これから始まる保育園での生活に不安を感じていませんか。どのように過ごすのか、見通しがたてばママパパも少しは安心できますよね。今回は保育園の初日の過ごし方について、現役保育士がご紹介します。

保育園の初日って?入園式はある?


保育園初日
保育園では多くの場合で入園式の日が設けられており、親と子どもが一緒に出席します。入園式の日でも通常保育は行っているので、どうしても休みをとれない方は通常保育を利用できるか確認しましょう。
入園式の日は園によって異なります。4月1日に行う園もあれば、小学校のように少し日にちを置いてから行う園もあります。
入園式の前から保育を利用できるかも園によって異なるので、利用を検討しているのであれば確認が必要です。

多くの子は入園式が保育園へ通う最初の日となります。入園式の日はママパパと一緒に参加し、次の日から慣らし保育が始まるパターンが多いです。
仕事復帰をゴールデンウィーク明けや6月以降に設定している方も多く、その場合はゆっくり時間をかけて慣らし保育を行っていきます。入園式前から仕事が始まる方は、初日から通常保育、もしくは慣らし保育となります。

慣らし保育をする場合の保育園初日の過ごし方


慣らし保育
慣らし保育初日には、不安を感じて泣く子が多くいます。中には初日から機嫌良く遊ぶ子もいますが、数日後に泣き始める子もいます。保育士は子どもの要求に応じながら、不安を受けとめます。知らない人に抱っこされるのを嫌がる子もいるので、おもちゃを周りに置いて遊びを促してみたり、周りで楽しそうに遊んでいる子の様子が見えるように声をかけたりします。
初めての場所で不安になり、ママパパを探す子もいます。歩ける子は保育室を出て探しにいくので、一緒に園内を探索する場合も。
子どもに合わせた過ごし方をすることで徐々に保育士を信頼し、安心して過ごせるようになっていきます。

慣らし保育をしない場合の保育園初日の過ごし方


慣らし保育ができない場合であっても、基本的には子どもに合わせた対応をします。不安そうであれば安心できるように保育士が側に寄り添います。
初日から他の子と一緒に遊ぶ子もいますが、生活の流れや生活空間を認識していないので、個別の配慮が必要です。1人でどこかへ行ってしまったり、危険な行動をしたりしていないか、常に確認しています。
仕事の都合で慣らし保育ができず、心苦しい思いをしているかもしれませんが、子どもの順応力と保育士の専門性を信じて、保育園にお任せしましょう。

保育園初日に、担当保育士に伝えてほしいこと


保育士に伝えること
保育園初日に泣く理由で1番多いのは「ママパパと離れて不安」ということです。しかし小さければ小さいほど「お腹がすいた」「眠たい」といった生理的欲求で泣いている場合も多いのです。
子どもの欲求を保育士が適切に理解し、満たしていくためにも、ママパパからの情報が不可欠になります。

【1】朝に必ず伝えてほしいこと


保育園初日の朝には、以下の内容を保育士に伝えましょう。

☑ 子どもの体調
☑ 朝起きた時間
☑ 食事・ミルクの時間や量
☑ お迎えの時間
☑ 緊急時の連絡先


口頭で伝えるだけでなく、紙に記入してもらえると、複数の保育士で繰り返し確認ができます。連絡帳がある場合は活用しましょう。
「そろそろ眠くなりそう」「もうすぐミルクの時間」など直近に予想される姿は、口頭でも伝えておけば、保育士もすぐに適切な対応が行えます。

【2】余裕があれば教えてほしいこと


子どもを預かる上で、以下の内容を保育士に伝えていただけると助かります。

☑ 子どもの家での様子
☑ 子どもの好きな遊び
☑ 子どもが今、興味のあるもの


ママパパから離れて不安になっている子どもの気持ちを解きほぐしてくれるのは「遊び」です。子どもは遊ぶことによって気持ちが落ち着き、少しずつ保育園に慣れていくことができます。
子どもの好きなものを知っていれば、保育士も子どもにアプローチしやすくなります。「家ではミニカーで遊ぶことが好きなんです」「外に行くといつも泣き止むんです」というようなママパパが知っている情報は、どんどん保育士に教えてくださいね。

【3】お迎えのときに教えてほしいこと


保育士はお迎えのときに園での様子をお話します。初日は泣いて過ごすことも多いので「家ではこうすると気分が切り替わる」というような情報を教えていただければ、次の日の保育にいかすことができます。
初日の段階では、保育士はまだ子どものことがよくわかりません。子どもを熟知しているママパパから教えてもらうことで、保育士は子どもとの信頼関係が築きやすくなります。
子どもが1日でも早く保育園での生活を楽しめるよう、お迎えのときには情報の共有を行っていきたいですね。

保育園初日までに必ずやってほしいこと


保育園初日までにやっておいてほしいことを、保育士の視点でまとめました。

●持ち物に名前を書く
●保育園の電話番号を登録しておく
●保育園までのルートを確認しておく
●お迎えに間に合わないときの対応を決めておく



1つずつ解説します。

●持ち物に名前を書く


すべての持ち物に、名前を書きましょう。見やすい場所に大きく書いてください。
保育士はたくさんの荷物を管理しなくてはいけません。そして、複数人の対応を同時に行わなくてはならないときもあります。
本人の荷物だと瞬時に見分けることで、スムーズに子どもの対応が行えます。子どものためにも、服やオムツ、靴下などの持ち物すべてに、見やすく名前を記入しましょう。

●保育園の電話番号を登録しておく


保育園の電話番号を登録しておきましょう。「あっ、保育園にお迎えの時間が変わることを言い忘れた!」と思ったら、すぐに連絡ができます。
また、保育園から電話が入った際にも「ん?この番号、誰だろう?」と悩む必要がなくなります。
もしものときは祖父母やベビーシッターにお願いしようと考えているのであれば、そちらの電話番号の登録も忘れずにしておきましょう。

●保育園までのルートを確認しておく


保育園までのルートを確認しておきましょう。
時間帯によっては、混雑することも考えられます。車で移動する場合、渋滞していたらどのルートを使うのか、計画を立てておきましょう。事前に考えておけば、当日に慌てずに済みます。保育園を利用する時間帯に、ルートを確認しておきましょう。

●お迎えに間に合わないときの対応を決めておく


お迎えに間に合わないときの対応を決めておきましょう。仕事が長引いたり、急なアクシデントがあって予定通りお迎えに行けなかったりすることも想定しておいた方がよいでしょう。
祖父母やファミリーサポート、ベビーシッターなど、ママパパの代わりにお迎えに行ってくれる人を事前に決めておけば、いざというときに焦らずに済みます。育休中にお願いできる人を見つけておきましょう。

今すぐベビーシッターを依頼してみる

保育園に預けられないときも考えておこう


預けられないとき
保育園は集団生活の場なので、最初は感染症にかかる可能性も高くなります。子どもは日を追うにつれて徐々に免疫を獲得し、病気にかかりにくくなっていきます。
熱が上がったり、おう吐をしたり、身体の調子が良くなさそうなときは、保育園からお迎えをお願いされることも出てきます。そのため早退する場合や一日休みをとる場合など、さまざまなパターンを想定しておきましょう。
職場によっては休みを取りづらい方もいますよね。その場合は、祖父母や病児保育、ベビーシッターなど、他に頼れる人を見つけておくこともおすすめします。

キッズラインならサポートを頼めるシッターが見つかる


ベビーシッターのマッチングサービス「キッズライン」には、育児のサポートをお願いできるベビーシッターが数多く登録しています。
初めてのシッターに保育を依頼する際には、顔合わせまたは事前面談が必要なので、まずはよさそうだなと思った人に連絡を取ってみましょう。自宅の近くで対応してくれるシッターを見つけておけば、残業でお迎えに間に合わない、病児保育を頼みたい、といった子育てのさまざまな場面で力になってくれるはずです。
まずは無料で登録してシッターさんを検索してみましょう。

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保育士と仲良くなって、一緒に子育てを


初めての保育園で子どももママパパも緊張すると思います。しかし、ママパパの不安は子どもに伝わってしまうので、保育園を信じて、笑顔でお子さんを預けてくださいね。
保育士とママパパは、子育てのパートナーです。コミュニケーションを重ねて、一緒に子どもの育ちを支えていきたいですね。

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■保育士ライター 佐野希子
18年目の現役保育士。独学で認定試験に合格し、幼稚園教諭の資格も取得。他に社会福祉士の資格も保有。現在は副主任として保育現場の指導とサポートに努めている。


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