ー福利厚生としてキッズラインのベビーシッターサービスを導入した株式会社アイスタイル取締役 兼 CCO山田メユミ様に育児とキャリアについてインタビューを行いました。今回はアイスタイル本社内のキッズルームにお邪魔し、和やかながら、本音で語っていただきました。

仕事中心から仕事・育児の両立生活へ

経沢 :今回はキッズラインをアイスタイルの社員のみなさまがご利用できるようにしてくださってありがとうございます。(アイスタイル社の皆様がキッズラインを利用する場合、利用料の一部を会社が補助する制度を新設)またメユミさんがもともとキッズラインユーザーということがきっかけでもあり嬉しく思います。

山田:実は今日も子供が熱を出しまして・・・キッズラインのシッターさんに急遽お願いしました。昨日までは元気だったのに、予測がつかないことが育児にはありますよね。今までもキッズラインのシッターさんには、かなりお世話になっています。社員にもぜひ御社のようなサービスを利用してほしいと福利厚生の導入を進めました。

経沢:ありがとうございます。ところでお子さんはいつお生まれになたんですか?

山田:私が、40歳、42歳のときです。それまでは、完全に仕事中心の生活になっていて、サービスが子供のような感覚でいました。そんな中、会社の上場という節目をむかえ、ある意味今後の自分のあり方、生き方を色々と考えたときに子供を産むという選択肢も浮かんで。

経沢:そうだったんですね。ちなみにママになって変化はありましたか?

山田:まず価値観は大きく変わりましたね。仕事の生産性を高め、効率良く働くことを常に考えるようになりました。それまでは24時間自分の時間で、仕事が本当に楽しくてしかたなかったので、効率という目線があまりなくて。また弊社は女性社員が非常に多いので、ママになったことで組織のあり方のイメージも、また、アットコスメのサービスを考えるときにも、リアルな視点というか、生活者の気持ちがよりよく理解できるようになったと思います。

経沢:なるほど。データだけではなく、自分自身の経験値ってとても大切かもしれませんね。

山田:はい。ちょうど去年からISパートナーズという会社を立ち上げて、こちらは100%社員が女性なんです。様々なライフステージのかたに活躍してもらいたいと思い、在宅のリモートワークや出社時間等についてもフレキシブルな対応ができるように取り組んでいます。キッズラインのベビーシッターサービスも実はこちらの会社で先に導入したんですよね。これが社員に好評で、本社にも導入しようということになったんです。

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”人に頼れない”最初の育児ハードル

経沢:そうだったんですね。ありがとうございます。ちなみにご自身の育児と仕事の両立って実際にどうでした?

山田:そうですね、想像をはるかに超えて大変でした(苦笑)。それでも、高齢の中で子供を授かったことは本当に神様に感謝していて、新しい人生を楽しめているので、これから出産や育児について悩んでいるひとがいたら、「まず完璧を目指さずやってみて」と伝えたいですね。とにかく、1人で抱え込まないこと。私の場合はキッズラインもしかりですが、頼れる所は頼るということに考えを変えたらすごく楽になりました。最初は、人に頼る抵抗感や罪悪感は大きかったのですが、その発想を変えたら、もっともっと人生が広がりました。

経沢:わかります。私たちキッズラインのベビーシッターに対しても、最初は抵抗感がある人もいらっしゃるようです。。
ちなみに山田さんはその抵抗感をどのように乗り越えてきたんですか?

山田:私の場合は、1人目を出産したときに女性の体の変化や出産後の生活についてまったく知らなくて。乳腺炎にも苦しみましてね。その時に頼れる人を探してみることにしました。早期に復帰したこともあって、体の変化が辛く、必要に迫られてでしたが、来ていただいたら、なんて助かる存在なんだと実感しました。それからですね。一度試して見て本当によかったと思います。

経沢:なるほど。最初のステップに大きなハードルがあるんですね。

山田:そうですね。私の母親は専業主婦で、家にサポートの方を招き入れるという文化もなかったので誰かに頼るという概念がなかったというのもありますよね。

経沢:そうなんですね。山田様の場合は必要に迫られて抵抗感を払拭できたとのことですが、これから仕事と育児の両立する社員にはどのように伝えていますか?

山田:絶対に誰かに頼れるスタイルを見つけておいたほうがいいと言っています。特に復職前の社員には、早めからできるだけ複数の頼れる先を見つけておくようにと伝えています。

経沢:同感です。今後も御社のように、病児保育や、困ったときに、気軽にベビーシッターが呼べるような、会社から補助がでるような仕組みがあると社会も変わると思うんですよね。だんだんそれが常識になってプライベートでも抵抗感がなくなると女性の選択肢も広がりますよね。

山田:そうですね。会社としては、社員の急なお休みの時などに、まずチームで相互にフォローできるという仕組みづくりも大切と考えています。ただ、とはいえどうしても休めないときもあると思います。そんなときに選択肢の一つとしてベビーシッター補助があれば心のゆとりになるんじゃないかと。それが本当に浸透していけばいいと考えています。

病児保育 新しい取り組みへ

経沢:ちなみにキッズラインは病児保育も「より頼みやすく、リーズナブルに」を追求して、他社にはない取り組みを始めたんですよ。

山田:それはいいですね。やっぱり子供が病気のときはそばにいてあげたいですが、病後児などは信頼できる方に頼めると嬉しいと思います。特にインフルエンザなど、治った後でも保育園にすぐ復帰させられないから、見守りでサポートしてくれるひとがいるとありがたい。ほかにも、そのような病後児のときには、在宅ワークにしてかつ、ベビーシッターを利用できるという選択肢の補助はいいなと思っています。在宅ワークでも仕事に集中できる環境を提供したいですしね。もっと制度の幅を広げて、フレキシブルに対応できるといいかなと考えています。というのは、社員は百人百様それぞれ育児環境は違うはず。祖父母が近くにいる人がいれば、旦那さんが忙しくて夜中にしか帰ってこれないワンオペの方もいたり。人によってサポートのあり方は違っていい。だからこそ、キッズラインのように自分で選択できるベビーシッターなどそれぞれのニーズに合うサポート体制を目指しています。

抵抗感のハードルを乗り越え“ゆとり育児”へ

経沢:素晴らしいですね。また、今の自分のワークライフバランス度の満足度ってどれくらいですか?

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山田:まだまだ調整中で毎日綱渡りですよ。今日みたいに子供が熱を出したなんてこともしょっちゅうですし、子供が2人になって余計に。でも子供がいなかったときより精神的な充実度は高いですね。子供が生まれる前は完全にワークの人生でしたから。今も仕事のことを考える時間は長いですが、子供と一緒に過ごす時間は集中して大切にしたいと思っていますね。

経沢:精神的充実っていいですね!

山田:子供の存在は、自分以外にというか自分以上に大切なものができるということだと感じます。実は不妊治療もしていてそれが結構つらかった経験でもあるから余計そう感じるのだと思います。これは縁だと思うんですが子供ができないかもしれないとも考えていたので、生まれてきてくれたことに感謝して毎日過ごしていますね。でもやはり仕事は仕事で大切なので、まだまだバランスのところは調整中ですね。

経沢:なるほどですね。また、女性たちが多く悩む「自分らしさ」ってメユミさんは何%くらいですか? 今、自分らしく働きたいと思っていても何かしら我慢している女性って多いなと感じているんですよね。私は経営者として企業の中で、社員の個性も大切に育て、自分らしく働いてもらえるようにと取り組んでいるんですが山田さんご自身はどうですか?

山田:難しい質問ですね。ただ、精神的な無理はしていないなと思いますね。正直な話、どうしても時間がなくて、物理的に無理な状態のときは、ハードだなと感じる時もあります。思い通りにもならないこともありますが、子供がいるからがんばれるっていう瞬間もありますよね。また高齢出産ということもあり、自分自身に多少心の余裕があるかなと思います。仕事でも様々な経験を積んできましたから、寛容に対応できるのはよかったかなと考えています。「ゆとり育児」ですかね。

経沢:ゆとり育児、いいですね。子供が小さいと予想外のことが起きたり、トラブルもありますよね。確かにその時に今までの仕事の経験が生きることもありますね。また、こんなふうに考えたら楽になったとか、働くママたちが実践できることってありますか?

山田:そうですね、先ほど話した頼れるパートナーを探すということもそうですがそれ以外には、今までは仕事とプライベートを分けなければいけない、となぜか思っていたんです。だからプライベートのことは会社ではあまり話さなかった。でもそれも不自然だなと思って、今は社員にプライベートのことや育児のことを結構話すようになりました。そうすると会社のなかで子育ての悩みが共有できたり、先輩ママにアドバイスをもらえたり。1人で抱えずに状況を理解してもらえると楽になりましたね。

経沢:たしかにキッズラインのレポートでも復職前に、自分の子供のことやプライベートのことを共有することがうまく復帰するコツではないかというアンケート結果がありました。1人で悩まなくていいんですよね。キッズラインのベビージッターに、育児相談をしている親御様も多いようですね。

山田:そうですね。仕事をしていると情報収集が上手になると思うんですよね。育児にもそれを駆使して選択肢を増やしていくということが有効だと思いますね。ただ情報収集は頼れるものを選択すること。仕事だとまどわされないですが、なぜかプライベートのことはまどわされがち。特に出産や育児に関することは必要以上に不安になることはないと思います。キッズラインのベビーシッターさんだったら経験豊富で資格保有者も多いし、また実際に子育て経験がある人から正確な情報収集を行うという意味でもいいですよね。

忙しいママたちへ 美容情報収集テクニックとは?

経沢:ありがとうございます。ちなみに美容の情報収集ということですとアットコスメがあると思うんですが、忙しいママたちが上手に収集するために何かコツはありますか?

山田:そうですね、私もそうなんですが子供が生まれてからオーガニックの化粧品に目が行くようになって。というのも子供を抱っこしたときに顔に触れたり、舐められたりすることもありますから(笑)。そんな時に化粧品でオーガニックで、さらにクチコミが良いものを検索できるようになっています。また現在はネットだけではなくアットコスメのリアル店舗(アットコスメストア)の展開もあるのでクチコミに加えて実際に試してから選択いただくということも可能になっています。店舗には専門の美容部員がいるのでランキングを見つつ、実際に相談をして、美容面でも頼れるパートナーを見つけてほしいなと思いますね。女性は出産もそうですが、年齢により肌や体調も変化しますから。

経沢:それはいいですね。美容も育児も頼れるパートナーを見つけもっと女性が輝く社会が広まればいいですね。本日はどうもありがとうございました。

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