幼稚園や小学校では、夏休みが始まる時期です。子どもにとっては楽しみな夏休みですが、仕事を持つ親からすると「どうやって過ごそうか」と頭を悩ませている方も多いことでしょう。そこでキッズラインでは、共働きまたはシングルでフルタイム勤務の親御様515人に今年の夏休みの過ごし方をリサーチ。困りごとについても聞いてみました。

共働き家庭の子どもの夏休みは、「保育園や学童で過ごす」が最多

夏休みの過ごし方

フルタイムで働くご家庭515人に、今年の夏休みの過ごし方について調査をしたところ、最も多かったのは「保育園、幼稚園の一時保育、学童」で82.1%でした。


保育園は一年を通して開園していることが多いので、“子どもが休みになる”ことがなく、いつもと変わらない生活ができます。しかし幼稚園に通う場合は、多くの園で7月の半ばから8月末まで夏休み期間が設けられているため、その間は幼稚園の一時保育などいつもと違う過ごし方をしなければいけません。


小学生になると、地域にもよりますが大体7月20日前後から8月後半までが夏休み期間となります。仕事を持つご家庭のお子様は学童保育を利用できますが、給食がないため毎朝の弁当作りが必要になります。また、学童保育はお盆前後に数日間休みがあるところも多いので、その時期の過ごし方を考える必要が生じます。
そのため「サマースクールに参加」(14.2%)させたり、「祖父母や親せき、友人宅に行く」(21.9%)、「ベビーシッターに来てもらう」(15%)といった過ごし方を選ぶご家庭もあるようです。


一方、お子様のスケジュールに合わせ「子どもが休みの日は親も休んで一緒に過ごす」方は10.7%と、それほど多くないこともわかりました。



共働き家庭の夏休み、具体的な過ごし方を紹介!


プールで遊ぶ子供

フルタイムで働くご家庭の夏休みの過ごし方について、具体的に聞いてみました。



【保育園、幼稚園の一時保育、学童】

■夫婦どちらも休み関係なくハードな仕事なので、保育園以外の選択肢はありません。(埼玉県/30代ママ)

■基本的に学童と保育園をフル活用。時々ベビーシッターさんに来てもらい、保育園送迎もお願いしている。子どもが「学童を休みたい」と言った日には在宅で対応して、子どもにも休暇を与えるようにしている。(三重県/40代ママ)

■保育園は夏休みはないため、親のお盆休み以外は毎日通園する予定です。(神奈川県/30代ママ)

保育園に通っていると、夏休みの過ごし方で困るということはあまりなさそうですね。ただ、小学生になると学童に通うことになるため、生活のリズムが変わってくるようです。


【祖父母や親せき、友人宅に行く】

■平日は保育園に預けるが、日曜祝日など保育園が休みの日は祖父母宅に預ける。(埼玉県/30代ママ)
実家に泊まるなど、両親のサポートも借りながら過ごします。(東京都/30代ママ)
■幼稚園が休みの間は保育園か学童に行く。友達が祖父母宅に帰省する際には、一緒に連れて行ってもらうことにしています。(東京都/40代ママ)

親御様が付き添えない場合、祖父母の手助けは心強いものです。親から離れて過ごすことで、子どもの自立心も芽生えそうですね。


【自宅で過ごす】

■幼稚園の預かり保育が休みの日は、仕事をテレワークにするなどして乗り切る予定。(東京都/40代ママ)
■在宅勤務なので、子どもを見ながらなんとかする。(神奈川県/30代ママ)
■学童が終わった長女(小4)は塾と祖父母宅と留守番と友人とのお出かけをバランスよく配置。(東京都/40代ママ)

在宅勤務で働いている親御様は、家で子どもを見ながら夏休みを乗り切る方もいるようです。学童保育が小学3年生までの場合は、小学4年生以降の過ごし方を考える必要が出てくるようです。


【サマースクールなどに参加】

■幼児教室での夏期講習に行かせるつもりです。(東京都/40代ママ)
■海外でのバイリンガルサマースクールに行かせます。(東京都/30代ママ)
■民間学童で行うキャンプなどのイベントに参加してもらう予定です。(大阪府/40代ママ)
■少し遠くの英語学校のサマープログラムに参加。その間は、出勤時間をずらして送り迎えします。(東京都/40代ママ)

長期休暇が取れる夏休みは、いつもとは違う学びを得る体験をさせる親御様もいるようです。夏休みが終わる頃には、グンと成長した姿を見られそうですね。


【子どもが休みの日は親も休んで一緒に過ごす】

■子どもの休みに合わせて、大きな公園に行ったり、プールで遊んだりする予定です。(千葉県/30代ママ)
■父親の休みは保育園と一緒なので、父子でお出かけを楽しんでくれるようです。(神奈川県/40代ママ)
■保育園が1週間お休みなので、夫婦で休みをとりながら、子供と過ごします。祖父母宅にも行こうかなと思っています。(大阪府/30代ママ)
■ふだん体験できないワークショップや科学技術展、美術展に足を運びたい。(神奈川県/40代ママ)

せっかくの夏休み、子どもに普段できない体験をさせるために、仕事を休む方もいらっしゃいます。しっかり仕事をして休みには思いっきり子どもと遊ぶ、切り替えも大事ですね。


【ベビーシッターに来てもらう】

■キッズラインでシッターさんに依頼します。都合がつかない場合は、夏休み中も運営している一時預かり園に行く予定。(兵庫県/40代パパ)
■通っている保育園は土曜日が休みなので、その日は職場にシッターさんに来てもらい、1日遊んでいただいています。(神奈川県/40代ママ)
■在宅勤務が多いのであまり困ってはいません。ただ子どもが退屈すると思うので、長年お世話になっているシッターさんに、映画やアフタヌーンティーに連れ出してもらおうと思っています。(東京都/40代ママ)

保育園でもお休みがある場合や、在宅勤務で親が出かけられない場合、ベビーシッターさんに依頼する方もいらっしゃるようです。「夏休みらしい体験をさせたいけれど、自分は仕事で行けない」という時に、連れ出してくれるとありがたいですね。


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共働き家庭の子どもの夏休み、ママパパの困りごとは?


スマホで遊ぶ子供

子どもにとっては楽しみな夏休みですが、親御様にとっては悩みの種ということも。夏休みについて困っていることを聞いてみました。



【困りごと①】小学生になった時の過ごし方

●今は保育園で7時から預けられるが、小学生に上がると学童は8時からのようなので、勤務時間を変更しなければならない。(埼玉県/30代ママ)
●小1で初めての長期休みなので、保育園とは違い、毎日学童に行かせたら嫌がるのではないかと心配。(神奈川県/30代ママ)
●4年生になると学童保育が無くなるのでどうしようか悩んでいる。(大阪府/40代ママ)

フルタイムで働く親御様の悩み事として、最も多かったのは「小学生になったらどうするか」。8月も毎日開園する保育園と違い、小学校は夏季休暇が長いため、その間は学童に行くことに。高学年になると学童もなくなるために、小学生の間の過ごし方がもっとも悩ましいという意見が多くありました。


【困りごと②】室内での子どもとの遊び方

家の中の過ごし方に困っている。家遊びだけでは飽きてしまって、体力が有り余っている。料理を手伝わせたり、工作をしたりするが、まだ低年齢のため、長い間集中していられない。(東京都/30代ママ)
●何をして遊べば親の体力を温存しつつ子どもの体力が消耗するか、悩ましい。(大阪府/30代ママ)
●在宅勤務の際は、子どもが家で過ごすことも可能だが、結局一日中ゲームや動画を見るばかりで、望ましくない。(東京都/30代ママ)

近年の猛暑も手伝い、熱中症の心配から夏は外遊びが難しい時期。夏休みは必然的に家の中で過ごす時間が増えます。せっかくの休みに家の中でどう過ごせばよいのかも、親御様の悩みの一つになっているようです。


【困りごと③】連日のお弁当作り

●お弁当づくりが悩ましいです。作ること自体はできるのですが、ワンパターンになるので栄養的にも気がかりです。(東京都/50代ママ)
●学童のお弁当作りが大変。ついつい仕事で疲れて、暑さで疲れて、イライラしてしまう。(広島県/30代ママ)
●保育園に通っているが、希望保育の時はお弁当持参日が多くなってしまいます。(兵庫県/20代ママ)

フルタイムで働いている上に、朝のお弁当作りがプラスされる夏の間は体力勝負。お弁当の材料の買い出しや早起きなど、じわじわと疲れがたまりますね。


【困りごと④】有意義な体験をさせてあげられない

●せっかくの夏休みで子どもは時間があるのに、自分は仕事のため色々な活動をさせてあげられない。(神奈川県/30代ママ)
●子供が家にいても、リモートワークで遊びに付き合うことが出来ないこと。(神奈川県/40代ママ)
●遠出させてあげられる時間がなかなか取れないことが申し訳ないと思っています。(東京都/30代ママ)
●毎日学童へ行くのは、少し可哀想な気がします。もう少し一緒に出かけたり何かに取り組んだりする時間がつくれればなぁと思います。(東京都/40代ママ)

フルタイムで働く親御様の中には、「自分が毎日仕事のために、子どもに本来させたい体験をさせてやれない」というジレンマを抱える方もいらっしゃるようです。特に小学生になると、学童に行かない子もいることに子ども自身が気付くため、親としては悩ましさが増すことも。


この他にも、「通常時よりさらに、送迎のスケジューリングが複雑化。誰が今日何をしてどこにいるのか、混乱する」(東京都/30代ママ)といったコメントや、「宿題の進み具合をきちんと見てあげれない」(兵庫県/40代ママ)という悩みなど、仕事を持つ親御様にとっては「夏休み」が、負担になっていることが分かります。



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共働きの夏休みは、シッターの力も借りて乗り切ろう


ベビーシッター

保育園に通う場合はあまり気にせずに過ごせますが、幼稚園に通う場合や小学生になると急に悩ましくなる「夏休み」。「有意義な体験をさせたいけれど、自分が連れて行ってやれない」という時には、ベビーシッターお子様とのお出かけを依頼してみるのもオススメです。


また、在宅勤務でお子様が自宅で過ごす場合も、ベビーシッターを依頼して一緒に宿題をしてもらったり、英語や音楽、体操などの「保けいこ」をしてもらうなど、プロの手を借りることで仕事に集中することが出来ます。



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さらに、お弁当作りに困ったときは、家事代行サービスに「お弁当のおかずのつくり置き」を依頼するのも一案です。ご家庭の味とはまた違う手作りの美味しさを楽しんでみてはいかがでしょうか?


今年の夏も暑くなりそうなので、親御様お子様ともに無理をせず、時にはプロの手を借りながら過ごしてみてくださいね。



■ 調査概要
・調査期間:2022年6月3日(金)〜6月6日(月)
・調査対象:キッズライン会員515名(フルタイム勤務者)
・調査方法:インターネット調査


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