子どものマネー教育・お金の価値どう伝えるのが正解?




「金銭感覚」は、育った環境に大きな影響を受けると言われています。子どもが独り立ちしたとき、親としてはお金で失敗しない生き方を学んでほしいですね。とはいえ「マネー教育」について自信がある親はそう多くいません。「いつから、どうやって教えたらよいの?」という方のために「マネー教育の基礎知識」を解説していきます。

電子マネーの普及やネット上での課金など、子どもを取り巻くお金事情が急速に変化してきています。それを受け、金融庁や文部科学省などの行政の他、一般の企業など様々な団体が「お金の教育」に注力しています。
2022年度からは、高校での「マネー教育」が始まりました。家庭科の授業の中で「資産形成」の視点に触れた授業が行われます。その中の「家計管理」では、収支バランスやリスク管理、預貯金、民間保険、株式・投資信託・債券など基本的な金融商品のメリットやデメリットを学びます。
高校生へのマネー教育が本格的に始まるのを受け、親世代からは「子どもの頃から教わりたかった!」「もっと早くやってほしかった!」という声が上がっています。
イギリスでは2014年より、公立学校のカリキュラムに金融教育が盛り込まれ必修化されています。幼い子ども向けのマネー教育が整っていない日本では、どのように始めたらよいのでしょうか。年齢別に2つのステップを紹介します。
3歳くらいになり簡単な数が数えられるようになると、お金のことを理解する土台ができます。親子でスーパーなどへ買い物に行った際、子どもが「これ欲しい」とおねだりをするようになったら、マネー教育の始めどき。まずは、お金が「欲しいもの」と交換することができるツールであることを教えます。
この時期になると、幼稚園・保育園では「おみせやさんごっこ」などの遊びも取り入れられるようになりますね。お金には硬貨と紙幣があり、支払い方には現金以外に交通系ICカードやスマホアプリなどいろいろあることを伝えます。買い物に行く際、子どもには子ども用の買い物カゴを持たせ、予算を決めて駄菓子コーナーで好きなものを買わせるなどしてみましょう。レジで子どもに「自分の分は自分で支払う」ことを経験させると、「お金」を使った実感がわきます。

家でできるマネー教育としては、未就学のうちに「報酬制」を取り入れることがオススメです。子どもがお手伝いをしたら、その報酬としてお小遣いをあげます。自分の時間を労働に投資することでお金という「金融資本」を得る体験をさせます。
お手伝いは、子どもが自己の能力や個性を認めてもらえたという体験になります。報酬をあげるときには、子どもがやってくれたお手伝いに対して、言葉で「ありがとう」と感謝を伝えることが大切です。
家庭の仕事を手伝うことは、家族みんなに喜ばれる行為です。
人の役に立つことをすると「感謝される」 →「 報酬がもらえる」 →「自分もうれしい」→ 「もっと人の役に立つことをしたい!」という好循環が生まれます。
仕事や人生で自己の能力や個性を認められると、「やりがい」や「生きがい」を感じられることを教えましょう。パパママも、社会で働く一員としてだれかの役に立っているから、「ありがとう」の気持ちとしてお金をもらっていることを伝えます。
お手伝いという「報酬制」がもたらすメリットは主に5つあります。
お手伝いをよくする子どもほど、自立的な行動習慣が身についており、自己肯定感も高いといわれています。何より「人の役に立つ」という実体験が成長をもたらしてくれます。
お手伝いをしてもらう時のポイントは、役割を押しつけるのではなく、やりたい仕事を子どもに選ばせることです。一緒に「お手伝いのメニュー」を作ってもいいですね。
・食器洗い 100円
・玄関の掃除 30円
・食べた後のテーブルを拭く 20円
・洗濯物をたたむ 50円 ……など
一つ一つの仕事に金額が付くことで、責任をもって仕事をする意識が生まれます。
同じ仕事でも「より早く」「よりきれいに」など、お手伝いを通じて自分で考える力が高まります。報酬があることで、自分が担当する仕事をうまくやりきるコツを、考えるようになります。
お手伝いをすることによって、これまで何気なく買ってもらっていたお菓子やおもちゃの価値を身をもって知ることができます。モノを大切にできるようになり、忘れ物をしなくなったり、整理整頓ができるようになったりといった効果も期待できます。
お小遣いを貯めて欲しいものを買うという行為は、貯蓄の大切さを学ぶ良い機会です。欲しいものを手に入れるためには、自分で働いてお金を貯めなければいけないことを学びます。
お金の使い方は、才能やセンスではなく、「お金に関して子ども時代にどんな教育を受けたか」で決まると言われています。子どもが小学校に入ったら、今度は「報酬制」から「お小遣い制」に変更するのがオススメです。定額制を取り入れる上でのポイントを紹介します。
学校に必要なものもお小遣いで買わせると、お金が惜しいあまりに、子どもが本当に必要なモノを買わないケースもあります。勉強に必要なものは親が買う、などの線引きも必要になります。わかりやすいシンプルなルールを決めましょう。
レクチャーしたからといって、初めから計画的に使えるものではありません。「買って失敗!」「もっと計画的に使えばよかった!」という経験も、実はとっても大切なことなのです。
また、「あれ買って」とおねだりをしていた子が、「欲しいものはお小遣いで買うルール」にしてから、おねだりしなくなることもあります。

3歳を過ぎた頃から、子どもは「お年玉は自分がもらったお金」という気持ちが芽生えます。一見親としてはお金の扱いに困りがちですが、実は「臨時収入」は、お小遣いではなかなか伝えられない「貯金の本質」を教えることができるのです。
「臨時収入」は、「自分のお金で欲しいものを買える」体験をさせる絶好の機会です。親はあまり口出しせず、自由に買い物するわが子に付き添い、そして見守ることで、子どもは次のことを学びます。
マネー教育は、必ずしも親でないとできないわけではありません。「お金のことを細かく教える時間も余裕もない」という方は、ベビーシッターに「お金について学ばせてほしい」とお願いしてみてはいかがでしょうか。
幼稚園教諭や小学校教諭など、子どもの教育に関する専門知識を持ったベビーシッターも多く在籍しています。親からの依頼があれば、おままごとやお店屋さんごっこなど、子どもの年齢に沿った遊びの中で、お金に関しての知識を上手に身につけさせてくれます。休日に子どもと買い物に行った際、シッターさんと学んだことを親に披露してくれるかもしれませんね。
「マネー教育」には、子供の成長を促すたくさんのメリットがあります。「マネー教育」は、幼いなら幼いなりの教え方があることもわかりました。子供の成長に合わせて、教育のプロの力を上手に活用しながら、お子さんにお金の知識を身につけさせてあげてくださいね。
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