キッズラインで活躍するサポーターの皆さんに、やりがいや働き方の工夫について伺うインタビュー企画。ご紹介するのは、キッズラインアワード2026でルーキー賞を受賞された岡野七海さん。

保育士として経験を積んだのち、副業としてベビーシッターを始め、現在は本業として活動しています。考えすぎてしまう性格に悩んだ時期もあったという岡野さん。その性格はどのように強みに変わったのでしょうか。ベビーシッターという仕事への向き合い方や、感じていた不安、そしてやりがいについてお話を伺いました。

もっと子どもに向き合いたい。その思いからベビーシッターへ




ーベビーシッターになろうと思った理由を教えてください。

保育士として4年間勤務する中で、次第に「一人ひとりにもっと丁寧に向き合いたい」という思いが強くなっていきました。集団保育の現場では、どうしても全体を見ながら動く必要があります。やりがいを感じる一方で、目の前の子どもに十分な時間をかけられないもどかしさもありました。より近い距離で、一つのご家庭や一人ひとりのお子様とじっくり向き合いたい。そう考えるようになり、ベビーシッターという働き方に興味を持ちました。

ー集団保育で感じていた葛藤について、もう少し詳しく教えていただけますか?

私はもともと、「あの子にも、この子にも」と深く関わろうとしすぎてしまう性格です。子ども一人ひとりの様子が気になり、考えすぎてしまうことも多く、集団保育の中では理想と現実の間で葛藤し、キャパオーバーになってしまう場面もありました。
けれどベビーシッターであれば、目の前の一人にじっくり向き合える。その環境なら、自分の性格も活かせるのではないかと感じました。

最初は副業としてスタートしましたが、スタートから2年以内に本業にすることを目標に掲げ、認定シッター研修などで学びを重ね、準備を進めてきました。そして2025年12月、本業としての活動に切り替えました。

小さく始めて、信頼を積み重ね本業へ


サポーター

ー数あるベビーシッターの会社の中から、キッズラインを選んだ理由を教えてください。

親御様と直接やり取りができるマッチングサービスであることに、大きな魅力を感じました。そのほうが、より深い信頼関係を築けると感じたからです。また、時給やオプション設定を自分自身で決められるのも大きな理由です。自分の頑張りが直接評価され、売り上げとして分かりやすく反映される仕組みは私の価値観に合っていて、高いモチベーションで働けると感じました。

ー挑戦するにあたって、不安はなかったですか?

もちろんありました。ただ、キッズラインは研修体制が整っていたことで安心できました。オンライン研修だけでなく、実際のご家庭を想定したロールプレイングもあり、段階を踏んでデビューできたことが大きかったです。

デビュー前は「本当に依頼が来るのかな」と不安でしたが、副業として限られた隙間時間で始めてみると、ピンポイントで予約が入り続けました。ちなみに私は千葉県在住ですが、(※)東京BSの一時預かりを利用される方がご依頼の多くを占めており、ご縁があれば片道1時間半ほどかけて伺うこともあります。

ー副業から本業へ切り替えたタイミングを教えてください。

副業として約半年間活動しました。転機となったのは、継続して伺っているご家庭から「定期でお願いしたい」「空いている時間はすべて担当してほしい」といったお声をいただく機会が増えたことです。「そろそろ本業にしてもいいのかもしれない」と感じ始めました。親御様からも「そろそろ本業にされないんですか?」と背中を押していただいたのも大きかったです。

(※)東京BS(一時預かり事業)について、詳しくはこちらをご覧ください。
【2025年度最新版】東京都ベビーシッター利用支援事業「一時預かり事業」の利用方法


考えすぎてしまう性格が、強みに変わった



ーベビーシッターとして働いて変わったことはありますか?

自分の「弱み」だと思っていたところが「強み」に変わったことです。私は昔から、人一倍考えすぎてしまう性格でした。「こうした方がいいかな」「こう思ってくれたら嬉しいな」と深く考えすぎてしまい、以前の仕事ではそれが原因で疲れてしまい、悩むことも多かったんです。

でも、ベビーシッターは一人ひとりのお子様やご家庭にじっくりと向き合う仕事です。「このご家庭ではこう動くのがベストかな」「あちらのご家庭なら、こういう関わり方が喜ばれるかな」と、相手に合わせて深く考える私の性格を強みとしていかせると感じました。

以前は「なぜ自分はあちこちで気を揉んでしまうんだろう」と悩んでいたことが、今は「どのご家庭にも最適な対応ができている」という長所として捉えられるようになったんです。客観的に自分を見たときに「前の自分とは全然違うな」と感じますし、今の自分のことがすごく好きになれました。

ーご家庭ごとの違いには、どのように対応しているのでしょうか?

ご家庭ごとに子育ての方針や親御様の思いがあるので、事前のやり取りで丁寧に確認しています。私のサポートは、親御様がご自宅にいながら一緒にケアを行う「共同保育」の形も半分ほどあります。だからこそ、その場で「こういう場面はどうしましょうか?」とその都度細かく確認するようにしています。

元気にワイワイと過ごすご家庭もあれば、落ち着いて過ごしたいご家庭もあり、それぞれのご家庭に合わせて柔軟に保育を変えられるのが私の強みだと思っています。

サポーターとして働く

「子どもの好きを見つける」工夫と、こまめな声がけ


サポーター

ーサポートをしていて、特に嬉しい瞬間はありますか?

最初は緊張で表情が硬かったお子様が、次にお会いしたときに「会いたかった」と言ってくれたり、親御様から「先生が帰った後も、また会いたいって言っていました」と聞いたりしたときは、本当に嬉しくなります。

初めて伺うご家庭には、お子様の「好き」を見つけるために、リュックをパンパンにして風船や手作りのおもちゃなど、年齢に合わせたワクワクするものをたくさん持っていくんです。サポートの時間がお子様にとって「ご褒美の時間」になればいいなと思いながら準備しています。

ー親御様とのコミュニケーションで工夫していることはありますか?

メッセージのやり取りでは、文面から伝わる「温度感」を汲み取り、相手のトーンに合わせるように心がけています。

また、スケジュール更新のタイミングで自分からリマインドのご連絡を差し上げたり、予約枠が埋まっていて諦めてしまうご家庭がないよう「空いていない日でも、まずは相談してください」と常にお伝えしたりしています。こうしたこまめなやり取りの積み重ねが、継続的なご予約につながっているのかなと感じています。

専門性を磨き、より多くの方のお役に立ちたい



ー今後の目標や、これからのビジョンについて教えてください。

一人でも多くの方の力になれるよう、ベビーシッターとしての専門性をより高めていきたいと考えています。まずは認定ベビーシッターの資格を取得し、質の高い保育を提供できることをプロフィール等でもお伝えしたいです。

先日、お預かりできるお子様の対象年齢を1歳から10ヶ月に引き下げたのですが、今後はさらにその幅を広げていきたいです。将来的には病児保育の対象シッターとしても活動できるよう準備を進めています。また受け入れの間口を広げるだけでなく、どのような状況でもご家族に寄り添える確かな専門性を磨いていきたいと考えています。

――インタビューを終えて――
インタビューの受け答えから、ベビーシッターの仕事への純粋な楽しさが真っ直ぐに伝わってきました。空き枠がなくても「まずは相談して」とユーザーの不安を先回りして和らげる姿勢。そんな徹底した相手目線の優しさが、多くのご家庭から信頼される理由なのだとあらためて感じた取材でした。

▼岡野七海さんのプロフィールページはこちら
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