「たった一人の熱狂」「多動力」など数々のベストセラー本を連発し、いま最も忙しいビジネスマンの一人であるカリスマ編集者の箕輪厚介さん。

二児のパパでもある箕輪さんですが、仕事が忙しすぎて奥様から叱られることも多いとか。多忙なビジネスマンは、家庭と仕事をどう両立したらいいのでしょうか?箕輪さんご本人にお話を伺いました。

ー本日はよろしくお願いいたします。お仕事では勢いのある箕輪さんですが、家庭では奥様にいつも怒られているとお伺いしました。

箕輪:はい。今も嫁から「離婚したい」というLINEが来ています。

ー離婚!? そのような夫婦喧嘩は日常茶飯事なのでしょうか?
画像
箕輪:そうですね。一週間家を締め出されたこともありますし、前髪を切られたこともあります。だから僕、ここだけ前髪が変なんです。あと眉毛を剃られたこともありますね。全部僕が悪いのですが。

ー相当奥様を怒らせているようですが、喧嘩の原因はいつもどんなところにあるのでしょう?

箕輪:小さなことが積み重なって喧嘩になることが多いですが、やはり僕が「家事育児をやらないこと」が大きいです。妻は完璧です。僕が全部悪いのです。

あと僕が基本的に休みの日も仕事をしているのでそこも問題ですね。妻としては、週末に家事育児から少しは解放されると思ったのに、週末は週末で僕は家からいなくなるので、ストレスが溜まるようです。

ーふだん家事育児をやらない、週末も仕事で家にいない…箕輪さんがすごくお忙しいのも分かりますが、奥様が箕輪さんを家から追い出したくなる理由にも納得できます。家事育児は本当に全くやらないのですか?

箕輪:はい、妻の言い分が100パーセント正しいです。

最近は家事育児をなるべくやるように心がけているのですが、それをツイッターなどにアップすると、それはそれで「少ししかやらないくせにやっているアピールしないで!」と怒られるし、僕が家にいたらいたで「邪魔だ」と言われるんですよ…。

だったら、土日も働いていた方が良くない?と個人的には思っています。なので、解決策は見当たらない状態ですね。

ー難しい問題ですね。忙しいビジネスマンだと箕輪さんのような問題を抱えている人も多いと思いますが、そういう人はどのようにして家庭と仕事を両立したらいいでしょうか?

箕輪:うーん…僕は、人生には誰でも「ここは頑張らなければいけない」というタイミングがあると思っています。

人生をずっと60%の状態で保つのではなく、「ここぞ」というタイミングで120%やり切って、仕事も人間関係も作っていく。その資産で一気に突き抜けることが大事です。

そのタイミングを逃してしまうと、永遠に与えられた仕事をこなすという、他人にコントロールされる人生を送ることになってしまいます。

人生誰にでもそういったブレイクスルーのポイントがあると思っていて、僕でいうとまさに今が頑張らなければいけない時期だなと。
画像
僕が今すごく忙しいのは、周囲の僕に対する需要と期待がどんどん大きくなっているからだと思います。

株のようなもので、みんなが「良い」と言うから、実力以上にどんどん周囲の需要と期待が膨らんでいくというか。

もちろん大前提として、実力や実績も大切なのですが、僕の実力に大きな変化があったわけではなくて、「この人は良い」と周囲が言うから評判が評判を呼んで、大きな掛け算となって積み重なっていきます。

スポーツ選手でもビジネスマンでもそうなのですが、波に乗っている人というのは、ある種周りが築き上げた「虚像」なんですよね。
画像
詐欺師と成功者は紙一重だと思っていて、周囲が作り上げた「箕輪厚介」像に対して、詐欺師にならないように水面で必死に足をバタバタさせて、表面的には軽やかに楽しそうに、辻褄を合わせにいかなければいけない。

今は周囲の上がりきった期待にこたえ、結果を必死に追いかけなければいけない時期だと思っています。

その「ここぞ」というタイミングは急にやってくるもので、自分ではコントロールできません。そんな時に仕事と家事育児をバランスよくやろうとしても、うまくいかないのかなと。

人生には「ワークライフバランス」なんて考えないで頑張らなければいけないポイントがあるので、そういう時は思い切って仕事に注力する方が、結果的に自分や家族の幸せに結びつくんじゃないかなと思っています。

ー「ここだ」というタイミングでは割り切って仕事に集中した方がいいということですね。でも、このまま奥様だけに家事育児の負担を背負わせるのは良くないと思います。

箕輪:え、はい…。そうですよね…。最近はなるべく家事育児をするようにはしているのですが、無理に両立しようとせず、キッズラインのようなサービスを使いながらうまく外注することが大切だと思います。

ベビーシッターさんの力を借りることによって、自分は仕事でお金を稼ぐことに注力でき、妻も楽になるので。

多くの人は家庭のことをプロに任せるという発想がなく、自分たちでバランスを取ろうとしてしまうのですが、バランスを取るということは、結果的に全部中途半端になるということです。頑張らなければいけないタイミングで、大きな山を乗り越えられなくなってしまいます。
画像
例えば僕の場合だと、皿洗いを1時間するより、同じ時間で何かをプロデュースをする方が価値を生み出せるわけです。僕が皿を洗っても誰も感動しません。というか僕よりうまく皿を洗える人は世界中にたくさんいます。僕より下手な人を探すほうが難しいでしょう。

そんな僕が皿を洗うよりも、その1時間で本の編集をすれば、誰かの人生が変わる本を作れるかもしれない。僕が嫁にイライラされながら、得意でもない家事や子育てをやるより、プロにお任せした方がスムーズだし、全員ハッピーになれます。
やらなければいけないことが複数ある中で、いかに「**自分が最も価値を生み出せること**」にリソースを集中させられるか。これが30〜40代の忙しいビジネスマンにとって大事なのではないでしょうか。

ーなるほど。最近キッズラインを利用されたとのことですが、いかがでしたか?

箕輪:何回か利用しているのですが、初めてなのに子どもがシッターさんにすっと馴染んで、お別れの時も名残惜しそうにしていたのを見て、本当にプロだと思いました。

子どもを誰かに見てもらうときって、やっぱり調整が一番大変で。飲み会や習い事などの理由ではどちらかの親に頼みづらいですし、その度に姑とも会話をしなくてはいけないとなると、徐々にストレスが溜まっていくと思います。僕は調整したことないので分かりませんが…

そういうときにプロのベビーシッターさんを呼んで、夫婦でお互い好きなことができるというのは良いですね。この間も、子どもはシッターさんに見てもらって、自分は映画、妻は習い事に行ったという日がありました。
画像
画像
キッズラインなら好きなシッターさんにお願いできるので、忙しい男性ほど使った方がいいと思いますよ。家庭の雰囲気を良好に保つという意味でも、今後も積極的に利用させていただきたいです。

ー11月22日はいい夫婦の日ですが、奥様に何かするご予定はありますか?
画像
箕輪:今までのお話でわかるかと思いますが、僕たちはいい夫婦感がゼロなので、いい夫婦の日はできるだけ仕事を入れて会わないようにするのが安全なのではないでしょうか(笑)

ーうーん…プレゼントをあげるとか、二人で食事とかでもダメなんですか?

箕輪:喜ばせたい気持ちはあるのですが、二人で食事に行くと絶対喧嘩になりますし、プレゼントも嫁が自分で選んで買うので…。「これ買うから」というLINEが来るだけですね。

いい夫婦の日はキッズラインのシッターさんを呼んで、僕が家にいない状態でゆっくりしてもらうのが一番喜ぶんじゃないですかね。

ー少し寂しい気もしますが…それもいい夫婦の日の新しい形なのかもしれませんね。キッズラインで奥様との仲が改善されることを心から願っています。ありがとうございました!

インタビュー後編:箕輪厚介が本以外のプロモーションを手がける理由とは?プロデューサーとしての魅力に迫る!

誰もが憧れるカリスマ編集者の箕輪さんですが、奥様から大目玉を食らっているエピソードに親近感を持たれた方も多いのではないでしょうか。

忙しいビジネスマンほど無理に仕事と家庭を両立しようとしないこと。時には外部の手を借り、お互いリフレッシュする時間を作ることも「いい夫婦」の秘訣なのかもしれませんね。

そこで!キッズラインから

(取材/文:あつたゆか