これから小学校に上がる子どもを持つママパパの中には、子どもの小学校入学で環境が変わることに不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。保育園は延長保育など柔軟な対応をしてくれましたが、小学校になるとそうはいかないかもという不安は、働くママパパの多くが抱えています。いわゆる「小1の壁」です。
そこで今回は「小1の壁」は具体的にどんな問題があるのか、例を挙げて解決法を探ってみます。

「小1の壁」とは、どんな状況のこと?


小1の壁
「小1の壁」という言葉がある通り、小学校に入ってからの方が仕事と子育ての両立が大変になったと感じるママパパが少なくありません。そこで「小1の壁」の現状や原因、そして公共の取り組みや対策について見ていきます。

「小1の壁」とは


小1の壁とは、「子どもが小学校に上がると保育園時代に比べて、仕事と子育ての両立が困難になること」を言います。保育園は早朝保育や延長保育があったので、朝、保育園に預けてからママパパは出勤、仕事を終えて夜にお迎えというサイクルでうまく回っていました。しかし、小学校は保育園よりも登校時間が遅かったり、学童保育の預かり時間が短かったりするため、サイクルが上手く回らなくなる場合があります。結果としてママパパが働き方を変えざるを得なくなってしまうことも。この問題のことを、主に「小1の壁」と呼んでいます。
小1の壁
上記が小学校と保育園を比べたおおまかな子どものスケジュールです。小学校に入ると1日の預かり時間が短くなります。また、保育園の延長保育は急な残業や交通事情などでどうしてもお迎えが間に合わない時に利用できましたが、学童保育は終了時間が早く、中には18時で終了してしまうところもあります。

これが「小1の壁」!5つの根本原因とは


子どもが小学生になると自分で出来ることも多くなり、保育園の時と比べてずいぶんと手がかからなくなります。しかし、手がかからないからといって、働く時間が確保できるわけではありません。「小1の壁」は保育園にいた頃との環境が大きく異なるから起こります。5つの根本原因を挙げますので詳しく見ていきましょう。

【原因1】時短勤務が使えなくなる


子どもが未就学の間は時短勤務が可能という規則を定めている会社が多数存在しています。そのため、子どもが小学校に上がるとフルタイム勤務が必須に。帰社時間が遅くなることで、子どものお迎えに間に合わない問題が発生します。

【原因2】学童保育の閉所時間が早い


公立の学童保育は閉所時間が18~19時までのところが大半です。公立だと費用は抑えられますが、保育園のように延長ができないため残業が難しくなります。

【原因3】長期休暇&代休が多い


小学校は、夏休み、冬休み、春休みと長期休暇が何度もあり、それ以外にも参観日や運動会などの代休が多く設定されます。長期休暇や代休は学童保育が開所するものの、「ママとお出かけしてきた」といった他の子の話を子どもが聞いてくるために、心苦しい思いをすることが多くなってしまいます。

【原因4】給食がない日はお弁当がいる(学童保育)


公立の学童保育は、給食がない長期休暇や代休はお弁当が必須で、1ヶ月以上ある夏休みにお弁当を毎日作る作業が発生します。これは働くママパパにとって負担です。お弁当の必要がなかった保育園に比べると、朝早く起きて毎日お弁当を作るのは、かなりの負担感です。

【原因5】PTAや参観日など親の仕事が多い


公立小学校では未だに母親が家にいる前提でスケジュールが組まれることが多いです。PTAの会合は基本平日のため、有休を使わなければいけないことも。また参観日や学習発表会など、「ぜひ見に来てください」という行事もあります。「うちは全然来ない」と子どもに指摘されたり、「今度こそ絶対に見に来てほしい」と子どもにせがまれると、心苦しい思いをします。

【原因6】宿題を見なければいけない


子どもが小学校へ入学すると、最初のうちは翌日の持ち物の確認などママパパがフォローする場面がでてきます。帰ってきたら宿題をするといった習慣を身につけるまでは、親が根気よく伝えないといけません。他にも宿題のマル付けなど、保育園の頃よりも家庭で確認しないといけないことが増えるので、負担を感じるママパパも多いです。

「小1の壁」を乗り切る方法とは?


小学校1年生
小1の壁を乗り切るためには、早いうちからの情報収集と対策がカギです。そこで、どのような対策が必要かを紹介します。いくつか対策があるので、ママパパ、時には子どもも交えて相談しながら、うまく乗り切っていただけたらと思います。

【方法1】働き方を見直す、転職する


自身が今後フルタイムで働いていきたいのか、家事や子育てに比重をおいて短時間で働きたいのか、子どもの小学校入学を期に今一度考えてみましょう。残業やイレギュラーの仕事が発生する職場環境を見直したり、上司と相談するのもよいでしょう。
相談で解決しないなら、ママパパどちらかがリモートワークが可能な職場へ転職を考えるのも一案です。自分のキャリアと向き合い、どうしたいか、を明確にしましょう。

【方法2】民間の学童保育を利用する


公立の学童は費用が抑えられますが、定時までにお迎えができない場合は利用が難しくなります。20時、21時まで見てくれて夕食も用意してくれる民間学童に通わせることも選択肢にいれてみましょう。

【方法3】送迎付きの習い事をさせる


英語レッスンなどを行ってくれる送迎付きの習い事も選択肢の一つでしょう。校門前まで迎えに来てくれ、習い事が終わると自宅に送り届けてくれます。ママパパが不在でも習い事をさせることができて一石二鳥。ただしこちらも費用はかかります。

【方法4】同じクラスの親と協力する


小学校はクラス別にスケジュールが組まれるため、同じクラスのママパパと連絡を密にするのがオススメです。
事前に連絡しておけば、学童のお迎えを他の子のママパパに依頼することもできるでしょう。ただし、毎日は難しいため、困ったときの選択肢として考えておくのがよいかもしれません。

【方法5】ベビーシッターサービスを利用する


ベビーシッターサービスは、0〜15歳までを対象としているため、小学校入学を機に送迎など定期利用を始める家庭もあります。「内閣府ベビーシッター割引券」は小学校3年生までが対象のため、意外とリーズナブルに利用することができます。子どもは自宅で過ごすことができ、ママパパはお迎え時間に焦らなくてよいため、生活の負担が少ないのもオススメ理由の1つです。

今すぐベビーシッターを依頼してみる

国や地方自治体も「小1の壁」対策を行っている


「小1の壁」の対策として、厚生労働省や文部科学省は待機児童を解消するため、開所時間の延長など「学童保育」の充実に力を入れています。また自治体では保育が必要な時に利用できる「ファミリーサポート制度」や「病児・病後児保育」の運営を行っています。
その他、近年では内閣府が「ベビーシッター派遣事業」という支援制度を行っており、割引券を使うことでベビーシッターサービスをリーズナブルに利用できるようになっています。具体的な利用条件についても見ていきましょう。

内閣府ベビーシッター割引券とは


「内閣府ベビーシッター割引券」とは働きながら子育てをするママパパのために、仕事と両立しやすい環境を整える目的で制定された「ベビーシッター派遣事業」の取り組みです。内閣府ベビーシッター割引券は、勤務先から従業員に配布される仕組みです。従業員が仕事をするために保育が難しい場合にベビーシッターを利用すると、助成が受けられます。

だれでも利用できる?


「企業主導型内閣府ベビーシッター利用支援事業」として承認事業主となっている企業で働くママパパがベビーシッターを利用した際に利用できます。

☐割引券を利用できる対象者
従業員(正社員、契約社員、パート・アルバイトなど)、厚生年金の被保険者である代表者・役員

☐割引券の使用条件
配偶者の就労、病気療養、求職活動、就学、職業訓練等により、又は、ひとり親家庭であることにより、サービスを使わなければ就労すること(職場への復帰を含む。)が困難な状況にあること

☐お子様の年齢制限
小学校3年生までのお子さま(障がいなどによりお世話や介護が必要な場合は小学校6年生まで)

☐ご利用枚数の上限
  対象児童1人につき1日あたり2枚(4,400円)まで利用可能
  1家庭につき1月あたり24枚(52,800円)まで利用可能
  1家庭につき年間280枚(616,000円)まで利用可能

▼詳しくは以下をご覧ください
<令和4年度>内閣府ベビーシッター割引券のご利用条件


ベビーシッターサービスを利用するメリット


この制度は乳幼児または小学校3年生までの児童が対象で(身体障害者手帳や療育手帳を受けている児童である場合は小学校6年生まで)月最大52,800円割引になるため、かなりの金銭的な負担軽減になります。つまり、割引券を使うことでお得にベビーシッターサービスが利用できるので、子どもの保育のサポートをしてもらっている間、ママパパは仕事に専念できるという環境が実現します。

今すぐベビーシッターを依頼してみる

「小1の壁」は周囲の力を借りて乗り越えよう


学童保育
保育園までは、ママパパだけでもどうにか乗り切ってこれた育児と仕事との両立。小1からは、周囲の力を借りて、皆で子どもの成長を見守っていく方向で考えるのがオススメです。前述した内閣府ベビーシッター割引券を利用して割引を受けた金額については、所得税法上、2021年4月以降から非課税所得となっています。
ベビーシッターサービスの利用は、子どもとママパパの双方の負担を減らせる方法の一つです。ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?

今すぐベビーシッターを依頼してみる

キッズラインなら学童のお迎えを依頼できるシッターも在籍


ベビーシッターのマッチングプラットフォームであるキッズラインでは、0〜15歳までのお子様を対象にしています。もちろん、小学生のお迎えを頼めるシッターも多数在籍。ベビーシッターなら、早朝や夜間の送迎なども気兼ねなく依頼することができるため、「仕事が終わらないので学童のお迎えをお願いしたい」「帰宅後も面倒を見てほしい」といった要望に柔軟に応えることが可能です。
キッズラインでは、初回の依頼前には必ず顔合わせまたは事前面談が必要なため、学童のお迎えをお願いしたい方は、一度お試しで依頼してみるのがオススメです。何度か会ったことのあるベビーシッターさんであれば、子どもも安心できます。まずは、利用登録から始めてみてはいかがでしょうか。

今すぐベビーシッターを依頼してみる

■監修:ファイナンシャルプランナー 小松香名美
和歌山大学 経済学部卒。旅行会社勤務の後、出産のため退職。2018年に保育士資格を取得し、保育園勤務を経験。2021年にファイナンシャル・プランニング技能検定2級を取得。ファイナンシャルプランナーとして独立し、マネー記事の監修などを行っている。



▼あわせて読みたい
小学校でかかる費用は?入学前に知っておきたい意外な出費【FP監修】
学童保育のお迎えは何時まで?遅くなる場合、みんなはどうしている?
「ファミリーサポートってどう?」利用経験者284人に聞いたメリット・デメリット


▼記事一覧に戻る
KIDSLINE編集記事一覧
▼TOPページに戻る
KIDSLINE TOPページ


フルタイムでサポートを頼む