常に貴重で、助産師の視点を取り入れた記事は読者にとって有益です。育児に関するブログ記事や、妊娠・出産に関する専門サイトでの執筆活動を通じて、自身の知識を広く発信することができます。記事の監修者としての需要もあるでしょう。Webライターは在宅で取り組めるため、 育児や本業と無理なく両立できるのも魅力です。

【助産師におすすめの副業2】:オンライン健康相談


助産師としての専門知識をオンラインで提供する健康相談も、副業として人気です。特に妊娠中や育児中の女性向けのオンライン相談は、対面での相談が難しい場合でも柔軟に対応できるのが強みです。ビデオ通話やチャット形式での相談を通じて、育児に関するアドバイスや産後ケアの方法を提案することで、育児中のママたちに安心感を提供できます。

【助産師におすすめの副業3】:訪問産後ケア・新生児ベビーシッター


助産師の専門知識は、訪問産後ケアや新生児ベビーシッターとして活かせます。訪問産後ケアでは、産後のママの体調管理や育児サポートを行い、新生児ベビーシッターとしては、授乳や沐浴など赤ちゃんのお世話を中心にケアします。 これらを組み合わせることで、赤ちゃんが生まれたばかりの家族をより総合的にサポートできます。マッチングサイトや派遣会社に登録し、依頼者とマッチした後、訪問してサポートを開始するのが一般的です。

サポーターとして働く

副業を始める際に必要な準備と注意点


スケジュール管理
助産師が副業を行う場合には、事前に念頭に置いておくべき注意点があります。

【注意点1】:就業規則を確認する
副業を始める前に、職場の就業規則を確認する必要があります。 医療従事者である助産師は、副業を制限する規定が設けられているケースがあります。特に、医療行為や患者情報を扱う副業には厳しい規制があるため、しっかりと調べておきましょう。

【注意点2】:スケジュールの適切さ
副業を始める際には、本業とのスケジュール管理を行わなければなりません。事前に自分の勤務スケジュールを確認し、どの程度の時間を副業に充てられるかを把握しましょう。 無理のない計画を立てることで、長期間にわたって副業を続けやすくなります。定期的にスケジュールを見直し、必要に応じて柔軟に調整することもポイントです。

【注意点3】:個人情報保護とプライバシー管理
副業を通じて、 顧客の個人情報やプライベートな話に触れることが多い助産師にとって、個人情報保護は特に重要です。育児相談や健康に関するアドバイスを行う際には、相手のプライバシーに十分配慮し、情報の取り扱いやスマホなどの情報ツールの安全性を確保する必要があります。情報漏えいやプライバシー侵害のリスクを最小限に抑え、管理を徹底しましょう。


助産師が副業を軌道に乗せるためのポイント


助産師さん抱っこ
助産師が副業を成功させるためには、どのような点を重視すればよいでしょうか。

【ポイント1】:助産師資格を活用する
助産師という専門資格を持っていることを最大限に活用しましょう。たとえばWebライターであれば、助産師資格があることで他のライターとの差別化が図りやすくなります。オンライン健康相談や産後ケア・新生児ベビーシッターでも、 資格があることで、依頼者の安心感を高めることができます。

【ポイント2】:副業と本業のバランスを大切にする
副業を行う際には、 本業が第一であることを意識しましょう。副業に集中しすぎて、本業に支障が出てしまっては本末転倒です。副業のスケジュールをうまく調整し、体調管理や時間管理を徹底することが副業を長く続けるコツです。

【ポイント3】:時間管理をしっかりと行う
助産師は不規則な勤務が多いため、副業を行う際は特に時間管理が重要です。タスク管理ツールを活用し、無理のない範囲で副業を進めましょう。家族との時間を大切にしたい場合は、 家族との予定がない時間帯に限ってスケジュールを入れられる副業を選ぶことも一つの方法です。


サポーターとして働く

訪問産後ケア・新生児ベビーシッターが助産師の副業には理想的


赤ちゃんを抱っこするママ
先述した副業の中でも、訪問産後ケア・新生児ベビーシッターは、特に助産師が持つ医療知識を活かせる理想的な副業といえます。どの点が理想的なのか、そのメリットをご説明します。

【理想的な理由1】:新生児ケアの専門性を存分に活かせる


助産師の医療的な専門知識は、新生児や産後のママのケアにおいて大きな強みとなります。産後のママが悩みがちな母乳やミルクの量の調整に加え、沐浴のアドバイスも行えます。また、赤ちゃんの体重や成長のチェック、黄疸や体調不良の早期発見といった健康管理の場面でも、これらのスキルが特に役立ちます。

【理想的な理由2】:産後のママ支援で信頼を築ける


助産師は、母乳ケアや産後ケアの提供に加え、 産後のママの精神的なサポートにも貢献できます。産後はホルモンバランスの変化や睡眠不足から産後うつのリスクが高まりますが、助産師ならその兆しをいち早く見つけ、ママに寄り添いながら心のケアを提供することができます。

【理想的な理由3】:柔軟な働き方で本業と両立ができる


訪問産後ケアや新生児ベビーシッターの仕事は、訪問前にオンラインなどで面談を行います。そのため、スケジュールを把握しやすいことが大きなメリットです。 自分のペースでスケジュールを調整しやすく、本業との両立も図れます。

サポーターとして働く

キッズラインで訪問産後ケア・新生児ベビーシッターが増えている背景


ベビーシッター
キッズラインでは、助産師資格を持つ方が産後ケアサポーター・新生児ベビーシッターとして働くケースが増えています。 産後の行政支援が足りていない中で、助産師としての経験を活かし訪問サポートをすることに、大きなやりがいを感じられている方が多くいらっしゃいます。
そこで、多くの助産師がキッズラインで活動する社会背景について、ご紹介します。

◆産後ママの78%が「精神的につらい」現状


産後つらい
キッズラインが2024年9月〜10月にかけて子を持つ親512人に対して行った調査によると、 特に新生児期のママは「睡眠不足」や「育児のプレッシャー」によるストレスを強く感じやすく、産後2ヶ月がそのピークであることがわかりました。また、ママの78.3%が「産後に精神的負担を感じた」と回答しています。このような中、「産後のメンタルヘルスケアで、これがあればとても楽になる」と思うこととして1位に挙がったのは「産後の外出や休息を取るための新生児ベビーシッター」(58.6%)でした。 助産師によるサポートは、特に産後のママの負担軽減のため、今強く求められている 現状があります。

◆平均時給が伸び続けている仕事


また、キッズラインではベビーシッターの時給は上がり続けており、副業を通じて収入アップを実現できることもキッズラインで働くことの魅力の一つとなっています。特に東京都におけるベビーシッターの平均時給は2015年に1414円でしたが、2024年には2422円と、 10年で約1.7倍上昇しました。助産師資格をお持ちの方は、時給3000~3500円で仕事依頼を受ける方が多くいらっしゃいます。

◆東京都では助成制度が拡充され、安定した依頼がある


キッズラインでは、依頼者が東京都の「一時預かり利用支援」(1時間あたり最大2500円まで補助)を活用できます。この制度は生まれたばかりのお子様にも適用できる地域が多く、産後すぐにベビーシッターを依頼する方が急増しています。 結果としてベビーシッターの仕事が年々増えており、安定した収入を確保できる環境が整っています。

◆好きな時間に仕事を入れられるシステム


キッズラインは依頼者とサポーターをつなぐマッチングプラットフォームです。そのためサポートする側は、 本業やご家庭の用事の時間を避け、ご自身の働きたい時間だけスケジュールを公開することができます。助産師のスキルを活かし、副業を始めるには非常に便利なシステムとなっています。

助産師としての専門知識を活かしながら副業を始めることは、収入を補填しキャリアの幅を広げるだけでなく、理想の働き方を実現する一歩です。自分に合った副業を選び、適切な時間管理とリスク管理を行うことで、副業を成功させることができるでしょう。助産師としての経験を活かし、より多くの人々に貢献しながら自分自身も成長できる副業に挑戦してみてはいかがでしょうか。

産後ママを助けたい!シッターデビュー者全員に最大2万5000円のお祝い金キャンペーン実施中


image
キッズラインでは、助産師の経験を活かしてサポートができる方を募集しています!2024年11月30日までの期間中にサポーターとしてデビューされた方には、最大25,000円を贈呈するキャンペーンを実施中です。これを機に、ベビーシッターとしての新たなキャリアを作りませんか。
以下のような経験があれば、デビューお祝い金最大25,000円がもらえるチャンスがあります。

✔︎ 保育士で0歳児担任経験のある方(0歳3ヶ月以下のお子様の保育をしたことがある方)
✔︎ 他社ベビーシッター経験があり、0歳3ヶ月以下のお子様のサポート実績が一定数ある方
✔︎ 産前産後ドゥーラ資格をお持ちの方で0歳児保育の経験がある方
✔︎助産師、看護師資格をお持ちの方で、NICU、産科などで0歳児保育の経験がある方
✔︎他社で東京都ベビーシッター利用支援事業のベビーシッターとして働いたことがある方

>>>キャンペーンの詳細はこちら<<<


助産師・看護師・保育士・子育て支援員等の資格をお持ちの方へ。キッズラインでは、オンラインで参加できる無料登録説明会を随時開催しております。この機会にぜひ、ご参加お待ちしております!詳しくは、以下をご覧ください。

エントリーボタン

▼あわせて読みたい
「産後のママに寄り添いたい」地域に根差した助産師シッターだからできること【キッズラインという働き方Vol.10】
「産後には自宅ケアが必要」助産院とベビーシッターの二刀流でママを笑顔に!【キッズラインという働き方Vol.11】
産後ケアって何をするの?自分に合った産後ケアを選ぶポイントを助産師が解説
▼記事一覧に戻る
KIDSLINE編集記事一覧
▼TOPページに戻る
KIDSLINE TOPページ
サポーターとして働く