これから保育園に子どもを預けるにあたり、どのようなスケジュールで生活するのか気になるところですよね。今回は、保育園の一日の流れについて保育士が解説します。園によって多少違いがあるかもしれませんが、参考にしてみてくださいね。
保育園の一日の流れ、スケジュールはどうなっている?

保育園のスケジュールは、一般的に以下のような流れになります。
随時登園
自由遊び
朝の集まり
おやつ(0〜2歳児)
日中の活動
給食
お昼寝
おやつ
帰りの集まり
自由遊び
随時降園
延長保育
・登降園
保育園は保育が必要な時間帯で子どもを預かるので「◯時登園」とは決まっていません。開園時間から朝の集まりが始まる9時半くらいまでの間に登園します。
帰りも同様に、16時から18時までの間にお迎えに行きます。必要な人は、延長保育の利用も可能です。
・集まり
朝の集まりや帰りの集まりでは、みんなでお話を見たり、名前を読んで出欠を確認したりします。3歳以上児になると先の見通しが立てられるようになるので、日中の活動の話をしたり、明日の予定を話したりするようになります。
・食事
保育園では、栄養士によって管理されたバランスの良い給食やおやつが提供されます。行事食も献立に組み込まれ、食事から季節を感じることもできるよう工夫されています。
・お昼寝
保育園ではお昼寝の時間があります。夜の睡眠では足りていない分を補います。
また、保育園では集団で過ごす時間が長いので、家で過ごすより疲れがたまりやすくなります。お昼寝の時間に身体を休めることで、夜まで元気に過ごせるよう配慮しています。年長さんになると就学に向けてお昼寝の時間が短くなったり、お昼寝自体がなくなったりする場合もあります。
・遊び
保育園で過ごす時間は長いので、基本的には自由遊びが多くなります。自由遊びといっても、子どもの発達に合わせた遊びを保育士が準備し、その中から選んで遊びます。
保育士は必要に応じて一緒に遊んだり、おもちゃの使い方を伝えたり、ケンカの仲裁に入ったりします。
日中の活動では、集団遊びを行うこともあります。必ず経験させたい遊びや活動は、日中の子どもが全員登園している時間帯に計画されています。
【0歳児】保育園での一日の流れ
0歳児は子ども一人一人に合わせた生活の流れになっています。月齢による発達の差も大きく、生活リズムも子どもによって異なるからです。
最後に食事をした時間や量、寝た時間や起きた時間など、家庭と情報交換をしつつ、子どもの様子を見て生活を組み立てていきます。
・睡眠
午前寝や夕寝をする子もいるので、お昼寝の時間帯に関わらず、いつでも眠れるように環境を整えておきます。
・ミルク / 離乳食
ミルクを飲む量やタイミングも子どもによって異なるので、一人一人に合わせたリズムで対応します。
給食は提供できる時間帯が決まっているので、その範囲の中で柔軟な対応を行います。離乳食の食べられる食材も一人一人異なるので、ママパパと相談しながら進めていきます。
・オムツ交換
食事の前後や睡眠の前後など定期的にオムツを確認します。それ以外にも排せつがあれば、個別にオムツ交換を行います。
【1歳児】保育園での一日の流れ
1歳児といえど、まだ1歳になったばかりの子と、まもなく2歳になろうとしている子が一緒に生活している訳なので、発達には大きな差があります。
複数人で担任していれば、発達ごとに分かれて対応します。また、他のクラスと連携したり、フリー保育士にはいってもらったりしながら、子どもに無理のない保育ができるよう心がけています。
・睡眠
1歳になったばかりの子は一日に2〜3回お昼寝が必要ですが、2歳に近い子は一日1回のお昼寝で十分に睡眠がとれるようになります。
クラスの状況に応じて、お昼寝以外の時間帯にも眠れるよう場所を設けています。
・食事
ほとんどの子が幼児食を食べられるようになっていますが、2〜3月生まれだと春にはまだ離乳食が完了していない子もいます。子どもの発達に合わせて離乳を進めていきます。
また、1歳児だと体力がもたず、給食前に眠たくなる子も。保育士は子どもの生活リズムを把握し、早く眠たくなる子は早めに給食を食べ始められるよう配慮しています。
・遊び
歩き始めの子から活発に走り回る子まで、大きな発達の差が見られます。一緒に遊ぶこともありますが、室内での運動遊びなど動きの大きい遊びは、発達が同じくらいの子同士で行います。歩き始めの子と走り回る子が一緒に運動遊びをすると、ペースが異なるため、衝突する危険性が高くなるからです。
夏を過ぎた頃になると、発達が追いついてきて、みんなで同じ活動ができるようになってきます。
【2歳児】保育園での一日の流れ
生活リズムが整ってくるので、集団で行動する機会が増えてきます。2歳児クラスでは着替えや食事、排せつなどの基本的な生活習慣の獲得を目指した保育が展開されますが、月齢や発達によりできることに差があるので、保育士は個別に対応を行います。
・排せつ
トイレで排せつするようになり、トイレトレーニングも始まります。一斉に始めるのではなく、個々の発達に応じて、ママパパと相談しながら取り組む時期を決めていきます。
・遊び
言葉でのやりとりができるようになり、友だちとの関わりが増えます。一緒に遊ぶことが増えると、ケンカをする機会も増えます。様々な経験を通して自分や相手の気持ちに気づけるようになっていく頃です。
【3歳児~】保育園での一日の流れ

保育士の配置基準については見直しの議論がありますが、現状3歳児では子ども20名につき保育士1名、4〜5歳児では子ども30名につき保育士1名の配置になります。保育士との関わりより子ども同士の関わりが増え、集団での活動が増えてきます。
・教育
保育園でも教育的なプログラムを取り入れているところが増えてきています。英語や体操、造形など外部の講師を呼んで行う場合もあります。
子どもが全員登園している日中の時間帯(10時〜11時半くらい)に行うことが多いです。
・睡眠
お昼寝の取り入れ方も園により異なります。多くの園は給食後〜15時前までをお昼寝の時間として設定しています。3歳からお昼寝をする子としない子に分かれる園もあれば、5歳まで横になって身体を休める時間を作る園もあります。年長から就学に向けて、徐々に午睡の時間を減らしていくところも多いでしょう。
登園日のスケジュールは詰め込まないのが◎
保育園と家庭とでは環境が異なります。どんなに個別の対応を丁寧に行ったとしても、集団生活の場であることは変わりません。子どもは少なからずストレスを感じたり、疲れたりしているはずです。
夜に十分な睡眠がとれるよう、降園後は早めにご飯やお風呂を済ませましょう。時間に余裕があれば、親子でスキンシップをとりながら、ゆったりとした時間を過ごすことをおすすめします。
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延長保育が必要なときはベビーシッターも検討を

仕事の終業時間や繁忙期などは、延長保育の利用を検討することになるでしょう。
適度な時間の集団生活は、子どもの発達によい影響を与えます。しかし長時間になればなるほど、
子どもにかかる負担が大きくなっていきます。
もしお迎えの時間が遅くなりそうなら、集団で過ごす時間を少しでも短くするために、
ベビーシッターサービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。お迎え以降は
マンツーマンでの保育になるので、子どもへの負担も軽減します。そして基本的に
自宅で保育を行うので、子どももリラックスして過ごすことができます。
ママパパは保育園へお迎えに行く必要がなく、直接自宅へ帰れるというメリットもありますね。その分、子どもとゆとりのある時間を過ごすことができます。
保育園へのお迎えが遅くなりそうな時は、子どもの負担を軽減するためにも、保育園送迎や自宅保育を行う
ベビーシッターサービスの利用も選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
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キッズラインならサポートを頼めるシッターが見つかる
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ベビーシッターが数多く登録しています。初めてのシッターに保育を依頼する際には、顔合わせまたは事前面談が必要なので、まずはよさそうだなと思った人に連絡を取ってみましょう。自宅の近くで対応してくれるシッターを見つけておけば、残業でお迎えに間に合わない、病児保育を頼みたい、といった子育てのさまざまな場面で力になってくれるはずです。まずは無料で登録してシッターさんを検索してみましょう。
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■保育士ライター 佐野希子
18年目の現役保育士。独学で認定試験に合格し、幼稚園教諭の資格も取得。他に社会福祉士の資格も保有。現在は副主任として保育現場の指導とサポートに努めている。
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