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専業主婦・主夫で子育てをしているママパパの中には、仕事をしたいけれどフルタイムで勤めることは難しいと感じている方もいるのではないでしょうか?その点で、自由に時間を決めて働けるフリーランスは、魅力的な働き方です。働くならフリーランスがよいと考えているママパパに、フリーランスのメリット、税金、扶養などお金の面について詳しく説明します。
フリーランスとして働くってどういうこと?

フリーランスとは、「個人事業主」に対する呼称の一つです。フリーランスという言葉自体には法律上の定義はありません。企業や団体など特定の組織には属さずに、自身が持つ知識やスキルを、自分が望む仕事に応じて、自由に契約する個人やその働き方のことを言います。
個人事業主とは?
個人事業主とは、税法上の分類で、会社や組織に属するのではなく個人として独立して事業を行っている人のことを言います。事業主というと堅苦しい感じがしますが、会社に所属せず個人で仕事をする人は全て「個人事業主」に分類されます。
個人事業主とフリーランスの違いは?
個人事業主もフリーランスも、働き方そのものに違いはありません。個人事業主とフリーランスの大きな違いは
税務署に「開業届を出しているか、いないか」になります。
フリーランスは開業届を出していない人のことを指します。これにより、税務上の区分がされています。税務署に「開業届」を提出し、事業の開始を申請することで、法律上は個人事業主として開業したことになります。
フリーランスのメリット・デメリットは?
フリーランスへの転向を考えている方は具体的なメリット・デメリットが気になりますよね。今すぐフリーランスになるわけではないけれど、いつかは……という方のために、わかりやすくまとめてみました。
●フリーランスのメリット
・働く場所、時間を選べる
・仕事をすればするほど年収が上がる
・定年がない
・自分で仕事の内容を選べる
●フリーランスのデメリット
・確定申告など、収入管理を自分で行う必要がある
・営業など、自分で収入を増やす努力が必要
・将来の収入が不確実
・体調管理も自分で行う必要がある
専業主婦・主夫からフリーランスに転向すると変わること
昨今の感染症対策の影響を受け、自分のスキルを活かして自由な場所、自分の時間配分で仕事をする働き方に注目が集まっています。フリーランスは時間の融通が利くので、フルタイムの通勤勤務に比べると、家族と過ごす時間を増やせます。専業主婦・主夫の場合は、生活リズムを大きく変えずに仕事を始められるのが魅力です。
ただし、フリーランスは時間の使い方、仕事の受注、税金処理など全て自分1人で行わなければなりません。そこで主婦・主夫がフリーランスとして働くと変わることについて、詳しくみていきます。
①社会とのつながりが広がる
専業主婦・主夫の場合、日頃の人付き合いはプライベートのつながりが多くなりがちです。フリーランスとして仕事を始めると、仕事仲間や取引先など、仕事関係のつながりが増えます。また、フリーランスは仕事上の努力がそのまま報酬として返ってくるため、主婦・主夫業とは違ったやりがいも感じられます。
②確定申告が必要になる
フリーランスになると、自分自身で経理を行い、税務署に提出する確定申告書を作り、納税をしなければなりません。仕事で使うパソコン、事務用品、自動車、交通費、交際費などは経費にすることができます。自宅で仕事をしている場合は、自宅の家賃や光熱費の一部を経費にすることもできます。
③社会保険料を自分で払う
パートナーの扶養を外れてフリーランスとして働くのであれば、社会保険料の支払いが必要です。フリーランスを始めた当初は収入が少なくても、事業を拡大するにあたっては
社会保険料の支払いを念頭にしておく必要があります。
【社会保険料の例】
・健康保険料 月額約5,707円
(東京都/標準報酬月額63000円までの場合/年収換算75万6000円)
※40歳以上は介護保険料も必要
・国民年金保険料 月額1万6,540円
④税金(所得税、住民税)を払う
フリーランスは収入ー経費=所得になります。この所得に対して、税金がかかります。所得税と住民税の算出方法は以下の通りです。収入が増えてくると、このあたりも考えておいた方がよさそうです。
【所得税額の計算方法】
収入金額-必要経費-所得控除=課税所得金額
課税所得金額×所得税率=所得税額
※所得税率は、所得が多いほど高くなる傾向があります。
〈所得税率 例〉
1,949,000円以下 5%
1,950,000円~3,299,000円 10%
3,300,000円~6,949,000円 20%
【住民税額の計算方法】
所得割:所得×住民税率(10%)+均等割:5,000円~6,000円
所得割と均等割を合計して算出
専業主婦・主夫が扶養を外れるのは、いくらから?

パートタイムで仕事をする場合、パートナーの扶養の範囲内で働くように調整している方もいるかもしれません。フリーランスとして働いた際には、扶養を外れる基準はどうなっているのでしょうか?
「扶養から外れる」とは?
扶養とは、パートナーや親などの親族から経済的な支援を受けることです。扶養から外れるとは、今まで
扶養者に支払ってもらっていた社会保険料を、自分で納めることになるということです。「養われている状態」から脱するのに伴い、扶養内にいることで得られていた金銭的なメリットは消滅します。
フリーランスが扶養を外れるのは、いくらから?
フリーランスの場合はパートやアルバイトとは違い、「年収から控除額と経費を引いた金額=事業所得の金額」が扶養を外れる基準になります。
例えばフリーランスとして1年間で160万円稼いだとします。この場合「年収」は160万円ですね。所得というのは、ここから「控除額」と「経費」を差し引いた金額です。
青色申告の特別控除を65万円受けて、経費が50万円だった場合、160万円-65万円-50万円=45万円が所得になります。この場合、年収自体は130万円を超えていますが、所得は45万円ですので、扶養に入ることができます。フリーランスの場合は所得が130万円を超えると扶養から外れることになります。
フリーランスが支払うべき税金
フリーランスの人のすべてが確定申告が必要、という訳ではありません。所得税には38万円の基礎控除があるため、フリーランスを含めた全ての所得が年間38万円以下の場合は確定申告は不要になります。
ただし、所得が低く所得税がかからなかった場合でも、住民税は控除額が33万円となるために課税される場合がありますので、注意してください。(※1)
※1 住民税は翌年から支払いが発生します。
専業主婦・主夫からフリーランスになるなら、どんな仕事がある?
最近は専業主婦・主夫からフリーランスとして仕事を始める人もいます。専業主婦・主夫といっても、独身や子どもが生まれる前は何かしらの仕事をしていた方も多いでしょう。フリーランスとして働く場合は、以前の仕事のスキルや人脈を利用したり、新たに学んで講師などをすることで、職業にする人が多いです。では、実際に専業主婦・主夫からフリーランスに転向するのなら、どんな職業があるのでしょうか?
【専業主婦・主夫からフリーランスへの転向職業 例】
・ライター
・WEBデザイナー
・DTPオペレーター
・ドライバー
・ネイリスト
・エステティシャン
・フラワーアレンジメントやハンドメイドなどの講師
・ヨガやジムのインストラクター
・結婚式や葬儀の司会
・家庭教師 など
専業主婦・主夫そのものがスキルになる働き方も!

そうはいっても「自分にはこんなスキルなんてない」と落ち込む方もいるかもしれませんね。でもその必要はありません。実はフリーランスの仕事の中には、専業主婦・主夫で培った経験そのものがスキルになる働き方もあります。
【主婦・主夫がスキルになる仕事①】ベビーシッター
子どもを育てたことがあるママパパなら、フリーランスで「ベビーシッター」として活動することも選択肢の一つです。今までの子育てスキルを、今困っている子育て世帯の役に立てられるので、やりがいとしてもオススメです。
ベビーシッターの平均時給は1800円前後。マッチング型のサービスなら自分が希望する時間に働けて、時給も自分自身で設定できます。
ベビーシッターそのものは資格がなくてもできますが、マッチングサービスなどに登録して活動するには、厚生労働省指定の研修の修了など、基礎知識の習得が必要になります。(※2)
子どもに一生懸命向き合って子育てを頑張ってきた時間とスキルを、子育て世代のサポートに生かしてみてはいかがでしょうか?
※2 保育士資格など該当の資格を保有している場合、指定の研修受講は不要です。
【主婦・主夫がスキルになる仕事②】家事代行
日々生活の中でやってきた洗濯や掃除、食事作りに片付け。それらのスキルは、「家事代行」という仕事で役立ちます。日常で磨いている腕を、依頼者の自宅で行うことで、収入になります。
家事の手助けが欲しい人や、子育てで家事に手が回らない人の役に立つことができます。実績や依頼者からのコメントが積み重なることで、また次の依頼に繋がるため、やりがいも感じられます。
専業主婦・主夫のスキルを生かしてフリーランスに!
税金や保険の知識など、フリーランスとして働き始めることは、最初は戸惑うかもしれません。しかしながら、専業主婦・主夫として家事に育児に奮闘してきたのなら、タスク管理もお手の物です。その経験やスキルを生かして、フリーランスとして収入を得ることを考えてみませんか?「何もスキルがない」と思い込まず、子育てや家事など得意なことを生かして、まずは動き出してみるのがオススメです。
■監修:ファイナンシャルプランナー 小松香名美
和歌山大学 経済学部卒。旅行会社勤務の後、出産のため退職。2018年に保育士資格を取得し、保育園勤務を経験。2021年にファイナンシャル・プランニング技能検定2級を取得。ファイナンシャルプランナーとして独立し、マネー記事の監修などを行っている。
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