■この記事の目次■


  1. 子どもへのお金の教育が大切な理由

  2. 子どもにお金の話を始めるのはいつから?

  3. 【子どもの年齢別】身につけさせたいお金の知識

  4. お金の感覚は自分で使ってこそ経験が蓄積される

  5. まとめ|お金の教育は子どもが興味を持ったら開始!



子どもへのお金の教育が大切な理由


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現代では、人が生きていくためには必ずお金が必要です。実際には生まれた瞬間からお金が関わっていますが、ある程度の年齢になるまでは、親や養育者が子どもに代わってお金の支払いを行っているかと思います。


ママパパ自身が子どもだった頃のことを思い出すと、駄菓子屋や縁日で小銭を持って買い物をした方もいらっしゃるのではないでしょうか?もらったお小遣いを貯金箱に入れて大切にしまっていた思い出もあることでしょう。


しかし、昨今は電子マネーでの支払いが増えているからか、スマートフォンをかざすと無条件になんでも購入できると思っている子どももいるようです。
お金は有限であって、使い方を間違えるととても困ってしまうことを、肌感覚で学ぶ機会が現代の子どもには圧倒的に少なくなっています。
そのため、子どものときからお金についての知識を蓄えることが一層大切になっています。



子どもにお金の話を始めるのはいつから?


まずは子どもがお金に興味を持ったときが、お金の話をするタイミングです。まったく興味を示さないようならば、小学校に入学する7歳前後を目安に親の方から話をするのがよいでしょう。


買い物に一緒に行ったときは、お金の感覚を養う良い機会です。実際に購入するかどうかにかかわらず、どんな物がいくらなのか、品物の値段を読むことから始めると、子どもの興味も膨らんできます。



【子どもの年齢別】身につけさせたいお金の知識


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子どもがお金に興味を持つといっても、成長段階によってお金に対しての意識には差があります。子どもの興味が育っていない段階で、詳しいお金の仕組みを説明したり、お小遣い帳をつけるように強要しても、子どもが「難しい」と思ってしまうと逆効果です。


ここでは、年齢別に教えたいお金の知識について、解説します。



・4~6歳の未就学児に教えたいこと
お金に対する疑問が出始める時期です。保育園や幼稚園でお店屋さんごっこをすることもあるかもしれません。そのような話を聞いたら機会を逃さずに、普段の買い物で実際にお金を使う場面を体験させてみましょう。


まずは硬貨を店員さんに渡しておつりをもらうといった簡単な体験でOKです。子どもがお金に対する質問をしてきた際は、「どうしてだろうね」と一緒に考えることで、自分で考える姿勢も身につきます。


・7歳~小学校低学年で教えたいこと
小学校に入学したら、お小遣い制を取り入れてみるのもオススメです。算数の勉強が始まるので、もらったお金や買った物とその値段をお小遣い帳に書き入れて、自分で計算できるようになればバッチリです。


この時期のポイントは、使い道や使い方に親が口出しをしないこと。多少の無駄遣いは、むしろお金の教育にとても重要です。欲しい物を思わず買ってしまい、必要な物が買えないなど、上手にお金を使えていないなら、親子で「どうしたらよいか?」を一緒に考えることで、子どものマネーリテラシーが育ちます。


・11歳~小学校高学年で教えたいこと
この時期は、自分で塾に通うようになるなど、行動範囲が広がります。親のいないところでお金を使う機会が出てくるかもしれません。しかし、まだお金に関しての知識が浅い年齢なので、「何にいくら使ったか」を親が確認しながら、使い方を指導することが大切です。


スマートフォンを持つ子が増え、電子マネーを使い始めるようになるのもこの時期です。子どものお金自体が紙幣や硬貨ではなくなる前に、無駄遣いをしないマネー感覚を養っておきましょう。


・中学生で教えたいこと
中学生になったら、子どもの名義で銀行口座を作ることをオススメします。その際も一緒に銀行に行って口座のつくり方から教えましょう。最近はスマートフォンで簡単に口座を作ることができますが、できれば窓口で作った方が印象に残ります。


また、通帳が有料のこともありますが、最初は通帳があった方がベターです。お年玉をもらったタイミングなどで子どもの口座を作れば、金銭感覚や貯蓄の感覚を養うことができます。


・18歳までに教えたいこと
2022年4月1日から成人年齢が引き下げられることに伴い、18歳以上で高校を卒業すれば、自分自身でクレジットカードの作成や資金調達、ローン契約などが可能になります。お金に関して言えば、18歳で完全に「大人」になるということです。


自分の責任で自由にお金の契約ができるということは、そのリスクも負うということです。クレジットカードの支払いや携帯電話代の滞納などを繰り返すと、信用情報に響いてくるため、身の丈に合ったお金の使い方を18歳までに習得しておく必要があります。


お金の感覚は自分で使ってこそ経験が蓄積される


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親の立場からすると、子どもが失敗しないように知識を教えてあげたいと思うものですが、お金の使い方に関しては、小さな失敗から多くを学ぶことがあります。
幼い頃にお金の管理を子ども自身で始めることで、お金をなくしたり、使いすぎたりした時に「次からは気を付けよう」という実体験を蓄積することができます。


子ども自身の人生に大きな影響が及ばないようであれば、親はできるだけお金の失敗を見守るようにしましょう。


まとめ|お金の教育は子どもが興味を持ったら開始!


年齢別に教えたいお金のことは、あくまでも目安です。お金に興味があるようなら、早めにお金の話を始めてもよいでしょう。キッズラインでは、幼稚園教諭や小学校教諭など子どもの教育に関する専門知識を持ったベビーシッターも多く在籍しています。


シッティング中に教えてもらいたいことなどを伝えておけば、マネー教育のフォローもできます。プロの知識を借りつつ、わが子のマネー教育について考えてみてくださいね。




■監修:ファイナンシャルプランナー 小松香名美
和歌山大学 経済学部卒。旅行会社勤務の後、出産のため退職。2018年に保育士資格を取得し、保育園勤務を経験。2021年にファイナンシャル・プランニング技能検定2級を取得。ファイナンシャルプランナーとして独立し、マネー記事の監修などを行っている。


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