小さな子どものいる方の多くは、「ワンオペお風呂」の大変さをご存知ですよね。「ワンオペお風呂」を少しでも楽に乗り切りたいと考える方も多いことでしょう。そこで今回は、子どもの月齢や人数別で、ワンオペお風呂をうまく乗り切る方法をご紹介します!

ワンオペの子供のお風呂は意外と大変



ワンオペお風呂は想像以上に大変なものです。やらなければいけないことが多いのはもちろん神経を使う部分もあり、体を休めるはずのお風呂が実際は慌ただしく疲れるものとなってしまうこともあります。では何がワンオペお風呂で大変なのか、ポイントをあげてみましょう。


① 事前準備が必要
月齢が低い赤ちゃんは特にお風呂に入る前の事前準備が必要です。赤ちゃんは体が冷えやすくお風呂を上がった後は早めに着替えを済ませなければいけません。お風呂を出たらバスタオルですぐに体をふき、おむつを付け、肌着やパジャマを着せます。お肌の乾燥を防ぐために保湿剤を塗る必要もあります。お風呂を出てから準備をするのでは、赤ちゃんの体が冷えてしまうので入る前に準備を整えておく必要があるのです。


② 不安定な赤ちゃんや子どもの安全確保
お風呂場は滑りやすく、無防備な赤ちゃんや子どもの安全を守る必要があります。体が柔らかく不安定な赤ちゃんを洗うには、コツを掴むまで難しく緊張感があります。自立できるようになった子どもも、お風呂に入ることを嫌がったり、お風呂で騒いだりと目を離すことはできません。一人で子どもを見ながら、子どもだけでなく自分の支度を済ませるのはとても大変です。


③ 自分のお風呂を済ませる間の赤ちゃんや子どもの待機場所の確保
ワンオペお風呂の場合、自分のお風呂を済ませている間に赤ちゃんや子どもが待機している場所が必要になります。安全に待っていられる場所でなければなりません。また、子どもの成長に合わせて待機場所も変化するもの。寝返りをするのかしないのか、立つのか歩くのか、などといった成長段階によって注意するポイントも変わってきます。

年齢別!ワンオペお風呂の入り方とポイント



年齢によってお風呂の入れ方や、気をつけなければならないポイントが変わってきます。今回は0歳児と1・2歳児の2つに分けて、お風呂の入り方とポイントをご紹介します。


●ワンオペで入れる0歳児のお風呂の入り方とポイント


① お風呂から出た後の導線に合わせた事前準備をする
お風呂から出てすぐにバスタオルで赤ちゃんを包めるように、脱衣所にクッションやバウンサーを用意しその上にバスタオルを広げてセットします。脱衣所が肌寒い場合は、電気ストーブなどで事前に脱衣所を温めておくと良いでしょう。体をふき終わった後、すぐに保湿をし、おむつや肌着、パジャマを身に付けられるように温かい部屋に準備をしておきましょう。


② 不安定な赤ちゃんの全身を安定感のある場所で洗う
まずは、浴室の床の上にバスマットなどを敷いて滑りにくい状態にしておくと安全です。ママやパパの膝や太腿の上に寝かせて赤ちゃんを洗うのは少し不安定で慣れるまでに時間がかかるでしょう。ベビーバスや、その他のバスグッズを活用してみたりするのもオススメです。月齢の低い赤ちゃんを安定した状態で寝かせながら体を洗うことのできるバスグッズも多く出ているので、それらをうまく活用するとワンオペお風呂も少し楽になるでしょう。


③ 安全な待機場所を作る
①の内容に繋がりますが、自分の体を洗っている間、赤ちゃんが安全に待っていられる場所を作ることが大事です。例えば、脱衣所にバウンサーを用意し赤ちゃんを待機させたり、浴室内でベビーバスやその他のバスグッズを活用して目の行き届く場所で待ってもらいます。ただ、寝返りができたり、ハイハイやつかまり立ちができたり、成長と共に待機場所は変化することを頭に入れておきましょう。そして、その都度待機場所の安全面を見直してあげましょう。


④ 顔に水がかかることに慣れさせる
赤ちゃんの顔にバシャバシャと水がかかるのは可哀想だと感じ、水がかからないように気を付ける人も多いことでしょう。しかし、0歳のうちから顔に水がかかるのに慣れておかなければ、1歳や2歳になったときにお風呂をとても嫌がるようになってしまう可能性が考えられます。お風呂に入ることや髪や顔を洗うことを嫌がる場合、ワンオペお風呂がより一層大変になってしまうので、赤ちゃん期のうちに慣れさせておきましょう。


●ワンオペで入れる1歳児・2歳児のお風呂の入り方とポイント


① 手の届くところに危険なものを置かない
自立できるようになる子どもが多く、身体を洗ってあげるのは赤ちゃん期に比べて格段に楽になります。ただ自分で立ったり歩いたりするようになると行動範囲が広くなり、興味のあるものにはなんでも手を伸ばます。危険なものはないかなど、子どもが動く範囲内の安全をしっかり確保しましょう。滑って転んだりすることのないように、床にはバスマットを敷いて転倒を防ぐことも大切です。


② お風呂を楽しい空間だと感じてもらう
お風呂を嫌がる、お風呂になかなか入りたがらない子どももいるでしょう。そうなるとワンオペお風呂を行うママやパパの負担が増えてしまいます。お風呂を楽しい場所だと感じてもらうために、お風呂用のおもちゃやグッズを活用するのも一つの方法です。低価格なものでも楽しめるものがたくさんあります。


例えば、壁に描いて水で消えるクレヨンや、お風呂のお湯が色づく入浴剤など、子どもが楽しく遊べるアイテムです。このように物に頼るということも、ワンオペお風呂を乗り切るためには、時に必要です。


③ シャワーキャップを活用する
顔に水がかかるのを嫌がり、髪をなかなかスムーズに洗うことができない場合も多いですよね。その場合、ママやパパの手を煩わせることになり、ワンオペお風呂がスムーズに進まなくなってしまいます。そんな時はシャワーキャップが便利です。子ども用のシャワーキャップを活用すれば顔に水がかかることなく髪を洗うことができます。


少しずつ顔に水がかかることに慣れる必要もありますが、どうしても嫌がる場合は、スムーズにお風呂に入るためにも便利なものを活用しましょう!

ワンオペで入れるお風呂は1人と2人では違う

ワンオペお風呂の中でも、特に2人以上の子どもを見ながらお風呂に入ることはさらに大変ですよね。年の差が近い兄弟では、目が離せずに一層気を使うことでしょう。では子どもが2人以上になるとどのようなことが想定されるのでしょうか。


① 時間が倍かかる
子どもが2人になるということはそれだけ時間もかかります。そのため、手際良くお風呂に入ることが大事になるため、準備やお風呂の段取りも事前に考えておく必要があります。


② 子ども2人を待たせる時間がある
自分の体を洗っている時は、どうしても2人の子どもを待たせておかなくてはなりません。もし、2人の子どもが喧嘩を始めたらどうなるでしょう。自分の体をしっかり洗うどころか、危険なことはないかと常に目が離せなくなり、より神経を使うことになります。


③ 2人同時に対応ができない
服を脱がせる時や体を洗う時、バスタオルで体を拭く時も、どんな時も2人同時には難しいものです。しかし、活発に動くようになってくる1〜2歳児は少しでも目を離すと、自由に動き回ってしまいます。そのため、1人のお世話をしている時も、もう1人が危険な状態にないか常に気にかけておかなければならず、ワンオペのママやパパはいつでも子どものサポートができる体制と気持ちでいなくてはなりません。


このように、常に気が張った状態でお風呂に入るため、ワンオペのお風呂は心も体も休まりません。

ワンオペでお風呂が大変な時は手を抜こう

ワンオペお風呂の大変さが十分わかったと思いますが、ワンオペ育児をしている人にとってはその他の家事や育児もしていることでしょう。そこで、常に気を張っているのも大変です。ここでは少しでもママやパパが休まるような「手を抜く」方法をご紹介します。


●自分のお風呂は後回しにする
先に子どものお風呂だけを済ませ、自分のお風呂はパートナーが帰宅してからや、子どもが寝静まってから入るのもオススメです。そうすれば、自分のお風呂の時間をゆっくり確保することができ、一日の疲れを癒すこともできます。自分のお風呂の時間を作ることができれば、一人の空間で落ち着いて過ごせ、ストレス発散にもなるでしょう。


●ベビーシッターや産後ドゥーラを活用する
子育てにおいて誰かに頼ることに罪悪感を感じる方もいることでしょう。しかし、実際には完璧にしようと頑張り過ぎるよりも、たまには誰かに頼ることでその後の育児や家事もリフレッシュして行えることもあります。


キッズラインでは、ベビーシッター産後ドゥーラというワンオペ育児を頑張るママやパパをサポートするサービスがあります。ワンオペお風呂が大変なときは、ぜひサービスを活用し、たまにはゆっくり休んでみませんか?ベビーシッターにお願いして子供のお風呂を任せたり、ママの身体が回復していない産後直後なら、産後ドゥーラを活用してママの身体のケアをしてもらうのも良いでしょう。


日頃ワンオペ育児をしている自分自身が倒れてしまっては大変ですよね。自分自身の心と体の健康もワンオペ育児には欠かせません。育児を一人でこなすというのはとてもハードなことです。頼れるところは頼って、たくさんサポートをしてもらいながら育児をしていきましょう。頼ることに抵抗がある方も、自分自身を大切にしながら、育児を行うようにしてみてくださいね。

まとめ

いかがでしたか?ワンオペお風呂のハードさが理解できたと思います。日頃からワンオペお風呂を行っている方は、今回ご紹介した乗り越え方を参考にしたり、代わりにお願いできるサービスを積極的に活用したりしてくださいね。自分自身の心と身体を大事にしながら、ワンオペ育児を乗り越えていきましょう!