※この記事は有料note2016年3月~5月号に掲載されたものです。

すべて「自責」で考えれば、人生はうまくいくと私は思っていました。

「他責」というのは、一瞬は楽かもしれませんが、人生の結果を他人にゆだねている。だから、「自分の人生を自分でコントロールしたい」と思う私にとっては、「他責」は問題の先送りで、あとで自分に返ってきてしまう借金のようだと。

そんなとき、とある経営者に聞いた話で、心に残ったので書き留めておきます。

彼は、「自責」とか「他責」とか言ってる時点で、まだまだ社長としてはダメだね、本当はこう考えるべきだよ、と。

それは、

最良の方法は、「天と会話すること」と。


「???」となる私に、このように説明してくれました。

自分のマイナスを振り返ることや、「もし、もう一度同じ状況になったら、こうしよう」と考えていくことは、確かに、人生を強くする。未来の失敗確率を減らしていくから。

でも、自分を責めれば物事が前に進む、というわけでもない。あくまでも対策の一つ。

「物事を成し遂げたい人は、自分のビジョンに照らして判断する。それをもとに、正しいか、正しくないか、ベストな選択は何か?」と、それが「天と会話する」ことだと。

もう一つある、

たとえば、実際にはリーダーになると、倫理観的に、道徳的に普遍的に、という側面で判断すべきことは多い。たとえば「他人を傷つけてはいけない」「謙虚であれ」「社会に貢献する」「利他の心」など。そういう、生きていく上での基本的な考え方に立ち戻るという意味もあるという。

倫理的な側面から外れてしまったとき、人は悪感情をもたれやすい。人間で一番強いのは「感情」。だから、「生理的に嫌い」「生理的に違和感」と思われたら、ついてきてくれる人が圧倒的に減ってしまう。それは、リーダー失格となってしまう確率が高い、と。

いいとか、わるいとか、自分とか、他人とかじゃなくて、

「天と会話して決める」ってすごく最良な気がしました。


私も日々、お客様の立場、シッターさんの立場、社員の立場、会社としての立場等のバランスに、経営判断に迷うことがありますが、「子供の笑顔を増やす」「安全安心を最優先する」「社会を進化させる」「女性が輝く社会の実現」など、目指す方向、ビジョンに照らし合わせて考えると、ほとんどが道を間違えないで、自信をもって判断できると感じています。

これからも意識しておきたい視点だったので書き留めておきました。