子どもはかわいい、でも育児と仕事の両立は、やっぱり大変。

育児の担い手不足がニュースを賑わせることも多い中、
子育ての大変さに関して過去にもツイートされていたホリエモンこと堀江貴文さん。
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https://twitter.com/takapon_jp/status/420185602554748929

ベビーシッターマッチングサービス「キッズライン」がそんな堀江さん本人に「現代の子育ての解決策」を相談、最後はすごいアイディアの実現が決定する展開に..!

ベビーシッターへの意見が合わなくて離婚?!

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(※Youtubeホリエモンチャンネルでの対談を記事化しています。https://www.youtube.com/watch?v=bFG5ZgnZBiE

堀江) こんにちは。

寺田)こんにちは、寺田有希です。今日も質問に答えてもらいたいと思います!
それでは、今日の相談です。

「34歳女性。ベビーシッターマッチングサービス、キッズラインのマーケティングを担当しています。

日本にベビーシッター文化を根付かせたいのですが、『シッターは贅沢品』、『子育ては自分で頑張るべき』など、まだまだ抵抗感がある人が多いです。

堀江さんは過去、子育てに関して

「この時世で夫婦だけで子どもを育てていくのはハードルが高い」

「キッズライン のようなCtoCサービスで子どもを育てる能力がある人は稼いだ方がいい」

などの発言をされています。

わたしも0歳の子のシングルマザーなのですが、保育園、実母のサポートに加え、シッターさんにいざというときに助けてもらってやっと両立できています。

世の中の共働きの人たちは本当に忙しいので、ベビーシッターの文化が日本に定着して欲しいと当事者としても思っています。キッズラインが普及するための方法を一緒に考えていただきたいです」

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堀江)よろしくお願いします。なるほどね〜。キッズラインはいま商売にはなってきているんですか?

やまざき)そうですね。5年目なんですけど。

堀江)もう5年も経つんですか。

やまざき)最初は本当に、1日数千円という売上だったんですが。最近はCtoCプラットフォームというかんじに成長してきてます。

堀江)ライバルはいるんですか?


やまざき)どちらかというと、まだシッターを使うのはハードルが高いと思っている人たちの心理的障壁をもっと崩していきたいと思っています。

堀江)なるほどね。「わたしも0歳の子のシングルマザー」

やまざき)これ、わたしの質問です(笑)。
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(株式会社キッズライン マーケティング担当役員・やまざきです)

堀江)ですよね?

寺田)ご自身でも利用されているんですか?

やまざき)そうですそうです。保育園も行ってますし、母親も手伝ってもらって、それでもシッターさんがいないと無理っていう時があって。世の中の親御さんたちはどうしてるんだろう?って。

堀江)無理してるんですよ。すげー無理してると思うよ。

やまざき)堀江さんはベビーシッター、どう思いますか?

堀江)僕は全然、使うとき使えばいいんじゃないのって思いますけどね。まあ、その意見が合わなくて離婚しましたけどね。

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やまざき)あ、そうなんですか?

堀江)はい。ぜんぶ自分でやらなきゃいけない派の人だったので。

やまざき)でも、そっちの方が多数派ですよね。

堀江)まあ20年くらい前の話だからね。

「なんでそんな無理してるの?」って言ったら、「何言ってんの!あなたが帰ってきてやりなさい!」って怒られました。

やまざき)堀江さんがラクしようと思ってる、って思われたってことですか?

堀江)ていうかまず、子育てをお金を払って外注するのは「悪」。

悪だから、まず自分たちで頑張んなきゃいけない。出産からそうですもん。無痛分娩ですか?

やまざき)無痛分娩です。

堀江)無痛分娩って、9%とか8%なんですよ。

寺田)まだ、そんなに普及してないんですね。もっと普及しているイメージありました。

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堀江)無痛分娩だと出産日も決められていいんですけどね。

子どもを産むときは痛い思いをして産まなければいけないとか、自然が一番とかが、マジョリティーだと思います。

"多動力"しかり。文化は言葉で変えられる

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堀江)うーん、これはね。難しいですね。

批判されるのが怖いんですよ、みんな。親戚のおじさんとかに「シッターさんとか使ってんのかおまえ!」って言われるから。

やまざき)「実は使ってます」っていう隠れキッズラインユーザーは、多いです。

堀江)あとね、知らない人が家に入ってくるのもいやなんでしょ?

もうね、色々ある。三重苦みたいなことになってるんですよ。
そこは、すごく文化なんで。

僕はたとえば、『多動力』っていう本を出して変わったんですよ、世界がちょっとだけ。

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やまざき)そうなんですか?

堀江)それまで「多動」って、どちらかというとネガティブワードで、ADHDとか、多動性“障害”って言われていて。

「堀江さんが『多動力』って言ってくれたおかげで、『俺、多動力なんです』って『世の中に先駆けていろんなことに手を出すっていうスゴイ奴なんだ』って言えるようになった」って。めちゃくちゃ喜ばれました。

だから、そういう言葉が必要なのかもしれないよね。ポジティブワードで、変わると思うんですよ。

「多動力」「想定外」とか、僕は言葉で変えてきたんで。

「シッター」の語感がダメ?ホリエモンが新語をつくるなら...

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やまざき)ポジティブワード、ください(笑)。

堀江)それは、なかなか思いつかないよね。それを考えるのがスゴイ大事なことなんだと思いますね。「シッター」って、あんまりいい言葉じゃないよね。

やまざき)そう・・ですね・・・

堀江)日本語的に語感がよくない。日本語のすごくいい言葉を編み出すといいと思う。「子育て士」みたいな。

「育児師」とか?教師の「師」で、育児師。

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(育児師..!)

寺田)かっこいい。

やまざき)信用がありそう。

堀江)これ、民間資格だから作っていいんですよ。一般社団法人、日本育児師協会とかを作って、キッズライン の研修受けたら「育児師1級」とか「育児師2級」とか資格をもらえる

寺田)「育児師」いいですね。かっこいいし、めちゃくちゃいい育児してくれそうじゃないですか。むしろその人に教えてもらいたいとか思うかもしれないですよね。

やまざき)たしかに、シッターさんのメリットは、面倒を見てもらえることと一緒に「個別で教えてもらえること」という人も多いです。

「育児師」資格が誕生?

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堀江)(スマホで調べる)お、育児師ないですね。


日本人って、資格が大っ好きなんですよ。資格は絶対、利用した方がいい。「私は育児師なんです」っていうと、すごい、オフィシャル感がある。もしかしたら、国家資格に準ずる資格にまで昇華できるかもしれないね。

「育児師」だけでバズワードになりそう。ヒットトレンドワード番付の10位くらいになりそうじゃないですか? 

やまざき)ありがとうございます、いただきました、「育児師」


堀江)それから、本を出すべき。

キッズライン社長の経沢さんが「育児師という生き方」みたいな本書いたらいいんだよ。それから、育児師になるためのテキストを作って、オンラインで試験を受けられるとか。

やまざき)ありがとうございます。すぐやります。

キッズラインではたらく人を増やすには?

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やまざき)以前、「(子育てを仕事にしたい人は)キッズライン のようなCtoCサービスに登録して、自分の給料を上げて行くのがいい」とおっしゃっていただいていましたよね?

堀江)結局、スキルを上げていかないと。それもわかりやすく「A級」「B級」「C級」みたいになってる方がいいんですよ。キッズライン はオフィシャルな、ユニフォームはあるんですか。

やまざき)エプロンがあります。

堀江)その、エプロンの色が違うとかさ。一番すごい人はゴールドとか。

俺が通っていたジムは、一番上の人は赤色のTシャツ。入ったばっかの人は白Tなんだけど、「僕も赤Tになりたい」って白Tの人が言ってましたもん。

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堀江)スターっていうのは、作るものなんです。育児師業界のスターをまず作らなきゃいけない。

やまざき)働き手の目指すところを作ってあげると

堀江)そう、目指すところを作って、そこに研修制度をどんどん入れてって。知識の階段みたいなのを作ってあげるといいんですよ。

だいたい、新しい業界を作るときって、そうやるんですよ。協会ビジネスです。

やまざき)育児師協会は、もう「できた」ことになってますね(笑)。

堀江)ハハハハハ(笑)。育児師の理事とかやりますよ。

やまざき)本当ですか?

寺田)協会もできたし、理事も誕生したし。

やまざき)ありがとうございます。

堀江)全然やりますよ。

子育てや家事のアウトソースは「もったいない」ですか?

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やまざき)子育てや家事をアウトソースするのはもったいない、自分たちで頑張れるんじゃないか、と思う人も多いです。

堀江)理解できない。

やまざき)全然、理解できないって感じですかね?

堀江)意味がわからない。

だって俺、面倒臭いことは全部、外注派だもん。頼めるんだったら、頼めばいいじゃん。自分しかやれないことに集中しています。

何かフックになるものがあるといいよね。

俺が保育園に行ってた時代って、保育園メジャーじゃなかったもん。まず、共働きがほとんどいなかった。


やまざき)保育園に行かせるなんて、って時代もありましたよね。

堀江)保育園はその後、共働きが増えてメジャーになったじゃん。

新しい行動様式を作り出すってすげー大変なんですよ。合理的じゃないんだけど、世の中ってそういうものなんですよ。

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堀江)あ、ネットフリックスのドラマとか作るといいんじゃない? 「育児師のミタ」的な(笑)。

寺田)完全、パクリだ(笑)

堀江)マンガ作りましょう。マンガ原作はドラマになりやすいんで。東村アキコ先生とかに「育児師ななちゃん」みたいなマンガ描いてもらって。うまーくバズれば「逃げ恥」みたいになりそうじゃん。

今日、俺、いいこと言ったな。

寺田)今日は、いいことしか言ってない60分ですよ。

堀江)俺、社会現象作ったりするのが得意だから。

寺田)社会現象作るのが得意ってすごいですよね(笑)

堀江)みんなの行動を分析しているからね。

寺田)先ずは協会から!

堀江)育児師協会も作らなきゃいけないし、漫画も作らなきゃいけないし。やることいっぱいですよ。

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取材後記
怒られるのを覚悟して挑んだ今回の相談。「社会現象を起こすのが得意」という堀江さん。
想定外(!)に、いくつもの実践可能なアイデアを考えてくださいました。

そしてなんと!「すぐやります!」と言わせていただいたので、
キッズラインでは、堀江氏のアドバイスを受け、「育児師」の資格を今夏に設立することが決定いたしました!

オンライン受講可能な資格、先行エントリーも開始します。

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詳しくはこちら↓
https://kidsline.me/contents/news_detail/394


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文=まよっこ (@mayomura0911

■堀江貴文:
実業家。宇宙ベンチャーのインターステラテクノロジズ株式会社ファウンダー。1972年生まれ。ロケットエンジンの開発をはじめ、スマホアプリのプロデュース、有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」の配信、会員制コミュニケーションサロン「堀江貴文イノベーション大学」、YouTube公式「ホリエモンチャンネル」の運営など幅広く活躍。著書は『多動力』(幻冬舎/NewsPicks Book)、新刊に『あり金は全部使え 貯めるバカほど貧しくなる』(マガジンハウス)など、多数。

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