【FP監修】毎日ベビーシッターに預けたときの費用はどのくらい?




ママパパともフルタイムで働くことが一般的となり、仕事の内容によっては保育園や学童などだけでは育児の支援が足りないという家庭もあります。忙しい日々の中、できるだけ子どものペースに寄り添った生活をさせたいと思いつつも、なかなか現実には難しいもの。ベビーシッターに自宅で子どもを見てもらうことができると安心ですが、問題は費用です。そこで、ベビーシッターを毎日利用する場合に気になる、相場や料金システムなどについて、解説していきます。

子どもの毎日の預け先としては、保育園がメジャーです。ただし保育園にはお迎えの時間がつきもの。その時間までに仕事を終わらせなければと、毎日焦っているママパパも多いことでしょう。
そこで考えたいのが「ベビーシッター」への依頼です。
ベビーシッターは、緊急の時や用事があるときだけの臨時のサポートだけでなく、平日の毎日、ママのサポートとしてお世話をお願いすることも可能です。保育園の送迎や幼稚園の後の自宅での保けいこ、保育園幼稚園終了後に保護者帰宅までの見守り、保育園の代わりなど、うまくベビーシッターを利用することで、親も仕事や予定を済ませることができ、心身ともに余裕がうまれます。
しかし、毎日となると費用が気になりますよね。今回は、費用について詳しくみていきましょう。
ベビーシッターに依頼するには、ベビーシッターの事業サービスを利用するのが近道。ベビーシッターの事業サービスには、派遣型とマッチング型の2種類があります。
派遣型は、依頼に応じて対応できるベビーシッターを会社が調整します。基本的には入会金など初期費用が必要です。定期利用の場合は、利用者が指名した人にずっとお願いできることもあります。
マッチング型は、サイト上に登録している個人事業主のベビーシッターの紹介ページをみて自分で選ぶことができます。子育て経験が豊富だったり、保育士資格を持っていたり、英語のレッスンができたりと、希望に合ったベビーシッターを選べるのがメリットです。
マッチング型では初期費用は発生せず、利用料金に手数料がかかる形式になっています。そのため費用面でもリーズナブルに依頼できることが魅力の一つです。今回は、マッチング型ベビーシッターサービス(キッズライン)の場合で、費用を見ていきましょう。
ママパパともにフルタイムで仕事をしている場合、保育園に通園していることが多いと思います。そこで、保育園のお迎えからママパパが帰宅するまでの間、約2時間をベビーシッターに依頼するパターンで考えてみます。
いかがでしょうか?18時までのお迎えとなると、時短勤務も検討しなければいけませんが、2時間の余裕があればフルタイムの業務も可能です。

仕事や勉強に集中して取り組むためにベビーシッターを検討するママパパとしては、ベビーシッターにかける費用と、その時間を利用することで得られる収入が気になるところです。それでは、フリーランスとフルタイム勤務のパターンに分けてみていきましょう。
収入:1レッスン5,000円×6回=30,000円
シッター料金 1,800円×2時間=3600円/週3=10,800円/週
手数料:1,188円/週(定期予約の場合)
交通費:1,500円/週(1回500円×3回)
=ベビーシッター料金13,488円
収入ー費用=16,512円
フルタイムの手取り(30代) 247万円/年
時短勤務の想定手取り(30代) 186万円/年
差額 61万円
※出展:民間給与実態統計調査より
〈ベビーシッター費用〉
※保育園送迎から親の帰宅までの1時間利用を想定
1,800円×1時間×週5=9,000円/週
36,000円/月
手数料:3,960円(定期予約の11%で計算)
交通費:8,000円(1回400円×20日)
ベビーシッター費用 47,960円/月
575,520円/年
〈フルタイムで得られる収入ーシッター費用〉
610,000円-575,520円=34,480円
ベビーシッターに預けた時間に仕事をすることでシッター料金を上回る収入が得られれば、預けて働くことに意味があります。収支が赤字にならないだけでなく、シッターに預けた時間に働いたり、知識を身につけることによって、昇進やワークスキルの向上ができることも、大きなメリットです。
最近は在宅勤務を取り入れている企業も多いです。ベビーシッターに完全に子どもを預けて外出するのではなく、ママパパが在宅中に依頼する人も増えています。
シッターに預けて行うのは仕事だけとは限りません。平日にベビーシッターに預けて、大学院や専門学校に通うことも考えられます。その場合、将来的に収入アップをするための投資として、シッター費用を捉えることもできます。
また、英語が堪能であったり、リトミックの資格をもったベビーシッターもいます。「保けいこ」で習い事も兼ねて預ければ、習い事のレッスン料と送迎の手間も省けて、効率的です。
自治体によっては、ベビーシッター代を助成してくれる制度があることをご存じでしょうか?助成金とは、国や各自治体から、条件を満たした場合に支給されるお金のことです。
どのような支援制度があるか知っておくと、ベビーシッターが利用しやすくなるかもしれません。そこで、キッズラインでご利用いただける国や東京都、各自治体のベビーシッターに関する補助金や助成金の一部をご紹介します。
このような支援制度をうまく活用するとベビーシッターにかかる費用を大幅に抑えることができるかもしれません。ご自身が活用できる制度がないか確認してみましょう。

ベビーシッターに毎日預けることによって得られるメリットは、以下のようなことが考えられます。
ベビーシッターを上手に活用し自分の時間を持つことで、仕事に専念できる時間が増え、収入アップを目指すこともできます。
お迎えの時間に間に合うために仕事を切り上げ、残りは持ち帰って自宅で残務処理…ということも減るので、仕事とプライベートの時間の切り替えができます。
定期予約できるベビーシッターを見つけておけば、「なにかあれば助けてもらえる」という安心感や、相談相手がいる心強さなども得られます。
ベビーシッターを頼むことで定時に追われてイライラするという精神的ストレスが軽減できたママパパも多いようです。平日週5日依頼することで、収入アップにつなげたり、専門知識を身につけることも夢ではありません。
ベビーシッターによっては、子供の面倒をみるという役割にとどまらず、リトミックや英語教育ができるシッターもいるので、送迎がネックで習い事ができないという悩みも解決できます。
定期利用はある程度の費用が掛かりますが、5年、10年のスパンで考えると、仕事継続やスキルアップのための必要経費と考えることもできます。長期的な視点に立って、ベビーシッターの利用頻度と費用のバランスを、パートナーと話し合ってみてはいかがでしょうか?
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