みなさんはキッチンの床をきれいに保てていますか?料理中に食材が落ちてさっと拭き掃除をしただけで汚れがきちんと落としきれていなかったり、油はねでベタついていたりという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、家事サポーターとして活躍する徳永いずみさんに監修していただき、プロの目線からキッチン床の掃除方法をわかりやすくご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

キッチン床のベタベタ汚れの正体は?3つの原因

まずはじめに、キッチン床が汚れる原因について解説します。キッチン床のベタベタ汚れは主に3つの原因があります。原因がわかると予防ができますし、適切な掃除方法もわかってきますよ。汚れをそのまま放置していると、雑菌の繁殖源となるので、できる限り早く取り除きたいですよね。

ベタベタ汚れの原因①油汚れ・皮脂汚れ

キッチン床のベタベタ汚れの主な原因はこれ!調理していると、どうしても油はねや水分の飛び散り、食品カスの落下などがありますよね。すぐに適切に掃除ができていればベタベタ汚れになることはありませんが、火をつけていたり、ご飯の時間がせまっていたりすると、どうしても掃除を後回しにしがち。そのうち、掃除することを忘れて放置してしまうと、ベタベタ汚れになって落ちにくくなってしまいます。

ベタベタ汚れの原因②カビ

フローリングに黒い点のような汚れがあったり、木目に沿って黒くなっていたりするのは、カビです。カビをそのまま放置していると、どんどんと根を深く伸ばしていき、最悪の場合、フローリング下の木材にまで達してしまうことも。黒カビは、吸い込むとアレルギーやぜんそくを引き起こすこともあるので、カビを見つけた段階で、早めに対処するのが良いでしょう。

ベタベタ汚れの原因③ワックスの劣化

床の表面にかけたワックスが劣化することで、部分的にはがれてしまいワックス自体の成分がベタベタの原因となることがあります。この場合、汚れを丁寧に取り除いてワックスがけをすることにより、表面の劣化を防ぐことができます。ただし、フローリングのタイプに合ったワックスを使わないとムラが出たり、黒ずみの原因にもなるので注意が必要です。


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キッチン床のベタつき掃除に便利な7つのアイテム

掃除道具
続いてキッチンの床を掃除するのに、あると便利なアイテムを紹介します。食べこぼしを放置するとカビが生えたり、皮脂汚れは細菌が繁殖する原因にもなるので、汚れたときにできるだけ早く掃除する習慣をつけましょう。

便利なアイテム①重曹水

重曹はアルカリ性の性質を持っているため、酸性の油汚れと中和し、汚れを落としてくれるアイテムです。ただし重曹は研磨機能があるので、そのまま振りかけて使用すると床を傷つける可能性があります。使用する場合は水100mlに対して重曹を小さじ1杯溶かして重曹水スプレーにし、汚れに吹きかけてから水拭きをしてください。拭き残しがあるとその部分が白くなってしまうので、クエン酸スプレーをかけて拭きとると、白い跡もスッととれますよ。重曹は自然由来の製品なので、小さなお子様がいるご家庭でも安心して使えます。

便利なアイテム②セスキ炭酸ソーダスプレー

重曹で落ちなかった汚れには、よりアルカリ性の強いセスキ炭酸ソーダスプレーを使います。自分で薄めるタイプもありますが、もとからスプレーで売っているものもあるので、お好みで用意してくださいね。ただし床材やワックスによっては使えないこともあるので、事前に確認してください。

便利なアイテム③アルカリ電解水

アルカリ電解水は重曹水やセスキ炭酸ソーダスプレーよりも洗浄力が高く、汚れがつきやすい床掃除にぴったりです。界面活性剤を含まないため、小さなお子様がいるご家庭でも安心して使えますね。二度拭きが不要なので掃除が楽なことでもよく使われています。

便利なアイテム④酸素系漂白剤

酸素の力で汚れを分解するので、身体にも環境にもやさしい酸素系漂白剤は洗浄力も高いので床掃除にもおすすめです。肌が直接ふれるフローリングなどの床も安心して掃除できます。なかには界面活性剤が入っているものもあるので小さなお子様やペットのいるご家庭は注意が必要です。

便利なアイテム⑤住宅用クリーナー

住宅用クリーナーは手肌にやさしいアミノ酸系洗浄成分を主としている中性洗剤です。中性洗剤はアルカリ性洗剤と比べて油汚れに弱いといわれていますが、住宅用クリーナーは床の油汚れも落とせます。二度拭きが不要なので、雑巾1枚を用意するだけで良いのもうれしいですよね。

便利なアイテム⑥台所用中性洗剤

台所用中性洗剤は、油分を浮かせる性質を持っているので、頑固な油汚れも楽に落とせます。使用する際は、水で薄めてから使い、汚れの拭き掃除後には必ず水拭きをしましょう。汚れのひどい部分は、食器用洗剤原液をごく少量つけた古歯ブラシなどでこするのもおすすめです。

便利なアイテム⑦除菌アルコールスプレー

除菌アルコールスプレーは直接床に散布し、水分を拭き取るようにして掃除を行います。ただし、油分を溶かす性質が含まれているので、使用する際は注意が必要です。あらかじめ床の材質を確かめてから使用してくださいね。

汚れ別!かんたんにできるキッチンの床掃除方法

①キッチンの床全体に掃除機をかける

床にゴミやほこり、食べかすなどが落ちていると拭き掃除の妨げになります。事前に掃除機をかけてまっさらな状態にしてから拭き掃除を始めましょう。

②キッチンの3つの汚れに応じた拭き掃除

■油汚れ・皮脂汚れ
油汚れ・皮脂汚れは酸性の汚れなので、反対の性質をもつアルカリ性の洗剤を使用します。

☑︎「アルカリ電解水」は100円ショップでも売っており手に入りやすく、また使用後に水拭き不要なのでおすすめです。その他「酸素系漂白剤」「住宅用クリーナー」も油汚れ・皮脂汚れに良いでしょう。
☑︎新たに購入せず、家にあるもので掃除したい場合は「食器用洗剤」をぬるま湯に適量いれて薄めて使用することもできます。
☑︎小さなお子様やペットがいる場合は「重曹水」がおすすめです。

※重曹水の作り方
①スプレーボトルに水100mlに重曹小さじ1をいれよく混ぜます。
②粉が残っていると床を傷つける可能性があるのでしっかり混ぜましょう。
(日持ちしないのでその日に使い切ってくださいね。)

☑︎汚れがひどい場合、重曹よりも「セスキ炭酸ソーダスプレー」がおすすめです。

※上記の注意点としてはアルカリ洗剤(アルカリ電解水・セスキ炭酸ソーダスプレー)以外のものを使用した後は水拭きが必要です。
※一般的なフローリングだと、基本的には使用できるはずですが、むく材などのフローリングは使えないものがあります。材質にあった掃除方法を選びましょう。

■カビ
アルカリ洗剤を使用しても落ちない汚れはカビの可能性が高いので、「アルコール」や「エタノール」を使用します。ただしワックスがはがれてしまう可能性があるので床の材質に注意しましょう。

■ワックスの劣化
ワックスの劣化による汚れの場合、古いワックスをはくり剤ではがしてアルコール除菌をし、床をきれいにした状態で新しくワックスをかけ直すのがおすすめです。

汚れが落ちにくくなる前に!キッチン床掃除の理想の頻度

床掃除
キッチンの床に限らず、汚れ全般に言えることですが、頑固な汚れになってからでは掃除が大変になるので、できれば汚れに気づいたときに拭き掃除を行うのが理想です。
汚れをそのまま放置しておくと雑菌が繁殖したり、水滴やシミが床に残ったりしてしまいます。1週間に1回は床拭き掃除をすることがおすすめです。

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夏と冬で汚れる原因が変わる!キッチン床の汚れ対策とポイント

夏のキッチン床汚れ

夏ははだしで家の中を過ごす人が多いと思います。はだしで歩くことにより、汗や皮脂汚れが床につくのはもちろん、サンダルで外を歩いた日は砂なども入り込むことがあります。

対策
床に砂がついた場合、フロアワイパーをかけると傷の原因になるので、まずは掃除機をかけてドライシートで拭いたあと水拭きしましょう。時間がある時は、ぬるま湯に食器用洗剤を数滴たらし拭き掃除、水拭き、から拭きをするとよりきれいに保てます。

冬のキッチン床汚れ

冬は外気が冷たいことから換気する機会も減り、衣類やカーペットからほこりがたまることが多いです。

対策
5分の換気でも効果があるので、定期的に窓を開けて換気(10センチほどでもOK)すると良いですよ。また加湿器や空気清浄機を使用することもほこり防止になります。
ほこりが広がるのを防ぐために、まずはフロアワイパーをかけ掃除機をかけます。キッチンの床にほこりがたまりそこに油汚れが付着すると、頑固な汚れになるのでフロアワイパーをこまめにかけるだけで汚れ防止になるのでおすすめです。

キッチンの床が汚れるのを防ぐために普段からできる6つのこと

最後は、床が汚れるのを防ぐために普段からできることをご紹介します。

①キッチンマットを敷く
キッチンマットを敷いていれば、フローリングに直接汚れが付着することを予防できるだけでなく、マットを掃除や洗濯するだけで済みます。さらに床が傷つくことも予防できるので敷いておくと良いでしょう。


②油はねガードを使用する
揚げ物をする時に油が飛び散ることを防ぐためにも油はねガードや、油はね防止ネットを使うと良いでしょう。使用することで、キッチンの床だけでなくコンロ回りの油はねも予防できるので掃除が楽になりますよ。


③揚げ物をするときに新聞紙を敷く
油はねガードと少し似ていますが、揚げ物や炒め物などをするときに床に新聞紙を敷くことによって、床に汚れが付着することを防げます。気になる時だけ敷いて、使い終わったら捨てるだけという手軽さも良いですよね。


④掃除用ワイパーを常備しておく
掃除用ワイパーを常備しキッチンの近くに置いておくことで、汚れがついたときにすぐに掃除ができます。食べカスや油汚れなどは、早く掃除をするほど落ちやすくなります。汚れたタイミングですぐに掃除する習慣ができると良いですね。


⑤使い古しの布やタオルと洗剤をキッチンに置く
使い古しの布やタオルと洗剤をキッチンに置いておくことにより、汚れがついたときに素早く掃除できます。少し離れたところに置いてあると、後で掃除しようと後回しにしがちですが、近くにあると掃除もハードルが下がりますよね。


⑥家事代行など定期的に掃除を外注する
予防をして事前に汚れるのを防ぎたいし、汚れた後もこの記事の通り掃除をしてきれいに保ちたい!でも実際、仕事や子育てで毎日があっという間にすぎていく中で自分では手が回らないという人には家事代行など、掃除のプロに依頼するのもおすすめです。


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キッズラインならキッチンの床掃除も依頼できる

床掃除をする女性
キッズラインなら料理や洗濯だけではなく、掃除も依頼できます。キッチンの床掃除と一緒にコンロや水回り掃除も一緒に依頼することでキッチン全体がきれいになりますよ。定期的に掃除を依頼するときれいな状態をキープできますが、月に1回依頼するだけでも掃除の負担が減るのではないでしょうか。

キッズラインには掃除が得意なサポーターが多数在籍しているので、ご紹介した便利なアイテムや必要な洗剤をご用意の上、まずは気になるサポーターにメッセージしてみてください。ピカピカに掃除したキッチンで気持ちよく料理をしてみてくださいね。


監修:家事サポーター 徳永いずみさん
キッズラインでの活動歴は、4年4ヶ月。整理収納を考えることが何より大好きで、やり始めたら止まらない性分。クリンネスト1級と整理収納アドバイザー1級を取得し、zoomを使ったオンラインでの整理収納アドバイスも受け付けている。
徳永さんのプロフィールページはこちら 
https://kidsline.me/housekeeping/show/u5793882182


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