4月からの学童保育に落ちてしまったママパパの中には「このままでは共働きで働くことができない」と困り果てている方もいるでしょう。学校が始まるまでの短い期間に対策を講じなければなりません。どのような対応策があるか解説します。

「#学童落ちた」ってどういうこと?


小学生
公立の学童保育に入れるか、入れないかは2月頃に結果が出ます。この頃になるとSNS上で「#学童落ちた」の投稿などが目立つこともあります。「#学童落ちた」とはどのような状態のことを表しているのでしょうか。学童保育の基礎知識からおさらいします。

学童保育とは


学童保育とは、共働きなどの家庭の事情で放課後に家で小学生の子どもを見られない場合に、預けられる施設のことを言います。学童保育には公立の学童と民間の学童があり、利用可能時間・利用料などに違いがあります。

学童保育の待機児童数


学童保育の空きを待つ待機児童は、全国で1万5000人余りで、3年ぶりに増加傾向にあります(2022年現在/厚生労働省まとめ)。この数は公立の学童保育の枠に入れなかったという意味です。つまり保育園同様に、小学生の子どもの放課後を預かる学童保育も「入れる、入れない」があります。入れなかった場合、何もしなければ子どもの放課後の居場所が見つからず、ママパパが仕事を継続できない事態に陥ります。

「#学童落ちた」とは?


公立の学童保育に入るためには、書類審査と面接を行う自治体が多いです。ほとんどの自治体では書類審査として就労証明書と家庭調査表の提出を義務付けており、予定よりも多くの申し込みがあればひとり親家庭、両親ともにフルタイム勤務、子どもが10歳未満といった家庭が優先されます。
学童に入れないという事態は、新入生の1年生では比較的少ないようですが、2~3年生になって入れなくなる場合もあります。「#学童落ちた」場合はどんな対策を取ればよいでしょうか。一緒にみていきましょう。

【#学童落ちたの対策】①民間学童を探す


頼れる実家や義実家が近くにない場合は、民間の学童保育を利用できないか検討してみる人が多いようです。 公立の学童との違いを簡単に説明しますので、理解した上で探してみましょう。

民間学童とは


自治体ではなく、民間企業が運営しているため、利用料金はどうしても公立の学童保育よりも高くなってしまいます。人気の学童の定期利用の人数枠は埋まるのも早いので、選択肢として考えているのであれば、説明を聞きに行く、資料を取り寄せるなど早めに行動することが大切です。

民間学童のメリット・デメリット


<メリット>
〇保育時間が長い                   
〇勉強を教えてくれる
〇夕食が出るところもある

<デメリット>
〇保育料が高い
〇定期利用は定員が少ない


民間学童は、公立の学童よりもサービスが充実していることが多いですが、その分費用が掛かります。教育資金や習い事など、子どもにかかるお金の収支を考えて、利用を検討する必要があります。

【#学童落ちたの対策】②送迎付きの習い事をさせる


習い事
放課後に学童保育を利用しない場合は、ママパパが迎えに来れる時間まで、子どもに習い事をさせるという方法もあります。中には、校門前まで迎えに来てくれて、習い事が終わったら自宅まで送り届けてくれるサービスもあります。
また、自宅近くで子ども1人で行ける習い事をさせるという手もあります。
ただ、毎日習い事をさせるとなるとかなりの費用がかかりますし、さすがに子ども自身疲れてしまいます。習い事以外の日の過ごし方も考えておかなければいけませんね。

【#学童落ちたの対策】③児童館などを利用する


地域の児童館やコミュニティハウスなど、子どもが一人で来てもよい居場所があるなら、利用するのも手です。
児童館では、スタッフが子どもの様子を見守ってくれる場合もあります。ただし、住んでいる地域によって子どもだけの利用が多いところもあれば、あまり活用されていないところもあります。利用する際は何年生の子が何人くらい利用しているか、一度見学に行ってみて児童館の職員に放課後利用の状況を確認してみるのがよいでしょう。

【#学童落ちたの対策】④ファミリーサポート制度を使う


多くの自治体が導入している制度に、ファミリーサポート制度があります。この制度を使って、近所の方の家で過ごさせてもらう方法もあります。
ファミリーサポート制度は、自治体において子育てを応援したいという人と、子育てを応援してほしいと思っている人をつなぐ公的な会員制サービスです。平日1時間あたりの基本料金は自治体によって異なりますが、大体700円台です。利用の仕方や料金の詳細は、各市町村のファミリーサポートセンターで確認してみましょう。
ただ、ファミリーサポート制度は子どもを預かってくれる提供会員が見つからないと、利用できません。希望にマッチする人が見つかるのに一定の時間がかかることもあるため、急ぎの場合は別の手段も考えておく方がよさそうです。

【#学童落ちたの対策】⑤ベビーシッターを頼む


ベビーシッター
放課後に公立の学童保育に入れなかった場合、子どもが落ち着いて過ごせるおすすめの方法が、ベビーシッターです。ベビーシッターというと、赤ちゃんの面倒を見ると思いがちですが、15歳までの子どもが対象なので、小学校低学年はもちろん該当します。
毎日ベビーシッターを頼むのは高額になりそうと敬遠している方もいるかもしれません。しかし、勤め先から受け取れる「企業型ベビーシッター割引券」を利用すれば、費用を抑えてベビーシッターを頼むことができます。
「企業型ベビーシッター割引券」は、原則小学校3年生まで利用でき、子ども1人当たり1日4400円までの割引を受けられます。民間学童に比べると、費用をかなり抑えることができるので、費用面で民間学童が難しい場合にも、ベビーシッターの利用はオススメです。
また企業の中には、ベビーシッター利用に関しての助成制度を独自に設けているところもあります。勤め先の福利厚生を今一度見直してみましょう。

なお、ベビーシッターへ依頼する際は、成人間の引き渡しが原則のため、小学生の場合は校門で先生から子どもを預かってもらい、自宅でママパパが帰宅するまで一緒に過ごしてもらうようにしましょう。

割引や助成の調べ方は、以下の記事を確認してみてください。
ベビーシッターを依頼するならまず確認!自分が使える割引・助成の調べ方ガイド

「#学童落ちた」でも諦めないで!仕事を続ける方法を探そう


学童保育に落ちたからと言って、仕事を辞めなければいけないと思いつめる必要はありません。公立の学童保育に入れなかったとしても、
ベビーシッターを頼むなどさまざまな対策を取れば、仕事を継続することは可能
です。学童保育によっては夏休み期間中は受け入れ人数を増やすこともあるので、新年度前に入れなかった場合も、申し込みのチャンスを逃さないようにしましょう。
公立の学童保育に入れなかった場合は、ママやパパ一人で悩まずに家族全員で話し合い、よりよい方法で新年度のスタートを考えていきましょう。

キッズラインなら放課後の面倒を見てもらえるシッターが在籍


ベビーシッターのマッチングプラットフォームであるキッズラインでは、0〜15歳までのお子様を対象にしています。もちろん、小学生の面倒を見てもらえるシッターも多数在籍。ベビーシッターなら「自宅で宿題を一緒にやってほしい」「保育の合間に体操を教えてほしい」といったことも依頼できます。
キッズラインでは、初回の依頼前には必ず顔合わせまたは事前面談が必要なため、子どもの放課後の面倒を見てもらいたい方は、一度お試しで依頼してみるのがオススメです。まずは、無料の利用登録から始めてみてはいかがでしょうか。

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