子どもの人見知りはいつまで続く?保育士に聞く年齢別の対処法




子どもが人見知りをして泣いたとき、どのように対応したらいいのかわからずに困った経験はありませんか?子どもを責めたところで泣き止まないし、かわいがってくれようとした相手にも申し訳ない気持ちになってしまいますよね。この記事では、18年間子どもの発達をみてきた現役保育士が、子どもの人見知りについて解説しています。人見知りの対処法と改善策を知り、子どもと一緒に「人との関わり」を楽しめるようになりましょう。

子どもの人見知りは【成長の証】です。その証拠として、生まれてすぐの赤ちゃんは人見知りをしません。体の機能や心が成長したからこそ、みられる現象です。
人見知りに関係する発達について説明します。
視力と脳の機能が発達すると人見知りがはじまります。視力が発達すると、人の顔が見分けられるようになります。生まれたときは視力が低いのでママの顔もぼんやりと見えるだけで、ほかの人と見分けがつきません。
徐々に視力が上がり、生後半年頃になると顔や表情がわかるようになります。すると、ママパパとほかの人の見分けがつくようになるのです。視力と同時に脳も発達します。記憶を脳にとどめ、毎日見ているママパパの顔を覚えていられるようになるのです。
会わない期間が長くなれば記憶から消えてしまいます。久々に会った祖父母に人見知りするのは、記憶に残っていないからです。
成長とともに少しずつ記憶できる期間が長くなっていくので、徐々に人見知りをしなくなっていきます。
赤ちゃんは、目の前にいる相手が安心できる人か見分けられるようになると、人見知りをはじめます。知らない人は自分に何をしてくるのかわからないので「不安」を感じます。そのため、泣いてママパパに助けを求めているのです。
生まれたばかりの赤ちゃんが泣くのは、知らない人がいて不安だからではありません。「お腹がすいた」「眠たい」など不快な状態を訴えるために泣いていると考えらえます。
しかし心の発達とともに、赤ちゃんはいつもお世話をしてくれるママパパは安心できる相手だと学習していきます。ママパパのそばは安心で、知らない人がいると不安という気持ちが芽生えるために、人見知りをするようになるのです。
赤ちゃんは、早い子だと4ヶ月頃からママパパ以外の人に抱かれると泣き出します。人見知りが終わる時期は子どもによって差はあるものの、3歳くらいが目安です。実は人見知りといっても、4ヶ月と3歳では泣く理由が異なります。ここからは月齢による人見知りの違いについて解説します。
早い子の場合は、生後4ヶ月〜6ヶ月の間に人見知りが始まります。
この時期は「ママじゃないから」というよりは「いつもと違って不快だから」という理由が大半です。生後4〜6ヶ月の赤ちゃんは〈楽しい・悲しい〉という感情の世界ではなく、〈快・不快〉の世界で生きているためです。お腹がすいていれば〈不快〉だし、ミルクを飲んで満たされれば〈快〉の状態です。眠たければ〈不快〉だし、たっぷり眠ったあとは〈快〉の状態です。
ママパパは赤ちゃんが泣けば〈快〉の状態にしてあげたくなります。毎日抱き方を試行錯誤し、赤ちゃんがごきげんになる抱き方を見つけます。
しかしほかの人が抱っこすると、いつもの抱き方ではないので、赤ちゃんは〈不快〉に感じて泣いてしまうのです。生後4〜6ヶ月の赤ちゃんの人見知りは「知らない人に抱かれて不安」というよりは、抱かれ心地やにおいが違う、など「いつもと違う」ことに反応している場合が多いのです。
生後7ヶ月〜1歳半は、一般的に人見知りが激しい時期です。知らない人に対して〈不安〉を感じ、本能的に〈安全欲求〉を満たされたいと感じる時期だからです。
生後7ヶ月〜1歳半の赤ちゃんは、困ったときに自分で解決する能力をまだ持ち合わせていません。しかし泣けばママパパが来てくれることを知っています。よくわからない状況や知らない人から守ってもらうために泣いてママパパを呼ぶのです。
知らない人だから不安になって泣くのであり、安心できる相手だとわかれば泣かなくなります。ママパパが相手と楽しそうに話している姿を見れば、赤ちゃんも少しずつ「この人といても安全なんだ」と心を開いていきます。
1歳半から3歳くらいの時期は子どもが分離不安を感じる時期です。
歩けるようになり行動範囲がひろがると、子どもはママパパから離れて積極的に外の世界を探索しはじめます。しかしまだ自分ひとりでは不安なので、戻ってきたり、泣いたりしながら、ママパパがいつでも自分を守ってくれるのか確認しています。
抱っこをする機会が減り、体が離れた状態で過ごす時間が増えてきますが、心はまだ密着していないと不安な時期です。「何かあったらすぐに助けてあげるよ」という気持ちで見守ってあげましょう。
子どもが自分から人に関わっていったり、ママパパに守ってもらったりを繰り返しながら、少しずつ人と関わる楽しさを理解していきます。

赤ちゃんが人見知りをした場合の基本的な対処法は2つあります。
助けを求めているのに応えてもらえないと、ママパパに不信感を抱いてしまいます。安心できるママパパの側で、少しずつほかの人との関わりにも慣れていきましょう。
赤ちゃんは小さくてかわいいので、つい抱っこしたくなる大人は多いですね。抱っこしてもらったけれど人見知りして泣いてしまう、ということもよくあります。もし赤ちゃんが泣いたらママパパが抱っこして安心させてあげましょう。
◎抱っこして泣かれた人への説明の仕方
「人見知りがはじまっちゃって…。」と説明すれば多くの人は理解してくれます。ママパパに抱っこされていれば、相手に笑顔を見せてくれるかもしれません。安心できるママパパの側から人間関係を広げていきましょう。
初対面の人はどんな人なのかわからないので、子どもは不安になって泣きます。泣いたらママパパが抱っこしたり、手をつないだりしてあげましょう。1〜2歳になるとママパパがそばにいるだけで安心する場合もあります。
◎初対面の人への説明の仕方
子どもの発達に理解がある相手には「人見知りがまだ続いてて…。」と説明すれば理解してくれるでしょう。子どもと関わる経験が少ない相手には「緊張しているみたいで…。」と伝えます。大人でも緊張する機会はあるので、子どもの気持ちを理解しやすい表現だといえます。
久しぶりの帰省で祖父母に対して泣く場合も、基本的にはママパパが側にいて安心させてあげましょう。ママパパが楽しそうにお話していれば、子どもも少しずつ心を開いていくはずです。逆にママパパが緊張していると子どもにも伝わってしまうので、気をつけたいですね。
◎祖父母への説明の仕方
自分の親であれば「まだ人見知りしてるから」と気軽に伝えられますが、夫の両親だとそうもいかないですよね。「久しぶりだから、ドキドキしてるみたいです。」と子どもの緊張を柔らかい表現で伝えてみましょう。

子どもはママパパだと安心で、ママパパではない人だと不安だから人見知りをします。ママパパ以外の人でも安心できれば人見知りはしなくなります。
人見知りを改善するために必要なのは、人と関わる機会を増やすことです。ママパパ以外の人との関わりに慣れることが期待できるサービスをご紹介します。
ママパパ以外の人との関わりを増やすはじめの一歩として、児童館や子育て支援センターの利用をオススメします。ママパパと一緒に利用できるので、子どもも安心して過ごせますね。
遊びながら同じ年頃の子どもやママとの交流も期待できます。何度も同じ保育士さんと顔を合わせていれば、慣れて親しくなるかもしれません。無料で利用できるので、気軽に訪問してみましょう。
人見知りを改善するには、ベビーシッターもオススメです。継続的にママパパ以外の大人と関わる機会をもつことができます。相手は保育のプロで子どもの扱いには慣れているので、安心して任せられます。
ベビーシッターに慣れてきたら、子どもから離れて家事をしたり、1時間だけお出かけしてみたり、と少しずつステップを踏むことも可能です。ママパパ以外の人と信頼関係を築く経験を得ていきましょう。
「より主体的に人と関わってほしい」と願う方には、保育園の一時保育の利用がオススメです。ママパパがその場にいればママパパを頼りますが、一時保育ではママパパがいないので代わりになる人(保育士)を頼ります。
人見知りをする子でも、自ら保育士に抱っこを求めたり、甘えたりする姿もみられます。はじめは泣くかもしれませんが、保育士は対応に慣れているので心配の必要はありません。あえてママパパがいない状況に子どもの身を置くことで、人と関わる力が自然と伸びていきます。
人見知りは一時的なものです。成長とともに人見知りはなくなっていきますし、ママパパ以外の人と関わる経験を重ねれば、人見知りは改善していきます。
保育士やベビーシッターは保育のプロです。人見知りして泣いている子どもの対応にも慣れています。もし人見知りが原因でベビーシッターや一時保育の利用を思いとどまっているのであれば、思いきってプロに預けてみましょう。
離れて過ごす時間がママパパとお子さんに新たな発見と成長を運んできてくれるはずです。
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