二人目の妊娠で家族が増えることになると、一人っ子の子どもにとっては家族のカタチに変化が訪れます。兄姉になる子に対して、精神的なケアが必要になるときです。急に甘えたり、抱っこをせがんだりなど「赤ちゃん返り」の傾向がみられることも。妊娠期間中に家族のきずなを深め、共に成長するための二人目妊娠の過ごし方を紹介します。


二人目出産時は、上の子の心のケアが大切


赤ちゃんとお姉さん

二人目を妊娠中または育児中は「上の子の変化」に気づくことが多い時期です。「甘えん坊になった」「赤ちゃん返りした」「感情が不安定になった」「イヤイヤがひどくなった」「これまでできていたことをやらなくなった」「おねしょやおもらしが増えた」など、なかなか成長しないわが子に悩む方も多いでしょう。


二人目の妊娠によって、ママを独占できなくなることを子どもが悟ると、様々な変化が現れます。我慢を強いられたり、甘えられなくなったりすることに、不満や不安を抱くためです。きょうだいが生まれるという過程では、親子が必ず通る成長へのステップです。



二人目出産はママの側も不安がいっぱい


第二子の妊娠がわかったとき、ママ自身も喜びとともにさまざまな不安に包まれるのではないでしょうか。


「以前よりも年齢を重ね、この年で出産できるか」「育休明けの育児と仕事の両立はできるか」「赤ちゃんのお世話で忙しくなり、上の子は後回しにならないか?」」など。


二人目出産でこれまでのライフスタイルが変わることは否めませんが、家族のきずなが一層深まるチャンスでもあります。このチャンスをぜひパパと上のお子さんとみんなで乗り越えていきたいですね。



上の子に“やってはいけない”親の対処法


親が上の子に接する際に注目すべきは、「行動」ではなく子どもの「気持ち」です。


赤ちゃん返りが見られる場合、ママパパは「今、この子は不安な気持ちを伝えているんだな」と受け止めるようにしましょう。二人目の妊娠中や出産後に「おにいちゃん、おねえちゃんになるのに、どうして自分で着替えられないの」などとしかったり、子どもの行動を否定したりしてはいけません。


このような対応をすると、余計に親の注目と関心を引こうと、赤ちゃん返りが激しくなってしまう可能性があります。


子どもは「自分でやりなさい」と突き放されると、「甘えてはいけないんだ」と思ってしまうことがあります。そうすると不安を抱え込むようになり、逆に感情が不安定になってしまいます。

二人目出産時の上の子ケア①“赤ちゃん返り”への対処法

二人目が生まれたときに、上の子が赤ちゃん返りをするのはよく見られる行動です。愛情を一人占めできなくなり、生まれてくる赤ちゃんにママパパの注意や関心が移ってしまうからです。赤ちゃん返りは、「親にもっと関わってほしい!」と親の関心を取り戻そうとする上の子の作戦なのです。

わかってはいても、親としては困ってしまいますね。その場合は怒るのではなく、適切な対処が必要です。


上の子との二人きりの時間を積極的につくろう


下の子が生まれても、上の子と二人きりの時間を積極的につくることを心がけましょう。上の子の「気持ち」をしっかり受け止めるには、なるべく上の子と1対1の時間をつくることが大切です。


例えば、赤ちゃんの世話をベビーシッターに任せて、上の子と二人でお出かけや散歩をするのもよいですね。ママと二人の時間を持てることで精神的にも安定し、上の子も次第にきょうだいの誕生をうれしいと受け止められるようになります。



ベビーシッターを検討してみる

二人目出産時の上の子ケア②弟妹へのいたずらの対処法


母と子ども

「やっと赤ちゃんが寝たのに、上の子がちょっかいを出して起こしてしまうとついイライラして怒ってしまいます」というのは、よくあるパターンです。


ママ自身、授乳や夜泣きなどで大変な時期。上の子がそれまではいい子だったのに、急に悪い子になったように見えるかもしれません。


そのような時も、強く𠮟ることはNG。対処法を身につけて、接しましょう。



上の子のわがままを聞いてあげよう


ママパパも大変な時に、上の子の「気持ち」に寄り添ってあげることは難しいかもしれません。でも上の子もまだ、ママパパの愛情が欲しい時期です。それなのにその気持ちを上手に言葉で伝えることができないため、下の子へのいたずらをしてしまうのです。


むしろ「よいおにいちゃんやおねえちゃんにならなきゃ」というプレッシャーを抱えているのかもしれません。


そんな時は、あえて上の子のわがままを聞いてあげることも必要です。「わがままを聞いていたら、この先我慢ができない子になるのでは?」と、親は不安になりがちです。でも、赤ちゃんへいたずらをするのは、素直に親に甘えられない不器用さの表れ。「自分のことをもっと見て欲しいというサイン」と捉えましょう。



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二人目出産時の上の子ケア③感情の起伏に対しての対処法


一人っ子だったときはよい子だったのに、突然聞き分けが悪くなったり、大泣きしたり、乱暴になったり……。これも赤ちゃん返りが別の形として表面化したものです。他にも次のような行動を起こすこともあります。



【弟妹が生まれた後の上の子の行動例】
・下の子のおもちゃを取る
・下の子をたたいたり、つねったりする
・チック症状が出る(まばたきを繰り返す、首を振るなど)
・忙しいときほど抱っこをせがむ
・表情が乏しくなる
・ハキハキと話せなくなる
・仲良くしていたお友だちとギクシャクする
・すぐに泣く、怒る ……など


「ママ見て!」の声に応えよう


下の子が生まれると、上の子の「ママきて!」「ママ見て!」という声が増える傾向にあります。これは、自分を見てほしい、自分に注目してほしい、自分を認めてほしいという表れです。


ママが赤ちゃんにとられて、自分を見てくれていないと寂しくなるからです。できるだけ「どうしたの?」「ちゃんと見ているよ」と伝えるように心がけましょう。授乳中なら、「おっぱいが終わったら見せてね」と声をかけ、その後は必ず約束を果たすようにしましょう。そうすることで、上の子は安心して待てるようになり、親子の信頼関係が深まります。



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二人目出産時の上の子ケア④生活面の変化に対しての対処法


おねしょをするようになったというのも赤ちゃん返りの一つです。「トイレに行けるようになったのに、突然おもらしが増えた」「保育園以外ではほとんどオムツをするようになった」なども、二人目の出産でよく聞かれる悩みです。


上の子は自分より小さい子が現れたことで不安に感じています。ただ、直接その気持ちを言葉で表現できないため、行動や習慣に現れてしまうのです。この他にも「夜泣きをするようになった」「幼稚園・保育園に行きたくないとダダをこねる」といった変化も見られるようです。



スキンシップを増やそう


できるはずのことができないときには、今まで以上に意識的にスキンシップを増やしてみましょう。赤ちゃんに接するように抱きしめてあげたり、じっくり向き合って遊ぶ時間を取るようにしましょう。


しっかり抱きしめることで上の子は安心し、「自分はパパママに愛されている」という自己肯定感を高めます。下の子の妊娠中はお腹が大きくて抱っこするのが大変なので、寝る前にギュッと抱きしめる回数を増やすのでもOKです。



ベビーシッターを検討してみる

上の子の赤ちゃん返りは大切な通過点


ベビーシッターと子ども

赤ちゃん返りは、きょうだいが生まれた子が、おにいちゃん、おねえちゃんになる上で必要な通過点です。新たな家族のバランスを形成するという意味で、ママパパにとっても大事なプロセスになります。上の子が成長できるきっかけになるので、上手に乗り越えていきたいものです。



保育以外にもいろいろ依頼できるシッターサービス


上の子の気持ちに寄り添ってあげたくても、親としてはつい厳しくしかりがちですね。そんな時は、保育のプロの手を借りてみてはいかがでしょうか。


キッズラインでは、保育士資格を持つベビーシッターが多数在籍しています。ママが下の子と検診に出かける間に上の子の保育をしたり、幼稚園・保育園の送迎、習い事の送迎など、幅広く対応してくれます。赤ちゃん返りの対処法や育児の相談、子どもの𠮟り方など、さまざまなアドバイスをしてもらうことができます。


二人目出産を機に上の子の「保けいこ」を始めるのも一つの手です。ママが赤ちゃんのお世話に付きっきりの間、ベビーシッターが自宅で上の子にさまざまなレッスンを行ってくれます。英語の習い事やひらがなの練習、ピアノなど、上の子に“できる”を増やしてあげることで自信がつき、心の成長にもつながります。



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まとめ|二人目出産を機に、ベビーシッターの力を借りよう


二人目出産は、家族のカタチが変わる一大事。ママパパは赤ちゃんの世話で大変な時期になります。上の子の面倒もちゃんと見ているつもりでも、赤ちゃん返りに手を焼くことも。そんなときは家族だけで育児を抱え込まず、ベビーシッターに頼ることを検討しましょう。


ママパパに余裕が生まれれば、上の子の気持ちも安定し、笑顔があふれる家族時間がグッと増えます。上の子のためにも、ベビーシッターに依頼してみてはいかがでしょうか。



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