キッズラインで活躍するサポーターの皆さんに、やりがいや働き方の工夫について伺うインタビュー企画。ご紹介するのは、岡山県で料理代行サポーターとして450回以上のサポート実績をお持ちの犬飼愛那(いぬかい・あいな)さんです。ダンス講師など複数のお仕事を並行して行うパラレルワーカーである彼女の、今の暮らしを支える柱の一つが、キッズラインの「家事サポーター」という働き方でした。
きっかけは、ベビーシッターとして活動中にいただいた「料理もお願いできないか」という依頼でした。「大好きな料理で役に立ちたい」という想いと、「未経験の私に務まるのか」という不安。葛藤しながら踏み出した一歩が、予想もしなかった喜びと成長をもたらします。未経験から450回以上の実績を築いた、彼女の等身大のストーリーをお届けします。
1. 登録前の葛藤と「完璧な家事」へのプレッシャー
ーーキッズラインで家事サポーターとして登録しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
実は、もともと保育士の資格を活かしてベビーシッターとして登録していました。活動を続ける中で、あるお母様から「お料理も作ってもらえませんか?」と相談されたことが大きな転機となりました。
もともと料理も好きでしたので、それを仕事で活かせる環境だと思い、家事サポーターとしても一歩踏み出すことにしたんです。
ーー登録してみて、いかがでしたか?
ワクワクする気持ちの一方で、最初は不安もいっぱいでした。
私の中での家事代行のイメージは、ドラマに出てくる家政婦さんのような、完璧で隙のない仕事をする人のイメージがありました。掃除や料理の専門知識をしっかり持っていて、家事が完璧にできる人しか向いていないと思っていました。
私自身、料理は好きでしたが、経験といえば大学時代の一人暮らしでの自炊程度。ビールに合う簡単なおつまみを作ったり、ミネストローネを4日分まとめて作ってそればかり食べたり(笑)。そんな「等身大の生活料理」しかしてこなかった自分が、お金をいただいて仕事にするなんて本当に大丈夫なのだろうかと、しばらくは素朴な戸惑いを感じていました。
そんな中、スキルはもちろん大切ですが「お客様の声に耳を傾け、そのご家庭に合ったサポートをすること」の大切さを感じられるきっかけとなったのが初めてのサポートでした。
2. 初回サポートは大緊張!自信をくれた「かぼちゃコロッケ」の思い出

ーー初めての家事サポートの現場は、かなり緊張したのではないですか?
当日はもう、心臓がバクバクで張り裂けそうでした。
初回のご依頼は「2時間で5品」
メニューは、チンジャオロース、厚揚げのあんかけ、だし巻き卵、きゅうりの一本漬け、そして「かぼちゃコロッケのたね」です。
今振り返れば作りやすいメニューでしたが、当時は「2時間以内に全部終わるだろうか」とプレッシャーで手が震えるような感覚だったのを覚えています。
でも、サポートが終わった後、ユーザー様から1通のメッセージが届いたんです。
そこには、お子様がコロッケをパクパク食べている写真が添えられていました。
「うちの子、かぼちゃが苦手だったのに、犬飼さんのコロッケは驚くほど食べてくれました!」
その言葉を見た瞬間、本当にホッとしました。特別な技術がなくても、私の作った「家庭の味」で誰かを笑顔にできるんだ。その安堵感が、大きな自信に変わりました。
そこからは「次はもっと効率よく作れるように」と練習を重ね、今では2時間で8〜10品ほど作れるようになりました。一歩ずつ、緩やかに成長していく楽しさを実感しています。
3. 「すべてを楽しむ」ための両立術と、頑張りをカタチにする時給アップの考え方
ーー多彩な活動をされていますが、働き方のコツを教えてください。
現在はさまざまな活動をしていますが、キッズラインで働き始めてから一番大きく変わったことは、「時間の使い方の自由度が広がったこと」です。決まった時間に働くのではなく、自分の予定に合わせて隙間時間に家事サポートのお仕事を入れられるため、他のお仕事とも無理なく両立できています。
この働き方だからこそ、やりたいことに挑戦できていますし、それぞれのお仕事から得られる楽しさややりがいが掛け合わさることで、毎日の充実感もより大きくなりました。
特別な両立のコツというよりは、こうした「すべてを楽しむこと」を何より大切にしています。一見すると忙しそうに思われるかもしれませんが、私にとってはどれも心からやりがいを感じられるものばかり。もはや「趣味の延長」のような感覚で、一つひとつの経験を楽しみながら向き合うことが、自然と両立につながっているのだと思います。
仕事の管理で意識しているのは、休息も「大切な予定」のひとつとしてあらかじめカレンダーに確保しておくことです。しっかり休む時間があるからこそ、お客様のサポートにも全力で向き合えるのだと感じています。
ーーこれまでに4回時給をアップされていますが、どのように判断されたのでしょうか?
活動100回達成やお料理に関する資格の取得など、自分が成長できたと感じられる節目を、自分への「通信簿」として設定してきました。目標を達成するごとに時給を見直すことは、成長を可視化した喜びが得られるだけでなく、次の目標に向かうための大きなモチベーションになっています。
自分で努力した分だけ、目に見える形で価値として返ってくる。そんな納得感があるからこそ、前向きに工夫を凝らし続けられるのだと思います。
4. 完璧よりも、目の前のお客様に「寄り添うこと」の価値
ーー5年以上活動を続けてきて、家事サポートの「お仕事の魅力」や「本質的なやりがい」はどこにあると感じていますか?
「自分の得意なことや好きなことを通じて、誰かの暮らしを支えられること」です。
もちろん基本的な料理スキルも必要ですが、一番大切にしているのは「目の前のユーザー様に寄り添うこと」だと思います。
例えば、赤ちゃんが生まれたばかりで、日中大人と話す機会がないお母様。お料理サポートの合間に何気ないおしゃべりをすることで、「孤独を感じていたけれど、犬飼さんと話せて救われました」と言っていただけることがあります。
定期的に訪問しているお宅では、お子様が「ピアノの練習、こんなに上手になったよ!」と聴かせてくれることもあり、お子様の成長を身近で見守れることも何よりの喜びです。(※1)
また、私の訪問がきっかけで、ユーザー様ご自身が料理に興味を持ってくださったり、「サポートのない日の食事バランスにも気を配るようになった」と報告してくださることもあります。
家庭内の意識が優しく、ポジティブに変わっていく瞬間を間近で見守れる。それは、この仕事ならではの醍醐味だと思っています。
(※1)
・家事代行とベビーシッターのサポートを同時に実施することはできません。
・家事代行サポート中にお子様がご在宅の場合は「親御様など成人の方」もご在宅いただく必要があります。
5. 『自分にできるかな』と少し不安を感じ、最初の一歩を迷っている方へ
ーーこれから家事サポーターを始めようか迷っている方へ、メッセージやアドバイスをお願いします!
私自身、最初から「家事代行の仕事ができる!」という自信があったわけではありません。
料理を仕事にした経験もなく、「本当に自分にできるのかな」と、不安でいっぱいでした。
でも、まずは一歩踏み出して、挑戦してみたことで、自分の得意なことや可能性に気づくことができました。
ユーザー様から「ありがとう」と言っていただける喜び。
自分の料理やサポートが、誰かの暮らしを支えているという実感。
それこそが、この仕事ならではの魅力だと思います。
また、活動の中で分からないことや、相談したいことがあれば、いつでも頼れるサポートデスクがあるのも心強いです。
キッズラインでは、デビューまでだけでなく、活動開始後もしっかりフォローしてもらえる体制が整っています。
「後ろにはいつでも本部がついている」
その安心感があるからこそ、目の前のユーザー様に「寄り添うこと」に集中できるんです。
家事代行というと「特別なスキルが必要なのでは?」と感じる方もいるかもしれません。
ですが、大切なのは完璧な家事をすることだけではなく、ユーザー様に寄り添う気持ちだと、私は思います。
少しでも興味があるなら、ぜひ挑戦してみてください。きっと自分では気づいていなかった強みや、新しい可能性に出会えるはずです。
ダンススクールの講師など、多彩な活動を並行して楽しむ犬飼さんの働き方は、とても自由で主体的です。その中で『休息』の時間も大切な予定の一部として組み込み、全ての時間を楽しむ姿勢には、自分らしく働くためのヒントが詰まっていました。
かつては「自炊程度の経験で務まるのか」と不安を抱えていた犬飼さんですが、勇気を出して踏み出した先には、大きな喜びが待っていました。得意の料理で誰かを笑顔にし、自分らしさで誰かの日常を彩る。
プロのような完璧さは必要ありません。一番大切なのは、目の前の方に「寄り添う心」です。「料理が好き」「掃除が好き」「誰かの力になりたい」。そんな想いがある方は、等身大の自分を強みに変えてみませんか? 一歩踏み出すことで、きっと新しい自分の可能性に出会えるはずです。
▼犬飼さんのプロフィールページはこちら
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